アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ネタバレアガサクリスティの3つの面がみごとに3人の女性として描かれているように思われる。
まず、未亡人の母親。
再婚をめぐる心の葛藤。
死別ではない、アガサクリスティからは、一番遠い性格のように見受けられる。
未亡人の母親の娘。
わがままだけど、反面大人びた考えの持ち主。
最後は、幸せを選択できるところは、一番アガサクリスティに似ているかもしれない。
未亡人の母親の友人。
著名人で、仕事上はアガサクリスティに一番近い役回り。
考え方、発言も、公式のアガサクリスティの言いたいことを代弁している。
それでも、未亡人の母親の性格の中に、ひょっとしたらアガサクリスティらしさが
織り込まれているような気がしたのは、設定のうまさだろうか、表現のうまさだろうか。
自分が選ぶアガサクリスティのベスト10に入れたい。 -
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ネタバレアガサクリスティの推理小説をたくさん読んできたので、
だんだん類型化して読むようになってきました。
最初の見開きの人物紹介で、誰が死に、誰が犯人かを予測するようになりました。
半分以上は当たりません。
第1章を呼んだところで、次の予測をするようにしています。
本書では、すぐにその予測も外れました。
第2章で、予想外の方がなくなられたからです。
主人公は、死なない。主人公だと思われる人は死んでしまう。
結局、本筋の主人公は、人物紹介の下の方にある人になったところで、がっくりしました。
このがっくり観を味わいたくて、アガサクリスティを読み続けています。
本書も、第3章までで、半分は満足しました。
最初の方に出てくるモロッコは行ったことがないので、ちょっとピンときていません。
モロッコを舞台にした映像作品を見てから、もう一度読み直そうと思いました。 -
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ネタバレ愛を一手に独占する赤ん坊の妹に対して、死んじゃわないかと思った姉。
それでも、火事のときに、夢中で助け出そうとした人間性。
人間の性格はなかなか直せないが、
愛されることによって変わるかもしれないという望みは残った。
愛するときの重さと、愛されるときの重さの、性格が違うことが分った。
どちらか一方では、手抜かりなのだということを感じた。
ps.
解説において、ハンセン病に対する時代的な認識の限界について断りがある。
原作を書き換えると、時代的な認識の限界が分からなくなるので必ずしも書き換えは必要はないが、最低限、解説では言及がある。 -
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ネタバレ話を読んでいると、「フランクフルトへの乗客」ではなく、
「フランクフルトでの乗客」というのが妥当なように感じた。
霧で着陸できなかった飛行機が、フランクフルトで乗り継ぐ。
ドイツのルフトハンザのハブ空港はフランクフルトだ。
飛行機の話題があって、アガサクリスティが生きている頃に、
飛行機も利用されていたことが分かった。
話の筋としては、政治的な事項、経済的な事項、旅行、貴族、芸術など、
いろいろあるが、やや気になるのは政治的な事項だろう。
時代を感じさせる物語の一つだ。
解説の森薫さんが、漫画の解説にしているのは出色。
ps.
日本からのヨーロッパへのハブ空港は、アムステルダム、コペンハーゲンが有名だった。最近は、フィンエアーがアジアからヨーロッパへの玄関口としてヘルシンキをハブ空港にしようとしている。 -
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ネタバレクリスティのマイベスト10に入れたい、短編を体系的にまとめた作品です。
ひとつづつの事件は、必ずしも殺人があるわけではない。
必ずしも犯人がつかまるわけではない。
ヘラクレスの物語になぞらえた事件設定と、ポアロの人間性が現れている。
本書の、解説に書かれている
「著者を通しての、イギリス人の考え方やその他の国々の人たちに対する歴史認識、思想、政治や人種に対する思いなどもまた、やはりある年齢に達しないと面白がれないのではないかと思う。そうでないと、ただ予想外の犯人や驚天の犯行動機、奇想天外のトリック、そして鬼も泣く探偵の推理などに目が奪われるばかりで、クリスティ特有の深みを享受することは難しい。ことに食べものや飲みものに対する好みや道具類、服装などに対する薀蓄、たとえばポアロやミスマープルたちに生かされているそれらを十分に味わうには、やはり読む側にも受け入れる素地がないと」
という文章は、クリスティの楽しみ方を示唆していると思われた。
イギリスでの生活もしたことがなく、
クリスティが書いた年齢にも達していない人間には、
映像を通じて、読む側にも受け入れる素地を醸成するのも手だと確信した。 -
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ネタバレThird Girlとは、部屋を何人かで借りるときに、
最初に借りた契約人が、2人で協同で利用していて、
もう一人、一緒に分担するときに、第三の女と呼ぶ。
部屋数が多ければ、第四、第五もあるらしい。
周囲から、精神的に追い詰められた人の、心理的な葛藤を表している。
自分で、自分が何をしたかをはっきりとは覚えていない。
そんな人が、犯罪に巻き込まれたときに、犯人であることを押し付けられてしまう。
ポアロは、冷静に事態を調べる。
自分だけでなく、警察や調査担当、探偵小説家にまで調査をお願いする。
今回は、調査だけでなく、精神科医による支援もある。
結末は、ある意味でハッピーエンド。 -
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ネタバレ小説版ってどういう意味かわからずに購入してしまいました。
ブラックコーヒーは、最初は戯曲としてかかれたということを知りました。
表紙に著者の名前を掲載しないのは、ひどいと思いました。
本の中には、チャールズオズボーン小説化と書かれているので、
表紙にも掲示すべきだと思います。
そんな不満を持って読んでいたので、表現の細かいところに気が回らず、
読み終わったあとも、内容がピンと来ていません。
戯曲版を先に読んでから、本書を読み直してみます。
ps.
