
らいるさんのレビュー一覧
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購入済み
そこではない
大好きな小説家と私。偶然の出会いから、日常的に関わるようになる。人気作家が才能に行き詰まる。そんな姿は見たくないとの思いから、私は小説を書くようになる。私は母に虐待され行き場がない。小説家は自分を見失いがち。お互いに足りないピースを補うかなように寄り添うが、解決策はそこじゃないんだなと、思いながら読んだ。世界観に没入できず、俯瞰的にしか読めなかった。
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購入済み
人間の悲哀
IQと人間性とは関係のないものだと思う。チャーリーが彼らしく生きることがベストだった。母親の愛情は歪んでいて、安らぎどころか恐怖でしかなかった。職場でも、妬みや軽蔑の的であった。結局、彼の居場所は何処にもなかった。なにが幸せなのか、最期までわからなかった。私もアルジャーノンに花束を供えたい。
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くりかえす
大学卒業間近のハリーの父が亡くなったことが発端となる、過去と現在のループ。義母のアリスが自己中過ぎて、読み進むことに疲れてしまい、ミステリってことも忘れてしまった。すべては繰り返して、やがて、自分へと返ってくると言う教訓をもたらした作品。
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ネタバレ 購入済み
フリが長くて
少年が87分署に手紙を持ってくる。補聴器をつけた長身の男に5ドルで頼まれたと言う。そこから事件は始まり、ほか2つの事件と混在しながら時間が進んで行く。デフ・マンと87分署との因縁の対決。だが、やはりデフ・マンに今回もツキはなかった。事件は一気に解決するが、序奏が長くて読むのが辛かった。87分署シリーズ22作目
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懐かしさ
イタリア映画の「道」「甘い生活」など観たことのない映画の題名が並ぶ。高校生のザラついた不安定さの中に純粋さがチラついた。払拭しきれない過去を持つ少女をほわほわと描いていた。