【感想・ネタバレ】アルジャーノンに花束を〔新版〕のレビュー

あらすじ

32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ



知能は人との間に障壁をもたらす。知を求めれば求めるほど、人へ対して疎かになっていく。自分が高みへ行くほど、人間の無知や穢れが見えてしまう。正解を知っていると、正してしまいたくなる。それは時に人間社会と衝突する。人を見透かしたような気になり、人と心が通じ合う感覚を失ってしまう。また、相手も自分との距離を感じて離れて行ってしまう。
→天才よりもある程度の知能の方が幸せなのかもしれない。現代社会も同じだと思う。政治制度・政策は不完全なもので欠陥がある。賢い人は間違いに気づき、正そうとする。しかし、姑息な政治家に搾取されている制度が確立されているので、それらを翻すのは困難である。賢い人は人間の汚い側面に対峙し、闘わなければならない。それがどんなに難しくて、悔しくて、葛藤があるのかは想像を絶する。やはり、凡人がいいのかもしれない。

Qチャーリーは手術をしない方がよかったか。
 手術をした方が良かったと思う。確かに、手術をしなければ人間を善と信じて馬鹿にされていることも気づかず、まだ幸せに生きれたかもしれない。だが、真実が見抜けないまま生きることに、私は価値を感じない。汚いもの・醜いものでも真実を知ることが、人間として生きている特権である。チャーリーは知能を一時的に得たことで、人間の醜さを知り、能力を失う無力感を体験した。二度と経験したくないことであると思うが、マイナスな感情は人間の感じ取れる域を高めるのに必要である。どん底を知ることで日常の幸せをより感じれる。チャーリーも知能がなくなった後、友達がいる幸せに浸っているシーンがあるが、これは手術前の感情よりも深いと思う。こうして様々な経験を通して、感情の域を高めることが人生の醍醐味であると思う。

 私は老いることを恐れている。特に、できていたことができなくなることや、認知症のように記憶が消えてなにも分からなくなるのが今からでも恐ろしく感じる。チャーリーが能力を失っていくシーンは想像でとても共感できて苦しかったが、どこまで行っても想像である。私が老いて、能力を失っていくときに、はじめてチャーリーの苦しみが100%理解できる。その時が楽しみだと初めて感じた。

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2026年01月03日

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ネタバレ

手術を経て、最終的に手術前のチャーリーの優しさと手術後のチャーリーの経験の両方を大切にしながら過ごしていこうとする姿勢がなんとも言えない気持ちになった。
どの立場になっても、その立場なりの苦しみがある。無いもの、新しいものばかりを欲しがるのではなくて、今までの自分は何が幸せか、何を大切にしているか、そして他の立場の人は何を大切にしているかを考えて、それに前向きに付け加えていけるような経験を求めていきたいと思った。

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2026年01月03日

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学ぶ事、学べる事はとても良いことであり、それができるのは有り難い事だと思った。
そしてこれからも人に優しく生きようと思う。

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2026年01月03日

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ネタバレ

 間違いなく名作。テーマ、着眼点、構成、それに伴うリアリティ。人の本質を考えるためにサイエンスの力を使ったフィクション小説(SF)と感じた。
 あらすじは、ある知的障害者が知力を上げる手術を受け、一般的な人よりも知的能力が向上し、その後また衰退していくというもの。事実だけを記載するとシンプルだが、この過程を本人が書く日記というフォーマットで表現している点が非常に斬新。主人公の主な思考の流れとしては以下。
・IQが低く、人を疑うことができない状態。頭が良くなる可能性に非常に期待している。
・IQが上昇し始める。自分が信じていた友情が、見下しや嘲りを含んだ感情だと知る。
・IQがほぼ最高に到達する。自分が憧れていた教授などが自分より頭の悪いただの人間だと知り失望する。また、自分も過去の友人と同様に知的障害者を見下していることに気付く。知的障害者も人間であることを強く意識する。
・IQが下降し始める。以前のようにうまく思考できないことや、他人に馬鹿にされているように感じ感情をコントロールできなくなる。
・IQが元のレベルまで下降する。また人を疑うことができなくなる。
 SFとは思えないほど、IQが上下する人間の心情を詳細に描写している点が興味深い。本物の実験報告を読んでいるような気がしてくる。
 この小説で興味深かった点は、IQが最高〜下がり始めの部分。知的障害者の苦しみや、人権を十分理解した人間でも、知的障害者を反射的に笑いものにしてしまう。純粋でいい人である状態と、考える力がある状態とは共存しないというように読めた。色々なことが見え、考えることができる人は自然とそうでない人を笑ってしまう。だから仕方ないということではなく、それに自覚的になることが重要であると思う。
 余談だが、著者がアメリカ人ということもあり、キリスト教に影響を受けた思想が当たり前に現れるところも興味深かった。真に神を信じる気持ちや、手術のことを「神に逆らう行為」と捉えるキャラクターが出てくるところは、日本の小説にはない部分だったと思う。

