小尾芙佐のレビュー一覧

  • 世界の合言葉は森

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    グィンの中編2つ 表紙がいい
    表紙   8点上原 徹
    展開   6点1972年著作
    文章   6点
    内容 740点
    合計 760点

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    2016年07月21日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    こちらでフォローしている方の感想にひかれて読むことに。とても面白かった。わたしが知らないだけで、話題になっていたのだろうか。タイトルから軽いミステリかと思っていたが、こういうお話だったとは。

    アスペルガー症候群の少年が書いたものという形をとっている。「普通の人」による妙な意味づけや解釈抜きに、彼の精神世界が開示される点がとてもいいと思った。傍目には奇妙だったり困惑させられたりする行動の一つ一つが、彼にとっては必然性のあることなのだ。読み進むにつれ、それが胸に落ちてくる。さらに、彼を深く混乱させる大量の情報に常にさらされて平気でいるわたしたち自身、ある意味では異常なのではないかという気がだんだ

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    2016年07月06日
  • ロカノンの世界

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    初々しさはあるが基本的な作風は既に確立している
    表紙   6点萩尾 望都
    展開   6点1966年著作
    文章   7点
    内容 760点
    合計 779点

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    2016年06月27日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    表紙とタイトルだけで衝動買い。
    ミステリと数学の要素を取り入れた、少年の冒険小説。
    主人公の少年の心理描写が絶妙。共感せずにはいられない。
    ごく普通の都市での冒険が非常にスリリング。
    これは買って良かった!

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    2016年06月26日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    海外ドラマ「グリー」にハマって以来、行く予定もまーったくないのにブロードウェイで今なにやってるか見てたり、トニー賞とか気にしてたりして、昨年そのトニー賞をとったってことでこの作品も気になっていて。(たしか、わがアイドル、ダレン・クリスも見にいっててブロードウェイ版で主演だったアレックス・シャープと仲よさげにしてたんじゃなかったっけ。どうでもいいが!)

    で、予想以上にすごくおもしろかった!
    発達障害のある少年が、隣家の犬が殺される事件に巻き込まれたり、ひとりでロンドンまで電車に乗っていったり、っていう、ミステリで、冒険モノで、成長物語で。わたしは途中で意外な展開に、下手なミステリなんかよりずっ

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    2016年05月24日
  • IT(3)

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    ネタバレ

    ITの正体を考える上で、「大人には見えない」というところが非常に気になった。
    子供から大人へなる過程でなくすもの?そういった何かが実体化し、子供を殺す?大人になられると困る?
    単なる猟奇的な、幽霊の類であればそんなことは考えられないが、「実態を見た」などの表現も出てきている。

    子供のころの故郷に戻ることによって、今大人になっている人もその時の憧憬を思い起こし、心情に変化を与える?=子供に戻っている?

    と、ITの正体を考えながら次巻、最終巻に期待。


    エディの骨折の章は良かった。何か克服の過程が書かれている感じで。こういう経験を子供から大人にかけてみんな経験する。「大人がいつも正しいわけで

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    2016年05月22日
  • IT(2)

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    ネタバレ

    ITがその正体を少しずつ曝し始めたが、
    一体どういうものなのかはわからない。

    ピエロ、狼男、怪鳥

    そして明らかになったのが、「見える人と見えない人がいる」ということと、「見える人によっても現れるものが違う」ということ。

    それぞれが1958年の夏の記憶を取り戻すことがキーのようだが、そのキーの一人のスタンは自殺。
    IT側も構えが出来ているようで、殺す気満々。

    58年の夏に何があったのか。

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    2016年05月05日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    # 夜中に犬に起こった奇妙な出来事

    犬を殺した犯人を少年が探すミステリーと思って読んだが、犬の事件は単なるきっかけで、実は発達障害の少年ががんばる冒険譚だった。

    少年が駅や人混みで困ってしまう場面はなかなか現実味がある。少年の父と母は褒められたものではないが、実際に発達障害の子どもを持ってみればいっぱいいっぱいになるだろうということも納得できる。とはいえ、犬を園芸用フォークで刺し殺すという行為は、どう考えても受け入れられないが。

    一番の理解者である、支援学校の先生の存在が大きいと思う。

    ジュヴナイル的な趣のある読みやすい本です。

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    2018年10月30日
  • 偶然世界

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    正確に書くと3.5かな。

    ハヤカワ文庫が相変わらず嫌いなんだけども買ってしまった。
    どうしてサイズ合わせないかな。
    これはずっとぶつぶつ言い続けてやる。
    ツイッターでも書いてやる。

    久しぶりのディック。
    最近はこういう完全なるエンターテイメントのものは再読ばかりで
    新しいものは仕入れていなかった。
    試験が終わって一息つきたい目的で
    純粋なる楽しみとして購入。
    作品はディックの長編一作目ということで選択(一説には三作目)。
    この文庫版には表紙にわざわざ
    「PKD's First Published Novel」
    と記載してある。
    短編はNovelじゃないのか(実際中編以上らしい)。

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    2016年04月30日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    ですます調やったり、じゃなかったり、使い分けがうますぎて、これは感情移入するしかないやろ。愛情が溢れてる。

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    2016年04月14日
  • はだかの太陽〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ニューヨーク市で発生した宇宙人惨殺事件を見事解決した刑事イライジャ・ベイリ。乗り馴れない飛行機に乗ってワシントンに呼び出された彼が命じられたのは、宇宙人の国家・惑星ソラリアで起こった前代未聞の殺人事件の捜査だった。徹底した人工統制で一人一人が広大な土地を所有し、多数のロボットに身の回りの世話をさせて生きているソラリアは、生身の人間同士が直接会うことがほとんどない社会。夫婦ですら滅多に会わないこの社会で、殺人など起こるはずはないのだが・・・地球とは全く異なる価値観に戸惑いながら、再開したR・ダニール・オリヴォーと共に捜査を進めるベイリが掴んだ真相とは?

