アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ホロー荘の殺人

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    ネタバレ

    ポアロシリーズ㉒

    週末、アンカテル卿の屋敷「ホロー荘」にヘンリー・アンカテル卿の妻ルーシーの招待により親戚や客が集まる。
    ホロー荘の近くの別荘に住むポアロは、ルーシーに日曜日の昼食に招待される。
    ホロー荘に訪れたポアロは、プールサイドで銃で撃たれ倒れている男とその側に銃を持って立ち尽くす女を目撃する。
    それは、どこか演出されたような場面だった。

    灰色の脳細胞を駆使して謎にせまるというよりも、一人ひとりのキャラクターが際立っていて話にのめり込んでしまう感じでした。
    事件に関わる女性達が、とても個性的で、考え方や悩みが生々しく、それぞれの行動に納得してしまいました。「きっと、貴方ならそうするだ

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    2025年01月29日
  • 葬儀を終えて〔新訳版〕

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    久しぶりのクリスティ。大富豪の死。他殺を仄めかした人物は葬儀翌日に殺された。容疑は相続人全員?癖のある登場人物。犯人特定の糸口は?やられたという快感を伴う読後感。やはりクリスティは面白い

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    2025年01月26日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    あまりにも中身が気になるタイトル。
    少しずつ真相に迫っていくドキドキとハラハラ。

    ラストに満足出来るかは人を選ぶような気もしました。

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    2025年01月26日
  • ABC殺人事件

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    古典的な名作、連続殺人の中で犯人像を照らし合わせながら真犯人を見つけていく。新装版では人物一覧のところに何番目の被害者なのか、誰と繋がりがあるのかが書いており、そう言った意味でもわかりやすく楽しむことができる。どうしてポアロに挑戦状を出す必要があったのか、ここがすっきりとしたとき事件の流れがとても整理された。伏線の回収と書きたいテーマの一貫性がとても素晴らしい。

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    2025年01月25日
  • 五匹の子豚

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    16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。でも母は無実だったのです・・・娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは?過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る!

    過去の事件をそれぞれの関係者からの聞き取りで解き明かす、まさに「灰色の脳細胞」大活躍のミステリ。面白かったなあ。そして最後までミスリードに騙されてえ!と思っていたら真犯人は・・・。日記のように書き記された断片をつなぎ合わせて推理するという面白い作品ですが、よく練られていて殺害動機も含めて面白かった。愛す

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    2025年01月23日
  • 牧師館の殺人

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    途中までゆっくりした展開でしたが、副教師が登場してから流れが変わりました。ミス・マープルの推理はポアロとはタイプが違いましたが、洞察力は凄いものがあると感じました。

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    2025年01月22日
  • ポアロ登場

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    ポアロの長編ものは読み尽くした。短編集があるのを知って読んでみた。短編集なのでひとつひとつの物語は短いが、その限られたページ数にミステリの面白さがギュッと詰まっていて、読んでいてニヤニヤが止まらなかった。ホームズとワトソンのコンビを彷彿させる様なポアロとヘイスティングズの名コンビぶりも良かった。

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    2025年01月20日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    ヘイスティングがいい活躍?をしたのが印象に残りました。好きな女性のために一旦はポアロと敵対しましたが、ポアロはそれにはあまり目をくれなかったのがいい結果になったと思います。ジロー刑事はポアロを最初バカにしていた所がありましたが、賭けた500フランを置いて最後はポアロに敬意を抱いたのではないかと思いました。

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    2025年01月16日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    うん、やっぱ再読でも面白いな。
    犯人を知っているからこそ物語の中に散りばめられた伏線に気づける。
    ホント巧いんだよなあ。
    「なるほどねえ」と感心しながら読んじゃう。
    毎度のことながら、クリスティの才能には脱帽です。
    《新聞記事に掲載された殺人予告が現実のものになる》というあらすじだけで、ワクワクさせてくれるところも好き。
    ミス・マープルシリーズも読破しよう。

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    2025年01月16日
  • エッジウェア卿の死

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    読んでみて何となく犯人はこの人ではないかと思いましたが、途中であからさまに疑わしい発言をする公爵が出てきてから、少し混乱してしまいました。読んでいる部外者がこれなのでポアロも随分悩んだと推察できたのは気付いた点でした。

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    2025年01月13日
  • 死の猟犬

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    怪奇現象やオカルトをテーマとしているので、全編暗めの短編集。心霊系もあれば人間の怖さを扱うものもあり、どの話も基本的に登場人物が少ないのでさくさく読めるのがいいところ。
    割と早い段階で先が予想できるものもあるが、そのままでは終わらない捻りのある結末はさすがのクリスティ。この作品以外でも降霊会はたびたび出てくるので作者の好きなモチーフなのだろう。
    特に『ランプ』『ラジオ』『検察側の証人』『青い壺の謎』がお気に入り。

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    2025年01月11日
  • ホロー荘の殺人

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    1946年の作品。
    エルキュール・ポワロシリーズでは22作目となる。

