アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ネタバレこ、これはわからん!と俺フィーのイラン戦の末次のようになった。方向性はそんなに間違ってなかったと思うのだが。
ポワロってデブチビ中年みたいなイメージなんだが浜辺の姿が想像できん。
以下、個人的な推理。
まず男の手による絞殺という前提があるので、逆に犯人は女で確定。そうなると明らかに怪しいのは浜辺に残ったレッドファーン夫で、犯人が女である=動機のある妻であることに気づいたから死因を偽造したのでは? と推定。この時代、扼殺痕がどれくらい偽造できるのかはわからんけど、たとえば死にたてホヤホヤなら偽造とかできんかな……? みたいなノリでの妄想推理。
ただレッドファーン夫は実際に犯罪現場を見たわけではないので、むしろ犯人は妻以外だろう。
マーシャルとロザムンドの証言は明らかに嘘だが、お互い無垢に庇いあっているのは明らかなのでシロ。このふたりの関係はレッドファーン夫婦のコピーになるはず(と思ったが、よくよく考えるとレッドファーン側は妻は夫のフォローしてないのでコピーにはならんのだよな。あとから考えると)。
そうすると素直に考えれば犯人は娘で、なんかこう……いいかんじに雑に殺したんだけどレッドファーン夫が勝手に勘違いして偽造してくれたぜ! みたいなことを途中まで想像。
ただ過去の事件の話が入ってきてわからなくなる。こうなると年齢的に明らかに犯人は娘ではない。うーむ。わからねぇ! で読み進めて終わり。 -
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audibleにて。そろそろ朗読が残り少なくなってきて悲しい。クリスティーには珍しい、裁判から始まる物語。これは…逆転裁判だー!法廷ミステリってあまり読んだことないんだけどこんな感じなのかな。ポアロじゃなくてもよかったのでは?とも思うが、ここからどう逆転するんだ?という追い詰められっぷりからのひっくり返し方は鮮やか。遺言書が出てくるクリスティーの作品、犯人の動機はだいたい金である。
素晴らしい女性がどう見てもダメ男にハマるパターンいい加減にしてほしい。
あまり関係ないが時系列適当にシリーズを読み進めていると殺人即絞首刑の時代があったこと、途中でそれが変わっていることが分かるの興味深いな。イギリスは1998年に死刑廃止したらしい。 -
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ネタバレ【再読】
女医のサラと医学博士のジェラールが旅先のイスラエルで遭遇したのは、風変わりなアメリカ人の一家だった。母親のボイントン夫人は子どもたちが他人と交流するのを許さず、精神的に支配していた。サラは彼らを解放するために策を講じるがことごとく失敗に終わる。
そんな中でボイントン夫人が死亡する。元々心臓が悪かったこともあり単なる病死と判断されたが、ジェラールの私物から注射器が紛失し、さらにはボイントン夫人には注射の痕があった。イスラエルを訪れていたポアロはこの事件に興味を抱き、捜査を始める。ポアロ自身、夫人の息子レイモンドが発した不穏な言葉を聞いていたからだ。
関係者から話を聞いたポアロはそれぞれの供述に潜む矛盾に気がつく。しかしそれらは、自分以外の誰かを守るためについた嘘だった。ポアロはこの事件の犯人を一家以外の者によるものだと考え、ウエストホルム卿夫人を指摘する。彼女は元犯罪者で、以前看守を務めていたボイントン夫人にその秘密を知られていたのだった。
幕開けはポアロが耳にした不穏な言葉。事件までがじっくり描かれているからこそ心理的な分析や推理が光る。精神的に支配される家族というのは現代にも通ずるリアルなテーマだと思う。誰にも望まれなくても真相を追わずにはいられないポアロの矜持を感じる作品。
●見どころ
・たった一日で真相を解明するポアロ
・いい人過ぎるコープ -
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ネタバレaudibleにて。最近読んだ2冊に出ていたオリヴァ夫人が結構好きなので選ぶ。スペンス元警視も好きなキャラクター。訳が新旧2つ、朗読まで2つあった。とりあえず古い方を聞いてみる。
なんとポアロとオリヴァ夫人がコンピュータの話をしている!クリスティーが80歳近い頃、最晩年の作品の1つらしい。80歳で推理小説書けるのすごくない?その年になったら1ページ前のことも忘れそうである、私は。辻真先氏のTwitter見ると尊敬の念にたえないが、クリスティーもたぶんそのタイプ。
朗読で聞いているとまずりんごの木荘(たぶん)をりんごの「もく」そうと読んでいること、そしてクオリガーデン?で引っかかる。だめなの?りんごのきそうじゃ?ほんとにその読みが正しいの?後者は古い石切場を幻想的な庭に仕立てあげたということなのね。ポアロの思い出話まで挟んだ庭の描写がたいそう長く、正直庭の話が丁寧すぎることによって犯人を当て推量してしまったところはある。でもよくわからない動機やラストの展開を最終的にすとんと納得できるように描いていく力はさすがだと思う。ポアロの心情の描写は初期の作品にはなかったものなので新鮮である。