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2026年01月02日

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ずっと気になっていてやっと読んだ名作。名作であることが納得できる内容でした。
最後の一文を読んだ後に込み上げてきてぶわぁっと泣いてしまった。 
知能を失っていくことの恐ろしさ、思いやりと知性との関係と、障害がある人の生きづらさ

「どおか、読み方や書き方を忘れないよおにしておいてください…」
私も人生の終盤か、その前にありうるかもしれない、
知能がどんどんなくなっていく事態に直面したら、きっとこう切実に願うんだろう
「かわいそうっておもわれるのはいやだ」
それも当事者はそう思うんだろなとはっとさせられた

胸が締め付けられる、でも後味は悪くない。
読んでよかった作品でした。

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2026年01月02日

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主人に勧められて読みました。最初はなかなか進まなくて…。気づいたら夢中で読み進めていました。

いろいろな感情が心を締め付けて、苦しかった。
読後感も辛かった。
それなのに、本当に良い本だなぁと思いました。言葉で説明するのは本当に難しい。ぜひ読んで欲しい1冊です。
何かを語らずとも、それぞれの心の中に言葉にはならない何かが必ず生まれると思います。それを大切に生きていきたい。そう思った1冊です。
2026年の読書は、アルジャーノンからスタートしました。素敵な本に出会える1年になりそうです。

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2026年01月02日

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今年最後の締めくくりとして選んだのは、『アルジャーノンに花束を』
長いこと積読していたけど、ようやく読めた。

賢くなりたい、と願う知的障害者の青年チャーリイ・ゴードンは手術によって高い知能を得る。しかし、そこには過酷な現実が待ち受けていた。

知能が高まるにつれ、今まで気づかずに済んでいた人の悪意を感じるようになったり、妬みによって自分から離れる人が増えて孤独を感じるようになったりする。また、急速に知能が高まる一方で、発達途上の精神面とのギャップに苦しんだりもする。その姿が何ともつらく、もどかしかった…。チャーリイは、家族の一員として、社会人として、そして何より一人の人間としてただただ認めて欲しかっただけなんだよな。彼の心の叫びや苛立ちが印象として強く残る。

チャーリイの変化の様子から、知能を高めることは、人の心を純真無垢な状態から遠ざけてしまうのだろうか、と考えてしまう。。
この世界は人間のいろんな欲が渦巻いていて、純粋なままでは人は心を守ることが困難だ。そのために、時にしたたかさを持ちあわせていないと、生きづらくなってしまう。

そんな気持ちを抱きつつ、本編を読み終えたあと、改めて冒頭の著者の序文に立ち返る。
そこには、知識の探求に加えて他者と共感する心、思いやる心を考えることが住み良い世界を築くのだ、と著者の言葉があった。
その気持ちや行動が、タイトルの『アルジャーノンに花束を』に込められているのかな。他者を思いやる気持ちを大切にしたい。

この作品で2025年を締めくくれて、今年も充実した読書生活を送れました。また来年も素敵な本と巡り会えますように。
皆様、良いお年をお迎えください⭐︎

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2025年12月31日

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ネタバレ

途中で挫折したきり積んでた名作をついに読んだ。200ページ目くらいから本番始まってどうやら今まで自分はプロローグで挫折してたらしいことを知り大ウケ。
逃亡してからめちゃくちゃおもしろかったし、もしかして最後……って気づいたとき鳥肌立った。
文章は賢くなるにつれて匠になっていくんだろうなっていうのは読めてたけど、今までずっと一人称だったのが途中三人称になったり論文的になったり不安定でおもしろかった。
小説って自由だ。
タイトル回収がすごく綺麗だった。