    イギリスの田舎の屋敷、ホロー荘で起きた殺人事件。たまたま屋敷の近くに別荘を持っていたポワロがホロー荘に招かれていて、殺人事件の目撃者となる。殺されたのは、皆から慕われていた医者のジョンクリストゥ。ジョンを殺した現場にいたのは拳銃を持った彼の妻、ガーダ。ホロー荘には他にも多くの客がいた。屋敷の主人のヘンリーアンカテル卿とその妻ルーシー。ルーシーの従姉妹でジョンの愛人の陶芸家、ヘンリエッタ。彼女の幼なじみでヘンリエッタに心を寄せるエドワード。エドワードに心を寄せる同じく幼なじみのミッジ。ジョンの元恋人で女優のベロニカ。ジャンを

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    2025年01月10日
  • ビッグ4

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    ヘイスティングの視点から物語が始まりましたが、ポアロを助けようとして敵の懐に潜り込んだり、ポアロの自惚れの強いセリフを聞いてイライラしたり、とても人間味があふれていました。

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    2025年01月07日
  • スタイルズ荘の怪事件

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    2025年の1作目は、アガサ・クリスティーの長編小説デビュー作。新しい年のスタートに丁度いいかな、と思い手に取った。

    本作は、ヘイスティングズの一人称視点で進行する。友人に招かれた邸宅で事件に巻き込まれ、一目置いているポアロと共に解決を図ろうと奮闘するが、彼の一喜一憂する心情がとても細やかに綴られているので感情移入しやすい。時にポアロに弄ばれるような扱いを受け、いじけちゃう姿にも愛着が湧いてくる。女性に対して突拍子のない行動に出たりするのは、ちょっとひくけど(汗)勘違いも多いし。
    だけど、彼の極々普通人ながら真っ直ぐで健気なところが、泥々した人間関係をいい感じに中和してくれていると思う。

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    2025年01月04日
  • 書斎の死体

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    ネタバレ

    某書籍で傑作と称えられていた本書。噂にたがわぬ面白さだった。

    大佐の書斎に現れた謎の女の死体から始まり、行方不明の女学生の死体が見つかったりと情報がどんどん蓄積されるけど決定的な証拠が出てこなくてやきもきする。その分、最後の最後でしっかりと伏線回収して真相が分かった時のスッキリ感すごい。

    ミス・マープルの捜査というか謎解きの仕方も変わってて面白い。元警視総監が苦々しく思ってて笑った。
    些細な違和感を見逃さない観察眼と年の功だったり。

    途中でヒントはくれてたけど全然分からなかった。途中入れ替わりは考えたけどまんまと騙されてた笑

    ありふれたテーマをここまで展開できるのに驚いた。やっぱり名作

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    2025年01月02日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    面白かった。ラストの余韻にため息。
    翻訳物は登場人物がごっちゃになっちゃうのがつらい。紹介ではファーストネームなのに作中では〇〇夫人、みたいな書き方にいつも混乱しちゃう

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    2025年01月01日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    3年前に読んだ作品だが、新訳が出たというので読んでみた。
    自分の記憶力の無さに驚くばかりだが、すっかり忘れていて直前まで全く犯人がわからなかった!
    旧訳がどうだったかも全く記憶がないが、今回の翻訳はとても読みやすかった。

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    2025年01月01日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ある一人の男の欲深く、罪深い物語。ポアロやミス・マープルのような探偵が出てこなくても、存分に魅力的な物語を描き出すことができる。クリスティーは一言では語ることのできない、ある種の天才。

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    2024年12月30日
  • 死者のあやまち

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    オリヴァ夫人から電話で呼び出しを受けたポアロは、現地で夫人が考えた「犯人探しゲーム」の賞品を渡す係を仰せ使う。
    現地入りしたポアロは夫人に何か事件が起きそうだと言われるが……。シリーズ27作目

    クリスティらしい「田舎で起こる事件」×「胡散臭いキャラクター」
    少しダラダラとした感じを受けたが、ラストはさすが。読み終わってから冒頭に戻ると、あるキャラとポアロとの会話にゾクゾクする。これぞクリスティ。
    個人的には335ページからのオリヴァ夫人とポアロの会話がとても好き。→

    この会話が読めただけでも、このお話を読んだ価値がある感じする(笑)
    ヘイスティングズとの関係もだけど、オリヴァ夫人とポアロの

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    2024年12月30日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    一冊でポアロとミス・マープルの話が読めて嬉しい短篇集。
    作者が“クリスマスのご馳走の本”と称するだけあって、満足度もかなり高い。
    相変わらず面白いなあ。
    ホント読むだけで楽しい気分になる。
    どの話も良いけど、『スペイン櫃の秘密』では予想外の方向に話が転がっていくので思わず唸ってしまう。
    ポアロの脳内の犯人像と目の前の人物がピタッと重なった瞬間が、最高に面白いんよね。

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    2024年12月27日