アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 忘られぬ死

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    ノンシリーズ。

    男性を虜にしてしまう美貌の持ち主・ローズマリーが、自身の誕生日パーティーの最中、毒を飲んで亡くなってしまいます。
    それから一年後、件のパーティーを催した同じ店に、(ローズマリー以外の)同じメンバーが集まった時、再び悲劇が起こってしまい・・・。

    "過去の事件と全く同じ状況下で第二の事件が起きる"という設定・・ん?これって、ポアロもの短編『黄色いアイリス 』と似てるんでねーの?と思ったら、やはり『黄色・・』の方が元ネタだったようですね~。

    ま、それはいいとして・・いやぁこれは面白かった!
    私の中では『杉の柩』と同様、"タイトル地味だけど、すこぶる

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    2024年09月15日
  • 死との約束

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    ネタバレ

    面白かったなあ…
    この本を原作とした三谷幸喜のドラマが再放送するのを知って読んでみた。三谷幸喜は「地味だけど面白い」って言ってたけど、たしかにめちゃくちゃ面白かった。
    個人的には『ナイルに死す』や『メソポタミヤの殺人』より好き。
    作中に登場するエルサレムやペトラの風景がピンとこなかったので、ネットで画像検索しながら読んだら楽しかった。
    あと三谷幸喜のドラマのキャストを見て、登場人物のイメージを掴みながら読むのも楽しかった。
    ただ、当時のヨーロッパの人の中東地域への価値観や宗教観はやっぱり理解できてないので、そこは仕方ないかな〜という感じ…

    「彼女を殺してしまわなければならないんだよ」というセ

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    2024年09月09日
  • 死者のあやまち

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    【ポアロ】
    1956年クリスティー66歳の作品。
    催し物の「殺人犯人探しゲーム」で、賑やかなパーティーは一転して悲劇へと変わってしまう…。

    『ハロウィンパーティー』でも出てきた女性ミステリー作家のオリヴァ夫人は、どことなくクリスティーを思わせる。

    今回の事件はポアロでさえも考え込んでいる。いつも自信満々のポアロがこんなにも悩んでるんだから、私にわかるはずがない。

    徐々にポアロがパズルを1つずつはめていく。
    次第にパズルが埋まり、全てがピタッとハマった時の気持ちよさと面白さが楽しめる。

    大胆過ぎる伏線、ミスリード、キャラクター、想像できない結末。
    全てがちょうど良いバランスで熟練の技を感

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    2024年09月09日
  • 海浜の午後

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    海辺の午後
    クリスティの短編戯曲集
    海辺の午後
    昔から裕福な人達が過ごして来たビーチ。時代の流れで海辺を訪れる人達も様変わり。
    古い時代の夫婦や家族が時間を過ごすビーチにビキニを着た非常識な美女が現れ男達を魅了、女達は反感を抱く(時代を感じる描写)。
    一方、付近では盗難事件が発生、エメラルドなど高価な品物が盗まれてしまう。
    古き時代を引きずりながらビーチで余暇を楽しむ人達と美女と警察のドタバタ劇。ミステリー的な要素は多く無いが、クリスティ得意の「オールドミス」が牛耳る家族(立場の弱い夫、束縛される息子)や若い二人の男女等、設定は面白い。
    今の時代背景から見るとコメディの様に見えてしまうが、少な

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    2024年09月08日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    ネタバレ

    崖下へ転落し瀕死の状態の男を偶然発見したボビイ。男が息を引き取る直前にボビイに告げた一言「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」が気になり、女友達フランキーと共に事件の真相を突き止める物語。

    エヴァンズの正体にびっくりし、黒幕の正体にもこれまたびっくり。
    表題にもなっているエヴァンズって誰?と、こちらはずっと気になっているのに肝心の2人がエヴァンズからどんどん離れていくので焦ってしまった。
    怪しい人も次々に登場するし犯人説も二転三転。ラストに向かっての怒涛の展開に、もう一度最初から読み返してしまった。

    主役の2人が若者だけあって、今までのクリスティーものと違い全体が軽快に進んだ。ポアロやミ

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    2024年09月08日
  • 杉の柩

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    面白かった!
    人の感情の機微、特に恋愛感情を描かせるとクリスティーの右に出る者はいないなぁと、毎回感心させられる。
    ミステリとしての話の内容ももちろん最高に楽しめるのだが、人物描写が素晴らしく、エリノアのような女性に憧れ、ロード先生のような男性に出逢いたいなぁと羨ましくなった。
    クリスティー作品では何作かごとに思うのだけど、今作もやや翻訳に違和感あり。ちょっと言葉遣いに古臭さを感じる箇所があった。

