アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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【ポアロ・マープル短編】
久しぶりのクリスティー。
Audibleに未読のクリスティーが追加されていて大興奮!
クリスティーの短編は苦手で全く手を付けていなかったので、Audibleで聴けるのはありがたい。
「クリスマスにはクリスティーを」ということで、12月にピッタリのこの作品。
〈はじめに〉で語っている、クリスティーの子供時代のクリスマスの様子がとても素敵で幸せそう。聴いていてこちらまでほっこりした気分になった。
「読者の皆様に。クリスマスおめでとう!」というクリスティーからのメッセージが嬉しかった(*˘︶˘*).。*♡
『グリーンショウ氏の阿房宮』は、お久しぶりのマープル!この短編集はポアロとマープルの2つが楽しめる。
ポアロにもタイトルがほぼ同じの『グリーンショアの阿房宮』があるので、何か繋がっているのかと期待したけど、全く別の違うストーリーだった。
1話ずつが少し長めの短編で、人間関係の描写が丁寧に描かれているので短編でも初めて楽しめた♪ -
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ネタバレミステリの女王が誕生するまで。
アガサ・クリスティーが、自身の幼少期から結婚して最初のいくつかの小説を出すまでがここに書かれている。その間には第一次世界大戦がある。大戦前と大戦後の時代の変化が感じられる。それはもちろんクリスティー自身が幼少期、学生時代、大人になって、結婚・出産して、と人生の大きな変化を経ていることもあるが、それ以上に時代の変化が大きく感じられる。でも変わらないものもある。
空想の友だちと遊んで時間が経つ少女時代。父や母の病気に抱く不安。結婚する予感と、結局しない相手と、運命的な出会い。看護師や薬剤師として出会う患者や医師、そして職場。老いていく祖母の姿。クリスティーの観察眼と、そこから得た「人」の姿が作品に存分に活かされていることがわかる。だから、クリスティーの作品は時代が違っても、身近にいそうな登場人物がいて、今でも共感できる感情からの事件が起こるのだ。 -
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短期集中アガさんの最終回。
たぶん未読であろうと思う。
ポアロもの。
遺産相続がらみ殺人。
状況証拠や動機で真っ黒の女性の嫌疑を晴らす。
女の嫉妬やらプチロマンスもあり。
思ったよりもおもしろかったな~。
でも、こんなのわからんわ。
反則ではないけど、イエローカードでもないけど、注意ぐらいは受けそうじゃないか。
読者への挑戦みたいなのがあるわけじゃあないからいいっちゃいいんだけど、あれの犯人とトリックを当てるのは無理。当てようとして読んでないからいいけど。
何の気なしに著者、つまりアガさんの経歴みたいなのを眺めてみたんだけど、ちょっと笑った。
「~嵐のようなロマンスののちに結婚した。」って(笑)
なんだ「嵐のような」って。見たんか。
しかも二度目の結婚だろうに。
たしかにアガさんは失踪事件起こしたりなんだりいろいろあったけど、普通にそこは「結婚した」でいいじゃん。
こんなん勝手に書かれたら顔真っ赤っかになるわ。
羞恥プレイか。
作家さんはうかうか死んでられんな~。 -
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イギリスの作家アガサ・クリスティの長篇ミステリ作品『ポケットにライ麦を(原題:A Pocket Full of Rye)』を読みました。
アガサ・クリスティの作品は、4年半くらい前に読んだ『予告殺人』以来なので、久し振りですね。
-----story-------------
投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。
その中に、ミス・マープルが仕込んだ若いメイドが、洗濯バサミで鼻を挟まれた絞殺死体として発見された事件があった。
義憤に駆られたマープルは、犯人に鉄槌を下すべく屋敷に乗りこんだ。
マザー・グースに材を取った中期の傑作。
解説:大津波悦子
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1953年(昭和28年)に刊行されたミス・マープルシリーズの長篇6作目となる作品……マザー・グースの童謡の歌詞どおりに殺人が起きるいわゆる「見立て殺人」をテーマにした作品です。
ロンドンの実業家レックス・フォテスキューが何者かに毒殺された……ロンドン警視庁のニール警部が捜査の指揮を執ることになり、解剖の結果、死因はイチイの木から取れる毒性アルカロイドであるタキシンの中毒であり、レックスは朝食とともにこれを摂取していたことが判明する、、、
また、衣服を調べた結果、彼の上着のポケットから大量のライ麦が見つかる……それは、恐るべき連続見立て殺人の端緒だった。
レックスの妻アディールが第一容疑者となるがアディールも自宅で毒殺され、さらにフォテスキュー家の小間使いのグラディス・マーティンが洗濯ばさみで鼻をつままれた絞殺死体で発見される……グラディスを知るミス・マープルは義憤に駆られ、犯人探しに乗り出す! マザー・グースに材を取った多くの作品中で燦然と輝く中期傑作長編。
レックスの子どもたちや、その妻、家政婦 等々、身近に怪しい人物が複数人いて、徐々にそれぞれの性格や過去が明らかになりますが、そこに東アフリカの「ブラックバード(クロツグミ)鉱山」での採掘において、レックスのビジネスパートナーだったマッケンジーが死亡した事件が絡んできて、さらに容疑者の幅が広がるという展開……ここまでが長かったですね、、、
