アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 鏡は横にひび割れて

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    ミス・マープル シリーズ ⑧

    「鏡は横にひび割れぬ
    ああ、わが命運もつきたりと
    シャロット姫は叫べり」

    自宅のパーティーで、招待客と挨拶をしていた女優のマリーナが見せた一瞬の表情を言い表すものだ。
    その後、招待客の親切すぎる女、ヘザー・バドコックは毒殺される。マリーナが飲むはずだったお酒によって。
    ミス・マープルは村の噂話やパーティーの参加者の証言から殺人の謎にせまる。

    年を重ね、ままならない自分の環境や変わりゆくセント・メアリ・ミード村を嘆いていたマープルは、年寄りそのものだったが、捜査の話を聞き、殺人の謎を追う姿は、頭脳の明晰さは相変わらずで、さらにどんどん活気を取り

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    2025年12月28日
  • 春にして君を離れ

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    地に足のついたサスペンスでこわかった。

    子育て中の身には人ごとではない。自分と向き合うこと、自分が子どもたちにしたことに向き合うことは怖い。彼女と一緒にわたしも自分と向き合うことになった。
    ジョーンが過去に向き合い悔い改め、変わろう!と決意するも、日常に戻れば漫然と元に戻っていくのは本当にリアル。人はそうそう変われないのだ。

    ジョーンが毒妻毒母なのはもちろん否定できない。けれど、その被害者であり子どもたちの理解者であるように振る舞う夫こそおそろしい人だ。農場経営に踏み切れない勇気のなさを妻が反対したせいにする。愛情もかけず、育児もメイドまかせなのに子どもをコントロールしようとする伴侶から子

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    2025年12月27日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    面白かった!
    「終わりなき夜に生まれつく」がとても良かったので、次にこちらを手に取ってみたのだけれど、
    題名の付け方が秀逸だと思う。
    そこでこの言葉が出てくるんだ!と、驚きと
    ニヤリ感が混ざってしまった。

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    2025年12月25日
  • 象は忘れない

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    早いもので、今年も「クリスマスはクリスティー」の時期がやって来ました♪
    てなわけで、久々のポアロもの。

    文学者昼食会に出席したオリヴァ夫人は、ミセス・バートン=コックスなる女性から奇妙な依頼をされます。
    その内容は、“自分の息子・デズモンドの恋人で、オリヴァ夫人の名付け子・シリヤの両親が過去に心中事件で亡くなっているが、夫と妻のうちどちらが先に拳銃を撃ったのか?”というもので…。

    過去に起きた心中事件を再調査して真相追求する、所謂“回想殺人”ものですね。
    他の方のレビューにもありますが『五匹の子豚』を彷彿させるものがあります。

    さて、後期ポアロもの準レギュラーともいえるオリヴァ夫人が(心

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    2025年12月24日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    クリスマスに集まった家族に怒る殺人事件が舞台。時期はクリスマスだけど、クリスマスっぽさは無い話だった。「マクベス」からの引用から幕が開いたり、『クリスマス・キャロル』を模したようなストーリー構造なのがお洒落で良い。犯人も(私には)予想外の人物で、ポアロの名推理を楽しめた。被害者があまり同情できる人物でなかったからか、事件解決後に残された関係者達のハッピーエンドを匂わせるラストにホッとした

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    2025年12月24日
  • オリエント急行の殺人

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    やっと読めました。ミステリーの名作として名高い本作でしたが、登場人物の細かさ、調書を進めていくなかで少しずつ判明する事実や推論に、読者としても引き込まれていきました。最後の1ページは、当時の慣習だったのか、あくまで探偵だからなのかという想像で終わりました。
    悲痛な人物を被害者に仕立て上げるとこで、容疑者の心を逃がしているようにも感じ、ある種王道でもあるかなと思いました。
    身近なミステリーという言葉が合っているかわかりませんが、そういった感想でした。

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    2025年12月24日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    この小説が一人称小説ではなくシェパードの手記であることに気づけば見方が変わったかもしれない。悔しい!
    マーカーを手にもう一度読みたい。

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    2025年12月23日
  • オリエント急行の殺人

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    真冬のオリエント急行で無惨な刺殺体が発見された。偶然乗り合わせた名探偵ポアロが調査にのりだす。乗客の中に犯人がいる。意外な事実が次々と浮かび上がる。ミステリーの名作。本当に面白い。

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    2025年12月23日
  • 暗い抱擁

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    その人生を幸福と呼ぶか。

    ヒュー・ノリーズの元にゲイブリエルが死にそうだと報せが来る。ノリーズはゲイブリエルを憎んでいた。イザベラを死なせたゲイブリエルを。ノリーズの語るゲイブリエルの物語。

    一気に読ませる。メアリ・ウェストマコット名義の作品なのでいわゆるミステリではない。しかし最後に明かされる真相に向かって進み、最後の打撃に痺れるという点では実によくできたミステリ的。

    軽薄で自己宣伝的な醜男ゲイブリエル。彼の根底に流れる高貴なものへの歪んだ感情。生まれながらに貴族というのが日本には(一応)ないので、ここら辺の大英帝国的な価値観を完璧に理解はできないけど、なんとなく感覚的にはわかる。自分

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    2025年12月23日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    「名前と住む町の法則性以外何も共通項がないように思える被害者らは、なぜ殺されたのか?連続殺人の動機は何か?」という問題設定が、何か隠れた共通項があるはずだと探すほうに思考を誘導し、常識では測れない歪な論理に基づいて殺す狂信的な思想犯...のような犯人像を想起させてくる。あまりに明快で、合理的で、肩透かしですらある事件の真実が、その虚構の犯人の陰に隠れるよう、巧妙に仕組まれているのだと思う。小説うま...