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    2024年09月07日
  • 死との約束

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    ネタバレ

    嘘ォ!?となった犯人。予想外すぎた。しかしクリスティは機能不全に陥る三歩手前くらいの家族の描写が上手すぎる。現実は意地悪婆さんが長生きして、他の家族が押しつぶされるという結末のが多いんだろうな。

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    2024年09月03日
  • NかMか

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    【トミー&タペンス】
    『秘密機関』から22年後。クリスティー51歳。

    『秘密機関』のフワフワした設定と違って、今作は「無憂荘」の中にいるスパイを見つけるというもの。格段に読みやすくなってる。

    みんな怪しい宿泊客の中からスパイを見つけるという、ミステリーの犯人探しと同じ楽しさがあった。
    前作のようにあちこちに移動することもないので、展開が速くてシンプルでわかりやすい。

    真相を知った時に、見事な伏線が張られていたことに気付いてもう一度読みたくなった。

    他の作品では戦争のことはあまり語られていないけど、このシリーズでは戦争についてのクリスティーの考えを知ることができて興味深かった。

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    2024年09月01日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    “殺人事件を目撃したした”と言った少女が殺された。
    誰もが知り合いの小さな町、そこで開かれた“ハロウィン・パーティ”で事件は起こった。

    殺された少女のことを皆「嘘つき」と言う、ポアロはそこに興味を持ち、例によって住民ひとりひとりから丹念に聴き込みをする。

    さらに、「資産家の死と使用人の失踪」「遺産書の偽造」「洋館と美しく妖しい庭園」

    ポアロ物の王道をいく展開。

    足を痛めても「小粋な外見」を気にするポアロと、有名な作家なのにどこか滑稽なミセス・オリヴァーの掛け合いが、「被害者が少女」という残忍さを和らげ、読み物として楽しく過ごすことが出来た

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    2024年08月29日
  • 死との約束

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    今まで読んできたクリスティーは(と言っても数冊しか読んでないけど)殺人事件が起こってから読んでてテンションが上がることが多かった気がするけど、今回の”死との約束”は正直、殺人事件が起こるまでの、変な家族の描写のところが面白かった。

    結末も意外だし驚いたけど、太った毒蜘蛛継母から支配されているかわいそうな子供たち!みたいなところで満足して、ポアロの聞き取り調査が始まるとふーん…みたいな気持ちに落ち着いてしまった。

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    2024年08月28日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    【ノンシリーズ】
    もう何この面白そうなタイトル!
    タイトルで1番気になっていたけど、冒険ものが苦手なのでなかなか読めずにいた。

    ボビィは崖下に落下した溺死の男を発見した。男は「なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?」と一言だけ残して息を引き取った…。

    この謎を解くために若い男女が潜入捜査する。
    潜入捜査で思い出すのは『パディントン発4時50分』の何でも完璧にこなすルーシー。
    この作品のフランキーも勇敢でカッコいい女性という点でルーシーに似ている。

    さらにフランキーは伯爵のご令嬢で、ベントレーを乗り回す怖い物知らずの魅力的なお嬢様キャラクター♪
    このフランキーのおかげで楽しくて一気読みだった

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    2024年08月26日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    この作品だけの話ではないけれど、アガサクリスティー、人物特に女性に対しての観察眼がすごい。お湯が沸いていないのに茶葉に注いでしまうような人、身の回りにきっと居たんだろうなと思わせられる。
    女は手紙を捨てたと言いながら後生大事に残しておく…と言った記述があったけれど、最後の最後でまさに重大手がかりとも言える手紙が出てきていた。伏線になってたんだなあという気づきがあった。

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    2024年08月26日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

    途中まで事件が起こらず長く感じてしまったが、最後に怒涛の展開でひっくり返された。真実がわかってから考えると、それまでのエピソードが違った意味をもって見えてきて、読み返すのがおもしろかった。
    「終りなき夜」と「甘やかな喜び」が対比的であり象徴的。「甘やかな喜び」である、やさしく美しいエリーの喪失がより一層「終りなき夜」を深めていく。
    主人公の周りには母やサントニックスなど警句を発し引き止めようとする人たちがいた。
    母が主人公に、安定した仕事と生活をするよう、あんなにうるさく言っていた理由がわかった。母が言っていたのはこのことだったのだ。
    すべてを得た後は、皆が去った。
    読後はやるせなさと哀しみが

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    2024年08月24日
  • 白昼の悪魔

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    夏休みの1冊にぴったりなアガサ・クリスティの作品。ポアロシリーズ。舞台は夏のリゾート地。爽やかな舞台に、めっちゃドロドロなストーリーに苦笑。とはいえ、(時代もあるのか)アガサ・クリスティならではの上品さがあって嫌な気分にはならず、伏線も緻密で、トリックも面白かったです!

