アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 謎のクィン氏

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    クリスティ作品の中でも異質さが群を抜いているハーリ・クィンを主題に据えた短編集
    この短編集の魅力は本来なら探偵役となるハーリ・クィンが推理もしなければ捜査もしない点。それどころか事件への関わりだって少ない
    なら、誰が推理を行うかと言えば人間観察が趣味のサタースウェイトとなるわけだ。ハーリ・クィンによって与えられた天啓を元に想像の輪を広げ事件の真相に気付く
    本作は一般的なミステリと大きく異なる構図を持っているからこそ、面白さも際立ってくるね

    そもそもからして、ミステリの短編集なんて或る一つのポイントに気付ければ真相も容易に気付ける構図となっている事が多い。その意味ではミステリの短編では必ずしも

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    2024年01月12日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』
    なんとも印象的なタイトルです。「どうして頼まなかったんだろう?」と誰しも不思議に思うことでしょう。個人的には『そして誰もいなくなった』『鏡は横にひび割れて』に次いで好きなタイトルかもしれません。

    この本を知ったのは、改めてクリスティーを読んでみようと思い立ち、書店の本棚を眺めていたとき。
    有名だけどまだ読んでいないタイトルがずらりと並ぶ本棚で、ふと目に飛び込んできたのが本書でした。
    購入したものの積読の列に並び……この度やっと読むことができました。うん、クリスティーは何を書いたって面白い!

    今作の主人公は牧師の息子ボビイと伯爵令嬢であるフランキー。

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    2024年01月12日
  • 動く指

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    ネタバレ

    マープルシリーズ第三作。やっぱり犯人当て3連敗、難しい。元軍人のバートンの語りでストーリーが展開される。飛行機事故のため療養中のバートン兄妹、ロンドンから田舎町で過ごす。しかし静養どころではなく陰湿で醜聞的な嫌がらせの怪文書が頻発。疑心暗鬼になった住民がいきり立つ。そして、弁護士の妻が殺される。さらにお手伝いのアグネルも。怪文書を書いているのは誰なのか?動機は何なのか?さらに、マープルはいつ登場するのか?そこでバートンが弁護士一家の中のミーガン(20歳)に恋をする。犯人は意外と身近にいた!やられた~④

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    2024年01月12日
  • 謎のクィン氏

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    タイトルの通り、ハーリ・クィン氏が謎すぎる。ちょっとオカルト風味? 
    「面前でくりひろげられる、さまざまな人生ドラマを、間近に見物してきた」サタースウェイト氏は、トリックスターのクィン氏登場によって探偵役を演じることになる。変わった探偵役コンビで面白い。ポワロともマープルとも違う雰囲気だ。特に最初の「クィン氏登場」が好き。

    クィン氏の名前の元ネタと思われる「ハーリクイン(道化役者)」を検索したら、イタリア語で「アルレッキーノ」だという。サタースウェイト氏いきつけのレストランの名前が「アルレッキーノ」で、小ネタが知れてちょっと嬉しい。

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    2024年01月17日
  • 鏡は横にひび割れて

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    誰がどう殺したのか。なぜ殺したのか。ミステリの醍醐味が詰まった作品。クリスティーはやはり女性のキャラクターを描くのが上手い。

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    2024年01月11日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    ネタバレ

    クリスマスにクリスティを!ということで読んだ。
    表題作は古き良きイギリスのクリスマスを描いているそう。クリスマス・プディングを食べてみたい!作中で「エックス脚」という言葉が出てきたのが意外で驚いた。
    全体的に面白い短編集だったが、一つだけマープル。似たタイトルの作品がポアロにもあったような。
    あと、有能な秘書のミス・レモンが面白かった。
    解説が川原泉でびっくり!

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    2024年01月08日
  • カリブ海の秘密

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    ネタバレ

    しばしば警察関係者があてがわれてきた「聞き手役」に賢き偏屈おじいちゃんが配され、物語の舞台も相まってとても新鮮。
    酸いも甘いも噛み分けた「お年寄り」同士のやり取りが心地よい。

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    2024年01月07日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    今回は犯人や動機の検討がつかなさすぎて、ワクワク感が味わえなかった。でも「殺人現場を見たことがある」と話す少女→殺される!という興味を引く導入がまさにアガサクリスティーで好き。
    映画観る前に原作読みたくて買ったけど、読めば読むほど映画のあらすじと違ってあれ…?と思ってたら、原案なだけで話全然違うと巻末で分かってちょっとショック!

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    2024年01月06日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    圧巻のクリスティ作品なのだけど、個人的には腑に落ちない点がいくつかありました。

    1、
    『そして誰もいなくなった』の出来過ぎとも言えるくらい爽快に決まる見立て殺人と比べると、やや不完全に感じる。見立てが二人の人物によって行われていたという点を差し引いても。クロツグミは24羽も出てこないし、題名にもなっているポケット一杯のライ麦は、必ずしも王様に係る訳ではない。

    2、
    ランスが見立て殺人を行うような猟奇的ロマンティストに思えないのは私だけ? 『そして〜』の犯人はいかにも見立て殺人を行う理想主義者としてしっくり来たけれど、享楽的人生を送っており、単なる金目当てで殺人を犯すランスが行うには違和感が

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    2024年01月06日
  • 殺人は容易だ

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    ネタバレ

     ミステリーにおいて物語の導入はとても大事な要素で、冒頭から惹き込まれると終盤まで一気に魅せられて怒涛の様に読み終えてしまう。そして、クリスティは冒頭の構成がとても上手で、終盤まで圧倒的なインパクトで読者に驚きを与える。
     今作では警察を引退している主人公ルークが、ロンドンに帰郷する列車の中で、とある老婦人と一緒になる。彼女は地元で連続殺人が起きており、それをロンドンの警察まで伝えにいく途中だと告げる。ルークは全く信じていなかったが、後日、その老婦人が車に轢かれて亡くなった事を知り、また、別の日には老婦人が次の被害者になり得ると心配していた医者が死亡した事を知る。ルークは事実を確かめる為に舞台