終盤、ミス・マープルが推理を披露し始めてからの展開は一気読み……意外な人間関係や、予想外の真相が明らかになります。
印象的だったのはエンディングでセント・メアリ・ミードの自宅に帰ったミス・パープルに届いた手紙が披露されるシーンですね……差出人はグラディスで、彼女は自分がしたことを全て説明し、マープルの助けを求める内容、、、
そして手紙には彼女とある人物の写真が同封されていました……思わずホロリとなったし、犯人を特定できる唯一の物的証拠でしたからねー 全体的にはまずまずの面白さ というところだったかな。
以下、主な登場人物です。
ジェーン・マープル
探偵好きな独身の老婦人。
レックス・フォテスキュー
投資信託会社社長。
アディール・フォテスキュー
レックスの後妻。
パーシヴァル(ヴァル)・フォテスキュー
レックスの長男。
ジェニファ・フォテスキュー
パーシヴァルの妻。
ランスロット(ランス)・フォテスキュー
レックスの次男。
パトリシア(パット)・フォテスキュー
ランスロットの妻。
エレイヌ・フォテスキュー
レックスの娘。
エフィ・ラムズボトム
レックスの義姉。
アイリーン・グローブナー
レックスの秘書。
ヴィヴィアン・デュボア
アディールの男友達。
メアリー・ダブ
フォテスキュー家の家政婦。
クランプ
フォテスキュー家の執事
クランプ夫人
クランプの妻。フォテスキュー家の料理人。
グラディス・マーティン
フォテスキュー家の小間使い。
ニール
警部 -
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スマグラーズ島の浜辺で、周囲の異性に魅力を振り撒きながら避暑地を満喫していた元女優アリーナ・マーシャルが殺害される。「白昼にも悪魔はいる」というエルキュール・ポアロの言葉どおり、不穏な空気が流れる中、ホテルの客の1人と不倫していた彼女に殺害の動機を持つ容疑者が浮かび上がるが、完璧なアリバイに捜査は難航する。
話は面白いのだが、訳が古すぎる。今時絶対に使わないであろう言い回しや謎のカタカタ多用が気になって仕方がない。ポアロのイメージも何だかいつもと違う感じで別の作品を読んでいるようだった。早川書房さん、さすがにそろそろ新訳出してくれてもいいのでは?
鉄壁のアリバイからは2人以上が協力しているんだろうと思いましたが、上手くミスリードを誘うあたりはクリスティの真骨頂だなと思う。過去の事件がどう絡んでくるのか、さっぽり予想がつかなかったので鮮やかな解決に感心しました。リゾート地での休暇でもポアロの行く先には犯罪あり、ですね。 -
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本書には、『ブラック・コーヒー』と『評決』、2編の戯曲が収録されている。
クリスティーが初めて書いた戯曲が本書の表題作『ブラック・コーヒー』だそうだ(1930年作)。高名な科学者クロード・エイモリ―卿の書斎の金庫から、10万人単位の殺人力があるという原子爆発の方程式が書かれた書類が盗まれた。卿はポアロを呼び寄せることとしたが、邸内にいる家族や客人たちに「書類を戻せば穏便に済ませる」といって、部屋の電灯を消し暫しの時間の猶予を与える。だが、卿の飲んだコーヒーには毒が入っていた。一体誰が方程式を盗み、そして毒で卿を殺害したのか、というお話。登場人物たちは皆何か隠し事を持っており、怪しそうで、誰が犯人か推理を楽しむことができる。犯人を罠にかけようとするポアロに対し、女性に弱くあまり役に立っていないいヘイスティングズがご愛敬。
もう1編は、1958年に書かれた『評決』。解説によると、本作はクリスティーの野心作だったが、興行的には好評を得られなかったという。確かに、本作は推理の面白みだったり、思いも寄らぬどんでん返しがある訳でもないから、そのようなことを期待する観客には物足りないものだったと思う。理想主義の故に故国を追われてしまった学者の夫、病のため身体の自由が利かなくなってしまった妻、彼に愛情や敬意を抱く女たち、そんな登場人物たちの織り成すドラマはなかなかに見応えがあると思う。推理の妙は味わえなくとも、思いも寄らぬ展開で果たしてどうなってしまうのかとドキドキさせられる。ラストはどうなのだろう、その前のままスッキリ(?)終わらせても良かったのではないかと思うのだが……。 -
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【ポアロ】
1966年クリスティー76歳。
「自分が殺人を犯したような気がする」と、若い娘がポアロのもとに訪ねてきた。
その後オリヴァ夫人と共に調査を始める。
またもや女性推理作家のオリヴァ夫人登場。
今回はまるでタペンスのような暴走をしてしまう。
ビートルズが出てくるので、古典作品のイメージから急に現代的に感じる。
不可解な娘の言葉だけで、本当に何かが起きているのかわからないままの途中が長い。
そしてまたあの作品と同じようなツッコミを入れたくなった(^o^;
クリスティー作品は攻略本を見て面白そうな順に読んでいる。
60冊を超えたので自分のあまり好きではないタイプだったり、攻略本でも評価が低い作品ばかり残ってしまった…。
そのため最近クリスティーのレビュー評価が低めになっているけど、それでも読み続けたい魅力がクリスティーにはある。
まだいける! -
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ネタバレ1986年
1930年頃のイギリスの話
(日本だと昭和9年)
.ポアロ(私立探偵) 含め
島にある
ジョリーロジャーホテルに
休暇で泊まっている滞在客達
雑談から始まる
(日焼けすると毛が濃くなる..とか
今時の若者は..とか
船酔いは背骨に関係ある..とか
その当時の噂話...面白かった)
「全体的に人物達の中に
善悪の基準みたいなものが
しっかりあって..清潔というか..
