アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ひらいたトランプ

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    ブリッジのルールを知らなかった私が残念。
    ブリッジのルールを知らなくても十分楽しめてしまうところはさすがとしかいいようがない。

    ラストは久しぶりに「え?」て言ってしまった。
    いや、アガサクリスティーのは毎回「え」てなるけど、声が漏れたのは久しぶりだった。その一瞬だけ私自身がオリヴァ夫人になって小説の中に入れた気さえした。

    ありがとうアガサクリスティー!

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    2024年07月22日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    その人だけは絶対にないと頭の中で外してた。思い返してみると色々伏線張られてた...トリックより殺人までの下準備が恐ろしい。
    派遣された看護師視点の作品で、読者と同じ目線で話が進んでいくのが新鮮だった。「殺人は癖になる」いうポアロの言葉が印象的。

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    2024年07月22日
  • ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕

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    ネタバレ

    途中で最初の事件とは関係ない話が展開し、どうなっていくのだろうと思っていたら最後は綺麗に集約されて行ってさすがだなと思った。
    途中で少年犯罪について語る一節があり、それが印象に残っている。

    "彼女が気にかけている相手か、もしくは、ポアロが思うにこちらの方が可能性大だが、彼女が守ってやりたいと思っている相手、おそらくほんの子供と言って良い年齢の者。ミセスドレイクから見ると、自分がしたことの恐ろしさがよくわかっていないように思われる者。
    ポアロは、ミセスドレイクのことを性格はきついが誠実な人物だと思っている。こういうタイプの女性は、結構いる。しばしば治安判事になったり、協議会や慈善団体

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    2024年07月21日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ポアロのシリーズ2作目。難解な事件で、犯人が全くわからないほど、二重三重に巧みに練られたトリックに驚きました。ただ、あまりにも偶然性に頼ったストーリー運びが、なんだか不自然な感じがするところが気になるところ。

    良かった点は、犯人の行動心理を分析しながら推理する”灰色の脳細胞”を持つポアロと、地べたを這いつくばって物的証拠から推理するパリ警視庁の”猟犬”ジロー刑事との勝負。ポアロが感情的になる場面がいいですね。

    あと、小説として恋愛要素があるのは普通ですが、相方のヘイスティングズが色目きたって捜査の弊害になる”いかれポンチ”ぶりに苦笑い。

    最後は、いい終わり方ですが、とにかく犯人や恋愛の相

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    2024年07月21日
  • ゼロ時間へ

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    ゼロ時間。殺人はその結果であって、それ以前から物語が始まっている。タイトルから秀逸。クリスティの新たな試み、これまでのミステリーの常識を覆す画期的な作品。

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    2024年07月21日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    ネタバレ

    これはこうだ、と思い込んでいる事象をいい意味で裏切ってくれるのがいいなと思う。登場人物は疑いようもなくその人本人だと信じているからこそ、今回も結末は予想外のところから出てきたし、こんな作品を次々編み出していったからこそアガサクリスティーはミステリの女王と呼ばれるのだなと考えた。
    それにしても、作中に出てくる料理(スコーンや紅茶、
    フォアグラのパテ、トースト、ポートワイン、クレームドカカ、舌平目のクリーム煮、子牛肉のカツレツなどなど)、すごく美味しそう。イギリス料理はあまり美味しくないと巷で言われているけど、このラインナップを見ているとそんなことはなさそうに思える。料理や地名がよく出てくる小説は

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    2024年07月19日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    クリスティーにしてはなかなか派手なトリックで楽しめる。実際やってみるとどんな風になるのか気になるので、ドラマも観てみたい。
    クリスティー作品はもれなく抜群に面白いし、どれも3日もあれば読んでしまう。今作も例にもれずめちゃくちゃ面白いのだが、まさかこの人が…いやいや、それだけはないだろう、やめてくれよ、と思っていた人が犯人だったので、★マイナス1(笑)。

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    2024年07月18日
  • 予告殺人

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    【マープル】
    マープルのイメージをつかむためにPrime Videoでドラマ版を観たら大大大正解だった!
    Audibleで自分が想像していたマープル像は完全に間違っていた…

    ドラマのマープルは、知的で上品で、優しくて、控えめで品格があって、頼りになるとっても可愛い素敵なおばあさんだった!

    Audibleの声のイメージから、私は勝手に生意気で噂好きな少し下品なおばあさんを想像していて、完全に正反対のイメージを持ってしまっていた。

    マープルの姿も知らなくて、小説も読んでいないのに、いきなりAudibleで聴いてしまったのがいけなかった…
    なぜならAudibleのマープル役は男性がやっているか

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    2024年07月19日
  • 白昼の悪魔

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    中盤まで事件は起きない。登場人物の名前や人となりを覚えられるのを待って、女優の死亡。
    そして前半のセリフや描写も含めて推理されるんだ、なるほど…。どんでん返しというよりはていねいな一冊で、好みでした。

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    2024年07月17日
  • パディントン発4時50分

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    ネタバレ

    ミス・マープルシリーズ。
    しかし今回の主役は、なんと言ってもスーパー家政婦ルーシー・アイルズバロウ。彼女の完璧なまでの仕事っぷりには感心するばかり。頭脳明晰、料理の腕、きめ細やかな洞察力、気の配り方、人当たりの良さ、そしてミス・マープルに引けを取らない好奇心。全てにおいて魅力的で、新たにルーシー・シリーズも創作してほしいと思った。

