アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • 死者のあやまち

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    してやられた、という感じ。
    相変わらず犯人が読めない。
    途中冗長な感は否めないが、最後の怒涛の展開は目を離せない。

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    2015年04月11日
  • 葬儀を終えて

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    ポワロシリーズ25作品目(32作品中・・・ただし、サイト参照につき定かではないし、短編集除く)。引退しているポワロがどのようにして登場するのか、ワクワクしながら読み進んだ。友人が多いポワロは、またもや友人からの依頼である。財閥主人が亡くなった原因が不明なまま、次の事件が起こる展開で、最後まで犯人がわからない。ポワロは、飽きのこないミステリーだ。

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    2014年12月15日
  • 象は忘れない

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    ポワロシリーズ。
    過去の作品「五匹の子豚」のように、10年以上前の事件の真相を推理する内容。ポワロの友人である推理作家が過去の自殺事件の真相を一緒に推理していく。夫婦二人の自殺として処理されたこの事件は、当時から疑惑が残されていた。そこで、当時の関係者の話を聞いて謎解きをする。象は忘れない、、、とは、象は何年経っても忘れないことから、関係者も何かしら覚えていることがあるという話。この殺人は、愛情絡みであり、ポワロシリーズで初めて途中経過から犯人がわかってしまった。読み上げていくうちに、自分の推理が正され、今までにない感覚であった。それでも、続きが読みたい気持ちは最後まであり、満足のいく結末でよかった。

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    2014年11月17日
  • 愛の旋律

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    アガサ・クリスティが別名義で発表した、ミステリではない小説。
    クリスティの人生に波乱が起きた後に書かれた長編で、ドラマチックで面白い。
    渾身の出来に、さまざまな思いが浮かびます。

    原題は「巨人の糧」で、天才はすべてを捧げつくすといった意味合いが主で、さらに二重の意味も‥
    オペラ劇場で画期的な新作「巨人」が公演され、評判となるプロローグ。

    さかのぼって、作曲家ヴァーノン・デイアの子供時代から。
    幼いヴァーノンは内気で、空想の友達と遊んでいた。
    みごとな邸宅でナースと女中達に囲まれ、裕福に育ったのだが。
    実は父は邸宅を維持するために結婚し、母は留守がちな父をなじり、喧嘩が絶えない。
    生命力豊かで美しいが夫を理解しない、やや愚かしい母親。この母のイメージがいささか強烈ですが、この後に出てくる人たちも皆どこかで、愛しても思うようにならない葛藤を抱えることになるのです。

    奔放な従妹のジョーと、隣人のセバスチャン・レヴィンが親友となり、3人の長い付き合いが続くことになります。
    幼馴染のネルが美しく成長し、社交界で結婚相手を探していました。ヴァーノンと恋に落ちますが、母は借金を抱えていて‥
    ヴァーノンは就職しましたが、それでは自分の実家を維持する費用もないのです。

    子供の頃は音楽が苦手だったヴァーノンは、実は天才だった。
    すべてを得ようとして得られず悩む彼の前に、ジェーンという年上の女性が現れます。
    自由な生き方をしている才能ある歌手なのですが、オペラを歌うには声が細く、喉をつぶす危険を冒していました。
    裕福な相手とヴァーノンの間で迷うネル。
    ネルとジェーンの間で揺れる運命となるヴァーノン。
    そして、第一次世界大戦が‥
    行方不明になったヴァーノンは‥?

    評判のテレビドラマ「ダウントン・アビー」と近い時代なので、似たモチーフもあり、服装は大体ああいう格好ですね。
    アガサ・クリスティは、家庭でユニークな母(ただし夫婦仲はよい)に教育を受け、内気な子供だったよう。オペラ歌手を目指していた時期もあり、天才を目の当たりに見た経験もあるのでしょう。

    夫の愛人発覚、自身の一時的記憶喪失、離婚、再婚という波乱を経て、登場人物のいろいろな面に経験を生かしているようです。
    ミステリでは描ききれなかった思いがほとばしるよう。
    あるいは、作家としての成功が夫との亀裂を招いたという思いもあるのかも‥
    (ハンサムな最初の夫とはあまり共通点がなく、クリスティの作品ではハンサムな男性はたいてい悪党なのはそのせいかもしれません?!)
    めでたく再婚した年に発表された小説ですが、書かれたのはもっと前でしょう。
    ハッピーエンドとは言い切れないのですが。オーケストラのように盛り上がる構成に、苦難を乗り越えて生きていく力強さも感じられます。

