アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ネタバレ強かな者、汝の名は女。
美しい妻ローズマリーが誕生パーティーで毒死した。自殺とされていたが、殺人だったのでは? 関係者たちがローズマリーのことを忘れられぬ中、残された夫ジョージはそのパーティーに招かれていた人を再度集める。再現された現場で亡くなったのはジョージだった。はたして自殺か、殺人か。
満足。ローズマリーはなぜ死んだのか、もしくは殺されたのか。殺されたとしたら誰に? そしてジョージはなぜ死んだのか。どうやって毒は入れられたのか。ローズマリーの死が殺人だと告げる手紙は誰が書いたのか。つながる殺人に、絡まる人間関係。愛している、愛していない、失いたくない、の複雑な愛憎を、最初の個々の語り -
Posted by ブクログ
ネタバレ事件の犯人像が内部的でなく外部的になるだけでこんなにも難解になり、犯人の姿や動機についてもずっと雲をつかむような所ばかりで、作中のヘイスティングズ同様ひたすらやきもきしてました。
だからこそ「ストッキング」がでてきた時の興奮具合は半端なく、ラストで遂に真犯人の名がポアロから明かされた瞬間のはっと息をのむ感じと胸の高鳴りが最高でした。
ポアロの「干し草の山には針がある」という言葉がよく沁みた事件だった。
犯人の恐ろしさが郡を抜いて怖かったです。
トリックの為に容易く無関係な人達を巻き込み、人生を壊していく非道さも、なによりポアロに真相を見破られ負けを確信した瞬間、躊躇い無く自身の頭を撃ち抜こう -
Posted by ブクログ
ネタバレをせずにこの作品を語るのは難しい…
いや、ミステリーってそんなものかもしれないけれど。いや〜、伏線が細かくてほんの些細なことも最後にはそういうことだったのか!となるので。
この作品の前に読んだ「もの言えぬ証人」でも感じた事だけど、殺人事件が起きながらもまったりのどかさすら感じる展開ではある。ややもすると「静かな殺人」と評したくなってくるのだが(次々殺人が起きて人が死にすぎる系ミステリーに慣れすぎちゃったのかもと焦る…笑)でも、そこはクリスティー、一見のどかな雰囲気と思わせつつ小島のリゾートホテルを舞台に人間模様は波乱の種やら周りの好奇の視線で複雑に渦巻いている。
そこにポアロの「日の -
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Posted by ブクログ
ネタバレABCの頭文字の入っている人が、その頭文字で始まる地名で順番通りに殺害される。ポアロへの挑戦状のような手紙も送られていて、狂気の人の犯行として捜査は始まる。
殆どはヘイスティングスの語り口調なのだが、ヘイスティングスの知らぬところで犯人らしき人物の怪しい動きが書かれていて、ポアロシリーズではあまり見かけないし、全く繋がりの無さそうな人の連続殺人というのもシリーズではめずらしい。
この中でポアロが犯人に対して最も怒りをあらわにしたのは、殺人そのものではなく、その犯行を無実の、精神的弱者のやったことにしようとしたこと。
作品の中盤でも、それでも無実の人間が疑われるよりは進展が無い方がまだまし、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレポアロが主人公のアガサ作品の第2幕。
時代背景などを感じさせない情景を思い起こさせる書き方が面白さを際立たせる。
少々内容を書くとポアロのモナミ(親友)ヘイスティングスは少し間が抜けているのか純情に一途である事で物語を迷走させる箇所も面白い。
今作では、ポアロを打ち負かそうとジローが出てくるが、敵う訳もなく大口を叩いて退散すると言う。
そんな中で起こるミステリーが展開されていく。
読んでいく中で少し地理的な事も必要になるが、それはさておきストリートと謎解きに関しては現代の作家では思いもつかない発想で読者を迷走へと誘いながら最後にはすっと落ちどころを持ってくる読み手にとってはこの上ない爽快感 -
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