アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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【ノンシリーズ】
ポアロじゃない「ノンシリーズ長編」。
全ての伏線が最後に一気に回収される。
繋がりがないように思えたエピソードも全て
関係している。
偶然に起きる殺人なんてものはなく、たくさんの要素が絡まった時に殺人は起きてしまう。人間の心理を描いたクリスティーらしい作品。
今回も犯人を当てられなかった。
犯人がわかってからもう一度読み返すと、犯人の心理的な怖さをもっと感じられる。
バトル警視は、ポアロのような灰色の脳細胞を持つ天才タイプとは違って、良いお父さんであり人間味がある。作中でポアロの話も出てきてニヤリとしてしまう。
最初のエピソードが最後になって意味を持ってくる。そこに -
Posted by ブクログ
ネタバレお世辞にも見た目が良いとは言えないが、天性の人たらしで自分の魅力をアピールする能力に長けたゲイブリエル。障害のために日頃腫れ物のように扱われるヒューに対しても一切気を遣わないゲイブリエルのあけすけなところに、ヒューはある種の感銘を受ける。人当たりのいいゲイブリエルがヒューの前でだけ仮面を脱ぎ、虚勢の下に隠された劣等感や弱みを曝け出す。ヒューの立場から彼を見るからこそ、読み手もゲイブリエルのコンプレックスと裏腹の虚勢を垣間見て彼の人間くささを感じ取ることができる。
ゲイブリエルとイザベラのどこまでも暗い逃避行。取り澄ました(とゲイブリエルが思い込んでいる)イザベラにどうしようもない劣等感を刺激さ -
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【ポアロ】
ちょっとヘイスティングズさー、本当に何やってんの笑
『古畑任三郎』の今泉みたいなポンコツぶり。どんだけ惚れっぽいんだよ(^_^;)
恋で周りが見えなくなるヘイスティングズにもポアロは優しい。『ここはパパ・ポアロにまかせておきなさい』なんてやっぱり仲良しなんだな。
何でヘイスティングズがポアロの友人なのか謎だったけど、ゆるキャラ加減が灰色の脳細胞を持つポアロには合うのかな。2人の会話が和む。最初の頃の2人を知ったらもう一度『カーテン』が読みたくなった。
ポアロ探偵VSジロー刑事とのやり取りも面白かった!名探偵より先に犯人を見つけようと必死のジロー刑事と、対抗意識むき出しのポアロ。 -
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【ポアロ】
楽しいはずのハロウィンパーティーで突如事件は起こる。
「私、殺人を見たことがあるの。」と言った少女がパーティー後にバケツに頭を突っ込んで死んでいた。
犠牲者が子供なのも珍しいけど、毒殺ばかりのアガサ作品でこんなに凄惨な殺害方法も珍しい。
「なぜ少女のジュディスが殺されなければいけなかったのか?」という動機が絶妙だった。
関係者への聞き込みによって、ジュディスがどういう子供だったのか?が浮き彫りになり、それが解決編になっていきてくる。複雑に絡まった動機に思わず上手い!と思った。
ポアロが関係者に聞き込みをする中盤は、長くて中だるみを感じたけど、読み終わった後にそれが必要だったことに -
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ネタバレひとりごと
アガサ•クリスティーさんの作品を初めて読みました。登場人物が多くて(最初名前も覚えるのが難しい)慣れるまで登場人物、役職を見返しました。
本作は自殺しそこねた男から始まり、それぞれが1つの屋敷に集まって何やら起こりそうな雰囲気が漂う中、殺人事件が起こるー。
ゼロ時間の種明かしをされた時、サイコパスの人は1つの事柄だけでここまで用意周到に準備をし実行するんだと思うと怖くなりました
憎い人を簡単に殺めるのではなく徐々に追い詰めてそして思いつく1番の苦しい方法で消えてほしい
その為に、犠牲者が何人いても構わない犠牲者はただの演出という考えが恐ろしいです
ただ普通の人達が理解できな -
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ネタバレミス・マープルの長編初登場作。
セント・メアリ・ミード村におけるマープルの印象があまり良くないことに驚いた。
「あの人は村いちばんの意地悪よ。村で起きることを残らず知っているうえに、そこから、とっても悪意のある推測をするの」
マープルが村人にこんな風に思われているなんて、少しショック。地元の警察関係者にも胡散がられているし。アガサ・クリスティはマープルを何故もっと魅力ある女性にしなかったのか不思議に思った。
事件の真相には驚いた。それこそ胡散臭い村人がたくさん出てきた中での、まさかの真犯人。事件の謎解きも二転三転し読んでいて混乱した。
逆にずっと胡散臭い嫌な娘と思っていた女性が実は意外にい -
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ネタバレクリスティのミス・マープルシリーズ第一弾。
ポアロは映画などで何となく触れたことがあるが、ミス・マープルは本当に初めて。マープルのシリーズにも良作があるらしく、それを読むためだけに一作目を手に取った。
語り手は牧師。その牧師の家でセント・メアリ・ミード村一の嫌われ者が殺される。意外なことに犯人はすぐに自白するが。。。
思った以上にマープルが出て来ず、あれっという感じ。語り手がマープルの隣人というだけで、ある意味村人Aから見た事件、という体裁だから非常に淡白にストーリーは進む。クリスティらしい、適度に退屈で、適度に意外な犯人。当たりハズレもなく、シリーズの一作目としてはある意味普通すぎるので -
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ネタバレ海の見える館ガルズポイントで行われた殺人。被害者の遺産はネヴィル・ストレンジとその妻に相続されることになっていたが、奇しくもその日館には、現在の妻ケイと前妻のオードリーが顔を揃えていた。時を同じくして、ガルズポイントに客として訪れていた高齢の弁護士が死亡する。心臓を患っていた彼は、何者かがエレベーターを故障中と偽装して階段を歩かせたことが原因で死亡したと見られる。
バトル警視は、不自然なほど揃い過ぎた証拠を検証しながら、甥で同じく警察官のジェイムズとともに犯人を追い詰めて行く。
登場人物の過去や心情を丁寧に描きながら、動機やアリバイを重視したクリスティらしい作品。
クリスティの作品は高齢の人物 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新居にて荷物の整理をしていたタペンスは、前の住人が残した本の中に「メアリは自然死ではない」というメッセージを発見する。
メアリはかつてこの家で育児係をしていたが、実はドイツのスパイであるとの噂があった。トミーとタペンスは、まずはメアリの正体を掴むために数人の諜報員たちから情報を集めていく。
その最中に、二人が庭師として雇っていた老人アイザックが殺害される。アイザックはメアリの事件について何かしらの事実を掴んでいたとみて、二人はさらに捜査を進めていく。
途中やや冗長だが、アイザックの孫ヘンリーやその友人のクラレンス、ベレズフォード家の愛犬ハンニバルなど、様々な魅力的な協力者が出てくるので楽しく読