アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    クリスマスというタイトルとはかけ離れた、ドロドロした物語。冒頭の所が少し長いけれどそこさえ超えてしまえばこちらのもの、続きが気になって一気読み。
    前回のマープル同様、今回も犯人は意外で全く検討もつかずまんまと騙された(笑)

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    2024年12月25日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    今回は人間の遺伝や性格、気質に焦点が当てられた作品。
    (家族のクリスマスパーティーがテーマだからね)

    登場人物が欲深く途中ちょっとしんどかったけれど、
    最後まで読み終えると綺麗で安堵です…。
    密室と聞くといくつかトリックが浮かぶと思いますが、
    今回は他の要素も合わさって当てられず、、、!

    ポアロ作品が作中でパズルに喩えられますが、これが言い得て妙で、登場する要素は不要に感じるもの含めて全てハマるべきところにハマるのだな….と。
    流石アガサ・クリスティ、天才ですね。

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    2024年12月25日
  • 愛の探偵たち

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    *:.。.*:+☆ 年末ひとり英国ミステリフェア(こそっと開催)*:.。.*:+☆
    今年も「クリスマスにはクリスティーを! 」の季節がやってきました♪
    ということで、こちらの短編集をチョイス。

    ノンシリーズ1編、マープルもの4編、ポアロもの2編、クィン氏もの1編・・の、計8編が収録されております。

    解説の方が、本書を「美味しいショートケーキの詰め合わせ」と例えていましたが、まさにその通りで色々な"お味"が楽しめる一冊。

    中でも個人的注目作品は「三匹の盲目のねずみ」ですね。
    こちらは戯曲『ねずみとり』の原作とのことで、雪に閉ざされた宿に泊まっている得体の知れない客たち

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    2024年12月25日
  • 愛の探偵たち

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    イギリスの作家アガサ・クリスティの中短篇ミステリ作品集『愛の探偵たち(原題:Three Blind Mice and Other Stories)』を読みました。
    アガサ・クリスティの作品は、2か月前に読んだ『ポケットにライ麦を』以来ですね。

    -----story-------------
    雪に閉ざされたゲストハウスに電話が。
    ロンドンで起きた殺人事件の関係で警察が向かっているという。やがて刑事がやってきて……マザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇、戯曲「ねずみとり」の原作を始め、ポアロ、ミス・マープル、クィンら名探偵たちの推理がきらめく珠玉の短篇集。
    (解説 西澤保彦)
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    2024年12月15日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    ネタバレ

    面白かった…やっぱりクリスティー作品には登場人物たちの様々な会話、行動、思惑を絡め合わせて事件を複雑に見せる技術はもちろんのこと、それ自体に魅力があることがすごい!
    そもそもポアロが外国人というのもあるけど、今回はイギリスの富豪の一家にスペイン人女性や南アフリカの青年も混じって、その土地で育った人々の個性が滲み出てくるような会話や人物描写が楽しかった。

    あとこの作品の冒頭に、『マクベス』の引用がある。
    「あの老人にこんなにたくさんの血があったなんて、だれが考えたでしょう……」
    そして、クリスティーが義兄から「もっと血が大量に流れる元気で凶暴な殺人」をと望まれてこの作品を書いたことが記されてい

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    2024年12月09日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    クリスティーのミス・マープル作品で、マザー・グースの童謡になぞられて起こった殺人事件。容疑者は大富豪一族の面々で一癖も二癖もあるなんとも怪しい人達。古典的なミステリーですが、ニール警部目線で物語りが語られているのでもう皆んなが怪しく思えてしまい…。まんまと作者に手玉にとられてしまいました。
    そして中盤、マープル登場で一気にストーリーは加速。最後までテンション保ったまま読むことができました。
    今回のお話では、ニール警部がとてもイイ働きをしていまして、普通この手のお話ですと頓珍漢な推理をして引っ掻き回す役だと思うのですが、彼は違っていました。ミス・マープルと組んでこの難事件に立ち向かう中々の切れ者

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    2024年12月05日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    ミステリー界の巨匠クリスティの処女作。
    登場人物の呼称が人によって異なり、混乱して読み直すことが度々あった。
    物語としては、トリックよりも、一つ屋根の下で繰り広げられる人間模様の方が面白かった!

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    2024年11月30日
  • 死が最後にやってくる

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    アガサ・クリスティー。ノンシリーズ。舞台は古代のエジプトだが、人間は変わらない。未亡人の主人公の父親が愛人を連れて戻ったとき、事態は動き出す。その家に住んでいる家長とその息子たち、またその奥さんたちや召使いの今まで見えていなかった性質があらわになる。その中には殺人者の性質をもつものがいる。
    ミステリーというよりサスペンスよりの作品。
    容疑者は少なく、次々と死んでいくので犯人当てはしやすい。しかし複雑なトリック等がなく、人間関係の妙だけで、ここまで読ませるのはクリスティは推理作家としてだけでなく純粋に小説家として技量が高い。

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    2024年11月29日
  • 春にして君を離れ

    A

    購入済み

    結末は、これで良かったのかもしれないね。
    過去は変えられないし。
    登場人物全員がまるで実在の人物かのように思えてくる。
    それだけでも読む価値があると思いました。
    若い人に読んでほしい本ですね。ピントこないかもしれないけどね。
    それにしても、クリスティは人物描写が巧みだね。

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    2024年11月20日
  • パーカー・パイン登場