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    2024年01月06日
  • 検察側の証人

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    森絵都さんの短編「ラストシーン」で登場する作品。本作品へのオマージュと思われるタイトルの話はいくつか読んだことがある筈だが、本家本元の本作品は文句無しに面白い。
    話が3回反転するうち二回転目が一番鮮やかで、そこで終わっても良いところ、もう一回ひっくり返してみせる、というのがさすが女王クリスティ。

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    2024年01月02日
  • 牧師館の殺人

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    ネタバレ

    嫌われ者の老大佐が静かな田舎町の牧師館で殺されるところから始まるミス・マープル初登場の作品。
    物語は牧師館の主であるクレメント牧師視点で語られ、村のあらゆる人物たちの人間性と置かれた状況から「だれが大佐を殺したのか」を推理していく。
    結局犯人はローレンス青年と大佐の妻アンであったが、最初に自首した二人が実は真犯人であったというのはよくありそうでなさそうな展開だ。犯人が偽の自首をすることで完璧なアリバイを確保し二度と疑われることがないよう好印象に振る舞うのは、実は現実によくあることで、珍しいのは彼らが殺人犯とその恋人であった点だ。
    レティスは母と海外で静かに暮らすが、デニスはやはり船乗りになるの

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    2024年01月02日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    クリスマスに間に合った!
    新訳が出ているのに気づき、慌てて購入しました。
    作品中の日進と同じようなペースで読み進められてうきうき。

    たまたま「死との約束」の次に読みましたが、支配する家長とその家族という、対をなすようなテーマで、読み順も大正解でした。
    こちらは作者が冒頭で「元気で凶暴な殺人」と表明したように、派手に楽しませよう!というエンタメ性が強いストーリー。
    死との約束の方が好みではありましたが、こちらもまたクリスマスシーズンに読み返したくなると思いました。

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    2024年01月02日
  • パディントン発4時50分

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    ミス・マープルの友人マギリカディが列車に乗っている時、すれ違う列車の中でまさにその瞬間殺人を目撃する。日常から一気に非日常へと引きづりこむ、クリスティの名作。ミス・マープルももちろん、スーパー家政婦ルーシ・アイルズバロウの活躍がすごかった!

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    2023年12月27日
  • ポアロのクリスマス

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    ネタバレ

    「こんなクリスマスはもうこりごりですよ、まったくのところ」
    ほんと、そう。せっかくの年に一度の楽しいクリスマスに、血みどろなとんでもない殺人事件が起こるなんて。しかも容疑者が家族全員だなんて、酷すぎる。
    そんなせっかくのクリスマスに、休暇返上で密室殺人事件の謎解きに挑むポアロ。相変わらず飄々としながらも冷静に、そして確実に真犯人を追い詰める。

    誰が真犯人なのか、色々想定しながら読み進めていたけれど、見事に大ハズレ。またもやポアロに一本取られた感じ。まさかあの人が…。
    そんなこんなで最後は全てが丸く収まり、みんなの日常もなんとか良い方向へ収まって一安心。
    一足早いけれどメリー・クリスマスなミス

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    2023年12月23日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ひょえ〜〜〜!そんな犯人もアリなのか!と思わず声が出てしまった作品。個人的に、先日読んだミステリーも〇〇が犯人で、〇〇も疑ってかからないといけないんだな、と少々複雑な気分です……。
    それにしても。
    クリスティーには「すごく面白い」か「面白い」作品しかありませんね、ええ。

    タイトルがそのまま『ポアロのクリスマス』ということで、この時期が来るのを待ちわびていました。しかもこのタイミングで新訳版が刊行!
    そのまえがきとして、クリスティーが義兄にあてたこんな言葉がありました。
    「『もっと血が大量に流れる元気で凶暴な殺人」を読みたいと。どこからどう見ても殺人でしかありえないものを!
     そんなわけで、こ

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    2023年12月23日
  • 白昼の悪魔

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     クリスティー特有の人物同士の繋がりやポアロの捜査は面白かったものの、「ナイルに死す」程は引き込まれなかった。

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    2023年12月21日
  • ナイルに死す

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    ナイル河での船旅の中でおきた殺人事件の話。

    乗っている人たちのくせが強い中、1番目立っていたのが、新婚旅行で来たお金持ちの美女夫婦。

    しかもこの美女、親友の彼氏を奪って夫にしたので、もうそれだけで興味津々。

    ただ、途中で犯人がわかってしまった自分。

    しかし、さすがクリスティで、最後まで目が離せないな内容になっています。

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    2023年12月20日
  • ポアロのクリスマス

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    ネタバレ

    犯人が名指された瞬間張られた伏線が一気に思い起こされて、本当に心理の隙をついたような真相
    クリスマスの時期なのでより楽しめた

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    2023年12月19日
  • 葬儀を終えて

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    これぞ隠れた名作。
    初めて読んだ時「うわ、やられた!」と思った。
    今回数年振りに読んだけれど、ホント上手いんだよなあ。
    当主を亡くしたアバネシー家を動揺させた『だって、リチャードは殺されたんでしょう?』という一言。
    その言葉を放ったコーラは翌日死体となってしまう。
    「ポアロシリーズはメジャーな作品しか読んでいない」という人がいれば、ぜひ読んでくださいと言いたい。
    ここまで見事にしてやられると、かえって気分が良いもんです。

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    2023年12月17日