小尾芙佐のレビュー一覧

  • われはロボット〔決定版〕

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    アメリカの作家「アイザック・アシモフ」のSF(ロボットモノ)連作『われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集(原題:I, Robot)』を読みました。

    久しぶりにSF作品が読みたくなったんですよね… SF作品は7月に読んだ『ドゥームズデイ・ブック』以来、、、

    「アイザック・アシモフ」作品は、3年前に読んだ『黒後家蜘蛛の会 1』以来なので久しぶりですね。

    -----story-------------
    ロボットは人間に危害を加えてはならない。
    人間の命令に服従しなければならない…これらロボット工学三原則には、すべてのロボットがかならず従うはずだった。
    この三原則の第一条を改変した

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    2022年11月12日
  • 闇の左手

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    この不思議なタイトルの意味が回収された瞬間が個人的に最も興奮した気がする(?)後半は文句なく面白く、主人公ふたりの関係のこまやかな描かれ方がとってもよかった。
    序盤はこの作品独特の設定や世界観についていくのに必死でなかなかストーリーに追いつけなかったので、また読み返したいと思う。2回目の方がいろいろと理解が進んで楽しそう。

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    2022年08月20日
  • われはロボット〔決定版〕

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    初めてのアシモフ。アシモフといえば漫画「バーナード嬢曰く。」で、「トリビアの泉で『アシモフによると人間は無用な知識が増えることで快感を感じることができる唯一の動物である』って言ってるけどアシモフそんなこと言ってない!」って町田さわ子に言われてたな、という印象。あと正確にはアシモフではなくアジモフと発音するらしい。つい最近もジャンプ+の読切で見かけた“ロボット三原則”で有名になった一作。
    一人のロボット心理学者がインタビュー形式で過去を振り返る構造になっていて、短編集のように“ロボットと人間”というテーマをもとに各々独立した話をしている...かと思いきや、先に出ていたキャラクターが違う話で再登

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    2022年08月03日
  • 高慢と偏見(下)

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    イギリス文学に初挑戦してみた。たったひとつのシーンごとの描写の回りくどさに最初は面食らったが、慣れると小気味良い言葉のリズムに心地良さすら感じるようになった。イギリス人特有の皮肉に満ちたセリフの応酬はみはや一周回って清々しく見えた。登場人物全員に多かれ少なかれどこか「鼻につく」要素があり、そこに作者の登場人物達へののアイロニーと愛を感じた。特にエリザベスは愛さずにいられない人物であり、彼女の快活さ、聡明さ、自負心の強さには憧憬の念を抱かずにはいられなかった。イギリスの片田舎で、2人の中流階級の貴族、鼻持ちならない自尊心の高さを持つダーシーと自負心故の軽率な偏見を持つエリザベスが、互いにぶつかり

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    2022年07月18日
  • はだかの太陽〔新訳版〕

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    ネタバレ

    鋼鉄都市読後即買ったわ

    冬川さんの訳読んだ

    も〜楽しい ロボたちの人間守る!感今回強かった

    モブロボは主人倒れた時まともに喋れなくなってたけど、ダニールは全然まともで良い 流石最新式ヒューマノイド
    でもベイリが倒れかけた時だっけ?に膝ガクついたりため息ついたりしてて良い

    ベイリめちゃ頑張ってたけど普通にラスト付近おい!既婚者!!となった

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    2022年06月17日
  • ジェイン・エア(上)

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    この作品は、亡き母の愛読書でした。母は貧しい家庭の育ちでしたが、師範学校を出て教員をしていました。現在の国立大学教育学部に相当する師範学校は、優秀な学生を集めて教員を育成する為に、学費がかかりませんでしたから。
    私は高校生の時にこの本を手にしましたが、母は「今の時代には合わない、古い小説だよ」と言って笑っていましたっけ。

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    2022年06月01日
  • 高慢と偏見(上)

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    タイトルだけ知っている名作で、何となくとっつきにくそうなイメージだった。読んでみたら恋愛小説で、現代でも変わらない人間ドラマが描かれていて読みやすかった。ユーモアやアイロニーにあふれる内容に思わずにやけてしまう部分もあった。
    コリンズやミセス・ベネット、レディ・キャサリンのような人が身近に居たらうざったいだろうけど、でもこんな人居るよなー。
    エリザベスにアピールしているのに気づいてもらえないダーシーが可愛そうだった(過去の自分の発言のせいではあるけど)

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    2022年05月14日
  • サイラス・マーナー

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    友人に裏切られ、免罪をかけられ、婚約者も失ったサイラス・マーナー。神にも人間にも絶望したサイラスを救ったのは何か?