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2025年12月31日

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不朽の名作。ちょっと古いが、会社の上司が紹介していて、オーディブルにあったので今更だが初めて読んだ。
知的障害の実験的手術で知性を手に入れ変化して行く様子を一人称の独白で描く手法が秀逸。恋愛感情を絡めて描かれる人間模様、登場人物の心理の揺らぎにはとてもドキドキした。
主人公チャーリーに自分を重ねたくなる。最後の悲劇的結末も、誰もが迎える人生の終末期と重ねたくなる。人間心理の本質をついた名作だと思う。

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2025年12月30日

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先天的に人より発育が遅いチャーリィが背負っている過酷な人生に想いを馳せずにはいられない。どうしたって可哀想と思う気持ちがある。それでもチャーリィは当たり前に人間で、チャーリィの純真な性格は確実にそこにあって、チャーリィが主体的に幸福を追い求めていた人生があるということを忘れたくない。
こんなに作者の愛情に溢れたSF作品があることに希望が感じられる。老いていくにつれ簡素に、ある意味強くなっていくチャーリィの手記に文字通り号泣してしまった。2025年末にこの作品を読めて良かった。

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2025年12月30日

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知らないほうが幸せだったのか、知ることで満たされたのか。

知能が上がるにつれ、世の悪意、不条理に触れ悩み苦しむことが増えていく。

自負の知能が低下していく自覚、コントロールできない自分と向き合うこと。

2つのテーマに深く考えさせられた。

答えがでない。

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2025年12月29日

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でもぼくは知ったんです、あんたがたが見逃しているものを。人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもないってことをです。

まず素朴な疑問。誤字は原典ではどう表現されていたんだろう。語彙や技法が段々向上していくのが、リアリティがあって感心した。そしてだんだん失われていくのが分かっていくと、しかも驚くほど急速に、悲しくなる。ここだけでも深い読書体験。
知能がある前と生まれた後、そして失った後のチャーリーは確かに同一人物なんだけど、同じ人間だと判断するのは確かに難しい。それはパン屋のみんなを見ていたらわかる。それなのに、大学の人たちを見ていたらひどい感じがするのが不思議。人間って相対的なものなのかと考えてしまう。
知識があると傲慢になる、というのも身に積まされる。謙虚とかいうことではなく、知識があることで人間の上下を感じないようにする訓練が必要。白痴だから愛嬌がある、ということではないことも併せて。

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2025年12月31日

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これまで読んだ本の中で1番早く読み終わった。登場人物のすべてが自分と重なり、誰の気持ちにも共感した。素晴らしい小説でした。

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2026年01月01日

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ネタバレ

この本の本質は何か考えると私は文明の発達は手放しで誇るべき事なのか知能数値が変わることで多角的な視点から見る幸せとはなにかのようなものだと思う。
文明の発達は凄まじく文化や流行りも目まぐるしく変わっていくその時に健常者にあるものをない人も得られるようになっていく
盲目の人が目が見えるようになるような事だ
本当にそれは人類の進歩だと簡単に誇れるのか
目が見えるようになることは感覚が1つ増えると言うことそれは慣れるまで沢山の時間を要するのではないか、目に見えなかった頃の悪意を知ってしまうのではないか
今回は知能が人工的に与えられる
知的障害を持つが心優しく全て自分が劣っていると考えるチャーリー
チャーリーは知恵を得たことでそれまでの悪意を理解してしまうそして私の主観だがどんどん性格が歪み傲慢な考え方になって行ったと思う
周りと乖離しながら生きていくことはとても苦しいと思う
そしてまたどんどん知能が戻り無知ゆえの少年のような心のチャーリーに戻り最後は死んでいく
私は知能が上がるよりも急速に知能が戻っていく感覚に震えた。
知能が高いチャーリーは文章を読み知識を蓄えるのが幸せなんだと思う
別人格のようになったチャーリーの視点から幸せが表現されていて私は涙が止まらなかった
そして心優しい無知なチャーリーは最後にアルジャーノンに花束を添えて同じ墓に埋めて欲しいと願った
悪意を知らない純粋なチャーリーだからこそ本当の最後にアルジャーノンに花束を添えてと伝える優しさに心打たれるのだ
そしてこれは和訳の話だが本当に凄いと思う
誤字脱字が何を言いたいのか理解し上手く日本語に落とし込まなければいけない
例え知らない文章を生みだとしても
沢山の労力によってこの1人の人間と1匹のねずみの人生が日本に伝わることになったんだと感じた

