アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 検察側の証人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オールドミスとレナードは親しい関係となっていくが、ある日、オールドミスが何者かによって殺害されてしまい、それで犯人はレナードだと疑われる。彼の妻ローマインは彼に不利な証言を言い続けるが、彼女の証言が嘘だと指摘される。このように、本作は法廷を舞台としたものだが、最後の最後で衝撃な展開がなされる。

    0
    2025年07月13日
  • 予告殺人〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ひたすら捜査パートが続く中盤は少しダレてきたけど、残り3分の1くらいのところから怒涛の展開でページをめくる手が止まらなくなった。クリスティ作品はこのパターン多い気がする。
    犯人はなんとなく怪しく感じていた人物だったけどその真相は全く予想しておらず、断片的に示されていた情報がきれいに繋がる構成は、クリスティ作品毎度のことながら本当に見事。
    事件自体の強烈さ、犯人にまつわる真相が解明されるときの爽快さ、その後に残る切なさで言えばミスマープルシリーズで最高傑作とされているのも頷けるが、冗長に感じる部分や無理があるように感じる部分もあり自分の中では最高評価とまではいかないかなあという感じ。

    0
    2025年07月14日
  • ビッグ4

    Posted by ブクログ

    ポアロもの。珍しく推理小説というよりも国際ミステリーといえる冒険活劇。アルセーヌルパンものを彷彿とさせる面白さでした。

    0
    2025年07月09日
  • パディントン発4時50分

    Posted by ブクログ

    表題に惹かれて読み始めましたが面白かった。
    ミス・マープルと、有能な家政婦ルーシーで事件を解決していく過程を楽しめた。
    ルーシーが素敵な女性で、事件解決のかたわら、数々の美味しそうな食事を提供してくれる。フリーランスの優秀な家政婦。推察も凄かったけれど、ルーシーが魅力的で印象に残りました。

    0
    2025年07月08日
  • 謎のクィン氏

    Posted by ブクログ

    〔クィン氏〕やってきてすぐに去ってゆく髪の黒い男。謎は時間を経てからのほうがより客観的に、歴史として俯瞰できるので解きやすくなっていると言い、他者から話を引き出すことによって真実に至る道へと誘導する。誘導されてる感が強くどこか怪しくもある。いちばんの謎はもちろんクィン氏自身。

    〔サタースウェイト氏〕初登場時六十二歳。人生の見物人。他人のドラマに関心が強い野次馬。誰とでも知り合い。大金持ちで食通。多くの美術品に囲まれ妻子はいない。こういう人物は最後に当事者になったりするもんやけど、はたして?

    〔感想〕ひとつひとつはとてもあっさりしているがだんだんクィン氏の不可思議さが強く感じられていく。数十

    0
    2025年07月08日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ミステリーの女王アガサ・クリスティの手にかかればもはや何も起きなくても面白い。
    事件が起きる前の前半部分がめちゃくちゃ面白く、個人的には事件が起きたことでそこまでのストーリーが停滞してしまったような気がして、むしろ事件が邪魔にさえ感じた。でもそこはさすがのアガサ・クリスティで、読み進めていくと事件前・事件後で分けることすら無意味で、全てはナイル川のようにひとつの流れであったことが分かる。
    悩めるジャクリーンを優しく諭すポアロの言葉のひとつひとつがとても良い。
    メインの3人に絡む物語は面白いんだけど、他の容疑者たちがわちゃわちゃやってる中で釈然としない描写もあったため自分の中では満点評価とはしま

    0
    2025年07月03日
  • 招かれざる客〔小説版〕

    Posted by ブクログ

    適度な緊張感があって一気に読みました。
    細かい描写にリアル感あって、最後に驚かされ終わり方が良かった。面白かった。

    0
    2025年07月03日
  • スタイルズ荘の怪事件

    Posted by ブクログ

    老婦人の毒殺事件から始まり、ミスリードに右往左往させられ最後にポアロの畳み掛けるような謎解き。

    登場人物の関係性が複雑で把握するのが大変だったけど100年以上前に発表されたデビュー作とは思えないほど緻密で面白い。

    0
    2025年07月01日
  • 火曜クラブ

    Posted by ブクログ

    ミス・マープルが初めて登場する13話の短篇集。某事件の真相を悟りながらも皆の前では明かさずそっと警告してスマートに去っていく様はどう考えてもただの老婦人ではない
    “わたしはね、この世の中に起こることは、すべて似たりよったりだと思うんですよ”

    0
    2025年07月01日
  • ナイルに死す

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリー小説に興味を持ち始めたとき、「アガサ・クリスティは外せない」と友人にすすめられて手に取ったのが『ナイルに死す』でした。
    舞台はナイル川を巡る豪華な旅。美しい景色に囲まれながら進んでいくミステリーという設定に惹かれ、読み始めました。

    最初は登場人物が多くて少し戸惑いましたが、それぞれの人物が物語に重要な役割を持っていることが少しずつ分かってきて、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。

    物語の中心にいるのは、すべてを持っているように見える女性リネット・リッジウェイ。彼女を取り巻く人間関係の緊張感や嫉妬、憎しみが、まるで静かな水面の下に隠れていた感情が一気に噴き出すように描か

