あらすじ
南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。たがいを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に……。
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Posted by ブクログ
すごく面白かった! 電子書籍で買い込んだクリスティ作品を予備知識なしで読んでるけれど、この陳腐なタイトル(笑)に反して、テクニカルな抒情ミステリとして傑作と思った。名脇役ヘイスティングスの色ボケや恋の行く末も最高だし、犯人当てミステリとしてのストーリー展開、お約束的仕掛けも効果抜群で全く色あせてない。初期作品としてそこまで知られていないような気がするけど、もっと多くの人に語られるべき作品と思った。原題はもっと洒落てるかと思ったら邦題そのまんまだった!他の煌めく作品名と比べすごいハンディを負ってる。
Posted by ブクログ
事件の真相と真犯人、両方に驚愕しました。
途中途中で明かされる新事実たちにも毎度驚いていたが、最後の最後、全ての真相が読者に明かされたシーンでは、驚きとそれを上回る快楽とで体内物質がすごい。
作中のポアロの言動が全て謎めいて、ポアロ自身も事件と共に謎めいた存在に感じたのが印象的でした。
Posted by ブクログ
<名探偵ポワロ>シリーズ長篇2作め。南アメリカの富豪ルノーから助けを求める依頼状が届き、ポワロとヘイスティングズは彼の滞在先のフランスへ渡るも既に殺されていて、その真相解明に挑む、という内容。
ドラマ視聴を機に読み始めたが、デイヴィッド・スーシェ版よりも言い回しは面倒臭いが紳士然としている点がいい。ポワロを目の敵にするパリ警視庁のジロー刑事とも変に張り合ったりせず、あくまでも“大人の対応”をする姿が好ましかった。一方で事件関係者の一人でヘイスティングズが一目惚れする某女性の設定がやや煩わしく、ドラマ版のほうがすっきりとしていた。
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大事なことはすべて語られると決まっているわけじゃない。ときによっては、わざと語られない場合もある。
人が嘘をつくのは愛のためか金のため。
ヘイスティングスがシンデレラを逃してポワロと敵対すると決めたのに結局ポワロに泣きつくのがおもしろい。ポワロも気を悪くしてヘイスティングスに大事な真相話さないのもおもしろい。
ジロー刑事いやなやつだけど小説のキャラクターとしては憎めない雰囲気あって、ポワロとの知恵比べもっと見たいと思った。
全体的にコメディ感あって楽しい。
展開がきれいで自然と映像が浮かんできて、構成うまいなって思う。
Posted by ブクログ
ジロー警部が「驚くほど背が高い軍人風」なのがドラマと違って新鮮だった
女性キャラが入り乱れて大変
しかもみんな個性が強くて行動的
解説がドラマ版ポワロの声優を務めた熊倉一雄さん
裏話が楽しすぎた!
