【感想・ネタバレ】アルジャーノンに花束を〔新版〕のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年05月05日

この世界を急激な速度で知り、そして忘れていく。
自分と同じ速度感で生きる人が周りに常にいないという虚しさの中で、何を愛して生きれば良いのか。。

言語や文字を知り、世界を知り、友達の目や家族についても知ってしまうなど、前のチャーリーと術後のチャーリーが混在した精神性と同様に、相反する感情が生まれる。

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Posted by ブクログ 2024年05月01日

最初は読みにくいなぁこれいつまで続くんだろ?って感じだったんだけど、純粋なチャーリーの目線から映る世界と、飛躍的に知能が向上したチャーリーからの目線、そして最後はもうダバダバ泣いた。あー駄目だよこういうの、泣いちゃうよこういうのは。

何がいいとか悪いとか、どうすればよかったんだろとか、私にはわから...続きを読むない。やるせなさが強い。ラスト思い出してボロボロ泣いちゃう。

昔見たアイアムサムをふんわり思い出した。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

休暇の1日で一気読み。
主人公の葛藤を思うと、どちらにせよ報われない現実。
それと半年くらいの期間で急激に進化と後退を経験する感情を追うと目がまわってしまうほど、なんて言ったらいいのかわからない気持ちになる。

物語を読んでて、ブルーハーツの「情熱の薔薇」の歌詞をふと思い出しました。『見てきたことや...続きを読む、聞いたこと、今まで覚えた全部、デタラメだったら面白い』

表現方法が異なれど、両者とも同じ真理に対する訴えを感じました。

自分は何のために生きるのだろう、誰のために、誰とともに生きるのだろう等、時折考えてしまうモヤモヤした感情に対して響く言葉が沢山出てくる小説だったと思います。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

知的障害を持つチャーリーの「けえかほおこく」で構成されていることに少し驚いた。
「けえかほおこく」がいつの間にか「経過報告」になり、知能を手に入れたチャーリーが別人のように「成長」していく。

まずは翻訳が素晴らしい、相当苦労されただろうなと感じた。
原文はどのようになっているのだろうと考えずにはい...続きを読むられなかった。

チャーリーが皆から愛されたい、友達をつくりたい、そのために賢くなりたいと願って手術を受ける。
手術後はだんだんと天才になっていくのだが、その過程で過去の記憶、しかも辛い記憶が次々とよみがえったり、みんなから好かれていると思っていたが、実はバカにされていたのだとか、周りの人が賢いわけではないことが分かってしまったりと、求めていた愛や友情が得られない。
賢くなることが幸せだったのか、このあとの展開もあり、孤独を抱えるチャーリーが気の毒で気の毒で仕方なかった。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

有名なこの小説を、なぜもっと早く読まなかったんだろうと、とても後悔。

日記のような形式で物語が進んでいき、最初はとにかく読みにくく、なんて読みにくい小説を買ってしまったんだろうと思った。
チャーリィの知能が上がり、だんだん読みやすい文章になり、難しい言葉が沢山出てくるようになり、そこからの展開、そ...続きを読むして物語の結末に心が揺さぶられる。

「アルジャーノンに花束を」のタイトルの意味が途中から分かってくると、この小説を読むのを止められない
。結末のチャーリィの願いを、誰かが叶えてくれるといいなと思う。

知能の高さも大事だけど、それよりも人柄って大事だなと改めて気付かされた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月28日

とても考えさせられる内容でした。
まず白痴の男性が手術により突然知能を持ち、そして退化していく様子を「文章で」魅せられた事に大変驚きました。

アルジャーノンに初めて勝てた時の心境
今までいた「ともだち」に馬鹿にされていたことに気付いた時
大好きだった「キニアン先生」への心境の変化
その他色んな人と...続きを読むの関わりやチャーリィ本人の考え方等
そしてさいごのさいごにアルジャーノンの事を考え祈る姿に涙が出そうになりました。

名作と聞いていましたが、本当に読んでよかったと思える作品でした。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