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    2025年12月23日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    第三者視点から客観的に見たジョーンは夫や娘のことなど何も分かっていないように見えるのに、ジョーン本人は「私はいつも良い選択をしてきた」と思い込んでいる、その差に怖さを感じます。自分の思い込みではなく、相手が本当は何を求めているのか、という本質を見抜く必要性を感じました。自分を見つめ直す時間を与えられたのにもかかわらず、旅から帰った後夫に今までのように接する選択をしたジョーンは、これからも誰にも愛されることがないのだろうなと思いました。

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    2025年12月21日
  • 復讐の女神

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    面白かった~。『カリブ海の秘密』で共に犯人を追い詰めたラフィール氏が亡くなってしまったのは残念。二人でまたコンビを組んでほしかった。それでも全編にラフィール氏の影がある感じだし、事件の内容も分からないままに進む物語に引き込まれた。クリスティの作品で「強姦」なんて言葉が出てくるとびっくりする。最後の犯人との場面での「私の名の一つはね」の所はちょっと鳥肌がたったし、守護天使は良かった。ちょっと久々に良い気分の読書って感じで良かった。

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    2025年12月21日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    小さな村だったセント・メアリミードに開発の波が訪れミス・マープルも年をとった感じを出して前半はちょっと寂しい雰囲気で読むのが大変だった。長編で死者が1人だと物語を維持するのが大変な気はするけど他の殺人はあまり必要性を感じないかな。表紙のデザインが好きかな~(笑)

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    2025年12月21日
  • ヘラクレスの冒険

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    ネタバレ

    読みやすい短編集でした(笑)ミステリとしては割と分かりやすいのも多かったかな(笑)『ヘスペリスたちのリンゴ』の最後のポアロと修道院長との会話が好きですね(笑)やっぱり原作とドラマではポアロもミス・レモンもキャラクターが全然違いますね~(笑)

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    2025年12月20日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    ネタバレ

    『死の猟犬』を読み終えた時はホラーとかノンシリーズの作品も悪くないな~って思ったけど、やはりポアロが登場する作品を読んでしまうと落ち着くしこっちが面白いなって思ってしまう。『クリスマス・プディングの冒険』『二十四羽の黒つぐみ』はドラマで見たし割りと好きな話だったので原作を読めるのは嬉しかった。他の作品も良かったけど何故最後だけミス・マープルだったのだろうか。嫌いではないけど、全部ポアロの方が落ち着いた気がする。

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    2025年12月20日
  • 鳩のなかの猫

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    ネタバレ

    久々に呼んだポアロ・シリーズ。ポアロがなかなか登場しないけど面白かったです(笑)3つの殺人事件と革命で失われた宝石、誘拐事件と色々な謎が上手くつながっていて良かったと思います。殺人事件の解決の部分が少し不満かな~。犯人は完全に予想外でしたが(笑)校長がいいですね~(笑)そして最後の場面も良かった(笑)

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    2025年12月18日
  • そして誰もいなくなった

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    ネタバレ

    最初の方は登場人物の名前が覚えづらいが覚えたらすらすら読める。
    最後まで犯人が分からなかった。
    一人また一人と殺されていく様子に、その場にいるみたいにドキドキした。

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    2025年12月18日
  • 邪悪の家

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    クリスティー文庫No.6

    お久しぶりのクリスティー。
    やっぱり便利な世界より、通信手段が電報とかの世界の方が落ち着く。

    今回は、犯人の術中にはまり、なかなか真相に辿り着けない、ポアロには珍しい事件でした。

    ヘイスティングズとの掛け合いもたくさんで満足。

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    2025年12月18日
  • そして誰もいなくなった

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    数々のミステリーで表題やストーリーをオマージュされてきただけあって、
    ミステリーの全てが詰まっているような作品。
    物語自体も本当に作り込まれていて面白くて一気読みしました。
    先にオマージュされている他の作品を読んでいたので、
    ここはあの作品のこの部分に使われているのかなとか考えながら読むのも楽しかったです。

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    2025年12月17日
  • 杉の柩

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    動機と殺害可能な状況、という理由で、完全に犯人にされそうな状況のエリノア。エリノアを信じたいロード医師に頼まれてポアロは真実解明に乗り出す。ポアロがいろいろな点に着眼して裏取りの手回しをしているけど、最終的には裁判で明らかになる形になっている。

    この話は実はTVドラマでも見たが、ポアロは『味音痴のイギリス人が、サンドイッチの味の違いなんて分かるわけない』というようなことを言っている。イギリス人ではないポアロが軽くディスっている?小説にはそのシーンは無くて、テレビ用の脚色だったことに気づいた。あれ、面白かったんだけど…そうか、原作には無かったのか。

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    2025年12月16日