アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ネタバレポアロシリーズ㉒
週末、アンカテル卿の屋敷「ホロー荘」にヘンリー・アンカテル卿の妻ルーシーの招待により親戚や客が集まる。
ホロー荘の近くの別荘に住むポアロは、ルーシーに日曜日の昼食に招待される。
ホロー荘に訪れたポアロは、プールサイドで銃で撃たれ倒れている男とその側に銃を持って立ち尽くす女を目撃する。
それは、どこか演出されたような場面だった。
灰色の脳細胞を駆使して謎にせまるというよりも、一人ひとりのキャラクターが際立っていて話にのめり込んでしまう感じでした。
事件に関わる女性達が、とても個性的で、考え方や悩みが生々しく、それぞれの行動に納得してしまいました。「きっと、貴方ならそうするだ -
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16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。でも母は無実だったのです・・・娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは?過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る!
過去の事件をそれぞれの関係者からの聞き取りで解き明かす、まさに「灰色の脳細胞」大活躍のミステリ。面白かったなあ。そして最後までミスリードに騙されてえ!と思っていたら真犯人は・・・。日記のように書き記された断片をつなぎ合わせて推理するという面白い作品ですが、よく練られていて殺害動機も含めて面白かった。愛す -
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1946年の作品。
エルキュール・ポワロシリーズでは22作目となる。
イギリスの田舎の屋敷、ホロー荘で起きた殺人事件。たまたま屋敷の近くに別荘を持っていたポワロがホロー荘に招かれていて、殺人事件の目撃者となる。殺されたのは、皆から慕われていた医者のジョンクリストゥ。ジョンを殺した現場にいたのは拳銃を持った彼の妻、ガーダ。ホロー荘には他にも多くの客がいた。屋敷の主人のヘンリーアンカテル卿とその妻ルーシー。ルーシーの従姉妹でジョンの愛人の陶芸家、ヘンリエッタ。彼女の幼なじみでヘンリエッタに心を寄せるエドワード。エドワードに心を寄せる同じく幼なじみのミッジ。ジョンの元恋人で女優のベロニカ。ジャンを -
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2025年の1作目は、アガサ・クリスティーの長編小説デビュー作。新しい年のスタートに丁度いいかな、と思い手に取った。
本作は、ヘイスティングズの一人称視点で進行する。友人に招かれた邸宅で事件に巻き込まれ、一目置いているポアロと共に解決を図ろうと奮闘するが、彼の一喜一憂する心情がとても細やかに綴られているので感情移入しやすい。時にポアロに弄ばれるような扱いを受け、いじけちゃう姿にも愛着が湧いてくる。女性に対して突拍子のない行動に出たりするのは、ちょっとひくけど(汗)勘違いも多いし。
だけど、彼の極々普通人ながら真っ直ぐで健気なところが、泥々した人間関係をいい感じに中和してくれていると思う。
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ネタバレ某書籍で傑作と称えられていた本書。噂にたがわぬ面白さだった。
大佐の書斎に現れた謎の女の死体から始まり、行方不明の女学生の死体が見つかったりと情報がどんどん蓄積されるけど決定的な証拠が出てこなくてやきもきする。その分、最後の最後でしっかりと伏線回収して真相が分かった時のスッキリ感すごい。
ミス・マープルの捜査というか謎解きの仕方も変わってて面白い。元警視総監が苦々しく思ってて笑った。
些細な違和感を見逃さない観察眼と年の功だったり。
途中でヒントはくれてたけど全然分からなかった。途中入れ替わりは考えたけどまんまと騙されてた笑
ありふれたテーマをここまで展開できるのに驚いた。やっぱり名作 -
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オリヴァ夫人から電話で呼び出しを受けたポアロは、現地で夫人が考えた「犯人探しゲーム」の賞品を渡す係を仰せ使う。
現地入りしたポアロは夫人に何か事件が起きそうだと言われるが……。シリーズ27作目
クリスティらしい「田舎で起こる事件」×「胡散臭いキャラクター」
少しダラダラとした感じを受けたが、ラストはさすが。読み終わってから冒頭に戻ると、あるキャラとポアロとの会話にゾクゾクする。これぞクリスティ。
個人的には335ページからのオリヴァ夫人とポアロの会話がとても好き。→
この会話が読めただけでも、このお話を読んだ価値がある感じする(笑)
ヘイスティングズとの関係もだけど、オリヴァ夫人とポアロの -