あらすじ
夏休み、高校生の千春は、父親の実家でお盆をすごすことになった。
到着早々、伯父さんから、最近おばあちゃんのようすがおかしいと聞かされる。
そんな折、海外にいる従姉の出産に立ち会うため、叔母さんが数週間、家をあけることになった。伯父さんは、おばあちゃんの面倒をだれかに頼もうとするのだが、みんな、首を縦に振ろうとしない。
「千春ちゃんは?」
おばさんが問いかけた一言に父親が返事をした。
「ちょっと無理じゃないか?」
勝手に決めつけられ、むっとした千春は、おばさんにむかって答えた。
「いいよ、わたしは」
千春の成長を描く物語、高校生編。
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Posted by ブクログ
『たまねぎとはちみつ』シリーズ第3作。
千春は高校二年生。
あいかわらず引っ込み思案で、争い事が苦手。
高校は帰宅部だが、それなりに楽しく過ごしているものの、取り立てて好きなものややりたいことがないことに引け目を感じている。
そんな千春が、夏休みのひとときを祖母と過ごす。祖母の話をたくさん聞いて、不自由だった若い時代に思いをはせたり、洋裁を習ったりする。そして、祖母のところに出入りしている小学生男子ヒナタと知り合い、仲良くなる。
千春は、小学生の時に知り合った「おじさん」を思い出し、祖母がヒナタにとってそういう信頼できる大人だとしたら嬉しいと思う。
また、祖母に無理やり夢や目標を持たなくても、時間がたつうちにわかってくることがあるのではないかと言われて、目が開かれる。
やっぱり、親や教師とは違う、信頼できる大人の存在は大きいと思う。
こうなると、大学生の千春も見たくなる。もう児童書じゃないか。
Posted by ブクログ
千春ちゃん(高校2年生)は進路で悩んでいます。
薬剤師のお母さんにも「何で薬学部に行ったの?」とか質問したりします。
千春ちゃんのおばあちゃんは、ちょっと認知症の気配があります。
とある事情で、千春ちゃんは、おばあちゃんと二人きりで数週間を過ごすことになりました。
☆人に歴史あり☆
おばあちゃんから手ほどきを受けながら、ワンピースを作ることになった千春ちゃんは、日ごとにおばあちゃんの半生を聞いていくことになります。
・おばあちゃんの実家が「仕立て屋」さんだったこと。
・洋裁が好きで得意だったこと。
・女子高校に行っていたこと
・お商売が上手く行かなくなって、お嫁にいくことになったこと。。。
そして、村で起こったある小さな出来事をきっかけにして、おばあちゃんの素晴らしい特技(?)が明らかになります。
☆ああ、やっぱり人に歴史あり☆。。。
満天の星の下、千春ちゃんは、おばあちゃんに星の説明をし、進路の話しもします。
「よくわかんなくて、わたし」
そういう千春ちゃんに、おばあちゃんは、こう言うのでした。
「大変ねえ。。今の若いひとは、選ばなきゃいけないんだものね。しかも、選択肢は山ほどあるし」
「なにかを選ぶって、むずかしいことよね」
そして、「夢や目標があってもなくても、経験したことは自分の中に残るからね」と言いながら、一つの言葉を教えてくれるのでした。
「キビブハベハ」
さあ、村で起こった小さな出来事とは?
おばあちゃんの特技(?)とは?
おばあちゃんの言った言葉の意味は(フランス語みたいですよ♡)?
ぜひ本書でお読みいただきたく♡
(特に)中高生の方に、読んでいただいたり、オススメいただいたりするとよろしいかと♡♡
〔本書の紹介文〕
夏休み、高校生の千春は、父親の実家でお盆をすごすことになった。
到着早々、伯父さんから、最近おばあちゃんのようすがおかしいと聞かされる。
そんな折、海外にいる従姉の出産に立ち会うため、叔母さんが数週間、家をあけることになった。伯父さんは、おばあちゃんの面倒をだれかに頼もうとするのだが、みんな、首を縦に振ろうとしない。
「千春ちゃんは?」
おばさんが問いかけた一言に父親が返事をした。
「ちょっと無理じゃないか?」
勝手に決めつけられ、むっとした千春は、おばさんにむかって答えた。
「いいよ、わたしは」
千春の成長を描く物語、高校生編。
〔目次〕
一日目
二日目
三日目
五日目
九日目
十三日目
十六日目