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    幸せじゃない人の悩みを解決するパーカー・パイン氏。いろんなパターンが短編に入ってて面白かったです。前半はパーカー・パイン氏と仲間たちで解決していく、後半は休暇の為に旅行するパーカー・パイン氏がイロイロ巻き込まれる事件です。

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    2024年11月15日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ケネス・ブラナー版『ベネチアの亡霊』は原作と全然違うと知り、映画が気に入ったので読んでみた。全然違う。別物。原作の方がいろいろな事件や人間関係が入り組んでいるように思う。
    面白かったけど所々「?」とモヤる箇所あり。エムリン校長先生に書いて見せた4つの言葉は何だったんだろう?とか、レオポルドが殺されたくだりがあっさりしてたなぁとか。魔女が歌っていた井戸の歌は偶然ヒントになったのか、それとも何かしら知っていたからこそあの場面で歌ったのかなぁ…などなど。私に読解力がないからかもしれないけど。
    これが私の初クリスティーだったので、他の作品も読んでみたい。

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    2024年11月08日
  • ヘラクレスの冒険

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    やっぱポアロは良いな。
    短篇でも趣向が凝らされていてどれも面白い。
    今作では『ヘラクレスの十二の難業』にちなんだ事件に挑む。
    じっくり読む長編も好きだけど、バラエティに富んだ短編をサクサク読んでいくのも楽しい。
    これだけの話を一冊で読めるなんてちょっとした贅沢では。

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    2024年11月08日
  • 愛の探偵たち

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    ノンシリーズが1話、ミス・マープルが4話、ポアロが2話、ハーリ・クィンが1話収録。「謎のクィン氏」は好きな短編集なので、ハーリ・クィンものが入っているのは嬉しい。でも一番好きなのはポアロものの「四階のフラット」かな。ノンシリーズの「三匹の盲目のねずみ」も良かった。

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    2024年11月08日
  • 春にして君を離れ

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     第二次世界大戦前夜のヨーロッパ。「善良」で折目正しい人生を送ってきたイギリス夫人が、乗り継ぎの悪さで足止めを受けている間に、知らず知らず、回想する自分と家族の人生。
     家族に「正しさ」を押し付けており、それが客観的には間違っていないかもしれないが、家族の心と人生を歪めていく。しかも、自分も家族も、互いに相手に向き合わず、目を背けて、上辺は平和に生きている。
     自分に正直に生きる人々と、自分を偽って生きる主人公たちとの対比も、極端過ぎるほど鮮やかで、どっちが幸せなのかわからない。

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    2025年12月07日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    今回はナイル川を遡る豪華客船での殺人事件です。
    美貌の資産家リネットを殺したのは誰なのか。

    ジョアナ嬢の「あなたってあちこちに敵を作ってるんでしょうね」の言葉から、おっ今回はどろどろの人間模様が展開されるのかな⁉︎と期待してしまいました(笑)

    登場人物が多すぎてこの人誰だっけ?と登場人物紹介を見直すこともしばしば。
    でもみんなキャラが立ってたので退屈はしませんでした。

    リネット、親友の恋人は取っちゃだめでしょ人として……
    夢中で読み進めましたしラストも綺麗でしたがこんなに問題のある人ばっかり乗り合わせないよな……とか考えてしまいました。
    そんなん言ってたらミステリは楽しめないのでしょうが

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    2024年11月02日
  • 死者のあやまち

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    1956年発表。エルキュール・ポワロシリーズ第27作。準レギュラーであるミステリ作家、オリヴァ夫人登場作。典型的なお金持ちの邸宅を舞台に、よくわからないお祭り、異国からやってくる怪しげな男、芝居っ気たっぷりの展開など、王道をこれでもかと見せつけてくる。やはり今作もポワロの老いは感じられるが、見える景色が変わったからこそ、登場人物の心や悲しみに寄り添うことができているようにも感じる。トリックについてはやや肩透かしな感もあるが、ゾッとさせるオチとどんよりとしたラストの数ページは印象に強く残る。

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    2024年10月29日
  • 蜘蛛の巣

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    凄かった…。
    蜘蛛の巣のように事実がこんがらがって解かれてあった瞬間のそうだったのか!と膝を打った。

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    2024年10月29日
  • 死への旅

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    自殺をしようとしていたヒラリーが、ひょんなことから女性スパイとして別人になりすまし、敵地の施設に潜り込む。ミステリーの女王クリスティが描く、冒険スパイ小説。

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    2024年10月29日
  • ビッグ4

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    ポアロの冒険劇と言った感じで、他の話と雰囲気は違うがヘイスティングスとの友情やほんの少し垣間見えるポアロの恋や家族の話があって面白かった。
    語り部ヘイスティングスの思った以上の活躍と名探偵の行方についてハラハラさせられた。

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    2024年10月26日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ハロウィーン前に再読。犯人がわかっていても楽しめるのがクリスティ作品の魅力。物語の本筋に関係ない雑談も興味深く読めるんですよね。
    解説にもある通り地味で小粒な作品だけど、ハロウィーンパーティーの妖しさ、石切り場庭園の薄気味悪さ、犯人像の禍々しさが合わさって雰囲気ある作品に仕上がっている。正義とそれ以外(美、人情など)の対立というのがテーマなのかな。ポアロ、もしくはクリスティ自身が正義を追求するタイプだから、たとえ子どもでも正義から外れた行動をしたら裁きを受けて当然……という価値観がうかがえます。

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    2024年10月25日