..倫理的というか..
..凄く好感が持てた文章だった」
登場人物は多い
.アリーナ.マーシャル 後妻業のような女
.ケネス.マーシャル大尉 アリーナの夫
.リンダ.マーシャル ケネス娘 アリーナ義娘
.パトリック.レッドファン アリーナと不倫関係
.クリスチン.レッドファン パトリック妻
(潔癖で弱い感じの人)
.エミリー.ブルースター 独身の成功者
.ロザモンド.ダーンリー ドレス店経営
(洗練されていて聡明)
パトリックとエミリーが
入江でアリーナが
殺されているのを見つける
かなり終わりの方まで
犯人が誰か全然わからなかった
リンダが自分が殺したと
手紙を残して自殺未遂
このままリンダが犯人で
終わるのか...
と思った辺りから
急展開..
連続殺人事件だったことが
ポアロによって暴かれる
...予想外でビックリした
最初の雑談から
人物達を観察して
パズルのピース(人物や事象)を
はめていき
絵(犯人特定)を完成させるポアロ
静かな感じで終わるのか
と思いきや
「ーすなわち お前だ」
と犯人を特定
急展開で
最後の謎解きは面白かった
後妻業のような女が
騙している悪い女ではなく
騙されやすい可哀想な女..
という感じや
独身の成功者のロザモンドが
最後にマーシャル大尉に
プロポーズされ
あっさり仕事を辞め
田舎に引っ込もうとする辺り
なんかいいなと思った
今の小説だったら
自立して一人で生きていくのが
正解みたいなのが多いから -
Posted by ブクログ
【ノンシリーズ】
1939年クリスティー49歳。
元警官のルークは、列車内で同席した老婦人から「自分の村で起こっている連続殺人事件の犯人を知っている」と聞かされる。
その直後にその老女が死亡したことを知る…。
「殺人はとても容易なんですよ」と話す老女のセリフが印象的。やっぱりクリスティーは引き込むセリフが上手い。
元警官のルークが素人探偵役。
読んでる時にド素人の私でさえ気が付くぐらい色々とわかりやすかった。
もしポアロやマープルがいたら秒で解決しそうな気がする。
素人探偵ものを読んでると、やっぱりポアロとマープルの観察力と洞察力はすごいよなと改めて感じる。
面白かったけど、他の作品と比べて驚きが少なかったのと、全体的にキャラクターの印象が弱く感じた。 -
Posted by ブクログ
ミスマープル初登場作品。
意外にもマープルの登場時間はとても短く、基本的には司教さんが主人公で話が進んでいくのが斬新。
アガサクリスティの作品らしく、最後の最後まで犯人は分からず、最後に一気に謎解きが展開される。
ポアロと違ってマープルは、もっと素朴で当時のイギリスの日常が垣間見えるのが面白いところです。
また、マープルシリーズでは毎回お約束の最後にちょっと良いことがあるのも、すでにシリーズのお決まりパターンの萌芽がみられて興味深いです。
アマプラでミスマープルのドラマを見ているので、合わせて読むとおもしろさが倍増でした。
他の作品に比べると、飯テロ表現が少なめなのは残念!マープル作品ではそこをいつも楽しみにしています。
※英語版の原著を読んだ感想です。 -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
1972年クリスティー82歳。
クリスティーが書いた最後のポアロ。
十数年前の両親の心中事件は、父が母を先に撃ったのか?あるいはその逆なのか…。
『五匹の子豚』(1942年)のような過去の殺人の真相を解明する形式。
ベタなわかりやすい伏線で、テンポもゆっくりで意外性もない。
でもこの作品は「犯人は誰か?」が重要ではなく、もっと深い「あるテーマ」があるのでそこを楽しむものだと感じた。
ずっと読んできたファンとしては、味わい深い80代のクリスティーが読めて幸せ。
ポアロの愛を感じることができて大満足だった。
クリスティーの分身のような女性推理作家のオリヴァ夫人とポアロの最後の会話が心に残る…。
★3.5