【感想・ネタバレ】アガサ・クリスティー自伝(上)のレビュー

あらすじ

一八九〇年九月十五日、英国の海辺の避暑地トーキイで、ひとりの少女が誕生した。アガサと名付けられた彼女は空想好きで内気な少女に成長する。思い出深い子供時代。音楽家を志した少女時代。電撃的な出会いと結婚。世界大戦。そして名探偵ポアロの誕生……興味深いエピソードで綴る傑作自伝。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アガサクリスティの経験、推測で生まれてくる登場人物たちの原点が、
自伝の中にたくさんあることが分かった。

物語の中の主人公、登場人物と、アガサクリスティの性格の似た点の背景が分かった。
感情移入しすぎずに、たんたんと書かれた自伝は、資料としては貴重だ。
アガサクリスティ解説を書く人には必須の材料だ。

上を読み飛ばしながら進んだので、
アガサクリスティの本を全部読み終えたら、
もう一度、上から読みなおそうと思う。

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2011年08月14日

Posted by ブクログ

いい家庭で育った大人しい少女が音楽を志すが、芸術家にまではなれず、全く違うタイプの男性と恋に落ち…
おだやかに語られる人生。
祖母がミス・マープルのモデルなのが楽しい。

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2010年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリの女王が誕生するまで。

アガサ・クリスティーが、自身の幼少期から結婚して最初のいくつかの小説を出すまでがここに書かれている。その間には第一次世界大戦がある。大戦前と大戦後の時代の変化が感じられる。それはもちろんクリスティー自身が幼少期、学生時代、大人になって、結婚・出産して、と人生の大きな変化を経ていることもあるが、それ以上に時代の変化が大きく感じられる。でも変わらないものもある。

空想の友だちと遊んで時間が経つ少女時代。父や母の病気に抱く不安。結婚する予感と、結局しない相手と、運命的な出会い。看護師や薬剤師として出会う患者や医師、そして職場。老いていく祖母の姿。クリスティーの観察眼と、そこから得た「人」の姿が作品に存分に活かされていることがわかる。だから、クリスティーの作品は時代が違っても、身近にいそうな登場人物がいて、今でも共感できる感情からの事件が起こるのだ。

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2024年10月19日

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