小尾芙佐のレビュー一覧

  • われはロボット〔決定版〕

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    AIのトピックが声高に語られるようになり、それと同時にこの本の冒頭にある、ロボット工学三原則もAI時代にふさわしい原則として頻繁に取り上げられることが多くなってきた。この原則は小説家アイザック・アシモフが考えたものであるが、彼のロボット傑作集が本作品である。三原則も作品の中で取り上げられている。下記にあらすじを記す。その前に、作中でも登場する三原則を記しておく。
    作品のテーマとしては、人間とロボットの共存やロボットの脆弱性。また、近未来ロボットが現在よりも開発が進んだ時に起こるであろうことである。言うまでもなくフィクションであるが、楽しめる作品ばかりだ。

    ロボット工学の三原則
    第一条ロボット

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    2024年02月29日
  • IT(1)

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    ネタバレ

    映画は見ていないのですが、ペニーワイズが姿を変えて子どもたちを襲っていることに衝撃が走りました。もし親しい誰かに成り済まされたら? ゾッとせずにはいられません。ハラハラドキドキしながら、それでも楽しく読みました。続編も楽しみです!

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    2019年11月21日
  • サイラス・マーナー

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    ジョージ・エリオットが男みたいな名前だけど女の作家であることは知っていた。「サイラス・マーナー」も人の名前だとは思っていたが、何故か女の人の名前だと勝手に思い込んでいた。男の人で、しかも変り者の老人の話とは思いもよらなかった。

    しかし、こんな素敵な作家を今まで知らなかったなんて‼️最後がハッピーエンドなのはいかにもヴィクトリア朝だけど、思いもよらぬストーリー展開、人間の心の動き、人物の描き方、いずれも素晴らしい❗️

    それにしても、ジェーン・オースティン、ブロンテ姉妹、ヴァージニア・ウルフ、それにこのジョージ・エリオット、イギリスは秀逸な女性作家の宝庫だ。

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    2019年11月03日
  • サイラス・マーナー

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    親友と恋人に恵まれ幸せに暮らしていたサイラス・マーナー。2人の策略で失意のどん底に。新たな地で孤独の中、毎日機を織り、たまっていく金貨を眺めるのが唯一の楽しみとなっていたサイラス。ある日、心の拠り所の金貨が盗まれ、可愛らしい2歳の女の子がやって来たことで新たな人生が始まる。この時、知らぬ間にサイラスと運命を交差させた村の有力者ゴッドフリー。彼も運命の転換期を迎えた。大事なものを失い、新たに素晴らしいものを手に入れる2人だか、結末は驚くほど違うものだった。作者の宗教観も盛り込まれて深く読ませる作品だった。

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    2019年10月29日
  • IT(1)

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    ホラー小説だけど、描かれている少年少女たちの魅力のほうが印象に残る。キング作品は「11/22/63」しか読んだことなかったけど、あれもキャラクターや数十年前のアメリカのダイナーの食事とか、背景描写がとっても魅力的だったな。

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    2019年10月19日
  • くらやみの速さはどれくらい

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    自閉症者の自我、というか、感性というか、自意識というか、とにかく彼らがどのように感じ、人と関わっているのか、それは知る由もないのだが、本書を読む限り、健常者になるよりも今のままでいても充分幸せだったんじゃないかと感じさせる。
    果たして、どちらのルウが本当に幸せなんだろう?

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    2019年10月13日
  • サイラス・マーナー

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    孤独な機織りが主役ということで惹かれて読んだ。宗教観や階級のことをその当時の基準で語りながらも、どこかそれらの空疎さを辛辣に語っている目線が素晴らしい。読みながら思い浮かんだのはクイーンとデビットボウイの歌うUnder Pressure 「愛は古臭い言葉だけど、どうして愛にもう一度チャンスを与えてやらないんだ?」愛って恋愛の愛とは限らない。
    この本を書いた時エリオット41歳。
    若さと利己心、正義を求める心。老いることと許し。エリオットがこれを書いたのが、今の私の年と同年代だからこそ、その間に立って、どちらも理解できる気がした。

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    2019年09月25日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    ネタバレ

    発達障害の少年が,夜中にお向かいの愛犬が殺されているのを発見することから生じる様々な騒動を描く.
    主人公は,気に入らないこと,想定外のことが発生するとパニックを起こすが,我々と同じ意味での感情は持ち合わせない.その一方,我々とは視点が異なるものの見方をしており,普通の人がスルーするところに固執し,それが物事の進行の障害になることもあり,また,何かのブレイクポイントになることもある.
    本書はこの少年が執筆した本という体裁となっており,したがって,上記の様な理由から,いわゆる「感情移入」は難しいのだが,この不思議なストーリーテラーのおかげで物語は紆余曲折しながら進行し,主人公は冒険を成し遂げ,また

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    2019年09月19日
  • 高慢と偏見(上)

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    以前鴻巣訳で読んだ時と幾分印象が変わった。小尾さんの他の翻訳はどれも読みやすく自然だけれど、本書はわざと古めかしい雰囲気を醸し出すように書いているみたいだ。読み始めは少し違和感があったけど、慣れて来ると楽しく読み進められた。

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    2019年07月13日
  • くらやみの速さはどれくらい

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    ネタバレ

    アルジャーノンとはちょっと方向性が違うけど、自閉症の人々の感性とかものの見方とかへぇ…って感心した。

    どう頑張っても「自閉症の人」って扱いをされてしまうし、わたしだって「自閉症の人なんだな」って思ってしまうし、もう自閉症は自分のアイデンティティだよっていうキャラクターもいたけど「自閉症」から逃れられなくてどうしても「ノーマル」になりたいっていうのもなんかちょっと分かるしラスト付近すごい辛かった。

