小尾芙佐のレビュー一覧
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正確に書くと3.5かな。
ハヤカワ文庫が相変わらず嫌いなんだけども買ってしまった。
どうしてサイズ合わせないかな。
これはずっとぶつぶつ言い続けてやる。
ツイッターでも書いてやる。
久しぶりのディック。
最近はこういう完全なるエンターテイメントのものは再読ばかりで
新しいものは仕入れていなかった。
試験が終わって一息つきたい目的で
純粋なる楽しみとして購入。
作品はディックの長編一作目ということで選択(一説には三作目)。
この文庫版には表紙にわざわざ
「PKD's First Published Novel」
と記載してある。
短編はNovelじゃないのか(実際中編以上らしい)。 -
Posted by ブクログ
ネタバレニューヨーク市で発生した宇宙人惨殺事件を見事解決した刑事イライジャ・ベイリ。乗り馴れない飛行機に乗ってワシントンに呼び出された彼が命じられたのは、宇宙人の国家・惑星ソラリアで起こった前代未聞の殺人事件の捜査だった。徹底した人工統制で一人一人が広大な土地を所有し、多数のロボットに身の回りの世話をさせて生きているソラリアは、生身の人間同士が直接会うことがほとんどない社会。夫婦ですら滅多に会わないこの社会で、殺人など起こるはずはないのだが・・・地球とは全く異なる価値観に戸惑いながら、再開したR・ダニール・オリヴォーと共に捜査を進めるベイリが掴んだ真相とは?
前作「鋼鉄都市」でバディを組んだイライジ -
Posted by ブクログ
SFミステリの金字塔「鋼鉄都市」の続編となる本書。ニューヨーク市警の刑事ベイリとロボット刑事ダニールの新たな活躍が描かれます。
「鋼鉄都市」の舞台は地球でしたが、今回の舞台は、宇宙国家のひとつ「ソラリア」。人類を支配するスペーサー(かつて宇宙に進出した人類の子孫)の世界です。地球での人類は、外壁に囲われた世界に住むがゆえに、広大な空間、そして太陽を怖がる傾向にあります。狭くて暗いところが安心するようですね。
一方、ソラリアのスペーサーは、通信手段の発展/熟成によって、人々の肉体的な接触が途絶えた世界。スペーサーの生活はロボットによって支えられ、人と人の交流は、今でいうテレビ電話を高度化させた -
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「闇の左手」と同じく<ハイニッシュ・ユニバース>シリーズのこの作品。
今度の主人公はテラ(地球)出身の女性、サティ。宗教を初めとした文化を一元化しようとした「ユニシス」が支配していたテラでは、キリスト教以外の宗教・考え・芸術全てが弾圧の対象になっていた時代があった。そんな時代に生まれたサティが、エクーメンの観察者として同じようなことが行われているアカという惑星にいるところから始まる。
ル・グインはその舞台となる惑星を見てきたかのように、風景や人物や文化を鮮やかに描き出す。
今回のテーマは「異文化との接触」。どうやってその異文化を受け入れ、拒否し、解釈するか。そんなことが丁寧な文体で書かれてい -
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何でこのタイトルにしたんだろう?
確かに火星だし、目的はタイムスリップなのだが、あくまでも副次的な要素でしかないように思う。
まず第一に、全然火星らしくないw
火星的な火星ではなく、完全にもう一つのアメリカ(西部開拓時代の)。
地球からの移民だから当たり前と言えば当たり前かもしれないが、
彼らの関心・心配事はごく普通の(地球上と何ら変わらない)ことばかり。
原住民である火星人も、完全にネイティブアメリカンである。
とにかく、SF小説的な火星では全く無い世界観が描かれている。
そしてメインテーマは自閉症の子の内世界と他者の現実の混濁。
現実の現実性を否定するディックの世界観はやはり秀逸である -
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自閉症が胎児または幼少期のうちに治療が可能となった近未来、主人公ルウの世代はその端境期で、ルウ世代より若い自閉症患者は存在しない。特異な計算能力を活かして製薬会社の自閉症患者だけのセクションに務め、趣味のフェンシングに精を出し、両思いではないものの淡い恋愛を楽しむルウ。ある日彼の会社が成人の自閉症患者の治療方が見つかったから受けて欲しいと彼らに頼む、というか脅す。そこから彼らは変わる。手術のメリットうんぬんというよりかは自分とは何かという問い。同一性、感覚の統合、「こだわり」の正常な範囲とは?手術を選ぶ前から彼らは変化してしまう。それは会社からの圧力とかそういう問題ではない。何かを知るというの
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子ども時代の回想が中心となる3巻
なにより描写の細かさがすごいです。じっくりじっくりと書かれていき、ある意味では粘着質とも表現できそうな文章。それでいて不思議と冗長には感じませんでした。
子どもたちの友情やいじめっ子たちとの対決、11歳という男女を少しだけ意識する年代の少年たちの描き方、孤独だった少年が、はみ出しクラブの面々との出会いで強く成長する姿と青春小説としても読ませます。
そして恐怖の描写も秀逸! 人外のものの描き方も迫力があって映像で想像するとかなり怖い……。映像版ではピエロのイメージしかなかったのですが、こんなに一巻から併せるとこんなにも怖い場面があったのだなあと思っ