アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    シンプルなことが複雑に描かれている。読み終わってやっぱりシンプルであっさり感はあったが、さすが背景やロジックに破綻はなく最後まで断定できない。合理的でなくて「?」ってところがあるが、それは犯人が杜撰なんだろう。その時代の様式を知らなきゃ解けないよ~。

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    2025年03月27日
  • そして誰もいなくなった〔コミック版〕1

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    漫画ならではの緊張感が画風から伝わってきて良かった。絵になることによって場面が想像し易くなり、より臨場感が生まれる。

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    2025年03月24日
  • 書斎の死体

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    マープルの長篇2作目(短篇含めて3作目)。推理もさることながら、ミステリなのにユーモラスな箇所が随所に垣間見えて、とても面白く読むことができました。

    あらすじ:
    ある朝、セント・メアリ・ミード村の外れにあるゴシントン館でのこと。バントリー夫人は、夢うつつの朝のまどろみを破る、メイドの「書斎に死体がある」との一報で目を覚まします。それは、館の主人であるバントリー大佐や使用人たちの誰も知らない、どぎつい化粧をした金髪の若い女性の死体。バントリー夫人は、友人のミス・マープルを呼んで死体を検分。間もなく、デーンマスのマジェスティック・ホテルから、女性ダンサーのルビー・キーンが行方不明になっているとの

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    2025年03月23日
  • 復讐の女神

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    イギリスの作家アガサ・クリスティの長篇ミステリ作品『復讐の女神(原題:Nemesis)』を読みました。
    『さあ、あなたの暮らしぶりを話して クリスティーのオリエント発掘旅行記』、『カリブ海の秘密』に続き、アガサ・クリスティの作品です。

    -----story-------------
    マープルは、かつてともに事件を解決した富豪の死を知る。
    その一週間後、「ある犯罪調査をしてほしい」と富豪が記した手紙が届く。
    だが、具体的な犯罪の内容については何も書かれていなかった。
    マープルは手紙の指示通り旅に出るが、そこには様々な思惑をもつ人々が待ちかまえていた。
    『カリブ海の秘密』の続篇。
    (解説 南波雅

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    2025年03月22日
  • パディントン発4時50分

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    ある婦人が、男が女を絞め殺そうとする場面を目撃する。
    しかし、その女性の死体は発見されなかった。
    もしや偽装トリックか?と思っていたけど、本当に事件は起きていた。
    話を聞いたミス・マープルは被害者女性を特定するべく、ルーシーに協力を依頼する。
    とにかくこのルーシーが素敵すぎた。
    頭脳明晰かつ有能なフリーランスの家政婦で、働き口もお勤め時期も休暇も全て自分で決めている。
    こういう女性ってカッコイイ。
    そんな彼女に好意を寄せる資産家三兄弟+当主。
    毎度のことながら碌でもない男性陣ですが、下品にならないところが良いな。

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    2025年03月22日
  • カリブ海の秘密

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    マープルもの9作目。
    本書はクリスティー74歳の時の作品だそうですが、さすがの円熟ぶりといいますか、「あっぱれ!」な完成度でございました。祝日に一気読みです〜。

    転地療養のため、セント・メアリ・ミードを離れてカリブ海のリゾート地にやってきたマープル。
    歳を重ねて頑固になる人は多いですが、甥の親切なおせっかいをありがたく受け入れ、「ほんとうの意味の若さの精神を発揮して、それほどおもしろいものなら自分もなんとかそれを好きになろうと努力しよう」(p31)という姿勢にはとても感心しました。
    また、さまざまな人との会話の中で、時にかまをかけたり、ぐっと反論をこらえたり……次々繰り出される会話術にも脱帽

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    2025年03月21日
  • ABC殺人事件

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    1936年の作品。
    ポワロシリーズ長編11作目。

