アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • オリエント急行の殺人

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     アガサ・クリスティの全作品を読んでみようと思い立ち、やはり最初は有名なものからとこちらの作品を選択。
     
     国際寝台列車に集まった様々な生活階級、国籍の乗客。食堂車などは今は殆ど見かけないので、殺人事件以前にこの作品の煌びやかな舞台に惹かれた。

     事件の謎解きは、主人公ポアロの知人ブーク(この寝台列車会社の重役)と同じように全く判らず、ただただポアロの見解に「ほぉ」となるばかりであった。
    クリスティの作品を読み進めて行けば、いずれはポアロと肩を並べて推理を楽しむことができるようになるだろうか。そうなったらより楽しそう。

     当文庫本の解説は有栖川有栖氏。
    その中にもあるように、現代のミステ

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    2025年12月16日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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     多国籍の留学生が集うロンドンの学生寮で起きた連続盗難事件を発端とした寮生の変死事件、背後に隠された国家的犯罪の示唆などこれまでとは毛並みの違う展開で繰り広げられるミステリーで、ボアロが序盤で主張した警察への通報が後半で意味を表す過程が面白かった。

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    2025年12月15日
  • 魔術の殺人

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    ネタバレ

    クリスティのマープルシリーズ第五弾。

    ある一家の女主人に何か悪いことが起きそうだと、その女主人の姉から様子を見てきてほしいと頼まれたマープル。女主人の一族が勢揃いする中、銃声が響き…

    マープルが最初から最後まで、小さいコミュニティの中で起きる事件にガッツリと関わる、これまでになかったケース。そこそこ多い一族から順番に事情を聞いて(というか聞かされて)、いつものとおり、村で起こった出来事と付き合わせて真相に迫る。
    真相自体は意外性のあるものではないが、非常に手堅い完成度。だからある意味、地味すぎて埋もれてしまう作品なのかも。登場人物が多く、関係性が非常に複雑なのはマイナスか。

    代表作と比べ

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    2025年12月14日
  • ABC殺人事件

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    さすが、アガサです。後半、あまりにも、あっけなく容疑者が特定されてしまったので?と
    思ったのですが、やはり期待通りでした。読みごたえ抜群です。

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    2025年12月14日
  • 書斎の死体

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     突如書斎で発見された女性の死体と彼女が勤めていたホテル内の人間関係、キナ臭い遺産相続に誰もが怪しく見えてくる状況など御手本とも言うべきミステリーで、ミス・マープルの観察眼や名推理が強調されていてシンプルながら奥深い犯人当ても良かった。

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    2025年12月13日
  • 検察側の証人

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     金持ちのオールドミスの殺害容疑を掛けられた青年と彼の犯行を裏付ける証言をする彼の妻、状況証拠が青年を犯人だと示すなかで行われる裁判という要素が詰まったミステリー仕立ての戯曲で、目まぐるしい展開とスリリングな法廷劇など短いながらも面白さがギュッと凝縮された作品だった。

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    2025年12月12日
  • オリエント急行の殺人

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    有名な名作。この本のオマージュがいろいろなミステリー作家の本に散見されるので、これらの名作を読んでおくと二度美味しい。この本に限らず名作といわれる本は読んでおくといいです。

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    2025年12月09日
  • ひらいたトランプ

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    トランプを使うゲーム「コントラクトブリッジ」が出てくる。自分はルールを知らないが、知らなくても読める。知ってたらもっと面白く読めそうだ。

    登場人物の作家オリヴァー夫人は、クリスティ自身を投影して描いてたのだろうか?ジョジョにおける岸辺露伴みたいな。


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    2025年12月05日
  • 鏡は横にひび割れて

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    マープルシリーズ長編8作目。セント・メアリ・ミード村にも色々変化があり、シリーズを順番通りに読んでいるので時の流れを感じた。高齢になったマープルはほとんど家にいて、安楽椅子探偵っぽくなっている。捜査担当のクラドック警部、友人のバントリー夫人、ヘイドック医師とお馴染みのメンバーも登場してくれて嬉しい。あとマープルが若かったらクラドック警部とお似合いだっただろうなあとちょっと思った。

    マープルは高齢とはいえ頭の良いしっかりした女性なんだけど、お年寄り扱いされることに複雑な感情を抱いているのは共感した。事件についても、トリック云々より人間心理のほうに重点を置いているのがクリスティらしくて良かった。

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    2025年12月05日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    『大空を飛ぶ殺人』というタイトルの同書を小学生の頃に買ってもらったが積読になっていて、大人になって再購入。色々な人物視点のストーリーの中で散りばめられたヒントやレトリックの数々。クリスティらしさが詰まった作品だと思う。
    話自体はシンプルなので、ドキドキ感は少なめ。あと、流石に後書きで他書のネタバレするのは勘弁してほしい。

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    2025年12月05日
  • 招かれざる客

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    ネタバレ

    さすがアガサクリスティ、展開が二転、三転、五転ぐらいはする。この車で突っ込んできた人がどんなことを思っていたのか気になる。脚本形式なのでちょっと読みにくいけど、舞台だったらどうなるだろうとも気になった。

