小尾芙佐のレビュー一覧

  • ジェイン・エア(下)

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    ロチェスター氏との恋の鞘当てはよく覚えていたけど、破談になった後のジェインの行動は、すっかり忘れていた。
    読み返してみると、そこもなかなかドラマチックで面白い。特にもう一人の男性の存在が、幸せとは何か?という問題を提示している。

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    2018年05月21日
  • IT(1)

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    初の本格的なホラーです。
    映画には間に合わなかったので、ドキドキですが原作から攻めます!(笑)

    はっきり認識出来る恐怖より、得体の知れない何かが迫る恐怖の方が恐ろしいですね。
    子どもの頃に比べたら、オバケや暗い場所に怯える事は少なくなりましたが、この作品はその恐怖心を思い出させる作品のように感じました。

    結末はどうなるのでしょう。

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    2018年05月01日
  • 第三の女

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    途中まではなかなか意味がわからなかったけど、後半以降は物語が進み出して、ようやくおもしろく読み進められた。ぜひ映像で見てみたい作品。

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    2018年04月08日
  • IT(4)

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    もりだくさん、という感じ。解説を見ると、キングのある時点での集大成として他作品の要素が込められているようなので、それを知るとさらに重層的に読めるのでしょう。

    読後はさみしいというか、切ないのだけれど、清々しいというのはつまりそういうことなのだ。振り返らないということ、死んで生まれるということは。

    振り返ると、シルヴァーや、スタンの鳥や、エディの吸入器、そんな細かなものが印象的に話中に埋め込まれていので記憶に残っている。あと、チュードの儀式のところも好きです。
    初キング作品でしたが、楽しめました。

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    2018年01月14日
  • IT(1)

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    ネタバレ

    映画が面白かったので、原作は続編を見てから、と思ったが、2年後の公開だったので待ちきれず購入。スティーヴン・キング作品は初読です。

    展開的には導入の導入なのでまだ何とも言えない……。
    誰も恐怖を克服できずに、死の予感に怯えながら、でも約束を守る。嘘や欺瞞ぽく見えそうなものですが、そう感じさせない筆致。皆が集合する時が楽しみです。
    これから果たして誰かは死ぬのか……。

    以下は映画との差異を覚書として。ネタバレ注意。












    ・ジョージの死体は消えない
    ・マイクの父母は存命
    ・映画ではビルの親友はリッチィだと思ってた。エディとより遊んでいるとは

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    2017年12月24日
  • IT(2)

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    ネタバレ

    子ども時代、どんな前兆があったか
    そして、現代、またもや前兆が。。。 という事で
    ITの正体は謎のまま。

    大人には血が見えなかったりする事から、超常現象なのだなぁ、と、ようやく理解。

    女の子の虐めもえげつないけれど
    男の子の上級者からの暴力、というのも辛いな。。

    驚いたのは彼らの口の悪さと素行。(タバコ。。)
    日本語だと、割と卑猥なのは単語なイメージだけれど
    彼等は文章なのが凄い。
    「〇〇が母親の〇〇に入らず、父親の臑をつたって落ちちまったのさ、みたいな。」

    この町に住む住人がそうなのか、アメリカがそうなのか、分からないが
    やはり向うのニュアンスで面白さが謎なジョークは多々ある。

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    2017年12月20日
  • ママは何でも知っている

    購入済み

    馴染めなかった

    ママの口がけっこう悪くて、ちょっと馴染めなかった。ママに限らず、会話に出てくる人物の描写に配慮が足りないというか、言葉に引っ掛かりを感じてしまった。トリックは面白いんだろうけど、なかなか気持ち良い読書はできなかった。

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    2017年10月27日
  • IT(3)

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    ネタバレ

    再会を果たした「はみだしクラブ」の6人は失われた記憶を徐々に思い出し、繋ぎ合せる。

    〈荒れ地〉でのヘンリー一味との石合戦対決でマイクが仲間に加わり、「はみだしクラブ」の輪が完成する。まるで運命に定められていたかのように。

    27年前、ビルたちはどのようにしてITと対決するに至ったか、85
    年と58年を行き来しながら進行する物語は、ますます緊張感を高めていく。もう、後戻りは出来ない。ビルたちも、わたしたち読者も。

    というわけで夜に日をついで読みまくる。
    べヴァリーの美しさは圧巻!

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    2017年09月20日
  • IT(2)

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    ネタバレ

    いよいよ27年の歳月を超えて「はみだしクラブ」が再集結。ただし、一人は自殺・・・。7人いた仲間は一人欠けて「あいつ」と戦うための円環は閉じない。

    ところで、この巻ではあるエピソードの中でディック・ハローランが登場する。ここでもおそらく「かがやき」の力で危機を乗り越えたと思われるが、どこに出てくるかは読んでのお楽しみ。

    すっかり近代都市に生まれ変わったデリーだが、ビルは不安をぬぐいきれない。
    集まった仲間はIT(あいつ)との対決を選択するが、勝算はないに等しい。じわじわと彼らを追い詰めるIT。いやがうえにもページをめくる手は早くなり、さっさと3巻へ!

