あらすじ
ブロンドで青い目をした楽天家デリー、長い黒髪の教養あふれる画家ノラ、赤毛で歌やダンスが得意な女優志望のベラ、すべての男を憎む乱暴者ジンクス。サリーは自分に耐えられない事件にでくわすと、無意識のうちに四つの人格のいずれかにスイッチしてしまう。これが記憶喪失の原因だった。ある事件をきっかけにサリーは、精神科医ロジャーの治療をうけることになるが……五重人格のサリーの心の軌跡を鮮やかに描く感動作。
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Posted by ブクログ
たくさんの誰かを、一人ずつ、自分の中に溶け込ませていく。どんどんステキな女性になっていくサリー。でも、ステキなだけじゃなく、いやな部分だって、自分の一部だよね。誰しもがもっているよね。
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人間が住む世界や宇宙は広い。
そして、個々の人間の内面も同じくらい広い。
と思えた。
本当の私。ありのままの私。自分探し。
とかの類の言葉や行動は、自分を矮小化してしまうなーとも感じた。
そんなもので見つけられる、わかるほど私は明確でも小さくもない。
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一人一人の人格が本人に統合されていく過程が下巻であり、最終的に一人の人間である五番目のサリーが誕生する。
人は誰でも防衛本能を持っている。危険に遭遇した時、どのような方法で防衛するのか。彼女の場合は別人格を作り、自分は記憶喪失になり、創造した人格に全てを委ねるという方法だった。サリーは、最後に残った凶暴な人格のジンクスに対して謝罪をする。ジンクスには辛い体験だけを担当させてしまっていたからだ。そしてすべての人格が融合し、彼女は怒りや苦しみも含めて内在する完全な個人となる。
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自分に耐えられない事件に出くわすと無意識のうちに四つの人格のいずれかにスイッチしてしまうサリーは、ある事件をきっかけに精神科医ロジャーの治療を受けることになるが…。
五重人格のサリーの心の軌跡を鮮やかに描く感動作の下巻。
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サリーは、ロジャーの催眠術で人格統合されていく。
相性のいい精神科医に出会えてよかった。
素直に過去の自分を出すことができ、生きたいと感じるように。
今のタイミングて読むのがきつかったので時間をおいて再読したい。
Posted by ブクログ
5つの人格を持つサリー。
カウンセリングをしていき、順調に人格を一つにまとめていくのですが
一番最後に残った、人格がこれまた手強い。
カウンセラーと患者との付き合い方も難しそうだー。
無関心でもダメ、親しくなりすぎるのもダメ。
患ってる本人も辛いだろうが、周りの人や主治医も大変なんだろうな。