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Posted by ブクログ
子どものころに読んだ本が、大人になって読み返したときに、かつてとは異なるメッセージを届けてくれることがある。これはそんな本だ。
会いたい誰かを思い浮かべて吹けば、その音が相手に届く笛、クルピ。鳴らせるのはたった1回。
そうか、それはこんな風に届くってことなのかと、最終ページを読むと、本が丸ごと一冊分、ゆるりと螺旋を描いて次に繋がっていくような気持ちになる。それはひょっとしたら対象年齢とされている小学校5年生にはまだ伝わらないメッセージなのかもしれない。届かない苦しさを抱えた分、この本からメッセージが届く。
小学校5年生のころには思いもつかなかったような届かなさを今、抱えていて、それなりに参っているんだけれど、この本を読んだら、なんていうんだろう、気持ちのスパンがひゅうーと伸びて少し楽になったかもしれない。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
小5の千春は、学校帰りに修理屋のおじさんと知り合い、スカートの染み抜きをしてくれたことで、通うようになる。
何気ない会話から災難だったことでも、「今日はたまねぎ、明日ははちみつ」とアラビア語のことわざで励ましてくれる。
ピリピリとした生たまねぎの刺激があることと、はちみつのとろけるような甘さのことで、悪い日もあればいい日もある、という意味らしい。
同じクラスの俊太も自転車を修理してくれたことで、おじさんと親しくなっていた。
先生でも親でもない大人と接することで変わっていくことは、成長する上でも大事なことだろうと感じた。
ただ親にはきちんと話をして会ってもらったことは、正しいことで良かったなと。
最後の突然の別れは、クルピの音だけが聞こえて余計に寂しさを増幅させた。
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