    最後、ルゥは同じ人じゃない…って思ってしまった。
    結局、光の速さとくらやみの速さは同じになったのだろうか

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    2019年04月20日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    島で一軒しかない本屋に変わり者の店主がいる。
    最愛の人を亡くした悲劇で凍り付いた心が、ある出来事をきっかけに、本を介して人々と出会いなおしていくことでほどけていく。
    著者はハーバードで英文学を専攻した本の虫だが、本作は文学の紹介本ではなく、あくまで主役はフィクリーと彼の周囲の人々のものがたり。

    誰かに話したくなる本がある、話をしたいと思う人がいる、それは幸せなことなのかもしれない。

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    2018年09月24日
  • IT(4)

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    ネタバレ

    とうとう読み終えてしまったという感じです。

    デリーの崩壊は凄まじかったですね。
    亡くなった人々はデリーに生まれてしまったが故の、どうしようもない運命だったのかも?

    itを倒せた代償は、2人の犠牲者とデリーでの記憶という事が、すっごく切ないですね。
    見ているこっちが寂しかったです。
    それでも、全てが終わった後に、前向きなスタートを踏み出せて本当によかったと思います。

    これではみだしクラブとはお別れになっちゃうのが本当に寂しい…!(笑)

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    2018年09月04日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    発達障害の15歳の男の子が主人公。
    タイトルや序盤の展開からミステリなのかな?と思ったけど、クリストファーの成長?というか冒険?のような話だった。

    発達障害の子の周りからみれば突飛な行動も、こうやってクリストファーの内面を読んでみるとなるほどそういうことなんだなぁと彼らのことが少しだとしてもわかったような気がした。
    いろんな人がいるだろうからこういう考えの人ばかりではもちろんないんだろうけど彼らなりのちゃんとしたルールがあるんだろうなあ。

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    2018年07月29日
  • IT(3)

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    ネタバレ

    グロテスクな描写がかなり増えたように感じました。
    じわじわとくる恐怖ではなく、完全に目を背けたくなるような恐怖でしたね…。

    でも、これまでの巻に比べ、はみだしクラブの回想でワクワク感とドキドキ感が多かったと思います。
    Itとの対決ももちろんですが、ヘンリーたちとの石合戦やマイクとの出会い、エディの骨折など見どころはたくさんでした。

    今更ですが、はみだしクラブの面々は、かなり精神年齢が高いと思いました。
    それが『はみだし』である事と、Itとの対決という役目に何か関係があるのかな?
    ちょっと謎ですが(笑)

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    2018年07月29日
  • IT(2)

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    ネタバレ

    やっとはみだしクラブが揃って嬉しく思いました。

    それでも、幼少期の頃にあった事が明らかになっていくに連れ、スタンリーが死んでしまったという事実が1番悲しいですね。
    やっぱり全員で再会してほしかったです…。

    Itが何なのかわからない、幼少期に何があったのかも満足に思い出せない。
    そんな不安が多い中、回想ではみだしクラブの絆がいろいろな描写で書かれているのが、すごくほっこりしました。

    これ以上犠牲者が増えない事を祈るばかりです。

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    2018年07月01日
  • ジェイン・エア(上)

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    小尾さんの翻訳が読みたくて再読。小尾さんの日本語も勿論いいのだけど、ジェインの語りはかろやかに饒舌。シャーロッテ ブロンテも三姉妹の中で一番快活で社交的だったらしい事をうかがわせる。

    子ども時代の話が意外と面白い。小公女や秘密の花園を彷彿させる。お屋敷に来てからもある種の謎が潜んでいて、どちらかというと秘密の花園のほうが近いかもしれない。

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    2018年05月15日
  • IT(4)

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    ネタバレ

    読み終わった・・・。すべてが終ってしまった・・・。


    全4巻という大長編に正直尻込みしていたのだが、手に取った瞬間から物語の世界に引き込まれてあっという間に読み終えてしまった。

    かといって、いわゆる「さくさく読める」と言うのとはちょっと違う。やはり、キングの手によるグロテスクでおぞましいモンスターや惨劇の圧倒的な描写は、それでも一言一句読み飛ばすわけに行かない。どんなに目をそむけたくても、見届けなければいけないのだ。

    少年時代のひと夏の冒険譚という意味では、解説でも指摘されているとおり「スタンド・バイ・ミー」だがそれだけではないのはご承知のとおり。デリーの町を恐怖で支配する――住民たちは

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    2017年09月20日
  • 内海の漁師

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    ル・グィンの短編集 彼女の考えが書かれた入門書
    表紙   6点安田 隆治
    展開   7点1994年著作
    文章   7点
    内容 650点
    合計 670点

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    2017年03月15日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    タイトルの通り、夜中に犬が殺害された事件を解明していく物語。
    犬殺害が一冊の物語として成立するのか、というところだが成立する。なぜねら、この作品は犬殺害事件の犯人が誰なのかというところが重要なのではなく、誰がこの物語を書いたのかが重要だからだ。

    この作品はクリストファーという少年が書いている、という設定。このクリストファーはいわゆる発達障害の少年。
    そのため、他人の心情を理解したり想像したりすることが困難である。自分の中にある規則を守って生活していたいクリストファーは、周囲の人々と円滑な関係が保てない。
    こういうクリストファーがある夜に殺された犬の死体を発見するところから物語ははじまる。

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    2017年01月27日
  • ママは何でも知っている

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    特に表題作が秀逸。
    全体を通じて、極めて精巧に作られたパズルなんだけど、軽妙かつ作り込まれた会話が小説としても質が高く、名作の名に恥じない一冊。

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    2016年10月27日