買って良かった〜
Posted by ブクログ
ポアロが主人公のアガサ作品の第2幕。
時代背景などを感じさせない情景を思い起こさせる書き方が面白さを際立たせる。
少々内容を書くとポアロのモナミ(親友)ヘイスティングスは少し間が抜けているのか純情に一途である事で物語を迷走させる箇所も面白い。
今作では、ポアロを打ち負かそうとジローが出てくるが、敵う訳もなく大口を叩いて退散すると言う。
そんな中で起こるミステリーが展開されていく。
読んでいく中で少し地理的な事も必要になるが、それはさておきストリートと謎解きに関しては現代の作家では思いもつかない発想で読者を迷走へと誘いながら最後にはすっと落ちどころを持ってくる読み手にとってはこの上ない爽快感を味わうことができる。
人間性と保身のために、様々な人間模様を描いた作品です
Posted by ブクログ
犯人当てとかフェアプレイとかではないがストーリーが二転三転してサービス精神旺盛。あとヘイスティングスがダメ過ぎておもろいし、いいキャラだ。
スタイルズ荘に続いて最も意識の埒外にいる人物を犯人に据えてどんでん返しを演出する所からは、新人作家クリスティの意気込みが感じられる。
Posted by ブクログ
ポアロもの。富豪がフランスで殺された事件に挑むポアロ。地元フランスの名刑事との火花散らす対決が面白い。ヘイスティングスの人間臭さが随所に現れていて、ミステリーに色どりを添えている感じがまたいい。
Posted by ブクログ
ポワロシリーズ2作目。さっぱり面白くなそうなタイトルで期待もしないで読んだが、正直かなり面白かった。ミステリーだけど恋愛モノとしても良い。それより評価したいのは意外な真犯人の狡猾悪辣なるキャラクターでこの点では1作目を超えているように思う。またポワロだけでなくライバル刑事が出てくるのも話が飽きない構成。何より各章の引きが前作同様に上手い。
ヘイスティング大尉の恋愛模様についてはコナン・ドイルの『4人の署名』のオマージュだろうか。恋に狂って酷い行動の連発だが逆にここまで徹底すると応援したくなる。何気に魅力的な人物。
Posted by ブクログ
アガサ、ポアロ、第2作目。
誰が犯人なのかやはり全然わからない。どんどん容疑者が変わっていくし、ヘイスティングズのダメっぷりも分かりやすくって好き。
ポアロが受け取った手紙での依頼から始まり、殺された依頼者の妻、息子、その恋人、元恋人、謎の娘シンデレラ、ライバル(?)ジローも登場。
今も昔も、大切な人の為に、大切な人を守る為に、人は嘘をつく。人の根本は変わってないんだろうなぁ。ポアロは優しく謎を解く。
Posted by ブクログ
夫婦の絆的な話だったのかな。
読んでからちょっと経ってるから詳細忘れちゃったけど、昔書かれたものを今読んで、ありきたりだなっていうのはちょっと違うかなとも。
でも、きちんと読めば楽しく読めるからまだまだあるやつを消化していく。
Posted by ブクログ
1作目よりも読みやすく感じてするすると読み終えることかできた。
ヘイスティングズのせっかちで早とちりで少し惚れっぽいキャラクター性が好きだったので、無事幸せになれて良かったなと思った。
1作目から引き続き読者から見た(ヘイスティングズから見た)第一容疑者が、ちょっとした情報1つでコロコロ変わっていくのがおもしろかった。
愛のために暴走したり、愛のために命を投げ打ったり、愛のために旧友と敵対したり。
今作はそんな愛の話だったなと感じた。
次作の「アクロイド殺し」は帯に問題作と言われているだけあって、なかなかおもしろいらしいのでとても楽しみ。
Posted by ブクログ
前作に引き続き、ヘイスティングスの色恋による暴走に突っ込みをいれながらも、今回は遂に成功。
原作では結婚後、牧場経営で成功してアルゼンチンへ移住したという形で、今後の登場が減るらしい。
また、ドラマ版では結婚後、鉄道への投資に失敗したため破産し、イギリスに帰国して引き続きポアロの助手を務める。
今回の事件では、依頼を受けてポアロ達が到着してみれば既に依頼人は亡くなっているという事の始まり。ゴルフ場というタイトルだが、遺体の発見現場がゴルフ場なだけで、他にゴルフ要素はない。
ポアロの推理は結構成り行き任せな感じがあるものの、ジローというライバルの存在や(特に落ちが笑いどころ)、この事件に深く関わりのある過去の事件など、推理自体も二転三転で面白かった。
最後は収まるところに無事収まった形で概ねすっきり。
解説は、ドラマ版ポアロの日本語吹き替えを担当・熊倉一雄さん!
