アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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『クリスマス・プディングの冒険』
ポワロに宝石捜索を依頼するが、捜索の宛所はクリスマスの片田舎。寒く、快適でないだろうからと、ポワロが行くのを頑なに嫌がるところが人間味あって面白かった。
クリスマスぽくて微笑ましいながらも、謎の手紙や殺人事件と推理どころも欠かさない。全体通して、ドロドロとも殺伐ともしていなくてクリスマスに読むのにピッタリだと思う。
「プラム・プディング」や「牡蠣のスープ」はじめ、イギリスのクリスマスの慣習をなぞることができて良かった。
『グリーンショウの阿房宮』
ミス・マープル名探偵の一編。とんでもなく大きく古びた美しい建物、老主人を巡る人間模様が秀逸。ミス・マープルの推理は、小さな会話の「何故そう言ったのか」を丁寧に解き、最後に、あっそうかと思わされる。好奇心が満たされて満足そうな様子が文章から伝わって、可愛らしいと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアガサクリスティの作品は11冊目。
今回も面白かった!
お盆休みに読むのに最高の作品だった。
エジプトやナイル川の景色や豪華な客船。
自分も見てきたみたいに世界観に入り込めて楽しかった。
外はあまりに暑すぎるので、
涼しい部屋に居ながら、国も時代も飛び越えて、
旅行気分になれる小説ってやっぱり最高だ。
それに加えて、ミステリーとロマンスも。
長編だが、クリスティお得意の人間関係の描写が面白く、すらすらと読めた。
今回は犯人の目星はついたが、
それでも丁寧な心理描写やエジプトという、
心踊る舞台に、退屈することなく読めた。
ロザリーは報われて良かった。
これまでの苦労分も、アラートン夫人に
いっぱい甘えて可愛がってもらえるといいな。
タイトルもかっこいいな、『ナイルに死す』か。
結末まで読むと、なるほど。
『ナイル殺人事件』より『ナイルに死す』がぐっとくるね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以下、推理。
1人目の犠牲者が善良らしい病弱らしい牧師で、これはポワロのセリフも考えるといかにも事故というか病死っぽい。
そう考えると2人目以後がメインというか、事件的だろう、と2件目起こった時点で想像。
で、そう考えるといかにも怪しいのがエッグ。八百屋お七的に役者を呼ぼうとしたのではないか……という推測ができる。これは手紙を見たときのポアロの疑問(なぜ自分ではなく役者に手紙を出すのか)にも通じる気がする。ただ、パトロンがエッグの心をある程度見抜いているので「実は」という展開にはなりにくいような気がしないでもない。
あと、医者が死ぬ瞬間を直接見たのがエッグ、役者、パトロン、ポアロの中ではエッグだけなので、「明らかに以前の牧師のときと同じ症状だった」と言い切るのが誘導のように感じた。
問題はどうやって毒を仕込んだか、なのだが……執事が気づいたことを考えると何かしら執事にしかわからない手法があると思うのだが、それがわからん。外傷あればわかるだろうから経口なのだと思うが。
といったふうに考えてそっちか! いやどっちかだろうとは思ったんだよ、本当。だってクリスティでくっつくの、いつも解決後じゃん。