アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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いつ読んでも面白い
永遠のミステリの女王、アガサ・クリスティ。
いつ読んでも、何度読んでも面白い。
本でも衝撃を受けたが、映画も遜色ない物でした。
再映画化も多少変更部分もあったが、十分楽しめた。
これを機会に様々な話を再読しようと思う。
彼女の創造した探偵は全て生き生きしてどれを読んでも外さない。
ポアロやミスマープル以外にも是非読んでもらいたい。彼女の作品に出会えたのは本当に幸せ。 -
Posted by ブクログ
短編集。ポアロとミス・マープルが一度に読める。
・クリスマス・プディングの冒険・・・ポアロ
・スペイン櫃の秘密・・・ポアロ
・負け犬・・・ポアロ
・二十四羽の黒つぐみ・・・ポアロ
・夢・・・ポアロ
・グリーンショウ氏の阿房宮・・・ミス・マープル
中でも美味しそうなものの描かれた話に惹かれる。
・クリスマス・プディングの冒険
王子が結婚を前に、家宝のルビーを遊び相手の女性に試しに付けさせてとねだられ、そのまま持ち逃げされる情けない事件。宝石の出る話は想像して華やかな気持ちになる。ましてや、リフォームした宝石商はカルティエ、どんなデザインだろうかとストーリーと関係ないところで、しばし脱線して夢想。
イギリスのクリスマス風景が描写され、美味しそうなご馳走が目に浮かぶ。
・二十四羽の黒つぐみ
毎週同じ曜日に来て同じ料理を食べるという常連客が、ある日別の行動を取り、それにポアロが興味を持つというのが面白い。この話も美味しそうなメニューが並んで、もっぱらその料理に心が動いた。七面鳥の栗の実詰め、キドニープディング、黒苺のタルト、どんな様子で、どんな味なんだろうと気になる。
・グリーンショウ氏の阿房宮・・・ミス・マープル
ミス・マープルは読んだことがなかったので、レイモンド・ウェストがマープルの甥というのも知らず、始めの内、いつどこでどうマープルは登場するのかな?と思いながら読んでいた。なかなか大がかりなトリック。折角の仕事を失ったルーの今後が気になるところ。 -
Posted by ブクログ
初めてちゃんと読んだアガサ・クリスティ長編。名探偵ポアロシリーズ。
中東での発掘作業チームのリーダー、ライドナー博士の妻が情緒不安定なため、看護師として呼ばれたレザラン。ライドナー夫人は、他の男性と恋に落ちるたびに死んだはずの元夫から脅迫状を受け取っていた。ライドナー博士と再婚してからは脅迫状が来なくなっていたのだが、なぜか発掘現場に来てから再度脅迫状が届き、ライドナー夫人は殺されるかもしれないという恐怖にとりつかれていた。そんなある日、ライドナー夫人の撲殺死体が発見されるー。
先に読んでいた短編集「ポアロ登場」よりも読みやすく、最後まで犯人が分からなかった。発掘チームの人達の名前は最後まで覚えられなかったけど…。それにしてもなぜポアロはフランス語を喋るのかな。 -
Posted by ブクログ
遺跡調査隊が発掘作業をしていたヤリミア遺跡で起こった事件を、看護婦エイミー・レザランが記録した物語です。
隊長である考古学者エリック・ライドナーの妻、ルイーズ・ライドナーに、死んだはずの元夫からと思われる脅迫状が届きます。周りの人はただのいたずらだと思い本気にはしていませんでしたが、ルイーズは恐怖に怯えていました。
そしてある日、本当に殺されてしまいます。
“外部の人間が奥さんの部屋にはいるには、入口の門を通って、中庭を横切らなくてはならないのです。だが、守衛とコックと小間使いの少年の一致した証言によれば、外からはいってきたものはいなかったというのです”よって、“犯人は外からはいってきたのではないー内部にいたのだ。(p142)”と考えられます。
偶然ハッサニーを通ることになっていたポアロが調査を依頼され、捜査に協力することになります。ポアロは、事件は“ミセス・ライドナーの人格をめぐって発生している(p365)”と考えます。彼女は、とても魅力的で、本当に美しい女性でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアガサ・クリスティーがすごいのは、読者の犯人探しの視点を完璧に捉えていることだと思う。
この事件の中心は複雑な家族関係を抱えた豪邸水松荘。けれど冒頭は被害者の職場にあるタイピング室から始まる。結論から言うとタイピング室は事件に無関係で、冒頭以降の物語はすべて水松荘で展開される。
だけど、だからこそ、ミステリ好きの読者はその導入部分が気になってしまうのでは。タイピング室の人間関係や描写が軽快でわかりやすいのもそれを助長する。あのタイピング室は一体? 美人秘書のミス・グローブナーは事件後なぜ辞めたのか? もしや犯人はタイピング室に… と考えてしまう。
ミステリのトリック・種明かし自体はちょっと弱い。でも解答への道のりはちゃんと小説内に書かれているし、結局はそれ以外に答えはない。それでも読者をさりげなく惑わせるのは、アガサ・クリスティーの一筋縄ではいかないミスリードの手腕。さすがはミステリの女王! -
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティーの面目躍如! と言えるミステリーです。冒頭に少し姿を表してから、中盤まで出てこないポアロ。代わりに語られるのは、遺産の相続権を、後妻に奪われた、一族の物語です。一族の嫉妬や恨みが渦巻く一方で、当の後妻は、かなり気弱な様子。しかし彼女の兄がなかなかの曲者で、一族と真っ向から対立します。事件が起こるまでの人間関係に標準を当て、読ませるのは、さすがクリスティーです。
事件の展開も意外な方向に転がります。ここで単純に後妻やその兄を被害者にしないところが、この小説の面白いところ。兄妹を脅迫する謎の男、古い友人の登場と、事件の様相は、第一の事件以降、様々な形に移り変わります。ここで前半に描かれた一族のドラマが効いてきて、犯人は誰か、まったく予想がつかなくなるのです。みんながみんなとにかく怪しい(笑)
様々な思惑が入り乱れた事件を、一本の線に繋ぐポアロの推理はさすがです。そして個人的には、本の最後の一文も、伏線が見事に決まった、ニクい一文で思わずニヤリとしてしまいました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ発掘調査の宿泊施設で起こる殺人事件。
「悲劇的な魔力」を持つ被害者、被害者に嫉妬する女性関係者、被害者の魔力にひかれる男性関係者。ポアロが関係者全員に被害者の人となりを聴き取り調査し、被害者の人物像を浮き彫りにしていく過程は面白いし、脅迫状の差出人、窓から覗いていた人物の正体、音が届く範囲の違いの謎など、様々な謎が盛り込まれている点も高く評価ができる。
人物の造形、謎の盛り込み方、探偵の調査内容など、本格ミステリーとしての作り込みに関しては、ハイレベルな作品であると感じた。真相はかなりの無理筋だが、それでも楽しめる作品であった。
(ネタバレ)
①チェスタトンが考えそうなトリックだが、被害者が窓から首を出す保証がなく、確実性に欠ける。
②犯行の様子を南側の建物にいた人物に目撃される危険性がある。
③犯人は、列車事故で顔が損傷した考古学者に成りすましているが、職場で考古学者の顔は知られているはずであり、成すますことには無理がある。
④年月が経っているとはいえ、元夫を別人と見間違えて再婚するという設定には無理がある。