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2025年12月26日

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読み終わった時は言葉を失った。

チャーリーが天才になっていく道筋を日記に用いられる語彙や構成で見て取れることにワクワクしていた。心優しい青年が有り余るほどの頭脳を手に入れたらどうなるのだろうかというワクワク。しかし、実際には優しさを失い、彼は天才の称号と共に孤独を選んだのだった。そして、天才へと変貌する速度と同じような速さで知能を失っていくチャーリー。彼は望んでいた知的さを手放さざるを得なかった。それが手術の効果であったから。術前よりも知能が下がると予測されていたところ、彼にはしっかりと心の優しさだけは残されたのだ。彼が歩んだ孤独の421日は、着実に彼を成長させ、チャーリーという人物の物語に刻まれたのであった。アルジャーノンとともに。

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2025年12月25日

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ネタバレ

みんなに一度は読んでほしい。主人公の書いた報告書で進んでいく文章から伝わってくる彼の細かな心境や様子で一気に引き込まれます。
初めて読む人にはぜひ気になって最後を見て読むのではなく最初から読み進めたほうが面白いです。先に結末を知っていても面白いですが、私は読む前に戻れるのなら最初からまっすぐ読み進めたかったです。

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2025年12月23日

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間違いなく名作。
知能を得ることによって良くも悪くも今まで見えなかったものが見えるようになって、周りの反応も自分の性格も変わっていく。
登り詰めた先に下降していくのが悲しくて切ない。最後は自分の意思があるうちに決断し、アルジャーノンへの心遣いも残す…という終わり方がしばらく心から離れなかった。

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2026年01月01日

ネタバレ

アルジャーノンに花束を

最初の方はひらがなや誤字ばっかりで読みにくくて嫌だなとか思ったのに見ていくうちにどんどん世界観に飲み込まれる感じがあって最後まで見たら気づいたら泣いてる感じがあってめっちゃ感動した最初は見にくいなとか思ってても数ページ進むだけで時間も忘れて最後まで一気に読んじゃう世界観の引き込みかたが素晴らしい

#泣ける #切ない #深い

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2024年08月22日

QM

ネタバレ 購入済み

切なくなった

終始日記風の書き方で、最初幼児の知能レベルで書いた日記はかなり読みづらかったけど、とある日を境に作文能力が急上昇、こんなに変わるもん??!とびっくりしました。
最初は低知能だったが故にいじめられていると気づかなかったものの、周り対する優しさや希望のようなものが読み取れました。
「頭がよくなる手術」を受けたことによって、数日後チャーリィの理解力や会話の能力はメキメキ上達、でもそれと同時に小さい頃の嫌な思い出やトラウマがよみがえるようになり、それによって苦しみます。
物語が進んでいくにつれてより賢くなったチャーリィは、ずっと憧れだった「他の人と政治や宗教や、そういう高度な内容の話がしたい」という夢は叶えられたものの、昔のような優しさがだんだん抜けていく様も読み取れてそこが切なかったです。
うんと長い間会わなかった妹とは和解できたようだけど、お母さんとは結局そのままで、、、それがチャーリィをさらに傷つけているところも、読んでいて「報われないなぁ、、」と思いました。
最後、知能レベルはまた退化、「チャーリィ頑張ったね、お疲れ様」という気持ちでいっぱいです。

#泣ける

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄い本だった。
最後の、ギンピイの台詞と、キニアン先生には、思わず泣いてしまった。チャーリイはエレベーターを上昇し、また下降した。それぞれのすれ違い様、アリスと愛し合った。上昇することで知識は得たが、人間という愚かさも知ってしまい皮肉屋になり人情が薄れてしまった。下降することでそれらたくさんの知識を失ったし、もう、前のようには皆と言葉を交わせなくなったし、身動きもゆっくりになったけれど、以前よりは友達・理解者は増えた。それでも、同情されたくないからウォレンへ行く。そこでまたたくさん友達を作るのだ。もっと後退が進めば、怒りの感情も無くなるかもしれない。

翻訳本は読みにくいものが多いが、この本はIQの低い全文ひらがなだろうが、終始読みやすくて止まることがなかった。著者、ダニエル・キイス氏の他作品も読みたくなったのは勿論だが、同訳者、小尾氏の他訳書も読んでいきたい。


あとでギンピイが悪い足をひきずてきてチャーリイもしだれかがおまえに困らせたりだましたりしたらおれかジョウかフランクをよべおれたちがかたをつけてやるからなといった。おまえにわともだちがいるってことをおぼいといてもらいたいなそれを忘れるなよといった。ありがとうギンピイとぼくわいった。(p446)

