小尾芙佐のレビュー一覧

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    とても他人事とは思えない内容で、読んでいてゾクッとした。
    身に覚えのある症状も出てきて、胸が痛かった。
    このお話は誇張されてるけど、現実でもまぁまぁ行われていること。
    障害者に人権はないのか…。胸が痛かった。

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    2026年02月11日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    ずっと読みたかった本。結構読むのが大変だった。どんどん暗くなっていくのがとても読み進める上できつかった。
    チャーリーは別に手術をしたから、人格が変わったわけではなく知能が上がったことによっていろんなことがわかるようになってしまったから人格も変わったように見えてしまう。純粋さってやっぱり人を惹きつけるんだなって思った。私たちは大人になっていくにつれて色んなことを理解する。純粋さはだんだんと恥ずかしさに変わり、打算が生まれる。アリスが何度も言っていたが、人間は知能数値だけじゃないってことを改めて理解させられた。

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    2026年02月10日
  • 闇の左手

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    前半は惑星ゲセンの中にあるカルハイド王国、並びにオルゴレインの気候や社会構造や街並み、そして両性具有であるゲセン人の独自文化や感覚、価値観等がたっぷり語られる。その世界観は独特で作り込みがされていて、造語も多いためかなりファンタジー寄りな印象を受けるが理論だっていて納得感と共に理解できた。
    また、後半はエクーメンの使節である主人公のゲンリー・アイとカルハイド王国元摂政であり国内政治により追放の身となったエストラーベンの過酷な逃避行が描かれる。
    同じ人類であれど、異種である2人の友情並びに愛がじっくりじわじわと育まれていくのは歯がゆいと同時に面白く、この2人の幸せを祈らずにはいられなかった。

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    2026年02月05日
  • 偶然世界

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    久々のフィリップ・K・ディックです。
    確か、今から30年ほど前に「去年を待ちながら」を読破できず挫折してから読んでませんでした。
    ハヤカワからかっこいいカバーの新訳が出ているので購入。
    歳とったせいか、あれから読書レベルが上がったのか、フィリップ・K・ディックいいじゃん。
    登場人物が多くて、かなり混乱しましたが、SFの要素を詰め込みました!というごちゃごちゃ感がとてもよかった。
    処女長編作ということで作者の若さもあるんだろうけど、強いエネルギーを感じました。

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    2026年02月05日
  • 偶然世界

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    公共的偶然発生装置ボトルのランダムな動きによって60億人の中から新たな最高権力者が決定された。そして、その生命を狙う暗殺者が合法的に指名されようとしていた…

    このあらすじだけみると面白そうなんですが、メインプロットがもう一つあって、何だかまとまりのないお話になっています。

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    2026年01月21日
  • 心の鏡〔新版〕

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    ネタバレ

    チャーリーに起きたことって、これに近いことは人間誰しも起こりうることなんじゃないかと思った。大人になって子供の時を振り返ったり、衰えたり、認知症になってしまったりとか。
    それをチャーリーの人生としてぎゅっと凝縮して読者に体験させる構成はうまいな〜って思った。
    あとは、小さい子供の時だったり、認知症になってしまったりしたときでも、言語化がうまくできないだけで、普遍的な心の感受性は存在するんじゃないかっていうのを思った。

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    2026年01月17日
  • 闇の左手

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    まったく異なる価値観や文化の中で生きる異星人を描いた作品。

    SNSでお勧めされていたので読んだが、何がそこまで推薦者の琴線に触れたのか掴めなかった。

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    2025年12月13日
  • サイラス・マーナー

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    孤独な守銭奴サイラスが、失った金貨と引き換えに金髪の孤児エピーと出会うことで、彼の止まっていた人生が動き出すという物語。今作の面白かった点の一つは、サイラスとゴッドフリーの対比描写である。エピーを受け入れた結果、孤独を免れ幸せな人生を送ったサイラス。一方エピーを当初受け入れなかった結果、自らの秘密に怯え、子宝に恵まれない人生を送ったゴッドフリー。このような因果応報的な展開は読んでいて爽快だった。また、実の父ゴッドフリーとの血の繋がりよりも、育ての父サイラスからの愛情の方が大切であることをエピーが告白するシーンは、爽快以上に感動的である。

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    2025年10月29日
  • 五番目のサリー 下

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    ネタバレ

    サリーは、ロジャーの催眠術で人格統合されていく。
    相性のいい精神科医に出会えてよかった。
    素直に過去の自分を出すことができ、生きたいと感じるように。
    今のタイミングて読むのがきつかったので時間をおいて再読したい。

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    2025年10月03日
  • 五番目のサリー 上

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    ネタバレ

    サリーの中には、時々あらわれる4人がいる。デリー、ノラ、性的にあけすけなベラ、暴力的なジンクス。激しい頭痛が起こると別人格に変わる。ビリー・ミリガンほどではないが記憶にない自分が他人に見えていることは、どんなに恐怖か…
    下巻へ続く

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    2025年10月03日
  • 始まりの場所

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    正統派のファンタジー。こういう本に出会えるから、たまに古本屋さんをのぞきたくなってしまうのよね。
    ハヤカワ文庫FTをせっせと読んでいた若い頃を思い出すなあ。

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    2025年08月22日
  • 赦しへの四つの道

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    ネタバレ

    赦しのタイトルの通り、相互理解と赦しが主題になっている。前提としてこの作品は「ハイニッシュサイクル」、ル・グィンの想像した世界観を前提にしているらしい。
    かつて一大勢力を誇りありとあらゆる宇宙に植民を行った惑星ハイン。地球もこのハイン人たちの植民の結果起こった文明のひとつである。ハイン文明は一度滅亡し、もはやハイン人たちが植民したという事実すらそれぞれの星で忘れ去られるほどの長い月日が経った。その後再興したハイン文明が再度かつての植民惑星を発見し、星間戦争も経てやがては「宇宙連合エクーメン」が成立、再度様々な星に使節を送って連合の成立を試みる……という世界観。
    この作品集で主な舞台になっている

