小尾芙佐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
授業のテキストになるというので軽い気持ちで読み始めると、すいすい読める。
あらすじも知っているので、ただの退屈紛らし程度にしか考えていなかった上に、先生の話しぶりから受けたイメージのジェーンは「愛情に飢えて恨みがましく野心家の女」という姿だったので、最初はその先入観から抜け出すのに苦労した。
けれど物語が進んでいくにつれ、いや、ジェインが大人になるにつれ彼女には自制心が備わっていくように感じられた。
ロチェスター伯とのロマンス、触れなば逃げる、というようなロマンスにはこちらもハラハラするほどだ。
リアルタイムでこれを連載で読んでいた人は、どれほど続きを楽しみに待っていたのか、想像に難くない。 -
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Posted by ブクログ
アーシュラ・K・ル=グインの言の葉の樹を読みました。闇の左手と同じ世界設定の中で語られる、原題はTELLING(語り)というSF物語でした。アカと呼ばれる世界では伝統的な文化を捨て去り、継承者を迫害し本や記録を破壊する圧政がしかれていた。そこに地球から派遣された文化人類学者の女性サティは地方にはまだその伝統を継承している人たちが残っているはずと考えて、風前の灯火である伝統的な文化を守ろうとするのだが...ちなみにサティはインドの女神でシヴァの妃です。これも、この物語の隠し味になっています。この物語を読みながら、つらつら考えたのは、文化というのはその担い手がその文化の中で生活していくからこその文
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Posted by ブクログ
知的障害をもつチャーリー、難しいことはできないがパン屋で働きながら一生懸命勉強をしようと努力していた。そんなある日センターで知的障害を改善する研究が進められた。その被験者となったチャーリーは徐々に知能が改善されていった。しかし同じような実験を行った被験動物である白ネズミのアルジャーノンに奇妙な変化が訪れていく。
題名や知的障害者の話であることはなんとなく知っていた。
何年か前にドラマ化されたしとても有名な小説
だけど手を出さなかったのは自分が知的障害者にいい思い出もないので読むのに躊躇していた部分がある。
だけど今回ふとしたきっかけがあり読むことにした。
なんというか…ハッピーエンドともバッ