アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    名探偵ポワロが飛行機内での殺人事件に挑むミステリー。現代で実際に発生したら容疑者の数がかなり多くなりそうだが席数が限られているので、少ない方だろう。登場人物が多いというよりも、キャラ的に不要っぽい人(考古学者のオヤジとか)もいる。それでも読んでいると、そんな風に思わないのは作者の力量だろう。解説で真犯人の心情描写の巧みさに触れられているが頷ける。個人的にはポワロが関係者の嘘を見破って真相に近づく捜査パートが面白かった。犯人の意外性はさすがクリスティだがトリックが大胆というか、真理の盲点というか…ちと無理がある気もするが面白い事には違いなかろう。

    0
    2026年06月24日
  • オリエント急行の殺人

    Posted by ブクログ

    大昔に映像を見たような気がするが、ミステリ好きなら間違いなく必読の傑作と言う事で読みました。

    そうそう。昔のミステリーと言えばこんな感じだったよな。と思いながら楽しく読めた。
    しかし、子守りをしていて自殺した娘の父親やその恋人まで推理できるものなのか?と少しやり過ぎ感を感じてしまったが...でも、傑作であることは間違いない。

    0
    2026年06月24日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    奇跡的にも、自分と向き合うことができて、気づきを得られたとする。
    それを生活に生かせるかどうかは、別問題だ。
    すべてがひっくり返るような神秘体験をしたとしても、パターン化された日常の重力は強力すぎる。
    人間とは、螺旋を上昇するように、ちょっとずつしか、変われないのかも。
    ジョーンもロドニーも、子供達も、全員が心のうちをさらけ出して、原始の第一感情のみを表していたら、どうなっていただろう。
    それができない、真面目で不器用な善良な人間たち。

    0
    2026年06月24日
  • オリエント急行の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結末というか犯人については、わりといろんなところでちらほら聞こえてくることもあるので、完全まっさらな気持ちでこの作品を読めるということは、一種の幸せともいえる。
    疑わしい人全員犯人というトリックも、この時代にそんな発想できるのかという驚きも感じさせるし、犯人たちの切実な思いを踏まえた上で、ポアロがあえて逮捕にはもっていかないという流れも含めて、この作品は歴史に名を残す作品であるといえるのだと思う。

    0
    2026年06月23日
  • アクロイド殺し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    馬鹿すぎてポアロの最後の会合後で犯人分かった。
    分かったって言わない程直前すぎた。
    普通に自殺進めてるのやばい。
    最後可哀想ではあるけど、キャロラインめちゃうざい。
    最悪な女すぎる。

    0
    2026年06月23日
  • エッジウェア卿の死

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【再読】
    晩餐の席でポアロとヘイスティングズが居合わせたのは、人気女優ジェーン・ウィルキンスンだった。彼女はポアロに、夫であるエッジウェア卿と離婚するために力を貸してほしいと頼み込む。依頼を受けて会見したエッジウェア卿はあっさりと離婚を承諾したためこれにて一件落着と思いきや、エッジウェア卿が何者かに殺害される。彼の秘書や執事は、その晩卿のもとを訪れたのは間違いなく妻のジェーンだったと証言したが、彼女はその時間パーティに出席しており、鉄壁のアリバイがあった。そこでポアロは、秘書たちが目撃したジェーンはモノマネが得意なカーロッタであると推理した。
    急ぎ彼女のもとへと向かった二人だったが、そこでカー

    0
    2026年06月23日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

    Posted by ブクログ

    あまりにも有名ミステリーをやっと読んだ。
    途中、思ってた人が犯人だった!と思ったら結果全然違ってとても爽快感のある裏切り方をされた。
    ミステリーなのに軽快で爽やかな印象。過剰な演出がなかったからさっぱりと読めて本当に面白かった。
    他の作品も読みたいです。

    0
    2026年06月22日
  • スタイルズ荘の怪事件

    Posted by ブクログ

    もの言えぬ証人の中で今さらっとデビュー作の犯人ネタばらししたな?となって読み返し。人によってはあんなところで『アクロイド殺し』の犯人をネタバレされるの非道である。ポアロ1作目なので読み返す回数も多く、結構しっかり話の筋は覚えている。牧師館の殺人や書斎の死体同様、単独では不可能な殺人がカップルの共犯によって可能になるパターン。ポアロは1作目からわりとおじいちゃん扱いなんだなあ。シリーズの最後の方の作品全部は読んでいないので、ここからどう年を重ねさせるのかちょっと楽しみだったりする。『鏡は横にひび割れて』のミス・マープルも、ちょっと寂しいけれどよかったので。
    ワトソンに比べるとたまにちょっと鬱陶し

    0
    2026年06月22日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    表紙がカッコよくて、クリスティの本の中でも1番と言っていいほど好き。最近、光文社から新訳が出たけど、表紙に惹かれてこちらを選択して読んだ。実は再読。前読んだ時は子育て真っ最中だったけど、子育てを終えて読んだ今回の方が、かなり面白く読んだ。ブランチとの会話が、かなり示唆に富んでいて、何度か読み返した。私はブランチよりジョーンに近いので、自分を振り返り背筋が凍った。ただ、矛盾するようだけど、ロドニー的な要素もあるので、栗本さんが書かれているように、それはそれで罪だよなとも思う

    0
    2026年06月22日
  • ABC殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み進めるうちにカストが犯人だと思っていたため、途中で真相が分かってしまったように感じて少し残念だった。しかし、実際には別に真犯人がいて、その意外な展開に驚かされた。事件がアルファベット順に起こるという独特な設定も面白く、最後まで楽しみながら読むことができた。