ディズニー作品やヒッチコック等でも馴染みのある声。
人間というものは、じつに模倣ずきの動物であります。日々の生活の習慣のなかにおいても、非独創的であり、それと同様に、習慣のそとにおいてもまた模倣ずきなのです。かりに、ある男が犯罪をするとなると、彼が犯す他のいかなる犯罪も、きわめて類似性をおびてくるのであります。〜一度成功したのに味をしめて、そのつぎもきっと成功すると主張する、あの人間性に深く根ざしているものに服従してしまいました。そのおかげで彼は、独創性の欠如の天罰を受けなければならなかったのです。p149
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二転三転があり最後まで楽しめた。
ライバル(?)のジローがいたり、いろいろな恋愛模様があったりと展開が賑やか。
みんな言っている通り、本当にゴルフ場はそんなに関係なかった。
ヘイスティングズ惚れやすすぎる!というのと、事件捜査中にはあるまじきとんでもないミスをおかしてたので何回かエェ!?大丈夫かこの人!となった。
Posted by ブクログ
ヘイスティングがいい活躍?をしたのが印象に残りました。好きな女性のために一旦はポアロと敵対しましたが、ポアロはそれにはあまり目をくれなかったのがいい結果になったと思います。ジロー刑事はポアロを最初バカにしていた所がありましたが、賭けた500フランを置いて最後はポアロに敬意を抱いたのではないかと思いました。
Posted by ブクログ
ポアロのシリーズ2作目。難解な事件で、犯人が全くわからないほど、二重三重に巧みに練られたトリックに驚きました。ただ、あまりにも偶然性に頼ったストーリー運びが、なんだか不自然な感じがするところが気になるところ。
良かった点は、犯人の行動心理を分析しながら推理する”灰色の脳細胞”を持つポアロと、地べたを這いつくばって物的証拠から推理するパリ警視庁の”猟犬”ジロー刑事との勝負。ポアロが感情的になる場面がいいですね。
あと、小説として恋愛要素があるのは普通ですが、相方のヘイスティングズが色目きたって捜査の弊害になる”いかれポンチ”ぶりに苦笑い。
最後は、いい終わり方ですが、とにかく犯人や恋愛の相手など翻弄され続けた小説でした。著者もそんな読者の気持ちを先取りしてか、開始早々に「くそったれ!」のセリフを置いておいたんだなと思いました。
気になる点としては、ムシューやマダム、マドモアゼルくらいならいいけど、フランス語のセリフのままなのが多かったこと。こんな事でマウント取って誰得なんだろうと思いました。
以下、覚え書き(ページ数無しは複数箇所)
モナミ : わが友よ
エ・ビアン : よろしい
セ・ビアン : いいね
P48 パルドン : すみません
P71, P195 モン・デュー : ああ神さま!
P180 オルヴォワール : また会おう
P201 モン・シェール・アミ : 親愛なる友よ
P230 シルヴプレ : お願いします
P262 ビアン : 素晴らしい
P290 セ・ラムール : 愛だけだ
Posted by ブクログ
ジャックは最初自分に流れる父親の血を心配してたけど、父親がしたことは愛する人のために自分を投げ打ってまで危険を犯したとも言えるから、心配しなくてもいいんじゃないかなぁ。
Posted by ブクログ
【ポアロ】
ちょっとヘイスティングズさー、本当に何やってんの笑
『古畑任三郎』の今泉みたいなポンコツぶり。どんだけ惚れっぽいんだよ(^_^;)
恋で周りが見えなくなるヘイスティングズにもポアロは優しい。『ここはパパ・ポアロにまかせておきなさい』なんてやっぱり仲良しなんだな。
何でヘイスティングズがポアロの友人なのか謎だったけど、ゆるキャラ加減が灰色の脳細胞を持つポアロには合うのかな。2人の会話が和む。最初の頃の2人を知ったらもう一度『カーテン』が読みたくなった。
ポアロ探偵VSジロー刑事とのやり取りも面白かった!名探偵より先に犯人を見つけようと必死のジロー刑事と、対抗意識むき出しのポアロ。猟犬の置物の名前ウケる。ポアロ可愛い。
タイトルになぜゴルフ場つけた?ってくらいストーリーにゴルフは関係ない。
ストーリーは事件が絡みまくっていて複雑。
二転三転どころではなく、ゴロンゴロン転がされた。連続でアガサ作品を読んでるのにまだ犯人を当てられない。私もヘイスティングズと同じだな。
ミステリーとしては偶然に頼りすぎているので★3.5なんだけど、愛すべきキャラクターが多くてすごく楽しかったので★4.5に。今回の主役はヘイスティングズだね(^^)
どうしてこれだけ表紙が違うんだろ?