    金を蓄えることだけが彼の唯一の救いとなるが、そんな金も盗まれてしまう。孤独で寂しいマーナーからこれ以上何を取れば気が済むのかと言いたくなるほどの不幸。しかし、これを後に本人が、不思議な軌跡だと言う。

    エピーという1人の赤ん坊が彼の人生を救った。19世紀は科学の目覚ましい発展(ex. 進化論)によって聖書の非論理的な神話性に疑問を抱く時代であった。著者エリオット自身、もともと福音主義者だったが、22歳に聖書を合理的客観的に解釈する高等批評に触れ、宗教観が一変する。

    そんなエリ

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    2022年04月23日
  • 五番目のサリー 下

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    一人一人の人格が本人に統合されていく過程が下巻であり、最終的に一人の人間である五番目のサリーが誕生する。
    人は誰でも防衛本能を持っている。危険に遭遇した時、どのような方法で防衛するのか。彼女の場合は別人格を作り、自分は記憶喪失になり、創造した人格に全てを委ねるという方法だった。サリーは、最後に残った凶暴な人格のジンクスに対して謝罪をする。ジンクスには辛い体験だけを担当させてしまっていたからだ。そしてすべての人格が融合し、彼女は怒りや苦しみも含めて内在する完全な個人となる。

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    2022年04月05日
  • 五番目のサリー 上

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    全く別の人格が、都合の良い場面で登場するというのは、実は理にかなっているのではないかと穿ってしまう。
    主人公は本来引っ込み思案でオドオドした性格。別人格では、明るくて陽気な人格や、冷静で知的で芸術家肌の人格など、私もほしいと思うような羨ましいものもある。凶暴な人格もあるが、戦わなければならない場面も生活には存在する。
    もちろん、それらの人格がきちんと意識下にあり、コントロールできれば、という条件がつくだろうが。
    不思議なことだが、本人が見たら全く理解できない書籍を別人格が読破していたり、難解な数式をいとも簡単に解いてしまうというのは、多重人格者には本当にあり得るのだろうか?24人のビリーミリガ

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    2022年04月03日
  • 闇の左手

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    ネタバレ

    もぐりと言われることを覚悟で告白するが、実はアーシュラ・K・ル=グィンという作家を知ったのはつい最近だ。
    『ゲド戦記』はもちろんタイトルは知っていたが、ジュブナイルというイメージがあったため食指は伸びず。
    今回手にとった理由は、『Dune』の解説で、12年おきに発表されるローカス紙でのオールタイム・ベストSFという賞で、『闇の左手』が1975年、87年、98年にそれぞれ3位、2位、3位で入賞していると知ったからだ。2012年には5位に入賞している。
    ちなみにオールタイムと名がついているが、20世紀と21世紀に分かれている。
    ヒューゴー賞とネビュラ賞に関してはいたるところで書かれているので割愛。

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    2022年02月13日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    中学入試の過去問で出会いました。
    翻訳小説家なんて珍しい、と思いましたが、素敵な文章が印象的で全部読みたい!と思い購入。

    私は翻訳小説が割と好きなせいか、こちらの文章はとても読みやすく、この本のテーストに合った温かみのある翻訳だと思いました。

    割と普通な登場人物たちの心の動きが、丁寧に描かれていて、じわじわとこちらの心も動かされる、そんな小説です。

    自分の周囲の人たちも、何かのきっかけで深く話を聞いてみると、思いもかけないような苦労や体験していた、ということはありませんか?そんなことを思い起こさせられます。

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    2022年01月25日
  • 第三の女

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    ポアロ
    読後感は良い。途中がとにかく長い。なかなかちゃんとした事件が起こらず。
    ところでクリスティー作品ではよくなりすましやなりかわりの登場人物がいて、そのたびに「んなわけないやろ。気づくやろ」って思ってしまう。でも歌舞伎ではしょっちゅう役名◯◯実は△△、ってあってそんなに不自然とも思わないので、古典みたいなもので、現代ほど光量がないからって思えばよいのかな。

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    2021年12月07日
  • ママは何でも知っている

