アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アガサ、ポアロ、6作目。真崎義博訳
私の予想はことごとく外れた。最後の最後のドンデン返しはまたもや意外で興奮した。
友人ヘイスティングズと一週間の休暇のためイギリス南部の海沿いの街、セント・ルーを訪れたポアロたち。私立探偵は引退した、と宣言している矢先にポアロの目の前で、事件が起きそうな予感を嗅ぎ取ってしまう。若き美女ニックとその友人達、そして2、300年続く名家バックリー家ニックの遺産相続が絡む事件が始まる。
終盤、ポアロが犯人逮捕の為の喜劇のシナリオ内で、ヘイスティングズへのムチャ振り(霊能力で降霊術)がかなり笑えた。意外とポアロはお茶目なのだろうか。
ポアロの真犯人への態度(死を選ぶ選択 -
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Posted by ブクログ
ネタバレページのほとんどは所々不穏な雰囲気が漂う身分違いのラブストーリーで、終盤でミステリーに変わり、真相が明かされると「うわーそういうことかーよく出来たミステリーだなあ」となるんだけど、さらに結末まで読むと、これはラブストーリーとかミステリーとかのジャンルに収まる作品じゃなく人間誰しも少なからず持つであろうひとつの感情を深いところまで突き詰めた作品なのだと感じた。
事件の起こらない前半部分は、展開自体がモテない男の都合良すぎる妄想を覗き込んでいるようなこっ恥ずかしさがあり、正直「なんでこれ読んでるんだっけ?」と我に帰る瞬間もあったが、語り口の上手さで退屈はせずスラスラ読めた。
事件が起きてからは文 -
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティー仲間(と私が勝手に思っている)の同僚が、私が勧めた『春にして君を離れ』を読んでくれたので、彼女おすすめのこちらを読んでみました。
アガサ・クリスティーのノンシリーズもの。
原題は『CROOKED HOUSE』。
1949年の作品。
一族の当主が殺され、それまでなんとか均衡を保っていた家族が綻びだすというクリスティーお得意の展開。
主人公チャールズはポアロでもマープルでもなく、ヒロインと結婚したいだけの外交官なので、殺人事件は一向に解決せず、物語の大半はこの「ねじれた家」の「ねじれた家族」の話が続きます。
しかしながら、それがおもしろいんだな。
さすがのクリスティーとい -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯人特定の直前に新しい情報が与えられるので、本格推理小説というにはやや無理がある気がする。犯罪をめぐる人間ドラマとして読んだほうが良い。裁判シーンで始まり、時間をさかのぼり事件の詳細を描き、再び裁判シーンに戻る構成は効果的である。特にエリノアの超然とした態度が、「殺人を心に描いた」罪に殉じようとしたからであるというのは、彼女が高邁な人物であるという伏線もあいまって、殺人事件よりも気の利いたトリックになっている。古い映画の「陽のあたる場所」でモンゴメリー・クリフトが同じ理由で死刑を受け入れていたが、今作ではピーター・ロード医師がそのような態度を批判する。映画の結末は嫌いじゃなかったが、高邁すぎる