小尾芙佐のレビュー一覧

  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    # 夜中に犬に起こった奇妙な出来事

    犬を殺した犯人を少年が探すミステリーと思って読んだが、犬の事件は単なるきっかけで、実は発達障害の少年ががんばる冒険譚だった。

    少年が駅や人混みで困ってしまう場面はなかなか現実味がある。少年の父と母は褒められたものではないが、実際に発達障害の子どもを持ってみればいっぱいいっぱいになるだろうということも納得できる。とはいえ、犬を園芸用フォークで刺し殺すという行為は、どう考えても受け入れられないが。

    一番の理解者である、支援学校の先生の存在が大きいと思う。

    ジュヴナイル的な趣のある読みやすい本です。

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    2018年10月30日
  • 偶然世界

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    正確に書くと3.5かな。

    ハヤカワ文庫が相変わらず嫌いなんだけども買ってしまった。
    どうしてサイズ合わせないかな。
    これはずっとぶつぶつ言い続けてやる。
    ツイッターでも書いてやる。

    久しぶりのディック。
    最近はこういう完全なるエンターテイメントのものは再読ばかりで
    新しいものは仕入れていなかった。
    試験が終わって一息つきたい目的で
    純粋なる楽しみとして購入。
    作品はディックの長編一作目ということで選択(一説には三作目)。
    この文庫版には表紙にわざわざ
    「PKD's First Published Novel」
    と記載してある。
    短編はNovelじゃないのか(実際中編以上らしい)。

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    2016年04月30日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    ですます調やったり、じゃなかったり、使い分けがうますぎて、これは感情移入するしかないやろ。愛情が溢れてる。

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    2016年04月14日
  • はだかの太陽〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ニューヨーク市で発生した宇宙人惨殺事件を見事解決した刑事イライジャ・ベイリ。乗り馴れない飛行機に乗ってワシントンに呼び出された彼が命じられたのは、宇宙人の国家・惑星ソラリアで起こった前代未聞の殺人事件の捜査だった。徹底した人工統制で一人一人が広大な土地を所有し、多数のロボットに身の回りの世話をさせて生きているソラリアは、生身の人間同士が直接会うことがほとんどない社会。夫婦ですら滅多に会わないこの社会で、殺人など起こるはずはないのだが・・・地球とは全く異なる価値観に戸惑いながら、再開したR・ダニール・オリヴォーと共に捜査を進めるベイリが掴んだ真相とは?

    前作「鋼鉄都市」でバディを組んだイライジ

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    2015年11月16日
  • IT(1)

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    時代と登場人物が次々切り替わるので、
    ついていくのがなかなか大変である。
    文章もなんか読みにくいと思うのだが、
    すでに結末が気になって仕方がない。

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    2015年11月05日
  • 高慢と偏見(下)

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    上巻読んでそのまま徹夜モードで下巻も読み終わった。
    ストーリーは単純、というか、狭い世界の話なんだけど、18世紀の文学だということに驚く。
    今読んでも十分面白いよなー。少女漫画とかにありそう。
    イギリスのがんじがらめな階級社会の雰囲気が感じられて、興味も惹かれた。
    元からある階級と経済力の均衡。
    産業革命後の社会って、こんな風に推移していったんだな〜と思った。
    今の時代よりは、社会の変化はだいぶゆっくりとした速度だったんだろうけどね。

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    2015年10月22日
  • 高慢と偏見(上)

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    コリン・ファースが出てるBBCのドラマDVDを見ようかと思い、まず、原作を読んでおくかと思った。
    初め、原書で読もうとしたけど、あまりに進まなくて断念。日本語訳読んでて、その理由が分かった。
    こんなに持って回った面倒くさい表現を使ってるからだったんだ〜(^^;;
    でも、日本語で読むと、この回りくどさが妙に面白くて、夢中になって読んだ。

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    2015年10月22日
  • はだかの太陽〔新訳版〕

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    SFミステリの金字塔「鋼鉄都市」の続編となる本書。ニューヨーク市警の刑事ベイリとロボット刑事ダニールの新たな活躍が描かれます。

    「鋼鉄都市」の舞台は地球でしたが、今回の舞台は、宇宙国家のひとつ「ソラリア」。人類を支配するスペーサー(かつて宇宙に進出した人類の子孫)の世界です。地球での人類は、外壁に囲われた世界に住むがゆえに、広大な空間、そして太陽を怖がる傾向にあります。狭くて暗いところが安心するようですね。
    一方、ソラリアのスペーサーは、通信手段の発展/熟成によって、人々の肉体的な接触が途絶えた世界。スペーサーの生活はロボットによって支えられ、人と人の交流は、今でいうテレビ電話を高度化させた

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    2015年08月22日
  • 言の葉の樹

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    「闇の左手」と同じく<ハイニッシュ・ユニバース>シリーズのこの作品。
    今度の主人公はテラ(地球)出身の女性、サティ。宗教を初めとした文化を一元化しようとした「ユニシス」が支配していたテラでは、キリスト教以外の宗教・考え・芸術全てが弾圧の対象になっていた時代があった。そんな時代に生まれたサティが、エクーメンの観察者として同じようなことが行われているアカという惑星にいるところから始まる。

    ル・グインはその舞台となる惑星を見てきたかのように、風景や人物や文化を鮮やかに描き出す。
    今回のテーマは「異文化との接触」。どうやってその異文化を受け入れ、拒否し、解釈するか。そんなことが丁寧な文体で書かれてい

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    2015年07月13日
  • ママは何でも知っている

