後藤美月の作品一覧

「後藤美月」の「チョコリエッタ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • チョコリエッタ
    3.4
    1巻462円 (税込)
    進路調査に「犬になりたい」と書いて呼び出しをくらった知世子。彼女が幼稚園年長組の夏休み、家族旅行の道中で事故に遭い、母は帰らぬ人となった。「死にたい」「殺されたい」。からっぽの心に苛立ちだけがつのる高校2年生の夏、映画研究会OBである正岡の強引な誘いで、彼が構えるカメラの前に立つことに。レンズの向こう側へあふれるモノローグが、こわばった心を解き放つ。ゆるやかに快復する少女を描いた珠玉の青春小説。

ユーザーレビュー

  • チョコリエッタ

    Posted by ブクログ

    主人公はすこしおかしい女子高生。これといった山場もなく、続くモノローグ。
    好みが分かれる作品だと思いますが、私はどストライクでした。しかも解説は野中柊さん!
    読後までずっと漂っている喪失感とか、読後はすこし増している気がする幸福感とかが心地よくて、もやもやしているときとかに読みたい一冊です。
    「道」、見てみたいなあ…

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    2012年09月22日
  • チョコリエッタ

    Posted by ブクログ

    映画みたいな小説。
    山に置いてきてしまった自分をチョコリエッタとして迎えに行ったのかな。
    犬であるチョコリエッタは先輩がつくったフィルムの中で生きているから、知世子ちゃんはまた自分としてめげずに生きていけば良いよ。

    「記憶ってさ、もしかして、選べないんじゃないかな?」
    私は、記憶は全部脳みそに記録されていると思う。両親とジュリエッタとのあまい生活も、別れてからの生活も。でも取り出せる記憶は選べないような気がするな。

    0
    2021年11月25日
  • チョコリエッタ

    Posted by ブクログ

    大事な家族を突然亡くした経験は私にはないから、彼女の気持ちがわかるとは言わない。それにしたって不機嫌な時間が長すぎるでしょと思ってしまうくらい、彼女はずっと不機嫌。思春期を迎え、それまで母親代わりだったまだ若い叔母のことも疎ましく思い、唯一心を通い合わせていると感じていた飼い犬も喪って悶々。前向きに生きることに努める様子もなかった彼女だけど、無意識のうちに気持ちの整理をつけてゆく。

    記憶は選べない。でも、いつか思い出す瞬間って、最高でなくともささやかな幸せを感じた瞬間じゃないだろうかと思うのです。よかった。

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    2020年03月21日
  • チョコリエッタ

    Posted by ブクログ

    主人公の宮永知世子は高校2年生。本当の名前はチョコリエッタ(うそ)。進路指導調査に「犬になりたい」と書いて呼び出しをくらいます。チョコリエッタが幼稚園の時の夏休みに家族で山に遊びに行く途中に事故に遭い、お母さんが亡くなり、チョコリエッタもしばらく入院し、小学校は2ヶ月遅れで入学します。事故のあった時にお父さんの妹の霧湖ちゃんが飼い犬のジュリエッタのお世話で留守番をしていたのですが、そのままジュリエッタとチョコリエッタのお世話をしています。そんなチョコリエッタの日常と夏休みのお話です。
    全体的によくわからないのかわかるのか、わからないお話ですが、イタリア映画の情景を思いながら、緩やかにチョコリエ

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    2020年01月23日
  • チョコリエッタ

    Posted by ブクログ

    チョコリエッタ 私は犬。

    夏休みへの ノスタルジー

    ジェルソミーナの音楽と、先輩と、おじいちゃんの喫茶店。

    現実の世界にいる、霧湖ちゃん。

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    2015年03月31日

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