↑泣ける(´;ω;`)

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2025年12月28日

購入済み

人の脆さと尊さが光るラスト

この物語、発表が50年ほど前なので今と知的障害者への社会の接し方が違うことを留意しなければなりません。

それはさて置き、読後はまさに一人の人生の誕生から終わりまでを見たような、そんな感覚に陥ります。人とは、知性とは、幸せとは、愛とは、家族とは、教育とは何か?その一つ一つを読み手に考えさせる一方、本書へ抱く感想や評価は人それぞれであり、感動したというレビューでも人によってポイントが違うのかなと思います。

私は本レビューのタイトルに書いた言葉が思い浮かびました。人はどこまで登っても無敵ではない。この本には色んな人間的弱さが登場します。そしてそれに抗わんとする主人公のひたむきさや苦悩も描かれます。弱いんだけど、どんな自分でも、どんな人生でも肯定的に受け入れる。そんな気持ちにさせる話であり、ラストの一節に向かって丁寧に書かれた物語の全体的な構成は見事と言う他ありません。
ただ人間てすごいね!と賛美するのではなく、生々しい弱さや苦しみを抱える面が描かれており、世界中から『主人公は私だ』という感想が出るのはそうした普遍性があるからだと思う。

ちなみに翻訳が非常に秀逸で、主人公の知的水準に応じて変わる文体を巧みに読みやすい日本語へ訳しています。試し読みの序盤で読みにくいと思った方は何とか数十ページ耐えてください。その後の文体
は物語自体好きになれなくても翻訳レベルだけで感動するはず(笑)

#切ない #深い

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2021年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SNSで見たから読んでみよう、そんな軽い気持ちで読んでしまったけれど、読む前に覚悟がいるなと思った
はじめの方の経過報告はひらがなが多く、句読点を使いこなせず、誤字もあってすごく読みづらい。早く知能指数高くならないかな?そんな風に思ってしまった。ただ1番読みやすい(逆に難しいと感じるくらい)のときがピーク。そこからどんどん終わりに近づくにつれてまた知能が低くなっていくとき、とても切なかった。でもそれと同時に、本来のチャーリィが戻ってくるような気がして嬉しくもなった。最後の追伸、アルジャーノンを思う気持ちが記されていてとても温かい気持ちになった。
P363 l15
「人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもないってことをです」
結局ないものねだりなんだろうけれど、それを手に入れようと努力できる豊かな人間でありたいなと思った。

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2026年01月04日

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ネタバレ

最初は読みづらくてしょうがなかったけど、読み進めるにつれてそういうことか、とこのわかりづらさがわかった。読むのが楽になる=ピークの時期であるのがわかり、それ以降読むのが辛くなった。でも人を想う気持ち、大切にする気持ち等、実験から人間味が出てきたところは最後まであって心が温まった。また読みたい。

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2026年01月04日

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ネタバレ

「泣ける名作」として読み始めましたが、泣けるというよりは考えさせられる一冊でした。

短期間における知能の変動は、読んでいて時には悲しく痛々しい思いでしたが、最後にチャーリーが低下していく知能の中でも、学ぶことの大切さや周囲の人々の暖かさを感じ前を向いている姿に、愛しさが芽生えました。
そしてラストの「ついしん」の2行にたどり着いた時に、切なくも救われた思いになり、この本が長く愛される理由がわかりました。

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2026年01月04日

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読み進めるほどに胸が締めつけられる。チャーリイが「わかる」ようになるにつれて、世界が優しくなくなる皮肉があまりにも残酷で、それでも彼が示す誠実さや他者への思いやりは、知性を超えた人間らしさとして心に残った。
特に、変化の過程が日記形式で描かれることで、希望と喪失の揺れが生々しく伝わり、「人はどの段階でも尊重されるべき存在だ」という当たり前の事実を、痛みを伴って思い出させられた。
読後、「普通」や「賢さ」を基準に人を見る自分を省みずにはいられず、他者へのまなざしを少しだけ優しくしようと思わせる一冊。

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2026年01月03日

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ネタバレ

不朽の名作と言われる所以がわかる。
文章も序盤以外は面白い。
作者に伝えたかったであろうことが、序文にそのまま書かれており、文章は美しいがテーマ性としてはほぼそこだと思うのでわざわざ述べることは特にないかもしれない。