    前作「鋼鉄都市」でバディを組んだイライジ

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    2015年11月16日
  • IT(1)

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    時代と登場人物が次々切り替わるので、
    ついていくのがなかなか大変である。
    文章もなんか読みにくいと思うのだが、
    すでに結末が気になって仕方がない。

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    2015年11月05日
  • 高慢と偏見(下)

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    上巻読んでそのまま徹夜モードで下巻も読み終わった。
    ストーリーは単純、というか、狭い世界の話なんだけど、18世紀の文学だということに驚く。
    今読んでも十分面白いよなー。少女漫画とかにありそう。
    イギリスのがんじがらめな階級社会の雰囲気が感じられて、興味も惹かれた。
    元からある階級と経済力の均衡。
    産業革命後の社会って、こんな風に推移していったんだな〜と思った。
    今の時代よりは、社会の変化はだいぶゆっくりとした速度だったんだろうけどね。

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    2015年10月22日
  • 高慢と偏見(上)

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    コリン・ファースが出てるBBCのドラマDVDを見ようかと思い、まず、原作を読んでおくかと思った。
    初め、原書で読もうとしたけど、あまりに進まなくて断念。日本語訳読んでて、その理由が分かった。
    こんなに持って回った面倒くさい表現を使ってるからだったんだ〜(^^;;
    でも、日本語で読むと、この回りくどさが妙に面白くて、夢中になって読んだ。

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    2015年10月22日
  • はだかの太陽〔新訳版〕

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    SFミステリの金字塔「鋼鉄都市」の続編となる本書。ニューヨーク市警の刑事ベイリとロボット刑事ダニールの新たな活躍が描かれます。

    「鋼鉄都市」の舞台は地球でしたが、今回の舞台は、宇宙国家のひとつ「ソラリア」。人類を支配するスペーサー(かつて宇宙に進出した人類の子孫)の世界です。地球での人類は、外壁に囲われた世界に住むがゆえに、広大な空間、そして太陽を怖がる傾向にあります。狭くて暗いところが安心するようですね。
    一方、ソラリアのスペーサーは、通信手段の発展/熟成によって、人々の肉体的な接触が途絶えた世界。スペーサーの生活はロボットによって支えられ、人と人の交流は、今でいうテレビ電話を高度化させた

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    2015年08月22日
  • 言の葉の樹

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    「闇の左手」と同じく<ハイニッシュ・ユニバース>シリーズのこの作品。
    今度の主人公はテラ(地球)出身の女性、サティ。宗教を初めとした文化を一元化しようとした「ユニシス」が支配していたテラでは、キリスト教以外の宗教・考え・芸術全てが弾圧の対象になっていた時代があった。そんな時代に生まれたサティが、エクーメンの観察者として同じようなことが行われているアカという惑星にいるところから始まる。

    ル・グインはその舞台となる惑星を見てきたかのように、風景や人物や文化を鮮やかに描き出す。
    今回のテーマは「異文化との接触」。どうやってその異文化を受け入れ、拒否し、解釈するか。そんなことが丁寧な文体で書かれてい

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    2015年07月13日
  • ママは何でも知っている

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    安楽椅子ものの最高峰ということで復刊を機に読んでみました。
    読んでなるほど。どのお話でも、ママが幾つか質問をするだけで事件が解体、再構築されていき、あっと驚く真相が用意されています。
    その過程で披露されるロジックは素晴らしいの一言。とくに冒頭の表題作は口紅の違和感から怒涛の推理が展開され、全く予想外のところに着地する短編のお手本のような傑作です。
    また、嫁姑問題に息子離れ出来ない母というミステリ以外の要素も大変面白く、退屈することはありませんでした。

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    2015年06月20日
  • ジェイン・エア(上)

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    「嵐が丘」に引き続き、ブロンテ姉妹の作品を読むこととしました。こちらは古典的な恋愛もの。現代だったら少女マンガになりそうな展開。ヒロインが不幸な生い立ちなのだけれど、上流階級のきらびやかな世界で自身の叡智と公正な立ち居振る舞いで、人生を切り開いてゆく物語。典型的なシンデレラストーリーだけど、名作だけあってなかなか面白い。

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    2015年05月23日
  • 高慢と偏見(上)

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    1700年代の少女マンガを読んでるようだった。登場人物の、なんと生き生きしていること!そして実に自然で、かつドラマチックな展開!二転三転、ドキドキしながら読みふけってしまった。

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    2015年02月10日
  • IT(3)

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    話が進み出したこともあってか1巻、2巻と比べると格段と読みやすく面白かった。

    ホラーと思わせて思春期の甘酸っぱい心理や青春を描いてるんだろうな、と最後の方を読んで理解。

    ひとつの単語だけだけど、文字が突然かすれて読みにくい部分があった。

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    2015年01月30日