アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • おしどり探偵

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    トミー&タペンス若夫婦の冒険譚を集めた短篇集。
    全15篇も読めるなんて嬉しい。
    軽快なテンポで事件を解決していく二人のやり取りが微笑ましい。
    ポアロともマープルとも違った魅力があって楽しいんだよねえ。
    各話のモチーフとなる“探偵小説”を読んでいると、さらに面白さが増す。
    過去にブラウン神父シリーズを読んでいたので『霧の中の男』はちょっとテンションが上がった。
    そう!まさにそんな感じ!と懐かしい気持ちになった。
    チェスタトンもそのうち読み直そうかな。

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    2026年02月15日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    他のクリスティ作品のような派手さがある訳ではないものの、ストーリー構成や人物描写が飽きさせない。途中のエピソードとの関係性、ちょっとした描写にヒントが散りばめられており、比較的犯人が想像しやすかった方だと思う。心理描写の上手さ際立つ一冊だった。
    優れた小説家は優れた人間観察者と言われるが、真面目な紳士のサイコパス性を見抜き、犯罪計画に仕立て上げる様はミステリーの女王という呼び名に相応しい組み立てだと思うのだった。

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    2026年02月15日
  • 春にして君を離れ

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    旅に出ることで、人は普段とは異なる考えを抱くようになり、普段では到達し得ない真実や決意に辿り着くことができる。
    そして、旅先でどれだけ素晴らしい決意を得たとしても、日常に戻れば日常という環境に規定された思考方法に戻り、素晴らしかったはずの決意や真実はまるで夢だったかのように色褪せてしまう。

    異国の地に置き去りにされたジョーンは、持て余す時間の中で自己に向き合い真実を悟る。しかし、家に帰り着いた瞬間にその全てが幻のように消え去ってしまう。この心変わりは、経験的に本当に共感できると思った。

    旅は僕らを非日常、異なる環境に連れ出してくれるものであり、その効果は掛け値なしに素晴らしい。だが日常に戻

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    2026年02月14日
  • オリエント急行の殺人

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    映画版を観たとこだったので話の内容は知っていたにも関わらず、どんどん物語に惹き込まれていく。近年にある探偵モノとは違い、正義が全てではないと気付かされる。やはりアガサ・クリスティは天才なのだと思える作品でした。

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    2026年02月14日
  • 春にして君を離れ

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    多くの人、特に母親が歩む道である被害者妄想というか。家族のために自分を犠牲にして、過ちを犯さないようレールを敷いてあげているのに。当時の彼女の別ペンネームの作品。

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    2026年02月14日
  • オリエント急行の殺人

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    翻訳されてるから、まぁ読みにくい。
    ところどころ「!」やフランス語が出てきたり、登場人物も多くてカタカナの名前だしわかりにくい。

    なんとなく、こうなんだろうなという結末を描いて(推理して)ミステリーは読むのだけれど、想像の斜め上をいった。
    大昔にこんな作品を書けるなんて、さすがミステリーの女王。

    すぅっと身体に馴染んでくるような結末でした。
    今度、映画版も見てみたいと思います。

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    2026年02月13日
  • ビッグ4

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    クリスティー文庫を1から読む企画の第4巻め。

    国際犯罪組織ビッグ4とポアロの対決。
    これまでとは違う雰囲気のハラハラ展開で楽しめた。
    たくさん出てくる登場人物といろいろな場面展開が、最初は意外な感じがしたけれど、今観ている「ダウントンアビー」の時代と重なって映像が浮かんできたり、作中に出てくる「日本の大地震」は昔聞いた父が体験した地震(年代的におそらく)かもとわかったり、違う部分でも楽しめた。

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    2026年02月13日
  • アクロイド殺し

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    面白かったと思う…どんでん返しの結末があると知らなければ。
    やはり『どんでん返しのある小説』としてフレコまれてる小説は盛大なネタバレを事前にくらってる様なもの。
    どんでん返しありきで推測を立ててしまう。そして当たってしまう…
    というかこの小説でいうとそれしかないと思える様などんでん返しだった。

    にしても100年も前の作品かぁ。
    そう考えるとすごいですよね。

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    2026年02月13日
  • アクロイド殺し

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    "例のトリック"として有名過ぎる作品。

    私はネタバレを知った上で読みました。
    が、以前読んだ時から細かい部分を忘れていたので動機とか時系列とか新鮮な部分が有りました。

    登場人物の相関図や隠し事、時系列を整理してきちんと読み返したい。

    そうすると、以外と"一発限りのあのネタ"だけじゃなくてロジカルな推理小説になっているとも思う。

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    2026年02月13日
  • ナイルに死す

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    しつこくaudibleで3つ目のアガサ・クリスティー作品。
    登場人物が多く、事件が複雑に絡み合っていてなかなかボリュームがあった。
    痴情のもつれを中心に物語が進むのでとっつきやすく、ナイル川のエキゾチックな舞台と終始漂う不穏な空気感もあり、長いけど飽きがこない。
    事件の真相は途中で気づいてしまったけど、最後の最後まで気が抜けない話で楽しめた。

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    2026年02月12日
  • オリエント急行の殺人

