アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレトミー&タペンスシリーズ、第2作目。
短篇集。
ふたりの何気ない一言がひらめきを生み出し、事件を解決していく。
“探偵ごっこ”。
様々な文学上の有名探偵を模倣してみたりしているので、海外のミステリ好きはそういう面でも楽しめるかも。
勿論、ずーっと仲良くああだこうだ言って終わりの物語ばかりではなく、シリアスな事件も…。
トミーもタペンスもとても可愛らしく、親しみの持てるキャラクター。
なんだかんだで探偵業をこなしていく二人。
トミーは「一、二度は幸運にめぐまれたおかげだ」と言いますが、タペンスは「バカみたい。すべてはちいさな灰色の脳細胞のおかげだわ」と一蹴。
こんな二人のやり取りが微笑ましい。 -
Posted by ブクログ
たしかに悪ってかっこわるいですね!賛成!
とクリスティに言いたくなる話だった。
<あらすじ>
考古学者マーク・イースターブルックは『蒼ざめた馬』という言葉が何人もの人の死と絡んでいることに気がつく。
それはマッチ・ディーピングという田舎町の古い家の名前で、
村で魔女と噂される3人の女が住む家だった。
一体彼女たちは何を知り、何をしているのか?
クリスティは冒険小説も数多くものしているけれど、
これもオカルト趣味的な面はあるけど基本的にマークが主人公の冒険ものと言っていいかもしれません。
強引にテーマを選ぶなら多分それは『悪の空疎』さでしょうか。
冒頭から、悪の魅力について何度も触れられています。
ですが話が進む中で、だんだんと悪の持つ不恰好さ、卑しさを解説していきます。
作中人物の一人で、『蒼ざめた馬』がある村の牧師夫人は
『悪が自分を必要以上に自慢するのは、その悪そのものが、目的の無いものだから。人に賞賛されなければ意味が無くなるものだから』
と言っています。
"悪事"の全てが無目的とは思わないけれど、確かに目的の無い、人に凄いと思われるためだけの悪には当てはまるかなあとおもいます。
自分に酔って客観性を失っているところは厨二病っぽいかも。
逆に、『本当の悪は絶対自慢しない』とも言われているし、
それについては言及されていません。
クリスティの作品にはときどき自分の頭の良さを証明したいが故に大規模かつ組織的な犯罪に手を染める人がいるけれど、本作で指している悪はそういう人なのでしょう。
クリスティの倫理観が現れているのかもしれません。
1961年の作品だそうですが、ビートニク世代の服装や生活習慣、核実験によるフォールアウトなど、当時の風潮が”おばあちゃんの目”で描写されているのも面白かったです。
どうでもいいけど、この牧師夫人、ミス・マープルものでも出てた気がします。ミステリアスでちょっと威圧的だけれど、悪に対する彼女の実際的な考えはなるほどと思わされました。 -
Posted by ブクログ
「殺人を犯したかもしれない」そう言い残してポアロの元を去った若い娘と、その周りの人々を巡る死体なき殺人事件。
殺人事件が起こってから犯人を探してゆく、という従来のスタンスとは違って死体そのものを見つけるという趣向が面白かった。人物描写も細かくてしっかりと練りこまれてる感がたっぷり。どういう人物か頭の中で思い描けるのがテレビを見ているようでいい!
ただポアロの逡巡が堂々巡りのような気がして中盤少しだらりと(私が)してしまったので星4つ。動機を探るというやり方も私が好んで読んできたミステリーの中にはあまりないので新鮮、というか慣れるのに時間がかかりそうだなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレクリスティーの話は必ずといっていいほど最初は面白くない。なぜならば言い回しがとてもまどろっこしかったりするし。でもストーリーが進むにつれて、次の展開がすごく気になってしまい知らず知らずのうちにそのストーリーにのめりこんでしまう。
そんなミステリー作家だと私は思っている。
しかしこの「アクナーテン」についてはミステリー小説ではなくロマンス小説だ。なのにどんどん引き込まれていってしまった。さすがクリスティーだな~って思った
この話ではストーリーの主となるものが宗教で、「多神教世界」からアテン神という太陽神のみを崇拝する。「一神教世界」を創りだしてしまったしまったがためにおきてしまった悲劇。
当然、今までの自分が信教していたものを廃止とういうことは国民は納得もいかず・・・大反乱をおこす
しかしアクナーテンは一神教「アテンの神こそ本当の神だ」と思い込んでしまっているので、傍からみたらキチガイじみている。
私は、カミサマというのは存在はしてなく弱い人間が創りだした
ものだと思っている。だから強制的に「~だけが神」「~だけを崇拝しろ」というのはもともと無理な話だ。暴動がおきて当然だ。
しかしそこに付け込んできたネゼムートは最低ではないだろうか?そしてホルエムヘブも最期の最期「どんな人間にもこれ以上我慢できないという一線があるものです」など言わずずっと忠誠を誓っていてほしかったと思う。
私がこの物語で一番好きなキャラはネフェルティティだ。姉のネゼムートは彼女を見下していたところがあったけれど、一番辛抱強くて王のことを愛していたのは彼女だと思う。アクナーテンがプッツンした時も冷静さを決して失わなかったのは彼女だけ。それだけアクナーテンを愛していたのに最期はネゼベートに騙されてアクナーテンに毒薬を飲ませてしまった時私は胸が詰まって涙がでてしまった。なんとも切ない・・・って感じだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語中のロマンスが良い。
ちょっとひねくれたおてんばな女の子がやがて…
恋愛ものとして印象の方が強く残った。
2025年8月再読。
ロマンチックラブの部分はいいねー。
映像化してほしい。
ミス・マープルがする推理を主人公がしていて、それが伏線になっていて、マープルがそこから謎解きをするというワンクッションが面白かった。
クリスティー作品の恋愛関係にしてはハピエンにまとまっていて良い。
その周辺にいやなひとがいないのもいいし、勇気あるヒロインを助けるヒーローもかっこいい。
マイ・フェア・レディ要素もあり。
ヒロインの理解されない美点を主人公が見抜いてくれるとこが良かった。