    アガサ・クリスティの、可愛いけど自立してない女性が大嫌いな感じが伝わってきて、なんか時代を超えて微笑ましいです。アガサ・クリスティが現代にいたらワーママvs専業主婦論争に加わっていそうだ。

    あとがきで、この話を戦時中のロンドンで家を焼かれながら書いたという話を読んで、びっくりしました。本当に芯の強い女性なんですね…。伝記も

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    2024年08月22日
  • ポケットにライ麦を

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    1953年発表、ミス・マープルシリーズ第6作。義憤に燃えたマープルが自ら名探偵を自覚しながら精力的に捜査に関わっている様が面白い。シリーズ屈指の愚かすぎる犯人象もまた印象に残る傑作長編。

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    2024年08月15日
  • 復讐の女神

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    【マープル】
    クリスティーが最後に書いたマープル作品。
    1971年81歳の時に出版した。

    37歳の時に執筆した最終話『スリーピング・マーダー』よりも、この作品の方がマープルの集大成のように感じた。
    最後に読んで良かった。

    『カリブ海の秘密』の続編。
    大富豪のラフィールがお膳立てした英国庭園バスツアーに参加したマープルが事件の謎を解いていく。

    ミステリーとしては犯人もわかりやすいし、事件の全容も見えにくいのでキレは感じない。同じようなことを繰り返すシーンや説明が冗長に感じられることもあった。

    でもこれは歳をとったクリスティーの味わいでもあるのかなと思った。
    こんなにすごい長編を書けるくら

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    2024年08月15日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ポアロシリーズ㉕

    アバネシー家の主人リチャードの葬儀は滞りなく終わり、遺産についての遺言が読まれるという時に放たれたコーラの一言「だって彼は殺されたのでしょ?」
    なにこの一気に不穏に変わる空気。なにこの一気に心掴まれる展開。ワクワク感。

    アガサ・クリスティがえがく『館に集まる一族』って本当に面白いわ~
    相手に対する親族ならではの人物評や思い出によってそれぞれのキャラクターが分かってくると、ダメっぷりも、隠している秘密も、怪しさも浮き立ってくる。そして、それらが事件の謎をさらに深めていく。

    やっぱり最後は犯人に驚かされる。
    関係者を集め最後に行われるポアロの謎解きに、ただただ、ため息。

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    2024年08月15日
  • アクロイド殺し

    匿名

    購入済み

    クリスティーの代表作

    アガサ・クリスティーのチャレンジ精神の、一つの到達点。中心となるトリックは、一度読めば単純明快なんだけど、それを盛り上げる細工も上手くできてて、何度読んでもクライマックスはドキドキできる。

    #ドキドキハラハラ

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    2024年08月14日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    その名はもちろん知っていた、
    アガサ・クリスティ。
    翻訳本アレルギーがあったので今まで読んだことなかったんだけど、荒木博之さんのVoicyで触れられて以来、気になっていたので読んでみた。

    作家の真山仁さんは50頁で犯人がわかったということで、変な挑戦欲が掻き立てられたものの、やはり私には推理力も洞察力も集中力も足りない。
    最後の最後まで犯人が分からなかったのは、…まあ想定内です。

    ただこれ、犯人が分かってから読み返してみると、確かに50頁までで犯人のアタリはつけられる仕立てになっている。
    自分の凡庸さを改めて思い知らされるようで、そこがなんとも悔しいな。

    大富豪アバネシー家当主リチャード

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    2024年08月12日
  • 青列車の秘密

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    ポアロシリーズの5作目。
    一人の女性と彼女が所持している宝石を巡る事件が起こる。
    もうほぼ全員怪しい。
    列車を使ったトリックは流石。
    恋模様も織り交ぜつつ上手に着地した感じ。
    このシリーズは本当に読みやすい。

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    2024年08月12日