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    2017年09月14日
  • IT(1)

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    ネタバレ

    キングの小説の舞台となる町はたいていメイン州。アメリカ北東部に位置するキングの故郷でもある州だ。本作の舞台となるデリーもメイン州にある田舎町。物語は1958年、町を襲った嵐の夜から始まる。

    「IT」のヴィジュアルイメージと言えば、まがまがしいピエロのペニーワイズだ。ずいがぶん前にテレビドラマの発端部分を視たことがあって、恐怖のピエロが子供たちを襲うのだ。そんな話だと言うことは、大雑把ながら知っていた。今年(2017年)、満を持して劇場映画となって公開され、出だし好調との報を得ている。もちろん、YouTubeでトレーラーを見ているので、冒頭の嵐の夜、幼いジョージが紙のボートを追いかけて、あの恐

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    2017年09月20日
  • ママは何でも知っている

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    毎週金曜日にママの自宅へ妻と訪れ夕食を共にする刑事デイビッド。
    その夕食で自分の関わる事件についてママに話すと、ママが見事に解決してしまう。
    安楽椅子探偵ものの八篇の短編集。

    短編なので、事件の内容も簡単で軽く読める。
    ママがデイビッドにいくつか質問をし、その答えから真相にたどり着くといった形であるため、読者もママと同じ条件で事件に向き合える。
    残酷な描写もないため、そういうものが苦手なかたにも愉しめる。

    それにしても刑事デイビッド、事件について部外者にペラペラ喋り過ぎ。
    捜査上の秘密だとかの問題になったら大変だ。

    デイビッドの妻シャーリイとママの掛け合いも適度にギスギスしていて面白い。

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    2017年03月21日
  • 火星のタイム・スリップ

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    表紙が違うけどなー。
    読んでるうちに頭が混乱して、こっちが分裂しそうだったので「火星」はともかく「タイムスリップ」は追求しないことにしました。
    でも、もしかして新しい土地への開拓団みたいな感じで送り込まれた人たちは(自分の意思で参加したとしても)こんな環境にはあったんじゃないかな?と思うし、護符とか言い伝えとか、馬鹿にできない部分があるのも事実。
    なんか背筋が少し寒くなります。

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    2017年03月13日
  • IT(1)

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    ネタバレ

    大昔にテレビドラマがやってるのをうっすら見たような記憶。
    なのでずっと読みたいと思ってて、揃えてから積んで長かった(笑。
    ようやく読み出しましたよ。
    これのせいでピエロにそこはかとない嫌悪感を感じるようになった気がするんですよねぇ。
    道化恐怖症(Coulrophobia)まではいかないんですけど。
    恐怖、ではなくて嫌悪ですね。やっぱり。そっちの方がしっくりきます。

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    2017年01月04日
  • ママは何でも知っている

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    安楽椅子探偵ものの短編集なので、一編ずつちょこちょこ読みました。表紙が素敵です。
    古いアメリカが感じられます。食事をしながら謎解きをするので、料理がいろいろでてきます!アップルパイ食べたくなりました。
    一番最後の話が一番面白かった。
    ママの想像力に感心します!

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    2016年05月24日
  • IT(1)

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    ネタバレ

    「得体のしれないもの」がいるということが、文章を通じて伝わってくる。
    見えないものが迫ってくる、こちらを見ている、といった存在感が溢れている。

    何者なのか、何が狙いなのか、どう対峙するのか、そういった内容は一切出てこないことで序章的な位置づけであるが、このタメが後の巻で効いてくると思う。

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    2016年04月10日
  • ママは何でも知っている

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    安楽椅子探偵シリーズの最高峰!ママの鮮やかな推理の過程で、読み手も一緒にアレコレと推理しながら読み進められるというクオリティの高い構成になっているのが面白い。都筑道夫氏が安楽椅子探偵のもっとも理想的な本として、このジェイムズ・ヤフィーのママシリーズを絶賛しているというのも頷けました!創元推理文庫でもいくつかママシリーズが出ていたようなので、是非復刊して欲しいです!

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    2016年03月17日
  • 世界の誕生日

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    作家の創りあげた世界がここにある。宇宙のどこかにある星の上に。色々な星に住むヒトたちの話、そして長い旅をしてその星にたどり着き住み始めた一部のヒトたちの話。一緒に想像しながら読む。ここではない星に住むヒトたちの話を

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    2016年01月15日
  • IT(4)

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    3巻まではホラーという感じで楽しめだのだが、
    最終対決はコレジャナイ感が強かった。
    ”IT”はもっとおどろおどろしいものであってほしかった。

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    2015年11月14日
  • ママは何でも知っている

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    ネタバレ

    短編連作。推理。安楽椅子探偵。刑事。母。家族。『波』2015.7。事件の謎は食卓で解かれる。60年前に書かれた話でも、面白く読める読める。

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    2015年12月09日
  • ジェイン・エア(上)

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    ネタバレ

    ジェインが人生の分かれ道に立つとき、月の光が差している描写が多々あり印象的だった 軸のブレない女性ジェインに惹かれる

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    2015年07月21日