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Posted by ブクログ
相変わらずクリスティーは心理描写が上手すぎてそこらの小説よりも安心して読める。
ストーリーを読み進める中で何処を軸に推理を進めれば良いのか迷ってしまった。一瞬だけあの方法を想像したもののあまりにも想像の域を出ない推理だったのですぐに放棄してしまったくらい。
今回登場する容疑者は主に三つのタイプに分けられるように思う。善人、演者、精神異常者。だからこそ登場人物たち全てに対して表と裏があるように勘繰ってしまう。夢見がちな人間に見えたキャリイでさえも終盤には浅い人間ではないことが判るのだ。クリスティーは読者の抱いた印象を崩す事無く人間の意外な一面を描くことが非常に得意なように思える。
また最後にはこの物語から悪人が1人残らず居なくなってしまうのは驚き。それは殺されたりしたということではなく犯人も被害者も含めてあらゆる人物が善い心を持っていたことが判るのだ。これは他のジャンルだったら有り得るかも知れないが、ミステリで中々出来る芸当ではない筈だ。
流石はミステリの女王と言わざるをえない。
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