2010年、イオンシネマに持って行って、紛失してしまいました。拾われた方はお届けいただけると幸いです。 -
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ネタバレトミー&タペンスものですが、ドイツとの戦争状態での話しです。
ドイツ側からみても、納得できる部分もありますが、
一面的なところがあるのはやむをえないかもしれません。
皮肉もところどころあるので、イギリス人の考え方に陶酔しているのではないことが伺えます。
違和感のある事項がでてきたので、話の途中で、関係者が分かりました。
首謀者はわかりませんでした。
解説に、映像作品についての紹介がありました。
ポアロとマープルもの以外は診たことが無いので、かならずしもピンと来ていません。
ながらくポアロものの映像作品を見てきました。
最近、英語の勉強のためにマープル物のDVDを揃えた際に、
ポアロものと同じ著者だと知り、著者に興味を覚えたため、
全作品を読もうと読み出したところです。
アガサクリスティの題材は、映像作品にしやすいのは、
「プロット」がしっかりしているからなのでしょうか。 -
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ネタバレ主人公格のアンソニー・ケイドが、本当はどういう性格の人かが、最後まで分からなかった。
アガサクリスティに政治的な話題が多いのは、いろいろな国に行ったことがあるためだろうか。
他の作品のような経験に基づいた話ではなく、こういう経験が面白いだろうという想像上の作品。
よく国王、皇太子が出てくるのは、まだアガサクリスティの生まれた時代には、ヨーロッパにも王国が多かったせいだろうか。
あるいは、アジア、アフリカの王国から、ヨーロッパに勉強に来ている皇太子などが多かったからだろうか。
ちなみに、日本の昔の皇太子も英国で教育を受けていたらしい。 -
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ネタバレ主人公は、元警官だという。
全体を読んでみると、元警官らしいところにあまり気がつかなかった。
元警官らしさが少しないのは、アガサクリスティが警官の経験がないためだろうか。
あるいは、親しい人で警官がいないのだろうか。
少し読み進むうちに、犯人がある女性ではないかと心配になっていった。
あまりにも、犯人は男性だと決めつけていることからだ。
また、アガサクリスティの小説では、思わぬ人が犯人のことがあるので、
この人ではないかと思い、めぼしをつけながら読み進んだ。
殺人は容易だという題目だが、物語が始まってから起こった2件の殺人は、
主人公の知らない間に起こっている。
現場検証にも行っていない。
主人公の目前で起こった殺人は1件だけ。
最後の殺人は食い止めれた。
殺人は容易ではないことが分った。 -
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ネタバレミス マープルものだと知らずにテレビで見て、それから数年たってから小説を読んだ作品です。
本を読むときには、結果を知っていたので、映画と文学の違いを楽しみながら読みました。
結論がわかっていても、そこまでの筋を文学としてはどのように記述するのかということを楽しみました。
細かいところはもう忘れていたので、あ、そうだったんだと思いながら、読みました。
事前に見ていても、登場人物が覚えきれずに、何度も表紙の裏の登場人物一覧をみながら読み進みました。
ps.
ミス マープルものの種明かしは、最後の最後が多いので、もう少し最後は書き込んでほしいものもあります。
英語の表題の鏡を生かして「鏡の魔術」という方がいいように思いますが、いかがでしょうか? -
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ネタバレポアロもの。看護婦さんが語り手。
考古学のことはさっぱりわかりません。中近東には1度行きました。博物館は行かなかったのを悔やみます。出てきた話題は、博物館を訪問して注意してみようと思いました。
なぜどのようには、最後までわかりませんでした。推理小説として楽しめました。考古学、メソポタミアのことが分かっていれば、より楽しめると思われます。
本書を読んでから、アガサクリスティ百科事典、アガサクリスティ99の謎 を読みました。体験に基づいて書いているので描写が正確なのだという理由が分かりました。
ーーー旧版への書評
アガサクリスティものを全巻読もうと思って、新品を買っていたら、お金が持たないことに気が付いて、古本を買うようになりました。
本書は、新装版もでていますが、近所ではこちらの版が古本屋さんにありました。
ポアロものですが、看護婦さんが語り手としてかかれています。
さすがに、数十冊読んできたので、犯人の可能性がはじめのうちから数十%の確率でこの人ではないかと思って読み進んできました。
なぜ、どのようには、最後までわかりませんでしたので、推理小説としては楽しめました。
考古学のことはさっぱりわかりませんが、出てきた話題は、あちこちの博物館を訪問した際に、注意してみてみようと思いました。
中近東には1度しか行ったことがなく、博物館は行っていなかったのが悔やまれます。