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    2025年08月13日
  • 闇の左手

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    ネタバレ

     両性具有の人類とはどんなものだろう。そして、彼らの統治する社会はどんな物になるだろう?性別という概念がそもそも存在しない世界、混ざりあって溶けている世界の常識や世界の仕組みは?本作は『冬』と呼ばれる閉ざされた惑星ゲセンで、両性具有の人類が作り上げた世界の様相と、その惑星の中で巻き起こる国家間の陰謀を描いている。
     こう書くと随分壮大な話に見える。実際この物語は壮大な世界観を持ち、『両性具有の人類による社会』を丹念な筆致で描いているのだが、おそらく本作の本旨はその設定の重厚さにあるのではない。その両性具有の社会にやってきた私たちと同じく性別のある人類――惑星連合エクーメンの使節、ゲンリー・アイ

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    2025年08月12日
  • 第三の女

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    ポアロもの。

    ある朝、ポアロの元に「自分が犯したらしい殺人について相談したい」と、ノーマという若い娘が訪ねてきます。
    ですが、ポアロを見た彼女は「(ポアロが)お年寄りすぎるから・・」と、結局何も告げないまま去ってしまい・・。

    朝食を邪魔された挙句に「年を取り過ぎている」(←言わば、“オジイは無用!”ってこと?)と、言われてしまい、しょっぱなから大ダメージのポアロがお気の毒。
    とはいえ、“腹は立つけど、殺人があったのか気になる”ってことで、オリヴァ夫人全面協力のもと、捜査を開始することに・・。

    さて、「殺人しちゃったかも・・?」と言っているノーマなんですが、話を聞いても支離滅裂だしあまりの

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    2025年08月06日
  • 闇の左手

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    異世界というか、異星におけるリアリティを追求した作品。背景設定は作り込まれているように感じたが、今となっては小説だけでなく、漫画やゲームでもこのぐらいは普通な気もした。
    雪原の逃避行は圧巻だが、横断後の結末にかけては陳腐な印象もあった。

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    2025年08月04日
  • ママは何でも知っている

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    ネタバレ

    なるほどこれが安楽椅子探偵物といわれるものか。謎解きにはあんまり興味がなかったので、主人公は随分マザコンなんだなぁとかアメリカにも嫁姑問題はあるんだなぁとかいうことが気になった笑

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    2025年08月03日
  • IT(4)

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    ネタバレ

    ここまでは面白かったが最終巻でよくわからなくなってしまった。SF的な展開だったか。
    人物描写は素晴らしい。でも肝心のITという存在にあまり納得できなかった。何もかも操作できる存在が、素手の人間に負けるイメージがわかない。
    それとベヴァリーが全員と性行為をする必要がないように思えた。いくら友だちとして全員好きとはいえ、11歳の少女に不自然な役割をさせているように思える。手のひらの血の絆だけでも十分ではないか。
    これだけ死闘を繰り広げても、最後には何があったかも忘れて、仲間のことすら思い出せなくなるのがとても悲しかった。

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    2025年07月25日
  • IT(3)

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    ネタバレ

    エディの骨折の章を読むのが精神的につらかった。エディと母親との関係が最も深刻に感じる。自分の居場所を息子に求め、そのためなら息子の自由を奪うことも厭わない姿は醜悪だった。彼女がこうなった理由は夫を失ったことがきっかけだった。
    ヘンリーは父親の影響で差別心と暴力が絡み合って暴走し、なぜ父親がこういう人物なのかといえば戦争に行ってから変わったのだという。
    こういった人物描写が素晴らしい。何を考えているか、どんな過去があるのか、ひとりひとり掘り下げていくことで物語に厚みが増していく。
    クラブハウスで儀式を行った際に見たITは意外だったが、最終巻で更に明らかになるのだろうか。ほかの登場人物像は詳しく明

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    2025年07月25日
  • IT(2)

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    ネタバレ

    第2巻、どんどん面白くなってきた。
    ついに、やっと仲間たちが再会するシーンは感慨深かった。ここに集結するまで、いい大人であるみんなが現在どんな生活をしているかを知った上で、全員の子ども時代を振り返っている。そのために自分も仲間の一員になったかのような感覚で、まるで一緒に立ち向かっているように感じられる。
    感情移入や共感とは違っていて、これは共有かもしれない。その土地や時代を共有した者たちにだけわかる何かを、無関係の読者である私がなぜか感じている。こんな小説は初めてだ。
    少年少女の思い出には懐かしく楽しいだけではない、紛れもない恐怖も混ざっているが、みんなが親友になった連帯感の中で聞く体験談はい

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    2025年07月12日
  • ロカノンの世界

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    ネタバレ

    ル・グウィンが世に問うた最初の作品だそうな。
    SFがFTに溶けてくカンジ。これまで読んできたル・グウィン作品の中では『ゲド戦記』の風合いが最も濃い。つまり、好みの部類ではある。

    ハイニッシュ・ユニバースのシリーズは意図的に避けてきた。ル・グウィンを知った頃はFTにハマっており、その頃SFを意図的に避けていたのだが、その延長線上にあたるだけで他意はない。先立っては『銀河英雄伝説』のシリーズも通読していたので、それ系が苦手とかキライとかいうわけではないと思うが、なんで避けていたのかはよく覚えていない。以後、機会を失い続けてきた。

    SFがFTに溶けてスペオペになった。クライマックスが超展開。ル・

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    2025年07月07日