アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ振り子のようにポアロ作品に戻って本作。
知人の勧めで順序関係なく借りられた作品から読んでます。ありがたやま。
さて、冒頭「エミリイ・アランデルは五月一日に死んだ。」とちょっと急な掴みで始まりつつ、その後は割としずしずとポアロの捜査が進んでいく。
ただし、エミリイの視点で死に至るまでの彼女の疑念と恐怖を読者は知るし、ポアロさんが少ない手がかりからそれを認識していく様子にワクワクする。その間ちょこまかと口を挟んだり、表情で物語ってしまうヘイスティングズの存在が相変わらず可笑しい。
おまけに「もの言えぬ証人」たる飼い犬の気持ちまで雄弁に語っちゃったりして、なおさらヘイスティングズ〜!となるとか、ならないとか…笑
全体的にゆったりとした話でありながら、ちゃんとこちらの予想を裏切ってくれる手腕は変わらず。今回は外さないだろうと思っていたのに意表を突かれました。 -
Posted by ブクログ
やったー犯人当てられたーっ
といっても、別にトリックで当てたわけでもなく、仕込んであったアリバイ操作を見破ったわけでもない。
多分クリスティなら、コイツを犯人にするだろうなあという、そういう推理小説を読み解くのにそれはどうよという……いわゆる当てずっぽう的なものである。それでも毎度毎度外しまくっていた身としては、それなりに嬉しい。
ミス・マープルシリーズでは一番最後、完結作品としてクリスティの死後に発表された本作は、ある意味思いっきり作者の書き逃げ的なものなんだろうと思う。なんせ感想を持ったとしても、書いた本人はもうこの世にいないのだ。ただ最後のポアロ作品で同じく死後に発表された「カーテン」に比べると読後感は良くて、最後の完結作品であるという感覚はない。むしろ、ミス・マープルに恩義を持ったであろう若夫婦が、彼女の後継者として活躍してくれるんじゃなかろうかと、そんな予感をさせてくれる。 -
Posted by ブクログ
私の持っているマープルシリーズ
最後の作品
そしてマープル最終巻
本来は続きもあったらしい
読みたかったなぁ…
ようやく面白い!と思えた今回の
「復讐の女神」
何から手をつければ?何を望まれているのか?
全く分からない状態でスタートする。
少しづつ見えてくる問題。
怪しく見える人々。
今回も 犯人は当てることが出来ず!
本当に上手いなぁ
アガサ・クリスティに翻弄された笑
この作品でも感じた
他人の見解が全てではない。ということ
三姉妹の1人に様子のおかしい女性が居たが
注意深く観察するマープルが
素晴らしいな、と思った
日本語訳がおかしいのか
少し意味の取りづらさが
たまにあったけれど
それを含めても 最後まで楽しめた
きっと次の本当の最終章でも
彼が…登場したのかもしれない
その後の姿を見たい気持ちがしたし
マープルが やろうとしていた事を
正確に知りたかった
夢中で読んだ1冊でした
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Posted by ブクログ
毒物関係の本を読むと、タリウムという毒物の名前が出てくる。この毒の紹介につきものなのがアガサ・クリスティの『蒼ざめた馬』という作品で、前々から気になっていた作品だった。
オカルト趣味満載だという説明文ではあるが、内容はいたって普通のミステリ、オカルト的な要素はあるけれども、それが主体ではなくあくまで彩りだなという印象。毎回のことだけれど、今回も犯人当てには失敗して、つくづく自分には探偵の才能がないと痛感した。とはいえ、毒物関連の本での予習をしていたのでトリック自体はわかったので、それでちょっとだけ安堵していたりする。
あと、主人公と最初は良い雰囲気だったのに、結局本人のあずかり知らない間に駄目になってしまった主人公の女友達に、少しばかり同情した。もう少し早い段階で、ちゃんと白黒つけてやれよと、主人公優柔不断さにまあまあ呆れていたりもする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレある会社で人が殺され、周囲の人物に聞き取りを行っていくと、お家騒動が発端の事件であることが分かる話。
話中に何度か発生する事件は童話をもとに進められているものとみられ、題名のライ麦もその一環として死体のポケットに入れられることになる。
情報収集はニール警部、問題解決はミス・マープルが担当する2主人公制。
ミステリーだと解決役の方が良く書かれがちだが、的確な作業分担という感じだった。
登場人物が多く、同じことを何度も人物らに聞いていく地道な捜査が書かれ、だんだんと話が分かってきたり、人物間の話の食い違いで新しいことが発覚していく辺りが面白い。最後に送られてきた手紙がなかなか悲しい感じがした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ名探偵ポアロシリーズ 長編6作目
今回はヘイスティングスも参加
邪悪な雰囲気を醸し出している屋敷を舞台にした物語。
屋敷を中心として次々と事件が起こっていくため、終始ハラハラしながら楽しく読み進めることができた。
登場人物の発言に翻弄され失敗を犯してしまった前半では、普段は見られないポアロの後悔を見られて新鮮だった。同じく前半では、探偵はまず被害者となりうる人間を守らなければならず、犯人を突き止めることが目的ではないという、ポアロの私立探偵としての矜持を知ることができて良かった。
打って変わって次々と謎を解決していく後半では、落ち込んでいたポアロの精神も復活し、彼の自尊心が作り上げた壮大な芝居による最後の場面は圧巻で、確かにそのパターンは考えてなかった!と思わず口に出してしまうほどだった。
全体的な中だるみもなく面白く読めました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1作目よりも読みやすく感じてするすると読み終えることかできた。
ヘイスティングズのせっかちで早とちりで少し惚れっぽいキャラクター性が好きだったので、無事幸せになれて良かったなと思った。
1作目から引き続き読者から見た(ヘイスティングズから見た)第一容疑者が、ちょっとした情報1つでコロコロ変わっていくのがおもしろかった。
愛のために暴走したり、愛のために命を投げ打ったり、愛のために旧友と敵対したり。
今作はそんな愛の話だったなと感じた。
次作の「アクロイド殺し」は帯に問題作と言われているだけあって、なかなかおもしろいらしいのでとても楽しみ。