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夏休み、高校生の千春は、父親の実家でお盆をすごすことになった。
到着早々、伯父さんから、最近おばあちゃんのようすがおかしいと聞かされる。
そんな折、海外にいる従姉の出産に立ち会うため、叔母さんが数週間、家をあけることになった。伯父さんは、おばあちゃんの面倒をだれかに頼もうとするのだが、みんな、首を縦に振ろうとしない。
「千春ちゃんは?」
おばさんが問いかけた一言に父親が返事をした。
「ちょっと無理じゃないか?」
勝手に決めつけられ、むっとした千春は、おばさんにむかって答えた。
「いいよ、わたしは」
千春の成長を描く物語、高校生編。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
『たまねぎとはちみつ』〜千春・小5
『ひこぼしをみあげて』〜千春・中1
『かわせみのみちくさ』〜千春・高2
千春は、中学のときに一緒に天文部だった那彩とは高校が違い、部活動には入らず帰宅部だったが、塾にも行き、それなりにプールやカラオケ、ボーリングなどを楽しみ、那彩の家に泊まって星を眺めたりしながら夏休みも半分終わっていた。
来年は受験で高校最後の夏休みだが、お盆は父方の実家へと出かける。
離れに住んでいるおばあちゃんの様子が、どうもおかしいと伯父が言い出して、千春が一緒に過ごすことになった。
おばあちゃんに得意な洋裁を教えてもらったり、おかしいのでは…と言われていた理由がわかったり、(父子家庭のヒナタくんとの交流)、フランス語が喋れたり…と知らなかったことがわかる。
そんななか、友だちはみんな先のことを考えているのに、自分は好きなことやしたいことなどわからず、何も思いつかないことに不安で仕方ないことをおばあちゃんに話する。
おばあちゃんは、夢や目標があるのは、すばらしいことだけど、山の頂上をめがけて登っていくより、目の前の道をてくてく歩いてたら、いつのまにか高いところまで来てたってこともあると言う。
その方が楽しいし、道草したっていいじゃないかと。
「夢や目標があってもなくても、経験したことは自分の中に残るからね」
それが、いつかどこかで、思わぬかたちで役に立つこともあるだろう。
帰省先でのできごとは、千春の大切な夏となったようだ。
小5で出会いと別れを中1で恋と友情を高2で思い出深い夏を経験した千春。
小学生の頃から思うと随分と成長したなあと感じた。
親戚が集まるなかでは、大人の話には加われないけど小さな子どもでもない。
居場所がないなぁと感じる高2が、おばあちゃんと2人で過ごした夏は、忘れられない夏になっただろうと思う。
Posted by ブクログ
千春ちゃん(高校2年生)は進路で悩んでいます。
薬剤師のお母さんにも「何で薬学部に行ったの?」とか質問したりします。
千春ちゃんのおばあちゃんは、ちょっと認知症の気配があります。
とある事情で、千春ちゃんは、おばあちゃんと二人きりで数週間を過ごすことになりました。
☆人に歴史あり☆
おばあちゃんから手ほどきを受けながら、ワンピースを作ることになった千春ちゃんは、日ごとにおばあちゃんの半生を聞いていくことになります。
・おばあちゃんの実家が「仕立て屋」さんだったこと。
・洋裁が好きで得意だったこと。
・女子高校に行っていたこと
・お商売が上手く行かなくなって、お嫁にいくことになったこと。。。
そして、村で起こったある小さな出来事をきっかけにして、おばあちゃんの素晴らしい特技(?)が明らかになります。
☆ああ、やっぱり人に歴史あり☆。。。
満天の星の下、千春ちゃんは、おばあちゃんに星の説明をし、進路の話しもします。
「よくわかんなくて、わたし」
そういう千春ちゃんに、おばあちゃんは、こう言うのでした。
「大変ねえ。。今の若いひとは、選ばなきゃいけないんだものね。しかも、選択肢は山ほどあるし」
「なにかを選ぶって、むずかしいことよね」
そして、「夢や目標があってもなくても、経験したことは自分の中に残るからね」と言いながら、一つの言葉を教えてくれるのでした。
「キビブハベハ」
さあ、村で起こった小さな出来事とは?
おばあちゃんの特技(?)とは?
おばあちゃんの言った言葉の意味は(フランス語みたいですよ♡)?
ぜひ本書でお読みいただきたく♡
(特に)中高生の方に、読んでいただいたり、オススメいただいたりするとよろしいかと♡♡
〔本書の紹介文〕
夏休み、高校生の千春は、父親の実家でお盆をすごすことになった。
到着早々、伯父さんから、最近おばあちゃんのようすがおかしいと聞かされる。
そんな折、海外にいる従姉の出産に立ち会うため、叔母さんが数週間、家をあけることになった。伯父さんは、おばあちゃんの面倒をだれかに頼もうとするのだが、みんな、首を縦に振ろうとしない。
「千春ちゃんは?」
おばさんが問いかけた一言に父親が返事をした。
「ちょっと無理じゃないか?」
勝手に決めつけられ、むっとした千春は、おばさんにむかって答えた。
「いいよ、わたしは」
千春の成長を描く物語、高校生編。
〔目次〕
一日目
二日目
三日目
五日目
九日目
十三日目
十六日目
Posted by ブクログ
児童書
高校2年生の千春は、夏休み、父方の祖母の家に家族で帰省する
祖母が認知症ではないか?という親戚たちの話の流れで、夏休みの数日、千春は祖母と過ごすことになる
田舎で祖母と過ごす2週間足らずの間、洋裁を教えてもらうことになり、距離が縮まっていく
そして訪ねてくる、近所の8歳の子どもヒナタ
彼もまたワケありで……
やりたい事や進路が決まらない千春
祖母の、「夢や目標はないならないで、無理やり考えなくたっていいんじゃない?」の言葉に救われる
とってもゆったりとした田舎での夏休み
ごく普通の女子高生の、何気ない心の葛藤が自然に描かれている
時折ジェンダー問題も会話の中に出てきて、親世代では当たり前だったことに段々と違和感を感じる
児童書なのでサクッと読めます
読後感の心地よい作品
シリーズの3作目なので、その前の千春が小中学生だった時の物語も読んでみようと思う
2026年度、中学高校入試の国語出典作品
Posted by ブクログ
『たまねぎとはちみつ』シリーズ第3作。
千春は高校二年生。
あいかわらず引っ込み思案で、争い事が苦手。
高校は帰宅部だが、それなりに楽しく過ごしているものの、取り立てて好きなものややりたいことがないことに引け目を感じている。
そんな千春が、夏休みのひとときを祖母と過ごす。祖母の話をたくさん聞いて、不自由だった若い時代に思いをはせたり、洋裁を習ったりする。そして、祖母のところに出入りしている小学生男子ヒナタと知り合い、仲良くなる。
千春は、小学生の時に知り合った「おじさん」を思い出し、祖母がヒナタにとってそういう信頼できる大人だとしたら嬉しいと思う。
また、祖母に無理やり夢や目標を持たなくても、時間がたつうちにわかってくることがあるのではないかと言われて、目が開かれる。
やっぱり、親や教師とは違う、信頼できる大人の存在は大きいと思う。
こうなると、大学生の千春も見たくなる。もう児童書じゃないか。
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