    ポアロの元にABCと名乗る人物から犯行予告の書かれた挑戦状が届く。
    その挑戦状の通り、Aで始まる街「アンドーバー」で、「アッシャー」という老女が殺される事件が起こる。現場には「ABC鉄道案内」が落ちていた。
    さらに続いて犯行予告が届き、予告の通りにBで始まるベクスヒルでベティという娘が殺され、Cで始まるカーマイケルクラーク卿がチャーストンで殺された。事件が新聞で報道され、イギリス中を騒がせるニュースとなる中第4の事件が起きる。
    Dがつく街ドンカスターの映画館で、Dの人物と間違えてEのつく名前の人物が殺され、ついに犯人と思われる人物が現れるが…

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    2025年03月18日
  • 鏡は横にひび割れて

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    たぶん初アガサ・クリスティ。
    どう着地するのか最後までわからず、おもしろかった。
    感想を一言で言うと、現実的!
    トリックが理解しやすく簡単で真似できそう。(しないけど)
    動機も起こりうるだろう大変納得のいくものだった。
    ミステリーと言えば、これまで頭脳派の犯人or探偵役で構成される別世界のフィクションという認識だったのが、他人事ではない身近なミステリーとして読めてとても新鮮だった。
    あとは、セリフの後にいちいち続く、「〜と、◯◯が言った。」がめっちゃ多くて気になった。

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    2025年03月17日
  • 動く指

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    こちら、正直あまり期待せず(未読のマープルものだから……)くらいのテンションで読み始めたのですが、クリスティー作品の中で一二を争うくらい好きかもしれません(”面白い作品”でなく”好きな作品”部門で)。なんだかずっとニコニコしながら読んでいました〜(´⁠ω⁠`⁠*)

    そもそもあらすじの「ミス・マープルが若い二人の探偵指南役を務める」からしてうーんという感じなのですが、読み終わってみればマープルさんの出番はほぼナシ!なんなら、途中までノンシリーズだと思い込んでいたくらい。
    ですので、マープルものだと意気込んで読むとちょっぴり拍子抜けかもしれませんね。ノンシリーズにマープルさんがゲスト出演、くらい

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    2025年03月17日
  • パーカー・パイン登場

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    クリスティ作品の中ではおそらくマイナーな部類のパーカー・パイン。でも噛めば噛むほど味が出るスルメのように一度読んだらクセになる。そんな人物・ストーリーだった。

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    2025年03月16日
  • 死との約束

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    近中東舞台の旅行モノ
    今作もパズルのようで完成図が美しいですね

    心理と事実を元に多角的に仮定を検証…真相を追及と言う
    論理に納得させられつつも、ここまで説明がつくのかと悔しさを感じます…

    優先して読む作品ではないかなーと言う印象ですが旅行はワクワクしますし、物語も面白く読みやすいので是非!

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    2025年03月16日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    クリスティーの初ノンフィクション作品。
    中東での発掘旅行が描かれていて、クリスティーの魅力が詰まったファンには嬉しい1冊。

    この作品を読んで1番驚いたのが、クリスティーが肉体的にも精神的にもめちゃくちゃ強かったこと。

    例えば、ネズミがわんさかいる寝室で寝た時のこの1文。
    〈鼠どもがこちらの体の上前面を運動場にして、元気に体操したり、野外スポーツに励んだりしているありさまでは、眠るのはほとんど不可能である。〉

    (۳˚Д˚)۳ギャーーー!!!!
    ネズミが自分の体の上で暴れてる状況を、元気に体操だなんて!!笑

    更に、ゴキ、クモ、ノミ、コウモリ、ヘビなど、モゾモゾ這いまわる生物がウジャウジャ

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    2025年03月15日
  • 鏡は横にひび割れて

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    1962年の作品。
    ミス・マープルシリーズ長編8作品目。


    ミス・マープルの暮らすイギリスの田舎街、セントメアリミードにも近代化の波が押し寄せ、新興住宅地には若い家族連れや夫婦が越してきて住むようになった。マープルの友人のバントリー夫人は、かつて住んでいたゴシントンホールを女優のマリーナ・グレッグに売却した。
    マリーナ・グレッグと夫のジェイソン・ラッドは村の人々や映画関係の人々をゲストに呼んで、ゴシントンホールでチャリティーパーティーを開いた。そのパーティーの最中、新興住宅地に住むバドコック夫人が突然倒れ、死亡してしまう。このバドコック夫人には、ミス・マープルが散歩中に倒れたときに大変親切に