アルジャーノンを読むのは7年ぶり3度目とかかなあ。今回もこんなことあったっけという発見や、そういう意味かという新解釈がたくさん。今や、脳をいじることはSFでなくなっていて、やっぱり恐ろしい。いじめや偏見など、今だからなお考えさせられることも。それに、幸せってなんだろうということも。科学技術の発展に良...続きを読むい面があることは間違いないいだけど、利用する側、対象になる側の気持ちみたいなものはどうなるんだろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月27日

本は読み方から感じられるものが変わる気がする。
主人公に感情移入をして読むのか、客観的に読むのか、自分に置き換えて読むのか。
この本自身、驚くような内容だった
チャーリーの短い4ヶ月間は悲しくて切なくて儚いものだった
知能を持ったチャーリーは知ろうとする。
自身を見失い、他人を疑い、嫌悪をもつ
知ら...続きを読むなかった時は嫌悪などなかった
手術の善悪やチャーリーの行動の善悪を議論する必要はない。
起こった出来事を追体験することで、出来事自身を深く理解するのが正しい読み方なのではないか。
この小説は音楽のアルバムのように何度も読むことで、形を変えて私を驚かせてくるだろう
1度目の読んだ感想は「驚き」だ。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

感動。人間にとって大切なことは何か教えてくれる本 彼女の 「高いIQを持つより大切なことがあるのよ」が響いた。
子供の頃の純粋な気持ちはどこに行ってしまったんだろう。人間は醜い、老いは怖い

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月22日

フェイはどうして、チャーリイから離れたのだろう。

フェイのチャーリイへの気持ちは興味(引っ越してきたお隣さんが気になる)→遊び仲間(一緒に飲んだり踊ったりする、ゲイ疑惑のあるご近所さん)→愛情(親しくなって恋人ごっこをする関係に)→執着(チャーリイが研究に没頭していくことへの怒りを見せる)、そして...続きを読むチャーリイが知能後退で自暴自棄になっていくのを心配する描写があったかと思うと、わずか一ヶ月足らずで「彼女(フェイ)は『あっちへ行け、二度と来るな』と言った」。そしてあれだけ放置していた壊れた鍵も新しくつけ直した。
フェイは家に知らない人を泊めてお金を盗られても気にしない性格だし、突然拒絶することが不思議だった。
経過報告に書かれていないだけで頭脳後退したチャーリイが無意識にとても失礼なことを言って怒らせた可能性もあるけれど…
パン屋仲間たちが突然天才になったチャーリイを受け入れられなかったように、フェイもスマートな紳士だった彼が白痴のように振る舞うことを受け入れれられなかったのだろうか。なんだか切ない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月19日

純粋で素直な子供から、
大人になると沢山悩みごとができて、
死が近づくと、成長する過程で付けてきたものが削ぎ落とされて、
生まれた時に戻っていくように感じた。
自分が今生きているのは、死ぬ直前にはどんどん削ぎ落としていくものを
肉付けしている作業だと思った。
最後の一文が人として一番大事な気持ちな気...続きを読む持ちだなと思ったので、
その気持ちが死ぬ間際まで残っている主人公は可哀想じゃない。

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ネタバレ購入済み

切なくなった

QM
2023年12月20日

終始日記風の書き方で、最初幼児の知能レベルで書いた日記はかなり読みづらかったけど、とある日を境に作文能力が急上昇、こんなに変わるもん??!とびっくりしました。
最初は低知能だったが故にいじめられていると気づかなかったものの、周り対する優しさや希望のようなものが読み取れました。
「頭がよくなる手術」を...続きを読む受けたことによって、数日後チャーリィの理解力や会話の能力はメキメキ上達、でもそれと同時に小さい頃の嫌な思い出やトラウマがよみがえるようになり、それによって苦しみます。
物語が進んでいくにつれてより賢くなったチャーリィは、ずっと憧れだった「他の人と政治や宗教や、そういう高度な内容の話がしたい」という夢は叶えられたものの、昔のような優しさがだんだん抜けていく様も読み取れてそこが切なかったです。
うんと長い間会わなかった妹とは和解できたようだけど、お母さんとは結局そのままで、、、それがチャーリィをさらに傷つけているところも、読んでいて「報われないなぁ、、」と思いました。
最後、知能レベルはまた退化、「チャーリィ頑張ったね、お疲れ様」という気持ちでいっぱいです。