    0
    2026年06月21日
  • 満潮に乗って

    Posted by ブクログ

    親戚とはいえ、図々しいなと思ってしまった。
    遺産を相続することになった若い未亡人を恨むのもお門違いな気もするし。ラストにもやもや。わたしがヒロインならどっちも嫌だ。

    0
    2026年06月21日
  • アクロイド殺し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    有名すぎる話だけど、内容は知らなかったので楽しめた。けど途中から犯人わかった。
    問題作と言われているが、そもそもミステリの掟がよくわかってないので全然ありだった。

    「男ってうぬぼれが強いから、ほめ言葉じゃなければ、本気でいわれているなんて信じないのよ」
    クリスティ強い。笑

    0
    2026年06月20日
  • 愛の探偵たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前回読んだ「書斎の死体」がイマイチだったのであまり期待していなかったが、

    期待値が低かった分、意外と楽しめた。

    全部で8篇が収められている短編集で、

    ミス・マープルだけでなくポアロ(文章で読むのは初めて)も登場するし、

    解説を私が好きな西澤保彦が書いているという、

    個人的に豪華な並びだったのも嬉しかった。

    先日Eテレの「偉人の年収」みたいな番組でクリスティーを取り上げていて、

    クリスティーの原稿料の高さにビビりました。

    イギリス出身ということしか知らず、

    子どもがいて主婦業のかたわら執筆をしていたというのも知らなかった。

    何となく、1930~70年代くらいに活躍した人かと思

    0
    2026年06月19日
  • 三幕の殺人

    Posted by ブクログ

    アガサ、ポアロ、9作目。長野きよみ訳

    いつも自信満々主役のポアロが、今回は控えめな「助演ぶり」で登場。出番もめっきり少ない。

    主役だと誰よりも主張するタイプだと思っていたからちょっと意外だったけれど人を立てて裏方に回るポアロも結構ありかも。十分存在感はある。
    終幕での真相、ポアロの独擅場はやっぱり圧巻だったし。読みながらこのシーンを自分の頭の中で映像化し楽しんでた。非常に自己満足。

    ストーリー的には、友人ヘイスティングズが書き手でないと、なんとなく犯人が予想できてしまい残念な気がした。でもまあポアロの独擅場のクライマックスにいつも釘付け、一気読み。面白かった。人の本心は怖い。


    0
    2026年06月19日
  • 書斎の死体

    Posted by ブクログ

    火曜クラブで好きだったバントリー夫妻の館で起こる事件の話。しばらく読んでから、『鏡は横にひび割れて』のドリーイコールバントリーさんなのだと気がつく。火曜クラブの時点で気が付かないあたり、だいぶ適当に読んでるんだなあ。この3作品全部ゴシントン館が舞台になってる話だ。
    じゃあ旦那さんこの後奥さん残して死んじゃったんだなー館も手放すのかーと思いながら読んでいると、事件をきゃっきゃと楽しんでいるように見えた夫人の愛になんだかしんみりする。
    ミス・マープルはいつも通りで、女学生たちの聞き取りに立ち会う辺りの鋭さがよかった。こういう教師、いるよね。その辺りからなんとなく真相も見えてきた気がする。
    特に二つ

    0
    2026年06月19日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    ミステリーかと思いきやアガサクリスティーなのに誰も死なないあくまでサスペンスだった。この作品の面白さを語るのは難しいけれど、砂漠のような明るい場所でじっと自分と向き合う時間を作るのって思えば大事なことであり怖いことなのかもしれない。
    主人公の人間らしい短所が見ていて切なく恐ろしい。

    0
    2026年06月18日
  • アクロイド殺し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    事件直後にラルフに会いに行ったことを、バレるまで読者に隠していたあたりから、これは所謂信用できない語り手というやつなんだなとは思いました。でも、割と人柄を好ましく思いながら読んでいたので、結局騙されてしまいました。
    悪意ある部分は読者から見えないよう隠していたということなのでしょうが、ポアロが「個性を出さないようにしているが、家庭生活の場面では覗かせることがある」と言っていたように、姉さんとの生活をなんだかんだ大切にしていたように思えました。

    0
    2026年06月17日
  • 春にして君を離れ

    Posted by ブクログ

    あまり外国人作家の本は読まないのだが、続けて何回かお勧めされているのを目にし手に取る。これが思いの外良かった。

    第二次大戦前、遠方に嫁いだ娘の見舞いに行ったイギリス出身の女性主人公、天候不順で砂漠の駅にーで足止めをくってしまう。1人きりで考える時間ができたことで、幸せのはずの自分の状況を見直すと言う形で話が進み、ほぼこの主人公の回想で話が進む。

    心配性、良かれと思ってやっている事が他の人がどう受け止めているのか、夫との距離。現代でも共感できる悩み不安を自分の中で検証していく。ほぼ主人公の回想で進む様が興味深い。

    ラス前の盛り上がりと、ようやく夫が待つ家に帰ったラストも大きな感動という訳で

    0
    2026年06月17日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

    Posted by ブクログ

    湊かなえさんミステリー教室その2。多くの作家さんが原点にされているという1939年作品の古典。最近、新訳本が出て、とても読みやすい。孤島に集められた10人の登場人物が、順番に殺されて最後は0人に。

    0
    2026年06月17日
  • そして誰もいなくなった〔改訳新版〕

    Posted by ブクログ

    孤島に集められた10人の参加者。
    最初は呑気なバカンスかと思っていたけど、次第に疑心暗鬼の渦に巻き込まれて行くのが、読んでてハラハラする。

    童謡とリンクしながら進んでいくストーリーがまた読者の緊張感を煽ってくるのが面白い。

    最初は難しそうだけどシーン毎に細かく区切られていて、読みやすい本だった。

    0
    2026年06月15日