    0
    2025年07月01日
  • スタイルズ荘の怪事件

    Posted by ブクログ

    よくできたミステリという感じ。
    ただ、これが雛形になっているというのはとても大きな意味をもっていると思う。

    0
    2025年06月30日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短くても面白いなあ。
    やはり、ポアロはいいなあ。
    おまけにオリヴァ夫人までいるし。
    母親として、子供に対しどのように行動するかを考えさせられる。どうしたら良かったのか、母親からの問いかけに、ポワロの「殺人者にとって終わりはないのです」
    子供にとり、終わりのこない課題を親が肩代わりし続けることはよろしくない。
    「春にして君を離れ」でも母親がテーマになっていたように思うが、通じるものあった。
    お母さんとしてのクリスティの葛藤を勝手に感じられて嬉しい。

    0
    2025年06月29日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    この犯人は思いもよらなかった!
    いつもながらミスリードに翻弄され、鮮やかな種明かしに驚かされたものの、みなさん言ってるように、よく考えたらそんなわけあるか!?笑
    ただ「ビスミラーヒ・アル・ラーマン・アル・ラヒーム」とアラビア語で始まる推理は非常にかっこいい。

    0
    2025年06月27日
  • 招かれざる客

    Posted by ブクログ

    クリスティ文庫のNo.107。戯曲をノベライズ化したもので、どうもクリスティっぽくなくて違和感を抱えながら読んだけど、面白かったなぁ。
    ただ、いかんせん主役の動機が分からない。これ舞台なら違う印象なんだろうけど、小説ではどうもなぁ。もちろん最後には回収されるんだけどね。
    『蜘蛛の巣』も読まなくちゃね。

    0
    2025年06月26日
  • ABC殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    言わずと知れた古典ミステリの傑作の1つ。100年近くも前の作品なので、さすがに時代設定や犯人の動機などに現代の感覚と乖離したところはあるものの、 犯人を早くに提示して動機を探る ”Why Done It?” 系の作品だと思わせて終盤ひっくり返すあたり、色褪せない技巧を感じる。
    米澤先生の古典部シリーズの『クドリャフカの順番』がこの作品をオマージュしていて、原典がずっと気になっていたのでついに読めてよかった。今の倫理観で言うと「目的のためにこの犯人は殺し過ぎる」と思うし、主人公のポアロ含め殺人の扱いが軽いようにも思うが、古典って大抵そうかもしれない。

    0
    2025年06月21日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

    Posted by ブクログ

    おしゃれで可愛い作品
    登場人版に困惑したものの読みやすくて気持ちが入りやすい小説だった
    アガサクリスティ初めて読んだけど、巨匠と言われるだけあるなぁ、と
    他の作品も読んでみたい

    (多分わたしだけの感想だと思うけど歴史的な女性レジェンドという点で高橋留美子感ある)

    0
    2025年06月21日
  • 愛国殺人

    Posted by ブクログ

    まず読み始めて思ったのは、

    「歯医者で殺人?…古畑任三郎にもそんな回あったよね?」と。大地真央さんが犯人の回(笑)

    ていう謎の既視感からのスタート。
    古畑の歯医者回はクリスティーのオマージュだったのかもなあなんて思いながら読み進めた。

    そしてそして話は思わぬ展開へ…
    え!そっち!?たしかにタイトルは「愛国殺人」。
    何やらきな臭い匂いがしてきたよ。

    どうなっちゃうの?全然先が想像できない!

    しかもカーターとレイクスが混ざっちゃって、これはもしやカーターとレイクスは同一人物か?なんて思ってたらあれよあれよとその推理は撃沈し、
    犯人はそっちかーい!のオチでした。

    毎回毎回ノーマーク過ぎる

    0
    2025年06月20日
  • ABC殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔NHKで見たクリスティーのアニメ作品の記憶を消せたらなぁ…とつくづく思った今作。
    未読だったので読んでみたけれど、内容を知らなかったらクリスティーの鮮やかな騙しの手口にこれでもかと唸らされていたことだろう。
    途中ポアロがヘイスティングズに対して「シャーロック・ホームズ風の推理を聞きたがっている!」とからかう場面があるのだけれど、ポアロもといクリスティーの良さは人の心理、人格を照らし合わせて、思い描く犯人像と矛盾しないかを物語の鍵としている点だと思う。
    ネタバレ回避が難しいので説明が雑になってしまうけど、もし未読の方は是非に。

    ただ、登場人物が多くて人名やら土地名でちょっと混乱しやすい点では

    0
    2025年06月18日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

     思いもしなった展開、予想外の犯人に驚き。
     この人が怪しい、いや、あの人も。もしかしたら全員が何かしら関わっている? でも、それだとオリエント急行殺人事件と同じだから、違うだろうし・・・・・・。
     そんなことを思い巡らしながら、読み出したら止まらなくて。そして、あの結末。大どんでん返しというのでしょうか。

     それにしても、人の盲点を付くというのか、思い込みというのか、それを見事に描いている。とても楽しめた。

    0
    2025年06月15日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    翻訳が上手だし、エジプトのエキゾチックな感じとかリネットの艶やかさが美しく脳内で描かれるのが楽しかった。推理小説はあまり読まないから新鮮で、ゲームをやり進めてくようなわくわく感もあった。謎の筋書きも面白いですね、アガサクリスティー。

    ポアロがたまに口悪いのわらう

    0
    2025年06月12日