アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 未完の肖像

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    外に出たい、未知の世界に触れたい、でも妻であり母である女性にとってそれは抑え続けるべき欲望。そして母と娘の微妙な関係。アガサ・クリスティのさすがのストーリーテリング。

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    2025年11月26日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    クリスティの名作として名高い本作、人物描写の面白さと前半の人物紹介かなぁ〜と思わせながら伏線が張り巡らされていた感じ、とても良かった。途中、誰が誰だか追い付かなくなることもあったが、後半の方がそれぞれキャラが立って分かりやすくなった感もある。

    もしや?と思って裏切られて…の繰り返し、とても楽しめました

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    2025年11月25日
  • 杉の柩

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    証拠集めではなく、会話から真実を探ってくのが読んでいて楽しい!同じ人物なのに、人によって全く違う印象だったり、少しずつ嘘をついていたり。犯人は、「そうか〜なるほど」でした。

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    2025年11月23日
  • 忘られぬ死

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    ネタバレ

    強かな者、汝の名は女。

    美しい妻ローズマリーが誕生パーティーで毒死した。自殺とされていたが、殺人だったのでは? 関係者たちがローズマリーのことを忘れられぬ中、残された夫ジョージはそのパーティーに招かれていた人を再度集める。再現された現場で亡くなったのはジョージだった。はたして自殺か、殺人か。

    満足。ローズマリーはなぜ死んだのか、もしくは殺されたのか。殺されたとしたら誰に? そしてジョージはなぜ死んだのか。どうやって毒は入れられたのか。ローズマリーの死が殺人だと告げる手紙は誰が書いたのか。つながる殺人に、絡まる人間関係。愛している、愛していない、失いたくない、の複雑な愛憎を、最初の個々の語りで把握して、万聖節のパーティーで事件が起こる。

    出世のためにサンドラと結婚したけど、ローズマリーと不倫し、でも自分かわいさでローズマリーと別れたくなり、鬱陶しく思っていたスティーヴン。夫が自分を愛していなくても、ローズマリーと恋に落ちても、愛のためにスティーヴンを離さないと思い詰めていたサンドラ。この2人の危うい感じの描写がとてもよい。愛のためには覚悟を決めるサンドラのインパクト。そしてまさかのときにはサンドラを庇うように夫に詰め寄るサンドラの母も一瞬の登場なのに印象的。

    愛ゆえにアイリスを疑わず、謎の人物だけどその正体は国際的諜報員のアンソニーがずるい。こんなの絶対ヒーローじゃないか。アイリスのピンチに駆けつけて間に合うし。最後の解決パートの甘ったるさも愛憎劇ミステリのオチとして満足度が高い。映像化しても面白そう。席を離れたからズレるというトリックも映像向きと思う。見返したときの驚きにも繋がるし、気付く人には気持ちいいし。

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    2025年11月22日
  • 白昼の悪魔

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    ネタバレをせずにこの作品を語るのは難しい…
    いや、ミステリーってそんなものかもしれないけれど。いや〜、伏線が細かくてほんの些細なことも最後にはそういうことだったのか!となるので。

    この作品の前に読んだ「もの言えぬ証人」でも感じた事だけど、殺人事件が起きながらもまったりのどかさすら感じる展開ではある。ややもすると「静かな殺人」と評したくなってくるのだが(次々殺人が起きて人が死にすぎる系ミステリーに慣れすぎちゃったのかもと焦る…笑)でも、そこはクリスティー、一見のどかな雰囲気と思わせつつ小島のリゾートホテルを舞台に人間模様は波乱の種やら周りの好奇の視線で複雑に渦巻いている。
    そこにポアロの「日の下のいたるところに悪事ありです。白昼にも悪魔はいるのです」
    ばばーん、お題発表!かっこいい(^^)

    被害者の本質を見極めることこそが事件の本質を知ることと語るポアロさんに習って、犯人を当てようと頑張るのだが、まんまと騙される。
    それがまた楽しいのだ。

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    2025年11月18日
  • ホロー荘の殺人

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    クセの強い女性たちが各々に荒ぶっていておもしろかった。男性たちの影が薄すぎ。笑
    さすがのポアロもそんな女性たちに飲み込まれそうに見えたけど、そこはさすがの名探偵。
    グレンジ警部なんて途中から消えてしまった。笑

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    2025年11月16日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ポアロシリーズは初読だったが、楽しめた。最後まで犯人像が絞り込めず、ハラハラした。昔に書かれた作品だが、現代の推理小説に大きな影響を与えていることを実感した。

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    2025年11月15日
  • 三幕の殺人

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    ネタバレ

    オリエント急行からの今作品。名作に次ぐ名作、脱帽です...
    毎回ちゃんと「まさか!」と騙されてしまうが、今回もご多分にもれず。最後のポアロの語りには、現実の時間を完全に忘れさせられ、薄暗いホテルの一室でのポアロの語りに、驚愕と興奮をもって耳を傾ける聴衆になってしまった。
    ポアロシリーズの犯人たちのサイコパス具合には毎度毎度度肝を抜かれるが、今作もなかなかのもの。恋愛感情が人を三人も殺させてしまう動機になるなんて。恐ろしい。そこに目を向けてこんな物語をつくってしまうアガサ、やはり恐ろしい。

