アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 鏡は横にひび割れて

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    忘れられない過去の小さな出来事が大きな悲劇につながったお話。
    ミス・マープルは初めてで読み進めるのに時間がかかったけど、時代背景も含めて読んで良かったと思う。
    しばらく続けて読んでみたい。

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    2025年08月29日
  • 邪悪の家

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    ネタバレ

    名探偵ポアロシリーズ 長編6作目

    今回はヘイスティングスも参加
    邪悪な雰囲気を醸し出している屋敷を舞台にした物語。
    屋敷を中心として次々と事件が起こっていくため、終始ハラハラしながら楽しく読み進めることができた。

    登場人物の発言に翻弄され失敗を犯してしまった前半では、普段は見られないポアロの後悔を見られて新鮮だった。同じく前半では、探偵はまず被害者となりうる人間を守らなければならず、犯人を突き止めることが目的ではないという、ポアロの私立探偵としての矜持を知ることができて良かった。
    打って変わって次々と謎を解決していく後半では、落ち込んでいたポアロの精神も復活し、彼の自尊心が作り上げた壮大な

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    2025年08月28日
  • 白昼の悪魔

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    近頃アガサ・クリスティの本が多め。持ってるのを忘れてまた買ってしまった。

    時期は夏、場所は避暑地の島。殺された元女優はそれはそれは美貌の持ち主で、男達を虜にしてしまう。妻帯者であっても惹き込まれるため、周囲の人達を不幸にすると思われて、女性に敵が多い。
    ところが殺害方法から犯人は男性らしいという。そしてアリバイからも犯人の特定が難しい。

    映画を見ているかのように島のようすを頭に描く。朝海でひと泳ぎ。昼には日光浴。そこには日本の猛暑のようなだるさは微塵もない。熱中症に注意、なんてこともない、理想的な夏。



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    2025年08月28日
  • ABC殺人事件

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    『ABC殺人事件』、タイトルから想像していたのと全然違う方向に展開して、犯人像に衝撃を受けた。クリスティの意外性はやっぱりすごい。

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    2025年08月27日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    ポアロが全然出てこない〜泣 最後のトリックはもしかしたらそうかも?と思ったものだったけど、こんな複雑に絡み合ってるとは思わなかった。やはりアガサクリスティー天才だ。

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    2025年08月27日
  • ゴルフ場殺人事件

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    夫婦の絆的な話だったのかな。
    読んでからちょっと経ってるから詳細忘れちゃったけど、昔書かれたものを今読んで、ありきたりだなっていうのはちょっと違うかなとも。
    でも、きちんと読めば楽しく読めるからまだまだあるやつを消化していく。

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    2025年08月23日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    王道のミステリをミステリを読み始め、約15年経って初めて読む。
    ポアロのキャラは、この時代としてはすごい個性的なんだろうなぁ。
    小学生並みの感想しか出ないが、謎解きは面白かった。
    とりあえずシリーズ10冊買ったので、順次読んでいく。

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    2025年08月23日
  • 死者のあやまち

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    ネタバレ

    今まで読んだクリスティ作品の中でもトップクラスにややこしかったかもしれない……
    まず事件が起こるまでの振りが長すぎるし登場人物の人名とゲーム内の人名とがごっちゃになるしで理解するのに苦戦しました

    しかし、明かされた真相は凄かった!死者のあやまちってそういうことだったのか!
    マーデル爺さんは凄かったしハティが気の毒でなりません

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    2025年08月19日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    1作目よりも読みやすく感じてするすると読み終えることかできた。
    ヘイスティングズのせっかちで早とちりで少し惚れっぽいキャラクター性が好きだったので、無事幸せになれて良かったなと思った。

    1作目から引き続き読者から見た(ヘイスティングズから見た)第一容疑者が、ちょっとした情報1つでコロコロ変わっていくのがおもしろかった。

    愛のために暴走したり、愛のために命を投げ打ったり、愛のために旧友と敵対したり。
    今作はそんな愛の話だったなと感じた。
    次作の「アクロイド殺し」は帯に問題作と言われているだけあって、なかなかおもしろいらしいのでとても楽しみ。

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    2025年08月16日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    予想以上に読みやすい。たくさん出る登場人物もキャラクターがよく表現されているため混乱しないうえ、それぞれに魅力も感じる。犯人は意外性があり、完全に予想を裏切られた。当時の上流階級や豪華な旅行の雰囲気をほんの少し感じることができる。

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    2025年08月15日
  • 火曜クラブ

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    ミス・マープルの短編初登場作品。13編の作品からなるが、どれも最後にミス・マープルがあっと言わせてくれる。後年の長編に比べると、中にはやや強引な展開もあるように感じるが、楽しめる。

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    2025年08月14日
  • チムニーズ館の秘密

    購入済み

    絵に惹かれて試し読みをしたら続きをみたくなって購入しました。アガサクリスティ原作の海外ドラマは好きでよく観ますがマンガもおもしろかったです。もっと他にもあったらなぁと思いました。

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    2025年08月15日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    【作中の好きなセリフ】
    ・老嬢というのは、見ざる、言わざる、聞かざる、の格言を無視して、すべてを見て、すべてを聞き、悪口だろうがなんだろうが、べらべら喋るものなんだ。(ヘンリー卿:P145)
    ・世の中に恨みを抱いた人間は危険です。世の中は自分に償いをするべきと考えがちですから。(マープル:P440 )