鳥もストーリーには関係ない(^_^;)
★4.5
Posted by ブクログ
第一の殺人の被害者であるルノーが実は…というところまではなんとなくわかったのに、まさかマルトが真犯人だったとはーーーー!!!!
クリスティーの小説では書かれていること全てに何かしらの意味があるので、例えば「女性はこうこうこういうものだ」という話が事件の鍵を握っていたりする。
そういうことをちゃんと頭に入れて登場人物をさらってみると、読んでいる途中でももう少し真相に近づける気がする…
物語全体の満足度はすごく高い。
途中でヘイスティングスの行動に呆れたりもしたけど、ポアロがいいならいいんだろう…と考えて乗り越えた。
久しぶりにポアロとヘイスティングスのコンビの話を読んだけど、やっぱり友人視点のポアロは良いなあ。
ポアロの頭脳の鋭さと親しみやすさ両方が感じられる。
ジローを負かしたところは気持ちよかった。
あとがきでドラマ版のポアロの吹き替えをやっていた方の話が読めたのがすごくよかった。
ポアロのおしゃれを丁寧で行き届いたおしゃれと表現したり、物語の登場人物たちの人臭さ、ポアロを演じた役者たちの演技、どれも役者さんならではの視点だ〜と思った。
Posted by ブクログ
小中学生の時に好きだったクリスティー作品を久しぶりに読み返したいと思い、手に取った1冊目。
ポアロシリーズ2作目。
ヘイスティングスって少し頼りないワトソン君と思っていたけど、ここまで容姿に優れた女性に弱くて、情けない人だったっけ?という印象を受けた。
ミステリー要素は少なくても、いけ好かない(主観)ジロー警部との推理対決や後半の展開のテンポの良さなど、最後まで楽しく読めた。
ヘイスティングスに対してのポアロの愛情深さが感じられるところも好きな作品。
Posted by ブクログ
ホントびっくりするぐらい振り回された。
もはや二転三転どころじゃない。
単純な事件かと思いきや、ロマンスが絡むことで複雑になっていく。
ただでさえどう決着するのかハラハラしているのに、さらなる驚きが待ち受けていた。
その見事な着地と明かされた事件の真相には思わず唸ってしまったほど。
Posted by ブクログ
南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。互いを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に…
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読み進めるの時間かかったー!ちょっと読みづらかった。場面の変遷が複雑というか、場所を把握するのが難しくて常に混乱気味だったかも。
ルノーの正体、真犯人、どちらもなるほど〜!!て感じだった(語彙力)真犯人の動機はありふれてるけれど、現在でも超現役な動機であって、人間て全然成長してないんだなって思った。
ジロー刑事、あらすじにポアロのライバルとして出てきたのと、登場シーンが結構印象的だったので期待していたら全然的外れすぎ&嫌な奴すぎ&役に立たなくて笑ってしまった。ポアロをここまで不愉快にさせる人間も珍しいのでは…犯罪者でもないのに(笑)
そして!解説がポアロのテレビドラマシリーズで吹き替えをしていた声優さんが書いていたんだけど、ヘイスディングス役が富山敬さんと知ってびっくりした!どこで見れるんだテレビドラマシリーズ・・・めっちゃ見たい。
Posted by ブクログ
あまり期待してなかったのだが、ふつうに面白い。この人もしかして代表作群が凄すぎて、他のパッとしない作品の評価が霞み&厳しくなりがち?なんとなくロジックを重視する方は合わないかなあと。ポアロが超人すぎて、作者の思いつきをそのまましゃべっているようにしか見えないほど(笑)