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    2025年11月13日
  • ポアロ登場

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    ドラマ版『名探偵ポワロ』の吹き替え版を先に視聴していたので違いが楽しめた。バラエティに富んでいるが案外コナン・ドイルのトリックをクリスティ風にアレンジしていたりとシャーロック・ホームズの影響も伺える。個人的には長編の方が面白いが本短編集ではヘイスティングとの仲が良いんだが悪いんだかの友情が素敵。
    なおタイトルからするとこれが初登場っぽいがポワロの初登場は『スタイルズ荘の怪事件』なので注意されたい。

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    2025年11月11日
  • 火曜クラブ

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    「ミス・マープルと13の謎【新訳版】」 (創元推理文庫)のハヤカワ文庫版。ちなみにこっちの方が出版が早い。でも私は先に創元推理文庫版で読んだ、のだが気が付かなかった。
    どこかで読んだことある気がするなぁって思ったんだよなぁ…笑

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    2025年11月11日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    ポアロが主人公のアガサ作品の第2幕。
    時代背景などを感じさせない情景を思い起こさせる書き方が面白さを際立たせる。
    少々内容を書くとポアロのモナミ(親友)ヘイスティングスは少し間が抜けているのか純情に一途である事で物語を迷走させる箇所も面白い。

    今作では、ポアロを打ち負かそうとジローが出てくるが、敵う訳もなく大口を叩いて退散すると言う。

    そんな中で起こるミステリーが展開されていく。
    読んでいく中で少し地理的な事も必要になるが、それはさておきストリートと謎解きに関しては現代の作家では思いもつかない発想で読者を迷走へと誘いながら最後にはすっと落ちどころを持ってくる読み手にとってはこの上ない爽快感を味わうことができる。
    人間性と保身のために、様々な人間模様を描いた作品です

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    2025年11月07日
  • リスタデール卿の謎

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    どんな謎やミステリーに展開するんだろうとわくわくして読んでいたら、最後は、「あら、そういうこと亅って感じの話で成り立っている印象を受けました。でも、どの話も面白かったです。

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    2025年11月06日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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     女流推理作家が主催するハロウィーン・パーティで少女が殺害され、生前に「私は殺人現場を見たことがある」という爆弾発言をした一方で彼女が虚言癖であることから皆信じていなかったが、徐々に過去の殺人事件との関連性が浮かび上がってくるミステリーで、ポアロが事件関係者達に事情聴取をしていくにつれて真相を解明する仮定や犯人のミスリードが上手くハロウィーンにうってつけの作品だった。

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    2025年11月01日
  • 五匹の子豚

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    ポアロシリーズ、ドラマや映画で見たことありましたが、小説ははじめて読みました。
    ドラマのポアロもとても魅力的ですが、小説の方がずっと面白かったです!
    真犯人がちょっとだけ納得いかなかったですが、伏線の回収やキャラクターの心情描写もすごいし、文章が力強いと感じました。
    他の有名な作品もドラマでしか見たことがないので、今度読んでみようと思います。

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    2025年10月31日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    とても読みやすくてアッという間に読み終わってしまいました。

    マープルがしきりに子供が気になると言っていたので、てっきり成長した子供が復讐の為にマリーナを狙っていたのだと思いきや……
    上手く誘導されてしまいました。

    一カ所だけ、マリーナの夫が被害者の事を「あの女…」と表現している所があって
    何故なのだろうと思っていたのですが
    すでに夫は知っていたと言う事だったんですね。

    蓋を開けてみればシンプルなのに
    ラストまで謎が解けなくて
    とても楽しめました。

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    2025年10月31日
  • ゴルフ場殺人事件

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    犯人当てとかフェアプレイとかではないがストーリーが二転三転してサービス精神旺盛。あとヘイスティングスがダメ過ぎておもろいし、いいキャラだ。
    スタイルズ荘に続いて最も意識の埒外にいる人物を犯人に据えてどんでん返しを演出する所からは、新人作家クリスティの意気込みが感じられる。

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    2025年10月30日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    面白かった
    スタイルズ荘、オリエント急行、ナイルを読んだが、1番好きだった
    最後の最後まで犯人が絞れず、のめり込んだ
    映画は期待せず、また観ようかなと

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    2025年10月30日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ポアロもの。富豪がフランスで殺された事件に挑むポアロ。地元フランスの名刑事との火花散らす対決が面白い。ヘイスティングスの人間臭さが随所に現れていて、ミステリーに色どりを添えている感じがまたいい。

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    2025年10月29日
  • 杉の柩

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    ネタバレ

    聴く耳を持つものにとっては、真実同様の価値があります。ときには、真実以上の働きさえします。」 人は嘘をつく。不都合な事実を隠すためであったり、誰かを守るためであったりと理由は様々。それらを紐解くことてポアロは真実を導き出す。一番不利な立場にあったエリノアが最後まで嘘をつかなかったことが、ポアロを最も悩ませていたという仕掛けがとても良い。

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    2025年10月21日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ポワロシリーズ2作目。さっぱり面白くなそうなタイトルで期待もしないで読んだが、正直かなり面白かった。ミステリーだけど恋愛モノとしても良い。それより評価したいのは意外な真犯人の狡猾悪辣なるキャラクターでこの点では1作目を超えているように思う。またポワロだけでなくライバル刑事が出てくるのも話が飽きない構成。何より各章の引きが前作同様に上手い。
    ヘイスティング大尉の恋愛模様についてはコナン・ドイルの『4人の署名』のオマージュだろうか。恋に狂って酷い行動の連発だが逆にここまで徹底すると応援したくなる。何気に魅力的な人物。

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    2025年10月21日