アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ミス・マープルシリーズ長編2作目。
1942年の作品。
ミス・マープルの友人、バントリー夫妻の館の書斎で見知らぬ若い女の死体が発見された。
その女性は、セントメアリミード村から少し離れたデーンマスのマジェスティックホテルで働いていたダンサー、ルビーキーンだということがわかった。
警察のメルチェット大佐とスラック警部が捜査を進めるうち、ルビーキーンを可愛がっていたマジェスティックホテルに滞在していた大富豪、コンウェイジェファーソンの遺産問題が動機ではないかと推理する。メルチェット大佐はミスマープルの力を借り、犯人をつきとめるーー
愛おしい田舎のセントメアリミード村で起こった事件。
甥のレイモンドは出て来ませんが、バントリー夫妻、メルチェット大佐、スラック警部、サーヘンリー、村の牧師のレナードクレメントや妻のグリゼルダも出て来て、セントメアリミード村オールスターという感じでとても楽しい。
殺された女性の死体はなぜ関係のないバントリー夫妻の館に置いてあったのか?
そこの謎解きが楽しく見事です。
一見関係なさそうな2つの殺人がつながっていくところも。
こういう、体が不自由でクセが強い大富豪の老人というのがよくクリスティ作品には出て来ますね。
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Posted by ブクログ
ネタバレポアロシリーズ㉒
週末、アンカテル卿の屋敷「ホロー荘」にヘンリー・アンカテル卿の妻ルーシーの招待により親戚や客が集まる。
ホロー荘の近くの別荘に住むポアロは、ルーシーに日曜日の昼食に招待される。
ホロー荘に訪れたポアロは、プールサイドで銃で撃たれ倒れている男とその側に銃を持って立ち尽くす女を目撃する。
それは、どこか演出されたような場面だった。
灰色の脳細胞を駆使して謎にせまるというよりも、一人ひとりのキャラクターが際立っていて話にのめり込んでしまう感じでした。
事件に関わる女性達が、とても個性的で、考え方や悩みが生々しく、それぞれの行動に納得してしまいました。「きっと、貴方ならそうするだろう」と。それがまた、面白くもあり、悲しくもあり。
男性陣が、それぞれ魅力があるんだろうけど、「人としてどうなのよ!」と、ちょっとツッコミたくなる感じでした。
多くの感想にもありましたが人間関係が秀逸でした。 -
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16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。でも母は無実だったのです・・・娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは?過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る!
過去の事件をそれぞれの関係者からの聞き取りで解き明かす、まさに「灰色の脳細胞」大活躍のミステリ。面白かったなあ。そして最後までミスリードに騙されてえ!と思っていたら真犯人は・・・。日記のように書き記された断片をつなぎ合わせて推理するという面白い作品ですが、よく練られていて殺害動機も含めて面白かった。愛する人がいると、人は本当に強くなるんだなと思います。死を前にしても、心が穏やかでいられるという、不思議。ただ年を重ねて若さを失っただけの人と、愛する誰かのためにひたむきな気持ちで早く亡くなった人、どちらが幸せなのだろうと考えてしまう。 -
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1946年の作品。
エルキュール・ポワロシリーズでは22作目となる。
イギリスの田舎の屋敷、ホロー荘で起きた殺人事件。たまたま屋敷の近くに別荘を持っていたポワロがホロー荘に招かれていて、殺人事件の目撃者となる。殺されたのは、皆から慕われていた医者のジョンクリストゥ。ジョンを殺した現場にいたのは拳銃を持った彼の妻、ガーダ。ホロー荘には他にも多くの客がいた。屋敷の主人のヘンリーアンカテル卿とその妻ルーシー。ルーシーの従姉妹でジョンの愛人の陶芸家、ヘンリエッタ。彼女の幼なじみでヘンリエッタに心を寄せるエドワード。エドワードに心を寄せる同じく幼なじみのミッジ。ジョンの元恋人で女優のベロニカ。ジャンを殺したのは一体誰なのかーー
さすが…最後まで誰が犯人か全然わからなかった。
今回は殺されたジョンをめぐるドロドロの恋愛関係が核になっています。個人的にはヘイスティングス君のような語り手がいる方が好きなんですが、この作品には語り手はいません。
四角関係ともいえる、男女の愛憎劇…誰もが怪しいと思える…。ジョンを含め、登場人物みんな裏表があるようでどうにも好きになれないのですが、ミッジという心が真っ直ぐで、強くたくましく生きる女性だけは応援したくなります。
この作品ではポワロが結構おとなしく、脇役に徹しています。ポワロに振り回される人たちはいません。ポワロファンには物足りないかな?
ジョンは、美しく我儘なベロニカと別れ、ただ献身的に自分を崇拝し、尽くしてくれる凡庸なガーダと結婚する。しかし、やはりそのガーダとの結婚生活に物足りなさを感じ、美しく才能のあるヘンリエッタと愛人関係になるのである。
「人生の真の悲劇は、求めるものを手に入れるときである」 -
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ネタバレ某書籍で傑作と称えられていた本書。噂にたがわぬ面白さだった。
大佐の書斎に現れた謎の女の死体から始まり、行方不明の女学生の死体が見つかったりと情報がどんどん蓄積されるけど決定的な証拠が出てこなくてやきもきする。その分、最後の最後でしっかりと伏線回収して真相が分かった時のスッキリ感すごい。
ミス・マープルの捜査というか謎解きの仕方も変わってて面白い。元警視総監が苦々しく思ってて笑った。
些細な違和感を見逃さない観察眼と年の功だったり。
途中でヒントはくれてたけど全然分からなかった。途中入れ替わりは考えたけどまんまと騙されてた笑
ありふれたテーマをここまで展開できるのに驚いた。やっぱり名作も読まないとだね。 -
Posted by ブクログ
オリヴァ夫人から電話で呼び出しを受けたポアロは、現地で夫人が考えた「犯人探しゲーム」の賞品を渡す係を仰せ使う。
現地入りしたポアロは夫人に何か事件が起きそうだと言われるが……。シリーズ27作目
クリスティらしい「田舎で起こる事件」×「胡散臭いキャラクター」
少しダラダラとした感じを受けたが、ラストはさすが。読み終わってから冒頭に戻ると、あるキャラとポアロとの会話にゾクゾクする。これぞクリスティ。
個人的には335ページからのオリヴァ夫人とポアロの会話がとても好き。→
この会話が読めただけでも、このお話を読んだ価値がある感じする(笑)
ヘイスティングズとの関係もだけど、オリヴァ夫人とポアロの関係もたまらん。楽しい。