誰も信じなかった被害者の話だけで殺しにかかる犯人が怖すぎる。そして弟の行動があまりにも邪悪でドン引きする。ただ、被害者が知っていた事実があれだけ(立ち聞きなどをしたとしても大して中身がない)で、実際には弟も何も目撃していない、となると、弟は何をもって犯人の目星をつけたのか分からない。この辺はなんとなくすっきりしない。 -
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ネタバレ【再読】
昔気質の女主人エミリイと、その財産を当てこむダメな甥・姪たち。そんな親族たちが泊まりにきていた夜、エミリイは愛犬のボブが放置していたボールにつまずき階段から転落する。そのことを不吉に感じたエミリイは、ポアロに依頼する。だがその依頼の手紙が届く頃には、すでにエミリイは病死していた。しかもエミリイは死の十日前に遺書を書き直し、財産を全て付添婦のロウスンに委ねていた。
事件の匂いを嗅ぎ取ったポアロは、ヘイスティングズとともにエミリイの旧い友人や親族、さらには売りに出されたエミリイの屋敷を訪ねる。それにより、エミリイはボブのボールに躓いたのではなく何者かが階段に張った糸で転倒したという事実が判明する。関係者の中で特に、エミリイの姪ベラが何か知っている模様。さらにベラは夫のジェイコブを異常に恐れている。そこでポアロはベラを夫から離すよう画策するが、その最中ベラが睡眠薬を服用して死亡する。
真相に辿り着いたポアロは関係者を集め、推理を披露する。犯人はベラだったのだ。ベラは遺産を手に入れるため階段に紐を張り巡らせエミリイを殺害しようとした。その姿を付添婦のロウスンが目撃したが、彼女は鏡に映ったブローチのイニシャルからそれをテリーザと勘違いした。この一件により警戒心を高めたエミリイは遺言書を書き換えるが、ベラはそれを知らずエミリイを燐により毒殺する。
そして遺言が公開され遺産がロウスンのものになったことを知るや、今度は彼女に取り入ろうとしたのだった。ほかの一族がロウスンを相手取り遺言の正当性を覆そうとしたのに、ベラだけはそうしようとしなかったのはそのためだった。ポアロに追い詰められたベラは、夫こそが犯人であるかのように振る舞ってみせたがポアロは騙せず、最後は自ら命を絶ったのだった。
クリスティーお得意の遺言と遺産相続、ヘイスティングズ回、そして愛すべきテリアのボブとかなり高得点の作品。降霊会もクリスティー作品でよく出てくるモチーフではあるが、それもまさかの使い方をしているのが面白い。エミリイの友人ピーボディを筆頭に登場人物の癖が強く、ポアロが自分の身分を偽り捜査を進める点も新鮮。ベラ・ジェイコブ夫妻の逆転の部分も鮮やかなので最後まで楽しめる。
そしてなんと言ってもやはりボブ。
●見どころ
・ボブの声を翻訳してくれるヘイスティングズ
・犬がなぜ郵便屋に吠えるのかについてのポアロの意見が示唆に富んでいる
●名言
「わたしはだれの味方でもありません。わたしは、いつも、真実の味方なんです」 -
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audibleにて。たぶん初めて読んだ作品。『鈍色幻視行』で他人の空似な人が出ていた田村隆一訳。ちょっと嬉しい。掃除婦が殺される地味目の事件、と思いきや過去の女性による犯罪が絡んできて、話が複雑に。思い込みをうまくついた犯人はなるほどだけれど、馴染みが薄いというか、知らないことではあった。トリックはシンプルながら面白い。
楽しいのはオリヴァ夫人。よく聞く、漫画などの原作者と実写化サイドのゴタゴタをコミカルに。ついポアロものに知らん恋愛をねじ込まれるところを想像して笑ってしまう。最近の映画化でもあったなあ。
…クリスティーの映像化への恨みつらみがこもった作品? -
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再読。
ポアロ作品を時には発表順から、また時には借りられた順から手当たり次第に読んだりで追っている最中で、今回は振りかえりとして久々に「オリエント急行の殺人」です。
私は中学生の頃に朝の読書時間なるものがありまして(今でもあるのかな?)、そこで「そして誰もいなくなった」を勧められてミステリーを読むようになったのですが…
多作なクリスティーの魅力的な作品の一つとして「オリエント急行」はめっちゃネタバレされちゃってたんですねぇ…_(:3 」∠)_
でも、読み返すたびに味わい深い作品だな〜と感じます。
でもでも、やっぱり知らずにこの作品に出会えたのならどんなふうに感じられただろう…と思ってしまうので、未読かつ興味のある方はくるっと回れ右して、前知識無しに読みにいって下さいませ。現場からは以上です。