#泣ける

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購入済み

人の脆さと尊さが光るラスト

2021年07月13日

この物語、発表が50年ほど前なので今と知的障害者への社会の接し方が違うことを留意しなければなりません。

それはさて置き、読後はまさに一人の人生の誕生から終わりまでを見たような、そんな感覚に陥ります。人とは、知性とは、幸せとは、愛とは、家族とは、教育とは何か?その一つ一つを読み手に考えさせる一方...続きを読む、本書へ抱く感想や評価は人それぞれであり、感動したというレビューでも人によってポイントが違うのかなと思います。

私は本レビューのタイトルに書いた言葉が思い浮かびました。人はどこまで登っても無敵ではない。この本には色んな人間的弱さが登場します。そしてそれに抗わんとする主人公のひたむきさや苦悩も描かれます。弱いんだけど、どんな自分でも、どんな人生でも肯定的に受け入れる。そんな気持ちにさせる話であり、ラストの一節に向かって丁寧に書かれた物語の全体的な構成は見事と言う他ありません。
ただ人間てすごいね!と賛美するのではなく、生々しい弱さや苦しみを抱える面が描かれており、世界中から『主人公は私だ』という感想が出るのはそうした普遍性があるからだと思う。

ちなみに翻訳が非常に秀逸で、主人公の知的水準に応じて変わる文体を巧みに読みやすい日本語へ訳しています。試し読みの序盤で読みにくいと思った方は何とか数十ページ耐えてください。その後の文体
は物語自体好きになれなくても翻訳レベルだけで感動するはず(笑)

#切ない #深い

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

無性に泣きたくなる、というより泣いた。
冒頭の拙い「けえかほおこく」と終盤の少しずつ少しずつ戻っていく経過報告に涙が出てくる。

肉体の成長と精神の成長が同時に起こることで、人への思いやりや気遣いを学んでいくのが「普通」だとすると、IQが著しく向上し、子供のまま発達してしまったので、他人を省みること...続きを読むが未熟なチャーリィ。もともと持っていた優しさや純粋さから一歩踏み込んだ社会性、といおうか配慮が急激な発達に追いつかなくなってきてしまった。

チャーリィに限らず、誰しも"不完全さ"を持ち合わせているのではないだろうか。完璧な人間とは何か?そんなもの存在しない。誰しもが歪な部分を持ち合わせている。それは程度問題。だからその不完全な部分を自分に投影して感動が出来る、ということなのかもしれない。

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久々に海外の訳書を読んだ。
洋書は過程に対する描写が細かいと感じた。
逆に日本の小説は起こった結果、エピソードに次ぐエピソードという書き方のような気がする。
合理性という意味では、逆なのでは?とも思うが、文学に寄せる表現が両者で真逆のものを求めているというのは興味深い。
何言ってんのかわからなくなってきた。

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Posted by ブクログ 2024年05月02日

なんと表現したら良いか分からないけど、とても考えさせられる作品だった。
ただ、どんでん返しや泣くほどの感動は自分的には無かった。
自分が置かれている状況を考えさせられる作品だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月05日

ゴードンが徐々に急激に変わっていくストーリー、本人の心情変化が伝わる描写には本当に驚かされた。本でこそ良さが伝わる良い物語だと思った。

また、自分がいかに狭い領域の知見しかないのか、無知の知を思い知らされたし、著者すごいなと思った。

一方で、号泣すると言われて読んだので、ハードルを上げ過ぎていて...続きを読む号泣はしなかった。
知らないことを知り続ける人生、物語から知る世界は山ほどある。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