    ロンドン発の列車の窓から偶然目撃した殺人事件。男が女を絞め殺す、まさにその瞬間を目撃した老婆ミセス・マギリカディは慌てて友人ミス・マープルの元に駆け込むことから物語は始まった。
    けれど悲しいかなミス・マープルは体調が思わしくなく、スーパー家政婦ルーシーに事件の捜査

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    2024年07月14日
  • ポアロ登場

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    1924年の作品です。
    名探偵ポアロの初めての短編集で、14もの話が入っています。
    ポアロとヘイスティングズの掛け合いが面白く、ホームズとは一味違った推理方法が面白いです。

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    2024年07月13日
  • 鳩のなかの猫

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    どちらかといえばサスペンスタッチの印象。
    犯人が全く予想できないが、しっかり伏線は張られていて演出のうまさは流石。

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    2024年07月13日
  • 杉の柩

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    【ポアロ】
    恋愛ドラマ+ミステリー。
    ポアロが出てくるまでミステリーということを忘れていたくらい。
    もうポアロ登場しなくても良くない?と思ってしまうほど、恋する女性の痛いくらい切ない心情を巧みに描いている。

    クリスティーはやっぱり女性の心理描写が超絶上手い。ロディーのそんなにどこが良いのかわからなかったけど、恋は盲目なのかな…。

    法廷から始まり、ポアロの聞き込みを挟んで最後は法廷で終わる、今までにない展開。

    人によってその人への見方が全く違う。
    誰が本当のことを言ってるのか、読者自身も人を見る目を試されているようで面白かった。

    「何でもない嘘を付くのが犯人」とポアロ。
    一見なんの意味も

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    2024年07月17日
  • 五匹の子豚

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    ネタバレ

    アガサクリスティー作品は、一番犯人として怪しくない人が犯人という法則があると(個人的に)思っているのだけれど、今回はそれが当てはまらない作品で面白かった。

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    2024年07月12日
  • 火曜クラブ

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    本作は、ミス・マープル初登場のタイトル作を含む13の短篇集。これらは、1927年から雑誌連載していた6篇に、他の短篇を追加して1932年に発刊されたもの。作品の初出としては、1930年発刊の長篇『牧師館の殺人』より先になります。

    そんな事情もあってか、前半6篇より追加された後半は尻上がりに面白くなって行きます。犯人当ても前半の『アスタルテの祠』『金塊事件』『動機対機会』は、犯人を当てることができましたが、後半は惨敗。マープルというキャラを、著者が次第にものにしていってる感じがしました。
    最初はただの田舎のおばさんだったミス・マープルが、人生経験から推理して発言し、次第に周りの人達の信頼を得て

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    2024年07月10日
  • 蜘蛛の巣

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    【戯曲】
    クリスティーの戯曲。
    戯曲は短いので時間がない時にもサクッと楽しめて良い。短いのに二転三転して面白い。

    この作品は倒叙のような感じもあり、コメディータッチなので明るくて、三谷幸喜さんぽい。
    今まで読んできた作品とは違うクリスティーの新たな一面だった。

    登場人物みんな明るいキャラクターなのが楽しい。勝手に三谷さん作品で毎回出てくる役者さん達を想像しながら読んだ。

    攻略本にも書いてある通り、舞台ならではの「志村、後ろ〜!」的な面白さが味わえる作品だった。これは舞台で観てみたらもっと面白いだろうな。
    最後もコメディー舞台らしい感じで、読後感も楽しかった。

    ◆あらすじ
    外交官の夫から

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    2024年07月10日
  • 検察側の証人

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    1933年発表の短編集『死の猟犬』に収録された短編を戯曲化した作品。短編よりもキャラクター一人ひとりの個性が際立っており、読み応えがある。また戯曲オリジナルの脚色もスリリングで"演出家"クリスティの手腕も堪能できる傑作中編ミステリ。

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    2024年07月09日
  • 満潮に乗って

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    「満潮に乗って」
    なんてミステリー小説には、似合わないタイトルだこと……。

    全てが顔見知りのような田舎
    一代で富を築いた男の死と、遺産をめぐる親族と若い妻。
    ポアロは単に人の話を聞いてまわるが、読んでいる読者は「たぶんこうだ」と思うもののなかなか辿り着けない。
    だって満ち潮に乗って(勢いにまかせて?)事件を起こすミステリー小説があるはずが無いって先入観があるから。

    これが成立するのは、作者の巧みなわざと登場するひとりひとりの魅力が、読んでいる者をずっと惹きつけているから、と、ラストシーンを読み終わって感じた。

    終わってみたら、結構面白いお話でした。

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    2024年07月09日
  • 死の猟犬

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    いつも読んでるポアロシリーズとは全く違ったお話ばかり。解説では怪奇幻想小説の括りになってました。アガサさんはこういうのも書いてると初めて知ったので驚き。ゾッとする結末や後悔に苛まれる結末や、なんとも言えない歯痒さを残す作品など、どれも面白かったです。

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    2024年07月08日
  • ねじれた家

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    1949年発表、ノンシリーズの一作。作者自薦のベスト10にも挙げられる屈指の名作。なんだろう、ものすごく尖ったところがあるわけではないが、2度と忘れることができないような、重く鈍い衝撃と余韻がある。謎解きの苦味と、語り手の底抜けの馬鹿らしさと愚かさ、ねじれたまま元に戻らない無情さ、それらの一体感。それら苦味こそ、本書の旨みかもしれない。

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    2024年07月08日