あらすじ
「あなたの心に流れている音楽が聞こえるんです」――北の小さな町にあるその店では、風変わりな店主が、お客様のために世界にひとつだけのオルゴールを作ってくれる。耳の聞こえない少年。音楽の夢をあきらめたバンド少女。妻が倒れ、途方に暮れる老人……。彼らの心にはどんな曲が流れているのでしょう? 思わず涙がこぼれる、幸せ運ぶ7編。
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Posted by ブクログ
ふと立ち寄ったオルゴール店。
お客様の心の中に流れている音楽を聴くことができる店主。
ファンタジーのようなお話。タイトルと違ってとても静かで優しい物語。
「おむかい」が特に好き。
オルゴール店前のコーヒー店も好きな雰囲気。
私がオルゴールを作ってもらうとしたら、店主にはどんな音楽が聴こえるのだろう。
Posted by ブクログ
7人それぞれの人生の一片を垣間見るごとに、自分の心の中のカンテラが1つ、また1つ灯るような、あたたかな物語でした。
あのお二人、あの後どうなったのか凄く気になります…!!
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どの話も完結して前を向いてとはならず、この先どうなるんだろうと不安や期待が募った
オルゴールは私は身近にないけれど知っている
それこそ、この本のようになんか観光地に多いよねというイメージしかなかったけれど、読み終わってから、思い出がとじ込もっていたり、聞くという行為を意識するイメージも加わった
店主からオルゴールを受け取らない話もあるが、それがまたオルゴールという、身近にはないけれど、音も姿も思い出すことが出来る存在と同じなのかな?と思った
そして表紙がケーキのようで可愛らしかった
Posted by ブクログ
タイトルと装丁で衝動買いした本。
買ってから間が空いたが、もっと早く読めばよかった。
砕けすぎず、文学的すぎず、平易すぎず、小難しくなく、ちょうどいい語り口。穏やかなストーリー進行が読んでいて心地よかった。好きなのは「よりみち」「おさきに」、感心したのは「おそろい」。極論、どれも好き。
近年多いカフェもの、ちょっと変わったお店ものってだいたい展開が決まりきっていて、小説によっては退屈にも感じられるが、これは全く飽きない。何度でも読み返したいし、この作家さんを他にも読みたくて、さっそく本屋でお買い上げした。久しぶりに素敵な作家さんに出会えた!
Posted by ブクログ
独特な題名ですね。あまり新しい作家さん選ばないですが、手に取って購入決めた、小樽運河の場所がいいですね。こんな不思議な素敵な店あれば嬉しいって思う。登場人物の数だけ物語はあるんだね、最初の子供はどうなるんだろう思ったが、考えなくても素敵な人生送れるはず。ラストで店が無くなったのが違和感ですね。ずーっとその場所にあるのがいいけど
Posted by ブクログ
【夏の11冊目】
小樽のオルゴール店にて購入。
小樽の景色が混じった、心を揺さぶる1冊だった。こういう物語、本当に素敵で、旅にもぴったりだった。
Posted by ブクログ
オルゴール好きの私は書名に惹かれて購入しました。
でも、オルゴール好きの私は、読むのが勿体無くてしばらく積読にしていました。
オルゴールの音色のように優しい物語でした。
七つの作品が納められているのですが、最初の物語で涙が出てしまいました。心が温まるとても素敵なお話でした。
私も私だけのオルゴールを作りたいな。
曲は何にしようか。
箱はどうしようか。寄木細工も良いけれど、円筒形のシリンダーが見える透明な物も良いかも。
読み終わっても色々と想像して楽しめる作品でした。
Posted by ブクログ
7編の物語それぞれに、人間模様があり引き込まれた。7編のタイトルがまた、素敵!