生徒が感想文を書いた!って聞いて、なつかしい本だなーと、読み返してみました。
最初は、平仮名ばかりで慣れるまで読むのが大変でしたが、主人公のチャーリイ目線で書かれた文章にひきつけられて、一気読みしました。
人は生まれながらにして自分に備わっているもの全てを受け入れて、いかに人生を全うできるか。
欲望...続きを読むにまかせて、科学を発展させてよいのか。
深く考えさせられた本でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月29日

知識や技術には人間的な愛情による裏打ちがなければ意味がない。
とても端的で、私たちに深い示唆を与えてくれる一文だと思います。
欲を言えば、人間的な愛情はどうやって育つのかを見せてくれれば
尚良かったのかもしれませんが、それが抜けていると何が起きたかを
解像度高く書き出してくれていると感じています。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

知識や教養が自分の考え方の枠組みを形成していき、良くも悪くも無意識のうちにその枠組みの中でしか思考できないようになっていくのだろう。
自分の常識が相手の常識とは限らない。他人の心はわからないが思いを馳せることはできる。理解できなくてもよいから共感する姿勢を取ることがきっと大切なのだ。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

再読。
もう何十年も前に読んで感銘を受けた。
今、読んだらどう思うだろうと思って購入した。
やはり名作は名作だった。感動した。
しかし、切ない。
最後の「アルジャーノンに花束を」は名文だと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月25日

現実に会ったらどうかは分からないけれど、賢くなったチャーリーよりも昔のチャーリーに惹かれてしまうのはなぜなんだろう。自分より劣っているものへの庇護欲なのか、素直さに対する憧れなのか。最後、知能が低下しないというハッピーエンドも期待したが、そうはならなかった。そもそも知能が低下しない結末がハッピーエン...続きを読むドなのか。
色々な感情が湧き上がる小説でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月21日

とても読み応えのある作品だった。

知的障害者のチャーリィが賢くなる脳の手術を受け、自身が記録する手術の経過報告を辿るという形式で進むお話。

ともだちだと思っていたパン屋の仲間達は自分を嘲り優越感に浸っているだけだったこと。
母親に捨てられたのは自分の知能が低いことが原因であることを理解していくシ...続きを読むーンは胸が痛くなった。

また、知能が上がっていくにつれてチャーリィの良さであった純粋で素直な部分が徐々に消えていき、次第に傲慢になっていくのをみて賢くなることが幸せなことではないと強く感じた。

変わらなかったのはただ愛し愛されたかったということ。特に母親に愛されたかった気持ちがひしひしと伝わってきた。

終始報われない部分が多かったが、最後の一文でチャーリィの愛と優しさ感じることが出来たのが良かった。

人が生まれてから死んでゆくまでの心の変化と通ずるものが多く、自分としても「本当に大切なことは何か」を改めて考えるきっかけになった。

また記憶が薄れた頃に再読したいと思う。

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

「読まないまま終わる人生もあったと思うと
怖いってぐらい凄かった。」
Xで突如現れたこのポストはまたたくまに拡散、
1,500万回以上のimpと17万いいねを記録。
自分もこのポストを見て思わず本屋に行き、買ってしまった。
感想は、まさに「凄かった」。
1人の「白痴」な青年が手術を受けて天才へと変わ...続きを読むる話。知識をつけることで幸せな人生を歩めると思っていたが、知識は人格をも変え、周りの環境も次々と変わっていく。その中で知る、愛や孤独。日本語で言う、「知らぬが仏」という言葉を深く考えさせられる本であった。
天才から元に戻る過程には読者として悲しみ、悔しさがあったが、最後の文章にはそんな感情をかき消して擦れるぐらいの主人公の前向きな感情を読み取ることができ、少し安堵している。

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Posted by ブクログ 2024年04月20日

主人公・チャーリイの視点で語られる『手術』の経過報告。
知能を獲得していく過程の心理描写が精緻で、「今まで自分をばかにしてきた」周りの人たちに、追いつき、追い越していくときの心の動き(過去の出来事のモヤが明らかになっていくさまも含めて)は、読んでいて辛い部分もあった。
終盤の展開は、切なかったな。
...続きを読むチャーリイは、最後まで人間への愛をもっていたのだと思う。

