アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
メアリ・ウェストマコット名義のクリスティの作品は、読み返すほどに味が出てきます。読むたびに新たな発見があり、そこから自分の考え方が分かってくるというか。最初に読んだころから随分違う印象を持つようになりました。母と娘、愛しているからこそどんな犠牲も払う。それを決めたのは自分なのに、相手を恨めしく思ってしまう瞬間があるのです。その気持ちが段々胸に溜まっていって、自分でも訳のわからないモヤモヤになって・・・。ミステリの女王は人間観察の女王でもありますね。イーディスやデーム・ローラの台詞を読んでいると、目の前にクリスティがいたら心の奥底まで見抜かれそうな気がしてきます。
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Posted by ブクログ
ネタバレさくっと読めるミステリを求めて選んだ一冊。推理の核心もだが、ストーリー展開がやっぱり上手だなと思う。イギリスのそこそこの階級の人々の生活描写も、読んでいておもしろい。しかし、ちょっと気になるところも。
「動機と機会」万年筆で書いたのはサインだけで、遺言状の内容部分は鉛筆で殴り書きしてあったとあるので、当時の鉛筆の質は分からないけどさすがに2ヶ月で白紙の紙にはならないのでは?
「クリスマスの悲劇」マープルと警部のあいだでイヤリングについてのやりとりがあったけど、真相の部分ではまったく触れられておらず不自然さが残る。死んだ召使がイヤリングをつけたままということ?
最近ミステリばかり読んでいることも -
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Posted by ブクログ
アガサ、ポアロ、7作目。福島正実訳
物語の最序盤、アメリカの女優カーロッタ・アダムズの《人物模写》、モノマネのシーンから始まって、さすがにここにトリックの匂いがプンプンしてはいましたが、でも途中犯人候補が増えていき、絞れぬまま、そう来たかーと結局最後にやっぱり唸るハメになりました。
離婚を望んでいる女優ジェーン・ウィルキンスンの夫エッジウェア卿が自宅で殺された。妻ジェーンは事件当夜、屋敷での目撃証言があるのだが、一方でその時刻に鉄壁のアリバイがあった。。
真相に迫る中、ポアロが自分を騙そうとした俳優ブライアン・マーティンに罪の報いを与えたシーンはすごい人間臭いなぁと意外や意外でした。完璧人 -