    【感想】
    ある日突然「殺人ゲーム」のお誘いかのようなの広告を見て住人が一処に集まり・・・というを出だしからして、ワクワクした。
    最初の事件発生が早いことと、1章ごとが短く、話がサクサク進んでいくので読みやすい。アガサの長編としてはやや長めであったが、一気読みした。正統派のフーダニット兼ホワイダ

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    2025年08月13日
  • 五匹の子豚

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    先にドラマを観ていた作品。観たのはかなり前なのに犯人も動機も覚えていたほどの傑作。
    浮気や不倫に対しては生理的に受けつけないほど嫌悪感があるが、クリスティ作品と男女の愛憎は切っても切れない関係なので、今回も無駄に腹を立てながら読んだ。
    しかしそこはさすがのクリスティ。単純な愛憎のもつれで起きた事件ではなく、なるほどそういうパターンもあるのかと驚かせてくれる。
    やはりクリスティ作品は心理描写が秀逸で面白いので、そこを最大限に楽しむには本で読むのが一番かなと思う。
    ドラマ版を観るのも大好きだけどね。

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    2025年08月12日
  • カリブ海の秘密

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     転地療養のためにインド諸島を訪れたマープルが宿泊したホテルで知り合った少佐が変死体で発見される事件に巻き込まれ独自で捜査するミステリーで、アガサ・クリスティー作品の持ち味である犯人当ての醍醐味と男女の仲を中心とする複雑な人間模様、旅先の鮮明な情景描写などミステリーだけでなく物語としての面白さもあった。

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    2025年08月09日
  • 春にして君を離れ

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    主人公のジョーンが、一人旅により自分の半生を振り返る物語。優しい夫と3人の子供たちに恵まれ、人生に充実感を得ていたジョーン。砂漠地帯で電車が止まり、本も読み尽くしてやることがなくなったことから、自分が正しいと信じ続け、夫や子供たちの生き方をも決める自分の身勝手さに気付いていく。
    特に愛する夫の人生を奪っていることに猛省し、赦しを乞おうと動き始めた電車に乗るも、家に近付くにつれどんどん『いつもの自分』を取り戻してしまう。
    夫より先に家に到着し、謝るか、いつも通り振る舞うかの2択で悩んだ結果、後者を選んだことが残念だった。
    ジョーンも悪いが、夫であるロドニーも、子供たちも、もう少しジョーンと対話を

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    2025年10月11日
  • ABC殺人事件

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    ヘイスティングズが語り部でない部分が出たのは新鮮。一見無関係に見える被害者同士を結びつける隠れた共通項を探していくものを『ミッシング・リンク・テーマ(くさりの中の1つ)』というらしいが、それを主軸としながらも第三者の視点を入れるというアガサクリスティのオリジナリティが出た作品のよう。
    その第三者があまりにも犯人のようで、物語も終盤まで彼が犯人だというていで動いていくから疑いようがなかったが、最終的にはやはり『被害者の死に対して誰が得をするか』が大切なのを思い知らされた。しかし、本当に殺したい相手を『ABC』のなかに紛れ込ませると、さすがに気付きにくい…。してやられた感。兄の財産も手にするのはも

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    2025年10月11日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    「そうきたかー」というのが正直な感想。言語化できない第六感でなんとなく予期していたけど、シェパード先生が犯人だとは…!
    確かに語り部(ワトソン役)は『推理小説の十戒』のルールに反するだろうと思ったけど、手記ならこれはクリアしているし、なんだったらかなりヒントがちりばめられていたのだ。にしても…アガサ・クリスティはやはりすごい。見事に騙された。コレだから読書はやめられない!
    あー!やっと1冊読み終えたー!!!!

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    2025年10月11日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    ネタバレ

    これがアガサクリスティーが生み出した、ポアロシリーズの第一作目か…!
    第一次世界大戦中、イギリスの田舎にある『スタイルズ荘』にて資産家のエミリー・イングルソープが毒殺されるところから物語は始まる。
    容疑者はスタイルズ荘で暮らす義理の息子たちと、長男の嫁、エミリーの友人、エミリーの昔の友人の娘、そして年下の夫。
    暗い影を落としていた時に光が差したように登場するエルキュールポアロ!彼の登場から物語がスピーディーかつ爽快に展開していくのがたまらなかった。
    ジョンとメアリの関係やら、アルフレッドとエヴリンの関係やら…恋心を描くのがうますぎる。恋愛ありきの泥沼毒殺事件だった。
    にしても、アルフレッドとエ

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    2025年10月11日
  • ナイルに死す

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    悲しい結末だった。きっとジャクリーヌはお金がなくてもサイモンのことを愛していたと思う。でもサイモンはジャクリーヌを愛していたからこそ、2人で何不自由なく暮らせて自分の趣味に興じられるお金が欲しかった。
    そして美貌も頭脳も財産も有するリネットは、おそらく欲しいものを何不自由なく手に入れてきたからこそ、『欲しいもの』となった親友・ジャクリーヌの恋人であるサイモンを奪うことに特に大きな抵抗がなかったのだろう。自分本位で動いてきたからこそ、最後は2人の画策に気付かず殺されてしまったとあり、なんともいえない気持ちになる。
    ポアロは名探偵でありながら洞察力に優れ、何を赦して何を裁くかを自分自身で決めている

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    2025年10月11日