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    2014年11月16日
  • ABC殺人事件

    購入済み

    名作です

    色あせないとは、こんな小説のことを指すのでしょうね 。大人になって読み返すと昔は見えなかったものが見えたりします。

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    2014年09月02日
  • アクロイド殺し

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    日曜夕方、独居中年の部屋から「ブラぁボォ!」との叫びと共にまばらな拍手が聞こえたとしても怯えることはありません、お隣さん。
    恐らく彼はアクロイド殺しを読了しただけなのだと思います。
    そんな侘しい話はさて置き、オリエントでは味わえなかった氏の真価を見た気がしました。
    これは面白かった!
    所謂フーダニットの真骨頂。
    登場人物の巧みな使い方で真相を消臭した読ませ方にも唸らせられますが、それを終盤徐々に緩めて読者に嫌な予感を植え付けていく展開では頁を捲る奴隷と化すしか道はありませんでした。
    今日という記念日を覚えておこう。

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    2014年08月17日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    ポワロシリーズ。戯曲として作られたものの小説版である。舞台は科学者の屋敷読書室のみで、ポワロがヘイスティングズと一緒に解決していく話だ。ジャップ警部も出てくる馴染みのキャストで楽しんだ。毎度ながら、最後まで犯人が推測出来ないストーリーで満足度あり。

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    2014年07月14日
  • 無実はさいなむ

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    ネタバレ

    冒頭から怪しい様子で、これから殺人が起こると思った。
    主人公が向かったのは、2年前に殺人事件が起こった家。そこに住む子供のいない夫人が殺されていた。夫人は、戦争孤児を引き取り夫と共に暮らしていた。解決していた事件が冤罪だったことによる家族のもつれを描いている。最後まで犯人はわからず、読み応えありでクリスティのミステリーの良さを再認識した。「そして誰もいなくなった」と同等な満足度だ。

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    2014年04月28日
  • 無実はさいなむ

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    アガサクリスティーの代表作『そして誰もいなくなった』が家庭内で起こる。人々の疑心暗鬼が良く描かれている。犯人はいつものごとく予想外。

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    2014年01月23日
  • 秘密機関

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    名コンビですねえ。
    ハラハラさせられつつも、その場しのぎでうまく行っちゃうところが楽しい!
    本格的にアガサクリスティにハマってしまったようです。

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    2013年10月28日
  • 葬儀を終えて

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    ネタバレ

     アバネシー家の主人リチャードが心臓発作で急死する。葬儀を終えたのち、遺言執行人エントウィッスルは集まった親戚たちに故人の遺言を発表する。するとその時、リチャードの末妹コーラが「リチャードは殺されたんでしょ」と言い放ち、そこにいる全員を凍りつかせる。実は親戚の者たちはすべて、ひどく金に困っていたのだ。そして葬儀の次の日、コーラが殺される。
     クリスティが生んだ名探偵エルキュール・ポワロものの、知る人ぞ知る傑作。ミステリーの真相とは、作者が仕掛けたミスリードを作者自身がひっくり返すことだ。そこでひっくり返る事実が大きければ大きいほど、意外であれば意外なほど、そのミステリーは成功したと言えるだろう。本書では、そんなことがあっていいのか!というひっくり返しが起こる。
     「事実がそこにあるんです。はっきりね。誰が見てもわかるように(ポワロ)」。ところが、人の目は節穴だ。クリスティを読むと、そのことを痛感する。

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    2013年08月26日
  • おしどり探偵

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    他のトミーとタペンス作品同様、派手なアクションなんかは無く、
    ややもすると淡々と話が進む感じもするんだけど、
    相変わらずな二人の会話とキャラクターに味があって独特な面白さ。
    また読みたくなる面白さ。クセになる。

    解説(?)にもあるように、中には「そりゃないよ」
    っていうトリック(と呼べるのか)もあったりするけど(笑)、
    それ以外はクリスティ巧いなーと感心しきり。

    トミーとタペンスの距離感がすごく好き。
    憎めない二人。理想の“おしどり探偵”。

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    2013年06月29日
  • NかMか

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    駆引き渦巻くスパイ物。

    嵐のような銃撃戦もなければ、秘密道具も何もない。
    それでもすごく面白かった!