好きだった序文をフレーズに追加した

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2026年01月02日

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ネタバレ

経過報告9らへんから文法を学び始めてたので一気に読みやすくなった。
センシティブな内容(夢精などの性的な部分等)が曖昧にならずしっかり書かれてあるのが良いなと思った。心が脳に追いつけず戸惑っているところもとてもリアリティがある。
フェイとの性行為は読むのが苦痛だったけど,なぜかアリスとの性行為というか愛し合っているシーンを読むのは苦痛ではなかった。むしろ自然で綺麗だなと思った。
終盤急速に知能が低下していくさまを読むのが苦しかったが,本当に最後の2,3ページで手術をする前の純粋で心優しいチャーリイが現れていて,切ないが心温まるような気持ちになった。

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2026年01月01日

Posted by ブクログ

ヨルシカのアルジャーノンという曲からこの本の存在を知り、気になって読みました。
最初は誤字脱字だらけでテンポよく読めず、それが新鮮で面白いと思い根気よく読み進めていきました。
最後は、この本と出会えてよかったと思えました。

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2025年12月19日

匿名

購入済み

言わずと知れた名作。
書き方も独特で、ある出来事がきっかけで運命が狂わされた主人公の心情が丹念に描かれている。
真実は恵みなのか、それとも呪いか。
切なくて胸が苦しくなるような作品が好きな人にオススメしたい

#泣ける #切ない

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2023年02月14日

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ネタバレ

切ない、、、。
チャーリーは手術する前の方が幸せだったのか。
賢くなると、自分が今まで馬鹿にされていたことに気づく。望んでいた世界だけど、知らない方が幸せだったのか。
急速に知能が落ちていく様子が、読んでいて怖くて辛かった。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

色褪せることのない名作。描写にリアリティがあり、残酷さがまた良かった。
文章が難しく、また読める自信がないので★3だが気持ちは★5。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

知能レベルが同じじゃないと会話中にイライラしてしまうということが体感できた。あまり関係ないけど1日だけ美女になれるくらいなら美女が1日だけ私になってほしいと性格の悪いことを考えてしまったことがある。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知的障害を持つチャーリーによる「経過報告」という形で綴られる本書。
初めは誤字が多く拙い文章だが、知能の向上とともに難解な言葉が増え、手術前には気づかなかった世界が見えてくる。
「利口になること」を望んでいた彼は、知識を手に入れたことで、知りたくなかった事実に気づき、苦しみや葛藤を抱えるようになる。

最終的に元のチャーリーに戻ってしまうが、アルジャーノンに花束を、というセリフにある通り、彼自身の優しさは残された。また彼は決して孤独ではなくなった。
この経験を通して、彼は知識のある人とそうでない人、両方の立場の気持ちを理解できるようになったと思う。

本書は、知性とは何かを、静かに問いかけてくる一冊だった。相手を思いやる心が大事。

素敵な作品だが、文学特有の言い回しやチャーリーの複雑な心境の描写など読みにくいなと感じることも多く、さらっと流し読みをすることもあった。(翻訳に慣れておらず、、)

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2026年01月03日

購入済み

人間の悲哀

IQと人間性とは関係のないものだと思う。チャーリーが彼らしく生きることがベストだった。母親の愛情は歪んでいて、安らぎどころか恐怖でしかなかった。職場でも、妬みや軽蔑の的であった。結局、彼の居場所は何処にもなかった。なにが幸せなのか、最期までわからなかった。私もアルジャーノンに花束を供えたい。

#切ない

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2025年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

泣けると言うよりかは、悲しい…悲痛…

チャーリーが心から純粋に学びたい。と思っていた気持ちは母親に愛されたいがゆえ。
人類初の実験体となり数ヶ月で望んでいた最高の知能を得ることができたのに、そのことによって、母に傷付けられていた辛い過去を思い出す。そして、賢くなったことにより、周りが今までどんな風に自分を見てきて接していたのか…自分がどれだけおろかだったのか…突きつけられる現実。そして失うもの。賢くなった分、孤独になる…。


さらには頭脳は継続的なものではなく、衰退(急激に)していくものだと、アルジャーノンを見て気づく…そして、それは現実となる。

悲しいことしかないじゃん。
せめて、母親に会いに行ったときに母が受け入れてくれたなら…って思う。

本当に悲しすぎる…

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2025年12月25日

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