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    2025年12月03日
  • 火曜クラブ

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    個人的にクリスティ作品の魅力といえば、
    個性豊かかつ人間味のある登場人物(事件の容疑者)たち、
    膨大な情報の中にミスリードと本当のヒントとを潜り込ませる巧みさ、
    そしてミスリードの要素すら拾い上げ本筋とは別のストーリーに昇華させる組み立ての巧さ、
    あたりが大きいのだが今回は短編集という性質上どうしてもそれらを感じづらかったというのが正直な印象。
    短いページ数で語らなければいけないので人物描写にそこまで割けず、ミスリードを入れる隙がないのでヒントが分かりやすく浮き彫りになっており、長編では毎回予想外の真相に驚かされていたのに、今回は途中でなんとなく分かってしまうことが多かった。

    というのは各話

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    2025年12月02日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    リチャードの葬式での一言がきっかけで謎の連続死が始まる。
    コーラが死んだんだと身近にいる家政婦が怪しいけど、リチャード家の問題も絡んでるとなぁと思えども…ふむふむ。
    話の回し方が抜群に上手いですよね。さすがクリスティ。

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    2025年11月30日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    クリスマスが近づいているので、クリスマス関連の小説が読みたくて、久々にアガサ・クリスティーを手にしました。ポアロのクリスマスと迷ったのですが、気分は短編でした。これには、最後、マープルも登場。嬉しいサプライズでした。
    クリスマスプディングの冒険、24羽の黒つぐみが特に好きです。どうも、デビット・スーシェのポアロシリーズを見過ぎているせいか、原作よりもドラマの脚本の方が馴染み深くなっています。だけれど、やはり原作の良さもあるなぁと思って楽しく読みました。ドラマのポアロと原作のポアロは似ているけれど、ちょっと違います。原作の方がシニカルなイメージ。それもまた読んでいて楽しい。

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    2025年11月29日
  • ABC殺人事件

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    ネタバレ

    ヘイスティングズが登場してくれると軽やかにページをめくることができてありがたい。
    途中の雲行きを思うと、邪悪としか言いようがない真犯人判明にかえってほっとしている。
    被害者連合の人間模様とか、直接的に関わらないところでドキドキさせてくれるのも毎度ながら楽しい。

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    2025年11月29日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ポアロシリーズの中では好きな部類。
    凄惨な事件ながらも、中東の異国情緒あふれる雰囲気が、読んでいる間もなんとなく心を温めてくれた。
    犯人とトリックに関しては多少「うーん?」と思うところもなくはないが、それでも最後の犯人の自供のセリフは悲しくて不気味で心に残った。
    ミスレザランの目線で進むところもよかった。ヘイスティングスとは違う物言いや目の付け所を書き分けるところ、さすがアガサ・クリスティ。女性ならではのものの見方が繊細に表されていて秀逸。
    名作オリエント急行と時系列で繋がっているところも、さすがは殺人事件磁石のポアロさんだなぁと笑ってしまった。
    また読み返したい一作。

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    2025年11月29日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    初のアガサ・クリスティ。一気に読んだ!
    海外の人の名前を覚えるのがとにかく苦手な私が、混乱せずに読めたくらい、登場人物がキャラ立ちしている。
    犯人は…全く予想がつかず、読んでいくと「この人が犯人…いや、違うのか!」とどんどん裏切られていくハラハラ感。
    最終的には…ぜひ一読を。
    いや、もう一回結末知ったうえで読んで伏線を辿りたいな。
    トリックもさることながら、世界観に飲み込まれる心地よさ。ハッピーなクリスマス感は薄いけど今の時期におすすめのミステリー。

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    2025年11月28日
  • 死との約束

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    ポアロシリーズ。
    名探偵の悲しい宿命とばかりに、旅先でも事件に遭遇しちゃうポアロ。エルサレムを訪れたら、そこで殺人事件の捜査依頼を受けることに。

    冒頭はなんとも不穏な台詞で幕を開ける。
    その台詞は夜のしじまに流れ出て、あたりを漂い、やがて闇の中を死海の方へ消えていった、という表現…なんて痺れる詩的な導入なんだろう。。

    母親がサディスティックで家族を支配的に束縛しているボイントン家の関係性と、この家族と複雑に絡み合う外部の人たちとの利害関係が面白い。その後に発生する殺人事件が単調にならず、それを鮮やかに紐解く様子がとっても痛快だった。

    同じ中東の旅情モノ『ナイルに死す』と雰囲気が似ていてな

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    2025年11月26日
  • 未完の肖像

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    外に出たい、未知の世界に触れたい、でも妻であり母である女性にとってそれは抑え続けるべき欲望。そして母と娘の微妙な関係。アガサ・クリスティのさすがのストーリーテリング。

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    2025年11月26日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    クリスティの名作として名高い本作、人物描写の面白さと前半の人物紹介かなぁ〜と思わせながら伏線が張り巡らされていた感じ、とても良かった。途中、誰が誰だか追い付かなくなることもあったが、後半の方がそれぞれキャラが立って分かりやすくなった感もある。

    もしや?と思って裏切られて…の繰り返し、とても楽しめました

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    2025年11月25日