アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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夏休みの1冊にぴったりなアガサ・クリスティの作品。ポアロシリーズ。舞台は夏のリゾート地。爽やかな舞台に、めっちゃドロドロなストーリーに苦笑。とはいえ、(時代もあるのか)アガサ・クリスティならではの上品さがあって嫌な気分にはならず、伏線も緻密で、トリックも面白かったです!
アガサ・クリスティの、可愛いけど自立してない女性が大嫌いな感じが伝わってきて、なんか時代を超えて微笑ましいです。アガサ・クリスティが現代にいたらワーママvs専業主婦論争に加わっていそうだ。
あとがきで、この話を戦時中のロンドンで家を焼かれながら書いたという話を読んで、びっくりしました。本当に芯の強い女性なんですね…。伝記も -
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【マープル】
クリスティーが最後に書いたマープル作品。
1971年81歳の時に出版した。
37歳の時に執筆した最終話『スリーピング・マーダー』よりも、この作品の方がマープルの集大成のように感じた。
最後に読んで良かった。
『カリブ海の秘密』の続編。
大富豪のラフィールがお膳立てした英国庭園バスツアーに参加したマープルが事件の謎を解いていく。
ミステリーとしては犯人もわかりやすいし、事件の全容も見えにくいのでキレは感じない。同じようなことを繰り返すシーンや説明が冗長に感じられることもあった。
でもこれは歳をとったクリスティーの味わいでもあるのかなと思った。
こんなにすごい長編を書けるくら -
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ネタバレポアロシリーズ㉕
アバネシー家の主人リチャードの葬儀は滞りなく終わり、遺産についての遺言が読まれるという時に放たれたコーラの一言「だって彼は殺されたのでしょ?」
なにこの一気に不穏に変わる空気。なにこの一気に心掴まれる展開。ワクワク感。
アガサ・クリスティがえがく『館に集まる一族』って本当に面白いわ~
相手に対する親族ならではの人物評や思い出によってそれぞれのキャラクターが分かってくると、ダメっぷりも、隠している秘密も、怪しさも浮き立ってくる。そして、それらが事件の謎をさらに深めていく。
やっぱり最後は犯人に驚かされる。
関係者を集め最後に行われるポアロの謎解きに、ただただ、ため息。 -
匿名
購入済みクリスティーの代表作
アガサ・クリスティーのチャレンジ精神の、一つの到達点。中心となるトリックは、一度読めば単純明快なんだけど、それを盛り上げる細工も上手くできてて、何度読んでもクライマックスはドキドキできる。
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その名はもちろん知っていた、
アガサ・クリスティ。
翻訳本アレルギーがあったので今まで読んだことなかったんだけど、荒木博之さんのVoicyで触れられて以来、気になっていたので読んでみた。
作家の真山仁さんは50頁で犯人がわかったということで、変な挑戦欲が掻き立てられたものの、やはり私には推理力も洞察力も集中力も足りない。
最後の最後まで犯人が分からなかったのは、…まあ想定内です。
ただこれ、犯人が分かってから読み返してみると、確かに50頁までで犯人のアタリはつけられる仕立てになっている。
自分の凡庸さを改めて思い知らされるようで、そこがなんとも悔しいな。
大富豪アバネシー家当主リチャード -
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【マープル】
カリブ海のホテルで療養しているマープルは、「殺人犯の写真を持っている」という退役少佐の昔話につき合わされる。
その直後その少佐は変わり果てた姿に…。
クリスティー74歳の作品。
クリスティーが歳をとったからなのか、この作品はおばあさんであるマープルと、介助なしでは歩けないおじいさんが大活躍する。
クリスティーとマープルが同年代なので、もう私の中では完全に2人が同一人物だと思って読んでいる。
マープルはいつもは現場に行かずに安楽椅子形式で推理して、登場するのは最後だけ。
でもこの作品は違った。
マープルの泊まっているホテル内で事件が起きるので、マープルも終始現場にいる。
だ -
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目次
・火曜クラブ
・アスタルテの祠
・金塊事件
・舗道の血痕