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しかし自由とともに悲哀が襲った。私は彼女と愛しあいたかった。情緒的な性的な恐怖に打ちかち、結婚し、子をなし、落ち着きたかったのだ。
今やそれは不可能となった。IQ百八十五の私は、IQ七十であった私と同じくらいアリスとかけはなれているのだ。そして今度は二人ともそれを知っていた。

「知能だけではなんの意味もないことをぼくは学んだ。あんたがたの大学では、知能や教育や知識が、偉大な偶像になっている。でもぼくは知ったんです、あんたがたが見逃しているものを。人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもないってことをです」

「高いIQをもつよりもっと大事なことがあるのよ」

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

手術後、友達だと思っていた人たちが実は自分のことをばかにしているだけだったと気づいたところが切なかった。

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Posted by ブクログ 2024年04月02日

書店で文庫本になっているのをみつけ気になり
本棚の奥からひっぱり出してみた
あのピンクの花束の表紙を
初めて読んだのは三十数年前 高校生のとき
きっかけは勿論 氷室京介
ひらがなだらけから 漢字だらけになっていくのは 英語ではどうやって表現するのか気になったよなぁ 英語版も読んだんだっけ?

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購入済み

匿名 2023年02月14日

言わずと知れた名作。
書き方も独特で、ある出来事がきっかけで運命が狂わされた主人公の心情が丹念に描かれている。
真実は恵みなのか、それとも呪いか。
切なくて胸が苦しくなるような作品が好きな人にオススメしたい

#泣ける #切ない

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月05日

中2の娘に勧められて読みました。題名は知っていたけど、こんな内容だったのかと。知的障害者のチャーリーの悲哀・苦悩が描かれていました。切ない。

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

知的障害を持つ人が何をどこまで理解してるのかは分からないけど、度合いによっては人権を侵害されてるかのような苦悩がある事を叩き込まれる

チャーリイの場合は手術後にそれを思い返して理解している分、余計に自分が被った行動や家族の対応が突き刺さったと思う

自己中心的な知能探求は愛情や人間関係を排してしま...続きを読むうことも然る事乍ら、それは自分にとっても周りにとってもプラスにならないどころかマイナスにすらなる

経過報告の知能レベルが綺麗な弧を描いて落ちていくのは残酷で、「笑わせておけば友達ができる」も諦念と知恵と俯瞰の結晶の様で悲しかった

生きているだけで自分が傷付くだけじゃなく、そのせいで家族を苦しめてしまうのはこの世の理不尽の塊で、余りにもやり場がなく惨い気持ちになる


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Posted by ブクログ 2024年05月05日

人間の価値はどこにあるのかと考えさせられた作品でした。
初めは読みにくくて何度も断念しかけましたが、文体でチャーリィの頭脳がどうなっているかわかるという斬新さが特に印象に残りました。
最後のついしん、誰かに届いていますように☺️

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Posted by ブクログ 2024年04月25日

最初は読みにくく苦戦しました。少しずつ展開が変わり、表現が面白かったです。感動話というより、文章の表現力・心理学の本として真剣に読んでしまい、泣きませんでした。

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

期待値が高いためかその期待を超えることができなかった
けど、わさもっと成熟した大人になったら何か響くものがあるのかな
差別はだめだし、人が1番大切にしないといけないものがわかった

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Posted by ブクログ 2024年03月21日

知的障害の男チャーリーが脳手術により知能が向上していく過程を報告書形式で進行される。知能の変化が文字,文体で表現されていて斬新。チャーリーが得ていくものと失っていくものが描かれ、幸せとは何かと考えさせられた。最終的には退化して元の知能に戻ってしまうが、穏やかで優しい心を取り戻す。
知能が進化していく...続きを読む中の回想で昔の出来事の真相に気付いて嘆く部分が印象的。
見えていないことで幸せなこともあリ、天才にはこの世の中が白けて見えてしまうのか。チャーリーの本質を見据え達観しどんな時も受け入れてくれたアリスに心奪われます。
特別感動とか涙腺がぁとまではいかなかったが心に残る作品でした。

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