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    2025年03月14日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    ネタバレ

    Audibleにて。

    「名探偵ポアロシリーズ」の1作目。
    ポアロの魅力が爆発していますが、ヘイスティングスもかなり味のあるキャラクターでした。

    結末は大どんでん返しと言って良いのでは。予想できてなくてかなり驚いてしまいました。推理小説に慣れてる人はわかるのかなぁ。

    登場人物それぞれがなんとなく怪しく見える書き方、それでいて必要な情報はしっかり書かれている(後から思えば)、本当に緻密な作品です。

    推理物だけど、それぞれの人間ドラマにも華やかさがあるのがアガサ・クリスティ氏の好きなところです。

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    2025年03月11日
  • 牧師館の殺人

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    マープルは、13の短篇からなる『火曜クラブ』で安楽椅子探偵として描かれていましたが、本作は長篇での初作品。そのためか図が3頁もあり、セント・メアリ・ミード村の様子がよくわかり、読みやすかったです。

    あらすじ:
    場所は、閑静なセント・メアリ・ミード村。語り手で聖職者であるクレメント牧師に「誰かがプロザロー大佐を殺してくれたら、社会にあまねく貢献することになるのに」と言わしめるほど、誰からも疎まれていた治安判事が殺されます。殺害現場は、牧師館の書斎。事件当時、クレメント牧師はイタズラ電話の呼び出しで外出して戻ってくるところ、門前で青ざめた画家のローレンスとすれ違う。書斎に入ったクレメント牧師は、

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    2025年03月09日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    シリーズを通して読んでいる身としては、本作のミス・マープルの言動が意外に思えた。
    これまで見えなかった彼女の人間的な部分を垣間見たような気がする。
    穏やかさよりも敵愾心の強さが目立つんだよな。
    もうこれは最後の一行で確信したけど。
    これまでの「控え目ながらも事件解決に貢献する老嬢」というスタンスを、ここに来て変えてくる感じか?
    じゃあ次作でもこういうミス・マープルを見れるってこと?
    だとしたら大歓迎ですよ。

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    2025年03月05日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    本作は「ミステリの女王」アガサ・クリスティーのデビュー作でもあり、名探偵エルキュール・ポアロのデビュー作でもある
    登場人物が出揃って直ぐ事件が起き、ポアロの意味深な発言により犯人候補がどんどん変わっていく
    事件自体はシンプルながらも、謎解きの緻密さやトリックの新鮮さは100年以上経った今でも衰えていない
    犯人の正体が判明した時、私達はクリスティー(あるいはポアロ)の掌の上で転がされていたんだな、という気分になった
    シャーロック・ホームズを愛する作者ならではの描写などもあり、ミステリ好きも文句無く楽しめると思う

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    2025年03月05日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    ナイルに死すの2022年の映画版を観た後に、この小説を読んだ。小説の内容と変えられている部分があったから、想像の部分で読んだ部分もあったけど、映画をみたときの意外な犯人だった衝撃を
    小説でも改めて感じて、これはアガサクリスティーの中でも傑作に入るなと思った。
    絶対、違うと思っていた人が犯人という話の構想がうますぎる。

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    2025年03月03日
  • ABC殺人事件

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    書いてあることをすごいそのまま真っ直ぐ読んでたから、犯人が全然思いもしないところでびっくりした。
    あと海外の地理に疎すぎてちょっと混乱したりもしたし、登場人物多くて覚えるの大変だったし、たぶん皮肉なんだろうな……ってところの意味がわからないところもちょくちょくあったけど、基本的にさっと読めて面白かった。
    ヘイスティングスとポアロは仲良いんだよね……きっとね……よくわかんなかったけど……。

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    2025年03月02日
  • ABC殺人事件

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    コナンでよく見かける名前が多く出てきた。まあそれはおいといて、伏線回収や論理構造が丁寧に書かれていて少し複雑だったが、面白かった。

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    2025年02月24日