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    『そして誰もいなくなった』を読んだらミステリー熱が出たので次はこちらをaudibleで。
    証言が淡々と続くのと、登場人物が多くて誰がどういう行動をしたのか、客室の配置がどうなっているのかを頭の中で記憶するのが難しかった。
    ざっくりとしか理解していないまま聴き、不完全燃焼で終わりそうな不安があったけど杞憂だった。
    まさかそんなトリックで物語が収束するなんて。新しさすら感じた。
    代表的な傑作作品に選ばれているのにも納得。

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    2026年02月11日
  • ゼロ時間へ

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    ネタバレ

    離婚してからも元旦那の親戚の集まりに参加しないといけないのはなんと辛いことか‥そりゃ殺人事件も起きてしまう‥犯人が誰なのか最後まで裏切られる展開だった。ケイをそこまで悪者にしなくてもと不憫に思った。

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    2026年02月10日
  • 春にして君を離れ

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    この主人公みたいなタイプってやっぱちょっとやそっとで治ることはないんだなぁ……と思って文庫解説を見たら「夫や息子娘が諦めたのも良くない」とあって、その視点があったか…!と。

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    2026年02月09日
  • 三幕の殺人

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    ドラマ版では出てこなかったサタースウエイト氏が
    原作ではとても良い紳士っぷりでいいアクセントになってました。
    プロローグの一幕
    複雑化する二幕
    引退後のポアロが戻ってくる三幕目!
    分かりにくいヒントではあるけど、そこに気がつくのがポアロということで。お見事です。
    20年以上前の訳なのに読みやすかったです!感謝

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    2026年02月08日
  • 葬儀を終えて

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    久しぶりのアガサクリスティ。
    人物の名前を覚えるのに苦労したが、それぞれの人物像、情景が目に浮かぶように書かれていて、ページを捲る手は止まらなかった。

    この時代特有の見栄っ張りさと、女性や人を雑に扱う男性の登場、最後がやや呆気ない感などはあるにせよ、やはり安定に面白く、テンポの良さも小気味良くて好きな話。やはりお金持ち一家の殺人事件ものは、王道だけど面白い。全てが自分と対極にあるからなのか笑?

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    2026年02月08日
  • 春にして君を離れ

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    自分では気づいていなかった、知ろうともしなかった真相にたどり着いてしまうというのは考えてみると恐ろしい。できることならば、周りにとって自分がどういう存在なのか、知ることなく生きていきたいいうのもそんなにおかしなことではないだろう。でも、この小説の主人公、ジョーンは気づいてしまう(最後その扉を開けるか閉めるかという葛藤はあるが)。異国の砂漠の宿に取り残されて、気を紛らわすこともなく数日間を過ごすというシチュエーションもそれに寄与したのだろう、と思うが、それゆえに何か悪い夢でも見たような気持になってしまうというのもむべなるかなというところだと思う。後から考えるとそういうシチュエーションの描き方もう

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    2026年02月08日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    ページのほとんどは所々不穏な雰囲気が漂う身分違いのラブストーリーで、終盤でミステリーに変わり、真相が明かされると「うわーそういうことかーよく出来たミステリーだなあ」となるんだけど、さらに結末まで読むと、これはラブストーリーとかミステリーとかのジャンルに収まる作品じゃなく人間誰しも少なからず持つであろうひとつの感情を深いところまで突き詰めた作品なのだと感じた。

    事件の起こらない前半部分は、展開自体がモテない男の都合良すぎる妄想を覗き込んでいるようなこっ恥ずかしさがあり、正直「なんでこれ読んでるんだっけ?」と我に帰る瞬間もあったが、語り口の上手さで退屈はせずスラスラ読めた。
    事件が起きてからは文

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    2026年02月07日
  • アクロイド殺し

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    こんなに有名な作品だけど、読むなら順番通りに読みたくてずっと手が出せずにいた。
    やっと1作目から読み始めて、ここにきてこの衝撃!
    犯人は途中でなんとなく分かったけど、これがずいぶん前に書かれた作品だと思うとすごい。
    この展開は話題になっただろうなあ。

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    2026年02月05日
  • ねじれた家

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    アガサ・クリスティー仲間(と私が勝手に思っている)の同僚が、私が勧めた『春にして君を離れ』を読んでくれたので、彼女おすすめのこちらを読んでみました。

    アガサ・クリスティーのノンシリーズもの。
    原題は『CROOKED HOUSE』。
    1949年の作品。

    一族の当主が殺され、それまでなんとか均衡を保っていた家族が綻びだすというクリスティーお得意の展開。
    主人公チャールズはポアロでもマープルでもなく、ヒロインと結婚したいだけの外交官なので、殺人事件は一向に解決せず、物語の大半はこの「ねじれた家」の「ねじれた家族」の話が続きます。

    しかしながら、それがおもしろいんだな。
    さすがのクリスティーとい

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    2026年02月04日
  • 書斎の死体

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    ミス・マープル長編シリーズ第2作目。書斎に見知らぬ女性の死体が発見されるというショッキングな事件。厳密なる科学捜査の発達した今日では使えぬトリックかもしれないが、真相を知った時には驚いた。
    温厚篤実そうに見えて細部に渡る観察と冷徹な推理を下せるミス・マープルの名探偵ぶりが良い。

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    2026年02月04日