瀧羽麻子の作品一覧
「瀧羽麻子」の「もどかしいほど静かなオルゴール店」「虹にすわる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「瀧羽麻子」の「もどかしいほど静かなオルゴール店」「虹にすわる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2024/08/31
瀧羽さんの本をさらに買ってみた。巻末の書評に「精神疲労時の栄養補給に」という表現が使われていて、まさにその通りの作品だなと思いました。
主人公の優子は単身赴任で父が不在の家に、再婚相手のミドリさんと一緒に暮らす高校生で、ある日、家庭教師で大学院生の美和さん(美和ちゃん?)が来るところから始まる物語です。
これだけだとタイトルのうさぎパンって何?かと思いますが、優子の気になる人である富田くんは、父親がパン屋をやっている人でそこと関係があります、
どう関係してくるかはぜひ読んでみてほしいなって思います。
人が当たり前にしていることが優しい表現とか優しい流れで進んでいくお話で、
Posted by ブクログ
2024/08/22
徳島県の外れの街で仏壇を作る職人仕事を祖父と共にしていた徳井と、徳井の後輩で東京での仕事を辞めて徳井と共に椅子を作る仕事をしたいとやってきた魚住、東京から去っていった際の仕事場の娘で魚住を追っかけて説得しにきた彼女の胡桃と得意の地元での幼馴染の菜摘の織りなす物語。
徳井と魚住は徐々に椅子を作る仕事も増えてき始めた頃に、椅子を見た大学時代の先生であり建築業界で有名な人に徳井がスカウトされるのだが…。
椅子職人というジャンルは初めて読む内容でしたが、とても読みやすいし、また良い意味での田舎の人間ある関係性がこの物語の透明度をさらに押し上げているように感じます。
読後感が爽やか
Posted by ブクログ
農業。現代の斜陽産業の1つだ。衰退の要因はいくつもあるが、担い手不足が特に大きい。
業務は多岐にわたり、労働時間は長く、収穫は気候等の状況に左右される。日々が自然との格闘に近い。
それでも手塩にかけた作物を目にしたとき、手ずから収穫したとき、心は弾み明日への活力となる。
そんな魅力に気づき、農業に携わりながら自身も成長を遂げていく女性たちの姿を描く短編集。
◇
午前4時前。5月の高原でも夜明け前はまだ肌寒い。畑の脇に停められたトラックのヘッドライトが深い闇の中に鮮やかな緑の畝を浮かび上がらせている。そして、その畝のまわりでは小さな光が動いている。レタスを収穫す