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引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが「名助演ぶり」をみせる推理劇場。
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Posted by ブクログ
元俳優宅で催されたパーティで牧師が不可解な死に方をし、医師宅で催されたパーティで、主催の医師が同じ不可解な死に方をします。 元俳優、芸術のパトロン、エッグというニックネームの若い女性が犯人探しに帆走します。 ポアロは脇役ですが、最後には見事な推理をします。
パーティの最中に起こった不審死。数ヶ月後、同じ状況で第二の不審死が起こる。協力して犯人探しにあたるパーティ出席者だった男女三人組。ポアロは彼らの指南役に回るが最後はやっぱり持っていく^_^
うひゃあ
最後の一言に、二つの意味でぞっとします。 その理由は読んでみてのお楽しみということで。 それにしても今回も見事に騙されました。 きっと私は、良い読者です。
#深い
完全に盲点になってた! 思い返すと初めから気持ちの悪さと違和感はあったのに…。 悔しい!(嬉しい!笑)
フーダニットであり、ホワイダニットでもある名作。最初の事件は始まって早々に起き、ポワロも少しだけ登場しますが、この本の中ではポワロ自らはあまり捜査せず、捜査の主役はチャールズという俳優。第一と第二の事件から登場人物の中から犯人が絞られるように見せつつ描かれるストーリーは、なかなか犯人が分からず、昔読...続きを読むんだにも関わらず、すっかり騙されてしまいました。三つ目の殺人は正直余計だったんではと、そこだけがやや不満点。最後のポワロの気の利いたジョークも良かったです。
ポアロ ヘイスティングズがいなくて寂しい。それどころかポアロも登場機会が少なくてビックリ。ロマンス関係のシーンが多いけれど、主要人物の母であるレディ メアリーの述懐が印象に残った。 メモp.200「わたくしはほんとに愚かな娘でしたの 略 親は警告しますけれど、それも無駄ですわー若い娘は信じませんから...続きを読む。まったくこう申し上げるのもなんですが、あの人は悪い人だなどといわれると、より魅力を感じてしまうものなのですよ。自分の愛をもってすれば男性を改心させられるなんて思ってしまいましてね」 1935年でも2022年でも人間の心理は変わらないものだなあ。
名前の通り三幕(三章)でそれぞれ殺人が起こるわけだけども、なんともその動機が驚く。 特に最初の殺人について動機もトリックも謎が多いと読み進めていたところ、最後に明かされた理由を見てえっ?!と思った。 ポアロの名前は最初から登場したけど、この物語を進めていくのは元俳優を中心とした三人。 人物紹介とは...続きを読む別に、はじめのページに劇の出演者紹介のように<演出>や<演出助手>にキャラクター名が載っていて、<照明>にポアロの名前が挙がっているのがまた面白く感じた。 うまいこと表しているなぁ。
友人の薦めで、「謎のクイン氏」を読んだので、スピンオフである、「愛の探偵たち」と、この三幕の殺人を読んだ。昔、読んだかもしれないけど、もちろん全部忘れているので楽しかった。 タイトルどおり、舞台のように演出されていて心憎い。 冒頭の主演、チャールズ 演出、サタースウェイト、 とならび、照明 ポワロ...続きを読む、と並ぶ。 照明かあー、巧いなあと唸る。 脚本のミスウィルズの名前がないのは何故だろう。 この本にはクイン氏こそ出ないけれど、サタースウェイトは一文目から登場し、ずっと主役を張っていた。 ポワロものではあるけど、サタースウェイトが描写する人物評がポワロのヒントになるのも、クイン氏のシリーズと同じ。 サタースウェイトが出る以上、恋愛ものがメインなのだけど、この本もそれが大きな要素になっている。 あんまり凝った仕掛けもないんだけど、サタースウェイトが好きなので楽しく読めた。犯人もわかったし。 後半に出てくる警察の大佐は、「愛の探偵たち」に出ていた人だったような。 サタースウェイトのプロポーズ失敗談も、「謎のクイン氏」で触れられていた気がする。 女性心理がよくわかるサタースウェイト。 そんなサタースウェイトを比喩して、「両手のついた小鍋のような男」、ってどういう意味なんだろう。。。?
タイトルがすべてを表している、という書評を読んだがその通り。 元俳優チャールズのハウスパーティーで老牧師が毒殺された。チャールズとそのパトロン・サタースウェイト、ミス・リットン・ゴア(通称エッグ)は殺人ではないかと考察する。しばらくしてチャールズの友人バーソロミューも自身のハウスパーティーで他殺と...続きを読むもとれる死を遂げ、三人は犯人を突き止めようとする。 ポアロがあまり出てこないし、元俳優のチャールズがしょっちゅう芝居がかった台詞で考察を披露するので、そこが少し鼻につく。が、若くてチャーミングなエッグが年の離れたチャールズに恋をしていて、一生懸命振りむかせようとするのがとても可愛くて退屈しない。 チャールズはチャールズで、自分のような年寄りは彼女に相応しくないと思い込んでいて、じれったい恋模様の様相を示している。「もう付き合っちゃえよ!」である。 このあたりが微笑ましいと思えば思うほど、ラストの犯人が憎らしくなる。すべての真相が明かされた時、わたしはちょっと唖然とした。そりゃひどい。最後のページなんか、まったく同感。そうならなくて良かった。 そして、相変わらずクリスティーは読み返したくなる作家です。 お見事。
かの有名な『オリエント急行の殺人』の翌年に出版された作品。 前半はポアロが殆ど出てこず、素人の推理が迷走する様を目で追うのが少々苦痛に感じてしまった。 しかしその覚束なさにもやはり伏線が張り巡らされており、後半の答え合わせパートでしっかり回収され読後感スッキリ。これぞクリスティ。 登場人物たちの...続きを読む心理描写も面白いがヒロインと同年代の自分としては、さすがに犯人キモいな…と思ってしまった。あの時代はそういうものなのかな?恋は人を狂わす?悲しいことにわたしにはわからない世界だ。 本編ラスト2ページのやり取りは、これだからポアロ氏が好きだ!と心の中でスタオベ。こんな大物になりたいものだ。 初老のサタースウェイトが登場する『謎のクイン氏』も読みたい。
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