複雑な人間関係トリックによる入り組んだ真相が明かされた時の快感たるや。あとベッタベタのメロドラマも自分好みで、読後感も心地よい。
Posted by ブクログ
読んだ本 ゴルフ場殺人事件 アガサ・クリスティ 20251005
ポアロシリーズが長編で34冊。時間をかけて読んでみようと思ってます。
アガサ・クリスティの小説は、いろんなミステリー作家がいても未だに超える人はいないって思わせるほど、よくできたお話ばかりで、「ABC殺人事件」なんてプロファイリング小説の元祖みたいなもんで、読み返してみても、うーんって唸らせてしまう。どこかにヒントが隠れてて、それを見過ごしてラストまでいってしまうとホントに悔しくなってしまう。
「ゴルフ場殺人事件」は、まだ初期の作品のせいか、正直まだ成熟してないような気がしますが、それでも色んな気になる手掛かりが、残りのページ数でまだ何かあるって教えてくれます。
それにしても、ヘイスティングスなんて老境に差し掛かってると思ってたのですが、この物語の中では恋なんかしてまだ若いのかな。
次は何読もうかな
Posted by ブクログ
面白かった!
物語が二転三転して、ああこの感じ。この感じ。と。
とても軽い、読みやすい印象。
ヘイスティングスが主役なのではと思ってしまった今作でした。。。笑
Posted by ブクログ
内容に直接は関係ないが、巻末の俳優さんのコメントが興味深かった。確かに外国語を日本語に吹替する場合、訛りだとかニュアンスを工夫しないといけないかもしれない。
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティ様々なのだけど、
展開が、展開が多過ぎるー!笑
序盤の依頼人が会う前に殺されているーー
からの話の掴みはバッチリで、食い違う証言、過去の不可解な事件とその関係者などなど、兎に角てんこ盛りなのである。いつも通りそこかしこにヒントは散りばめられているものの、気持ちよく騙されてしまう。
それにしても前々からヘイスティングズはかなり恋愛脳な人物だなぁと思っていたけれど、今回は派手にやらかしている!笑
ポアロも彼の行き過ぎた行動に呆れるやら、揶揄うやらで微笑ましい。
「パパ・ポアロの言うことを聞きたまえ」
「パパ・ポアロに任せておきなさい」
この作品で気付いたが、私はこの「パパ・ポアロ」という言い回しが好きだ。相手の本質を見出し、より良い方向に導かんとするポアロらしさがよく現れている。
Posted by ブクログ
展開が…どんでんどんでんし過ぎてびっくり…
もっと緻密に静かに推理が展開される印象だったのだが…
こんなエンタメ感?あるのは初期だからなのか、筆者がエネルギーに満ちていた時期なのか…
お間抜け極まりないヘイスティングスの行動に途中までぶちギレていたが、それを超えるどんでんによって「おおぅ…」となり、最後は有耶無耶に掻き消されてしまった。
とは言え展開が怒涛で斜め一気読み。いつもの雰囲気があるのだから、いい加減自分も犯人を予測できるはずなのだが…。
Posted by ブクログ
殺人事件が起きてそれを解決していくので、立派なミステリーなのだが、私はコテコテのラヴロマンス作品として楽しんだ。中々ストレートな恋愛もので、その関係は子供ぽくさえ感じられる。
クリスティは、もしかしたらあまり男女間のドロドロした関係を描くのは得意でないか嫌いなのかもしれない。まだ作品をそんなに多くは読んでないので断言はできないが。
謎解きの過程は二転三転してそれなりに楽しめるのだが、ジロー刑事との対決の場をもう少し多くした方がより面白い作品になったのではないだろうか。
題名も何故に「ゴルフ場殺人事件」と?マークが最後まで飛んでいました。そんなにゴルフ場が重要な役目を果たしているとは思えなかった。