私も、自分のオルゴールを作ってもらいたい。何にも変え難い宝物になるなあ。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて手にとりました。初めての作家さんということもあり気になり…。7つの短編です。1作目の「よりみち」から、風景の描写、人物の心情などがとても繊細に書かれていて、それだけでもとても想像力を掻き立てられた。心の中に流れている音楽をオルゴールにしてくれるこのお店に訪れる、全く違った人生を歩んできた人たち。それぞれに必ず流れている音楽があり、その音が、自分、そして自分を取り巻く周りの人たちの、気づかなかった、気づけなかった心情を気付かせてくれる。そして新しい一歩につながっていく…、とても素敵なお話。もしも このオルゴール店を訪れたら、わたしの心の中にはどんな音楽が流れてるのだろう…。そしてそれを手にしたとき、どんなことを感じるのかな… ありえないほどうるさいオルゴール店 というタイトルの意味も読み進めていると徐々に分かってくる。
また好きな作家さんがひとり増えました
Posted by ブクログ
物語の後半になってタイトルの意味が分かった。
音楽を通して自分が知らない自分を知るきっかけをくれるオルゴール店の店主は身近にいてほしい。
作中で音楽をきっかけに50年越しに明らかになる真実があったように、私も音楽で何年も前のことを思い出して感慨に浸りたい!と思ったから、これからは暮らしの中の音楽をより大切にしたい
続編の『もどかしいほど静かなオルゴール店』を読むのが楽しみ
Posted by ブクログ
北の小さな町にあるオルゴール店で風変わりな店主が、お客様のために世界にひとつだけのオルゴールを作ってくれる。
そんなお話が7つ収められているのだけど、どのお話もよかったです。
読み終わったあと胸が温かくなるようなお話ばかりでどのお話も続きが読みたくなるものばかりでした。
えっこれで終わり?もっと読みたいよ。とそんな気持ちにさせられました。
続編の「もどかしいほど静かなオルゴール店」も楽しみです。
Posted by ブクログ
客の心の中に流れる音楽を聞き取れる不思議な力を持った店主がいるオルゴール店の、優しくて暖かい7編。
それぞれの話のお客さん達がその後どうなるのが良いなのか、読者によって解釈が分かれそうな話もあるのですが(手術することの是非とか、バンドメンバーはこの先どうするのがみんな幸せなのか……とか)
そこを敢えて描かないことで思い思いのハッピーエンドを想像できるようにしてるのが良いなぁと思いました
Posted by ブクログ
あ、これ小樽だな、と思ったら、色んなことがリアルに感じられてしまって、いいのか悪いのか…もっとファンタジーとして読みたかった気がする。
「もやもやを抱えたひとが、不思議なお店でぴったりなものに出会う」という仕組みのはなしが全般好きでわりと読む。
このオルゴール店のいいところは、店主がただ客から聴こえた音を客に渡す「だけ」というところだと思う。だから、説明もしない。なんでそうなのか、それでどうなるのか、小説としても説明しすぎない。そこが好き。
特に気になったのは「ふるさと」で、色々生々しくていたたまれなくもあり、親子の言葉が足りないかんじが分かりすぎて、切なくなる。
Posted by ブクログ
オルゴールから流れる音楽でつながる物語。音楽は思い出とセットになっていて、それが良い悪いに限らず、その時を思い出させてくれるもの。この本を読んで久しぶりにオルゴールを眺めたくなった。
Posted by ブクログ
人の心に流れる音楽を聴くことができる店主が作るオルゴールを通じて、心温まるお話が展開される。
自分ならどんなオルゴールになるのかな?と考えると、楽しい気持ちになりました。当たり前だけれど、感じ方や考え方はもちろん、人生って人それぞれ。人との本当の関わり方について考えさせてもらいました。
Posted by ブクログ
優しい気持ちになれる、優しい音色の物語だった
一つ一つの物語は短いけれど、それぞれの人生や思い出をうかがい知る
どの物語の終わりも、最終的な結末は読み手の想像力を掻き立ててくれるのが良いなって!
次に続く言葉はなんだろう?
次に彼はどのように行動するのだろう?
って思う終わり方で、私は幸せな想像をしてしまう
それは彼らの人生がこれからも続いていく道標みたいで私は好きだな
もちろんちゃんと綺麗な大団円の結末も好きだけれど、未来を想像する終わり方も素敵だな
この物語でのオルゴールは、人生の添え木のような役割だ
出しゃばることなく、思い出や人生の1頁を思い出させてくれる
物語によってはオルゴールはほんの少ししか登場しない!