・動機対機会
・聖ペテロの指のあと
・青いゼラニウム
・二人の老嬢
・四人の容疑者
・クリスマスの悲劇
・毒草
・バンガロー事件
・溺死
アンソロジーなどで何編か読んだことはあるはずのミス・マープルシリーズ。
実はきちんと読んだのは初めてです。
思った以上に短い作品ばかりで、推理をするというよりも人々の意見を聞いているうちに正解に流れ着いちゃった、という感じ。
長編と比べたら、必ずしも論理的ではないけれども、ミス・マープルの言葉には説得力がある。
しかし、これほどバラエティに富んだ殺人事件と同じ構造の事件が起きているのだとした -
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探偵がポアロなのにセント・メアリ・ミード村のヒロイン、大金や”火の心臓”といういわく付きの宝石、そして、豪華寝台列車のブルートレイン内での事件。三角な恋愛模様などなど…魅力的な要素がいっぱいでとても面白かったです。犯人を当てることもできました。
序盤はゆっくりと人間模様の描写に当てられていて、ポアロが登場後は徐々にスリリングでスピーディーな展開になっていき、ラストがとても素晴らしい終わり方です。読後感も良く、余韻に浸れるような、まるで列車の発車から終着駅までの動きのような小説。ただ残念なのは、やはり偶然に頼り過ぎなことと、詰め込み過ぎてあの件はどうなんだろうというモヤモヤ感が残ってしまうのが -
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ネタバレ主に三人の人物を中心として物語は進展していく。
①ローラ
両親の愛を一身に受ける兄。その兄が死ぬと、悲しみの中にありながらローラは密かに両親の愛が自分に向くのではと期待する。しかし今度は、生まれたばかりの妹シャーリーが愛を独占することに。ローラはシャーリーの死を願うようになるが、ある時火事からシャーリーを守ったことをきっかけに、ローラはそれまでとは打って変わってシャーリーを心から愛するようになる。それは独占欲とも執着ともとれるものだった。成長したシャーリーと恋仲になったヘンリーのことをよく思わないローラは、二人の結婚に反対する。
②シャーリー
ローラを説得してヘンリーと結婚するものの、定職につ -
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【ノンシリーズ】
シングルマザーのアンは人生の全てを注いで一人娘を育てきた。しかしアンの再婚問題を機に母と娘の関係が変わってくる…。
「母親の目線」で読むか、「娘の目線」で読むかによって思う事も変わってくる。
自分も娘がいる母親だし、かつては娘だった時代もあるので、両方の気持ちがよくわかるので面白い。
再婚を決めた男性のことをどう思うか?
娘が好きな男性を親として許せるかどうか?
この2点は読者それぞれの価値観によって違うと思う。
古い友達と長年仕えるメイド、この2人の頼れる老女が精神安定剤みたいで安心する。
クリスティー自身もこの作品と同じように、娘がいて14歳も年下の男性と再婚して -
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【マープル】
マープルの「推理ではありません。事実です」という言葉が、カッコ良くて痺れた。
編み物をしている優しいおばあさんの姿とは全く違う一面が見れた。
今回の事件は私的なことも含まれているから、いつもは穏やかなマープルが静かに怒っている。だからカッコ良い。
ラストがとても良かった。
このラストのおかげでこの作品が心にいつまでも残る。最後の2行もとても印象的だった。
愛読書の『アガサクリスティー完全攻略』著者の霜月さんが、この作品の解説者だった。
数多いクリスティー作品の中から、自分の好きなタイプの作品を選べるのは霜月さんのおかげなので本当に感謝してます。 -
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クリスティの本を、文庫の新刊で読めるというのがいいですね!90年も前に書かれたとは思えない構成の緻密さ。この作品を発表した時の英国の読者たちの 驚く顔が見えるようです。
もちろん今の時代に読むと「ン?」という箇所もありますし、翻訳ものなので、英国の90年前の文化をよく知らない私たちにとっては分かりづらさ もあるのですが、それを差し引いても、このミステリーの二転三転する構成や、終盤にわかる真相は面白いです。予想外の人間が犯人であることも。
ポワロもミス・マープルも出てこないけど、フランキーという伯爵令嬢と、牧師の息子ボビイがバディとなって事件を追っていくスリリング さは見ものです。
ダイイ