    それぞれ一癖ある登場人物達を懐疑の目でジロジロ。
    裏をかかれて陥る大ピンチに手に汗握ってハラハラドキドキ。
    でもどこかコミカルな感じなのがすごく良かった。

    こんな冒険してみたいな(笑)。

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    2013年05月08日
  • 葬儀を終えて

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    ポワロ作品

    【ストーリー】
    一家の長の葬儀の後、長の妹は家族の前で唐突に「兄は殺されたのでは」と言葉を発する。翌日、その妹が惨殺された。長の遺言書を預かる弁護士は二つの死の真実を明らかにするため、ポワロに協力を要請する。

    【感想】
    登場人物がみんな怪しくて、犯人探しに頭を悩ませられる。その内、違和感を感じる場面がちらほら出てきて、この人犯人じゃね?と思う人がいるのだが、話の展開に上手く注意を逸らされてしまう。最後まで読んだらやっぱりお前だったかと悔しい気分になる。
    つまり、推理小説の醍醐味が味わえる面白い作品だと思う。

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    2013年05月03日
  • 蒼ざめた馬

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    ネタバレ

    翻訳が女性になったからか、旧版より柔らかい文章になった気がします。
    旧版のを読んだことがあるのでストーリーも犯人も知っていましたが、読みやすくて楽しめました。

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    2013年04月29日
  • 謎のクィン氏

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    ネタバレ

    アガサ・クリスティー が生んだ「推理をしない名探偵」ハリー・クイン登場。ハリー・クインは(たぶん人間ではない)「死者の代理人・恋人たちを救う男」なので、推理しなくても最初から全てを知っている。そこでハリー・クインは、「他人の人生の傍観者」サタースウェイト老人にヒントや霊感を与え、彼に事件を解決させる。

    事件が解決し、ハッピーエンドで終わっても、ハリー・クインは悲しげに去ってゆくことが多い。その理由は、

    1.死んだ男が、生きている妻・恋人を救うため、「死者の代理人」ハリー・クインに仕事を依頼する。ハッピーエンドで終わっても、死んだ男の愛は、生きている妻・恋人に届かない。届いても、死んだ男が生き返ることはない。

    2.ハリー・クインには「死ぬと決まっている人間の運命」を変える力はない。最悪の場合、「死ぬと決まっている人間」に「幸せな夢」を見せてから死なせることがある。『道化師の小径』では、サタースウェイトを使わず、ハリー・クイン本人が「幸せな夢」を見せる仕事をした。

    ……こういう宿命を背負うハリー・クインは事件解決後、「その先に何もない断崖の端を目指して去ってゆく」、あるいは「いつの間にか消える」ことが多い。ハリー・クインという人名には「道化役者」という意味があり、普通の人間には一瞬、彼の姿が「仮装した道化役者」に見えることがある。

    本の題名通りハリー・クインは「謎の探偵」。なお、読んだ『謎のクイン氏』は石田英士先生が翻訳した古い本。

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    2013年04月20日
  • 殺人は容易だ

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    ネタバレ

    すばらしい! 映像などで筋を予め知らない久々のクリスティだったこともあるかもしれないが、次はどうなるどうなると一気に読み進めた。女史特有のミスディレクションの妙。材料はきちんと提示してある。

    素人探偵の薄弱な推理のまま終わるはずはないと思いながらも残りのページ数はわずか。どう解決するんだろうと思っていたら、最後は加速度がつくようにピースがはまっていきました。

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    2013年03月04日
  • さあ、あなたの暮らしぶりを話して

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    ロンドンとは何もかも違う、楽しくて大変でそして懐かしいシリアでの発掘調査の旅。登場人物すべてが愛おしく思えてくるから不思議。
    これを読んでから中東が舞台になっているミステリーを読むとイメージがより鮮明になって2倍、3倍面白いです。

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    2013年03月03日
  • ポケットにライ麦を

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    ミスマープルシリーズなのになかなかマープル登場せず心配しましたが、それまでに事件がたっぷり描かれています。最後まで真犯人が分かりづらく、久々にアガサの本格ミステリー読んだなと感動させてもらいました。ただテレビシリーズにて見た記憶が途中から出てきて、映像を想像しながら読み進み楽しめました。・・・が、犯人だけ忘れてた。

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    2013年01月15日
  • 愛の重さ

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    メアリ・ウェストマコット名義の作品で一番最後にかかれた作品らしいですね。
    人にとっての幸せは
    他人から見て幸せかどうかでは計り知れないものですよね。
    ローラは頭のいい人でした、自分を戒めて愛を抑えていたと思うのです。
    愛するあまり、人に気を使いすぎるあまり何を相手がほっしているのかわからなくなることありますよね。
    自分が勝手に思い込むこともしかり。
    そう考えると愛になれていたチャールズやヘンリーはある意味幸せだったのだと思います。

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    2012年12月25日