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    ママが強い安楽椅子探偵物で、古典的名作であるのに古さは感じさせない、十分に今も面白い作品だ。短編なので読みやすいし、ほんとうにママが強い。
    おつむの強さ、視点と気づき、閃き、そして経験とさらに強いママのママ(?)の存在により、このママは強いママにママでママ
    意外にも警部とは良い感じだし、息子の嫁との関係も喧嘩するほど仲が良い感じだし、息子同様にちょっと冷やってするやりとりもあってその点も面白かった。

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    2021年11月26日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    タイトル通り店主のものがたり。
    妻を亡くし書店に幼児置き去り、その子を引き取り育てる、恋愛、病床。
    本好きな家族や友人達に見送られるっていいなあと思いました。

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    2021年10月31日
  • 闇の左手

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    ゲド戦記で著名なアーシュラ・K・ル・グィンのヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。両性具有の人類という特異な社会を描いているのが最大の注目点であり、セックスとジェンダーをめぐる思考実験として考えさせられるものがある。後半の大部分をしめる真冬の氷原を越える旅が圧巻で、異星人との心の交流とその結末が深く心に残る。
    いっけんファンタジーぽい世界の背景に、長大なスペースオペラがまるまる収まりそうなSF設定があるのもすごい。
    全体的に重い話なので個人的な好みには外れるが、何十年も読まれ続けているのは納得。稀有な傑作なのは間違いない。

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    2021年10月23日
  • 闇の左手

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    わからないなりに食いついて読んだ。
    まったく違うものたちが、当然ゆえに見過ごされる誤解を通って隣りあい近づきあう、そのわずかだが貴重な時間と。繋がりが「絶えた」ときからみえてくる相手の拡がり。
    主人公(?)はきっとこの後も長いこと、おのれの住む星と文明のために動いたひとりのゲセン人を思い出すのだろうな。愛という観念さえ、通じ合っているかわからなくても。
    しかし。であれば「同盟」というのはなんだろう。文明を、『前進した自らこそが進化の到達点』と定義するのだったら悲しいことだなぁ。

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    2021年10月20日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    ネタバレ

    15歳3ヶ月のクリストファーはある真夜中、向かいの家の庭で犬のウエリントンが農作業用フォークに刺されて死んでいるのを発見。一人で数学の問題を解くのが好きで他人と関わるのは苦手なクリストファーだったが、犬を殺した犯人を突き止めようと聞き込みを開始する。父は調査を打ち切るよう言ってきたが、ルールの穴をついて近所の老婦人と話したクリストファーは病気で死んだ母にまつわる重大な隠し事を知ってしまう。


    常に数学的で論理的な視点で世界を見ている少年が〈親〉という理不尽に直面する、一風変わったジュヴナイル・ミステリー。ふだん我々が"あるある"で済ませていることは論理的に考えると何も&q

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    2021年10月07日
  • 消えた少年たち(下)

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    ネタバレ

    まず最初に書いておきます。
    泣きました。
    でも、文句ならたくさんあります。

    まず、タイトルの『消えた少年たち』。
    上下巻合わせて1000ページ近くになるのに、実際に連続少年失踪事件のことが書かれ出したのは下巻の280ページを過ぎてから。
    そして、それが動き出したのは、430ページ以降。
    で、470ページで作品は了。
    これでは消えた少年たちが浮かばれない。

    ほぼほぼ、両親の思うに任せない社会生活と、育児の苦労。
    会社の人間はことごとく裏に何かありそうだったのに、結局何もなかったね。
    才能のあるコンピュータプログラマーを雇ってしたことといえば、才能の飼い殺しの上に数々の嫌がらせ。
    そんなことに

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    2021年09月18日
  • 消えた少年たち(上)

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    ネタバレ

    タイトルと表紙から鑑みるに、複数の少年が消えてしまう話と思われる。
    序章替わりの「ぼうず」という章で、なんとなく誰かが少年たちをさらう話だということがわかる。
    しかし、本編ではまだ、誰も姿を消してはいない…と思う。

    怪しいのは、主人公一家の長男であるスティーヴィ。
    ベストセラーのパソコンゲームをデザインしたことのある父が、今や日々の生活にも事欠くほど収入が減ってしまったため、アメリカ南部の片田舎の学校に転校することになった。
    元々繊細で大人しいスティーヴィは、南部なまりを聞き取ることができなかったためにクラスメイトと担任の先生にいじめられ、学校に行きたくないと思っている。
    東部育ちで標準語を

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    2021年09月04日