正直それには驚いた
ありえないほどうるさいとのタイトルだから、沢山のオルゴールが鳴り響いているものかと笑
ほんと、1人の人生を支えた音を支える添え木みたいだ
耳の聞こえない少年に響く音、4人で作った音、好きを続けるための音
どの音の物語も優しくて、そして小さく幸せが灯っている
私がオルゴールを買う時は、オルゴールはどんな音を響かせているだろうと想像する
Posted by ブクログ
素敵な音色を奏でるオルゴールが、大切な人とのつながりを思い出させてくれるお話。「必ずしも、音楽そのものに思い入れがあるとは限りません。人生の大事な場面でたまたま流れていた曲が、意外に長く心に残ることもある。」というセリフの通り、音楽は大切な思い出を呼び起こしてくれるものだと感じました。
Posted by ブクログ
静かで優しい短編集。皆さんの感想を拝見すると、読者の想像力に委ねる部分の多さを歓迎する人と、物足りなさを感じる人と分かれていて興味深い。私は、各話終わりのその先もう1ページ分くらいは見せてほしい、と思うかな。でも、各主人公たちがどんな未来を選んでもきっと納得いく人生になるんだろうなと思える。
Posted by ブクログ
心をふわっと暖かくしてくれたり、応援したくなったり、青春を思い出したり、色々な感情になれる短編集だった。
もう少しこの人たちのその後を見たい…!っていうお話が多かったけれど、その分彼らのその後を読者が想像できるので、これもこれでありなのかなと思った。
Posted by ブクログ
耳が良すぎて、他人の心に流れている音楽が聞こえてくる青年が営むオルゴール店に、いろいろな思いを抱えた、色々な状況のお客さんたちが偶然やってくる。
その青年は、そのお客さんたちの心にぴったりのオルゴールを作り、お客さんたちの気持ちが晴れやかになる、という話。
瀧羽さんはこう言う作品多いよね。
Posted by ブクログ
舞台は小樽かなぁと思いながら読んだ。
展望台はもしかして神威岬?と思ったけど市街地近くっぽいし旭展望台辺りだったりするのかなぁどうかなぁ。
架空の町が舞台でもいいけど実在するところに思いを馳せながら読むのが好きなので、明言されなくてもモデルがあると読んでいて楽しい。
ムカイさんの能力は馴染みのない私にはとってもファンタジーだったけど、そういう人が本当にいたとしたら自分のも聞いてみてほしいなぁとワクワクした。ただ、思い出振り返っても特に曲は浮かばないので音楽が鳴ってるかどうかは微妙ではある。
ある音楽を聴くとふっとその時の思い出が浮かんでくる、ってたまに聞く話ではあるけど全然当てはまらないからそういう人ちょっと羨ましい。
最後の最後にムカイさんが町を去って、同時に喫茶店もアルバイト募集かけてたってことはついていったのかなぁとこれまたワクワク。
Posted by ブクログ
自分の心の中には何が流れているんだろうと考えながら読んだ。吹奏楽部の時に毎日練習した課題曲、高校時代に初めて好きな人とカラオケに行って一緒に歌った曲、推しのライブに初めて行った時のオープニング曲、恋人の車でいつも流れているアーティストの曲。思い返してみると私の日常の中に音楽は必ずあって、なくてはならない存在だと改めて感じた。
Posted by ブクログ
全体として浅めかな。短編集だから仕方がないと思いつつも、題材が面白いからこそあともう少し深掘りしていけばもっと面白くなりそうなのにと思う。
親子の話が好きです。
Posted by ブクログ
心の中で鳴っている音に耳を傾けることで、自分の気持ちに素直になれるのかもしれない。訪れたお客さんの心を店主がとてもやさしい言葉で包んでくれる、優しい物語だった。自分の心でどんな音が鳴っているのか、聞いてみたい。
Posted by ブクログ
瀧羽麻子さん初読み。心に流れる曲を作ってくれるオルゴール店の話。色々なお客さんがいる。
もっと心が温かくなったり、特殊能力が注目されるような内容かと思いました。
とにかく控えめな店員さんとそんなに乗り気ではない客。後ではっとするという様な。
おすすめするって、難しいですね。
とにかく心の声を聴くという視点の作品。自分の心、人の心など。
Posted by ブクログ
音楽って不思議で、聴くだけで過去の記憶が蘇ってきたり。耳がいいオルゴール屋さんのおかげで、たくさんの人が自分の大切な音楽を大切な人と共有できてほっこりする気持ちになりました。
Posted by ブクログ
短編。続きはあえて書かない。
私の苦手な作風だったのに楽しかった。
瀬尾さんは裏切らないなーと。
次は南の国でまた人々を救うんだろうな。
ふたりは結ばれたのかな?