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    安楽椅子ものの最高峰ということで復刊を機に読んでみました。
    読んでなるほど。どのお話でも、ママが幾つか質問をするだけで事件が解体、再構築されていき、あっと驚く真相が用意されています。
    その過程で披露されるロジックは素晴らしいの一言。とくに冒頭の表題作は口紅の違和感から怒涛の推理が展開され、全く予想外のところに着地する短編のお手本のような傑作です。
    また、嫁姑問題に息子離れ出来ない母というミステリ以外の要素も大変面白く、退屈することはありませんでした。

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    2015年06月20日
  • ジェイン・エア(上)

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    「嵐が丘」に引き続き、ブロンテ姉妹の作品を読むこととしました。こちらは古典的な恋愛もの。現代だったら少女マンガになりそうな展開。ヒロインが不幸な生い立ちなのだけれど、上流階級のきらびやかな世界で自身の叡智と公正な立ち居振る舞いで、人生を切り開いてゆく物語。典型的なシンデレラストーリーだけど、名作だけあってなかなか面白い。

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    2015年05月23日
  • 高慢と偏見(上)

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    1700年代の少女マンガを読んでるようだった。登場人物の、なんと生き生きしていること!そして実に自然で、かつドラマチックな展開!二転三転、ドキドキしながら読みふけってしまった。

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    2015年02月10日
  • IT(3)

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    話が進み出したこともあってか1巻、2巻と比べると格段と読みやすく面白かった。

    ホラーと思わせて思春期の甘酸っぱい心理や青春を描いてるんだろうな、と最後の方を読んで理解。

    ひとつの単語だけだけど、文字が突然かすれて読みにくい部分があった。

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    2015年01月30日
  • IT(1)

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    ひとつのエピソードを詳細に描いているのでなかなか物語が進まない感があるけど、子どもたちが仲良くなるシーンが微笑ましい。

    吃音障害のあるビルがぜんそく発作の出たエディを助けるための懸命さ、またベンの優しさに胸を打たれる。

    怪物たちに襲われるシーンが迫力で、読み手としてそういう部分に救いを求めてるのかも。
    それぐらい最後の鳥のシーンは不気味で怖かった。

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    2015年01月10日
  • 偶然世界

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    SFらしいSF!ディックは初めて読んだけど、他のも読んでみたいと思った。後半の方の駆け引きが面白かった。

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    2014年11月01日
  • 火星のタイム・スリップ

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    何でこのタイトルにしたんだろう?
    確かに火星だし、目的はタイムスリップなのだが、あくまでも副次的な要素でしかないように思う。

    まず第一に、全然火星らしくないw
    火星的な火星ではなく、完全にもう一つのアメリカ(西部開拓時代の)。
    地球からの移民だから当たり前と言えば当たり前かもしれないが、
    彼らの関心・心配事はごく普通の(地球上と何ら変わらない)ことばかり。
    原住民である火星人も、完全にネイティブアメリカンである。
    とにかく、SF小説的な火星では全く無い世界観が描かれている。

    そしてメインテーマは自閉症の子の内世界と他者の現実の混濁。
    現実の現実性を否定するディックの世界観はやはり秀逸である

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    2014年09月18日
  • ジェイン・エア(上)

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    ネタバレ

    虐げられた女性が、
    周りの人たちに支えられて、
    その本来の心を取り戻し、
    さらに家主に恋心を抱きます。

    ただし、どうやら何かがありそうな予感です。
    (ところどころに秘密めいたことがあるため)

    序盤は読むのがつらくなりますが
    (なんとなくハリー・ポッターを思い出しました)
    彼女が施設に入ってからは
    相応によく読めるようになるはずです。

    そして、彼女の前に
    何か暗雲が立ち込めますが…
    どうなるのか…

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    2014年08月01日
  • くらやみの速さはどれくらい

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    自閉症が胎児または幼少期のうちに治療が可能となった近未来、主人公ルウの世代はその端境期で、ルウ世代より若い自閉症患者は存在しない。特異な計算能力を活かして製薬会社の自閉症患者だけのセクションに務め、趣味のフェンシングに精を出し、両思いではないものの淡い恋愛を楽しむルウ。ある日彼の会社が成人の自閉症患者の治療方が見つかったから受けて欲しいと彼らに頼む、というか脅す。そこから彼らは変わる。手術のメリットうんぬんというよりかは自分とは何かという問い。同一性、感覚の統合、「こだわり」の正常な範囲とは?手術を選ぶ前から彼らは変化してしまう。それは会社からの圧力とかそういう問題ではない。何かを知るというの

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    2014年06月21日
  • IT(1)

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    ここ10年ほどの作品は読んでないけど、それまでのスティーブン・キングはほとんど読んでいます。
    その中でもキングの得意な子ども×ホラーで、とても面白いです。
    映画もありますが、やはりキングは本で読むのが一番ですね。

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    2014年04月30日
  • IT(3)

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     子ども時代の回想が中心となる3巻

     なにより描写の細かさがすごいです。じっくりじっくりと書かれていき、ある意味では粘着質とも表現できそうな文章。それでいて不思議と冗長には感じませんでした。

     子どもたちの友情やいじめっ子たちとの対決、11歳という男女を少しだけ意識する年代の少年たちの描き方、孤独だった少年が、はみ出しクラブの面々との出会いで強く成長する姿と青春小説としても読ませます。

     そして恐怖の描写も秀逸! 人外のものの描き方も迫力があって映像で想像するとかなり怖い……。映像版ではピエロのイメージしかなかったのですが、こんなに一巻から併せるとこんなにも怖い場面があったのだなあと思っ

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    2013年11月13日