瀧羽麻子のレビュー一覧

  • 左京区七夕通東入ル

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    ネタバレ

    けちのついた日に舞い降りてきた、ほのかに甘い恋心が可愛くて、心地よくて、ほっこりしながら読めました。
    たっくんの想いが垣間見えたところでは、ときめきとニヤニヤが抑えられませんでした。
    身近で繰り広げられていそうな等身大の恋模様に、心を満たされました。

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    2025年11月22日
  • 東家の四兄弟

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    家族なのに、誰一人として似ていない。でも、羨ましく感じるのは、それぞれ前向きに人生を歩んでいるからかな⁈

    続編、楽しみにしています。

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    2025年11月16日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    ふと立ち寄ったオルゴール店。
    お客様の心の中に流れている音楽を聴くことができる店主。
    ファンタジーのようなお話。タイトルと違ってとても静かで優しい物語。
    「おむかい」が特に好き。
    オルゴール店前のコーヒー店も好きな雰囲気。
    私がオルゴールを作ってもらうとしたら、店主にはどんな音楽が聴こえるのだろう。

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    2025年11月15日
  • もどかしいほど静かなオルゴール店

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    『ありえないほどうるさいオルゴール店』の続編。舞台は北の運河の街から南の珊瑚礁の小さな島へ。「ガジュマルの店」と呼ばれるオルゴール店の店主はお客様の心に流れる音楽を聞くことが出来る。ここを訪れるお客は、言葉でうまく言い表せないもどかしい気持ちを、心の中の音楽を通して気づき、思いを解きほぐしていく。
    店主とお客さんのやりとりが説教くさくなくて自然で優しい。優しく澄んだオルゴールの音色で、大切な思い出の曲が流れてきたら、人生の悲しみや痛みも和らいでいくかもしれない。
    私も自分の中にある曲をオルゴールにしてもらいたくなりました。一体何が流れているのか、店主に聞いてもらいたい。ちょっとだけ、タロット占

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    2025年10月06日
  • あなたのご希望の条件は

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    盛り込まれた数々のエピソードを通して「仕事を通して他の人に求められる経験」を多く疑似体験出来る作品です。
    「仕事のやりがいがなかなか見えない」と悩んでいるときにおすすめの1冊です。

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    2025年10月05日
  • 妻はりんごを食べない

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    ゆかりある地域も物語の舞台に
    でもまだ訪れたことはなく、行ってみようかと考える
    オルゴール店シリーズに続き、ストーリーの展開がいい

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    2025年09月10日
  • 妻はりんごを食べない

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    タイトルと装丁から、ミステリーみたいなものかと想像していたが、全然違った。
    夫婦、家族、それぞれ過去があって今がある。幸せの形もそれぞれ違う。愛の在り方とは。

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    2025年08月13日
  • 妻はりんごを食べない

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    振り返ると、登場人物に悪者がいないことに気付きました。嫌な義理の弟かと思えば、すっかり仲良し。妊娠、出産、不妊、養子の要素がたくさん盛り込まれているに、わかりやすく次の場面で新たに盛り込んできて、夜更かし街道まっしぐらでした。

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    2025年08月01日
  • 博士の長靴

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    読んでいて穏やかな気持ちになった。
    章毎に語り手は変わり、藤巻博士はすべての章に登場するが、特別何かをすることは無い、でも何かを教えてくれる様な人、そんな藤巻博士の周囲の人々の変化の物語
    最後の二十四節気表も「そうなんだぁ」と勉強になった。

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    2025年06月20日
  • 左京区七夕通東入ル

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    長く時間をかけてしまいましたが、左京区シリーズを読み終えることができました。
    今回は、オシャレな雰囲気の呉服店でバイトをする花と、普段から数学にのめり込む研究生活を送っている龍彦(作中ではたっちゃんと呼ばれることが多い)の京都、左京区を舞台にした恋物語です。
    出会いのきっかけはお互いに数合わせの合コンに参加したところから始まりますが、花がたっちゃんのことをもっと知ってみたいと思う感じで惹きつけられているものの中々そこにピンと来ていないたっちゃんの振る舞いが中々面白いなと思います。
    恋物語が題材の小説ではライバルの存在も必要不可欠ですが、この小説において花の恋のライバルとなっているのは「数学」。

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    2025年06月16日
  • 左京区桃栗坂上ル

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    2025/06/09
    以前に読んだ恋月橋のシリーズの3作品目(?)。
    恋月橋では主人公は火薬好きの山根でしたが、この作品では山根と同じ大学の安藤が主人公となっています。
    幼い頃に桃栗坂の近くの公園で遊んでいた安藤の妹の果菜と、転勤族でいろいろな地方を転々とすることが多かった璃子が出会い、兄の安藤も交えて家族ごっこをすることが多くあった。
    それがきっかけか、璃子も安藤のことをお兄ちゃんと呼ぶようになり、厳密にいうと親戚ではないのだがその関係性がずっと続いて2人は同じ大学に通うことになる。
    大学でのいろいろな人との出会いも描かれつつ二人の仲が京都を舞台に進展していく過程がとても良い感じになっている

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    2025年06月08日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    2025/05/31
    子ども同士の結婚で結ばれることになった2つの家族のそれぞれの人物6人についての物語。
    タイトル通り、どの話も何かしらの料理名がタイトルになっていてそれにまつわるお話が展開されている。
    それぞれ視点の人物が異なるけれど、料理が中心に関わる色々な人間模様があって、読んでいてとても温かい気持ちになる小説だと思う。
    どの話にも出てくるそれぞれの料理は人の心を的確に掴んで何かしら次の高度に繋ぐ活力になっている気がする。
    ふんわりと読み進めたい小説の一つだと思います。

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    2025年05月31日
  • 女神のサラダ

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    登場人物がみんな魅力的でした。口に出して伝え合わないとわかりあえていないことって多い、、自分も思いや考えを日頃からきちんと伝えられているのか考えさせられました。
    田舎から都会に出てきましたが、あの田園の風景は素敵なものだったのだと離れてから思いました。改めて食を大切に楽しみたいです。

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    2025年05月26日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    7人それぞれの人生の一片を垣間見るごとに、自分の心の中のカンテラが1つ、また1つ灯るような、あたたかな物語でした。
    あのお二人、あの後どうなったのか凄く気になります…!!

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    2025年05月20日
  • 女神のサラダ

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    こんなに感動していいのだろうか、最初のレタスも戸惑いながら農家を仕事にしてホントよかったと応援出来るもので 寡黙な社長のあんたに長くここで働いてほしいからに決まってるでしょうが!がグッとくる。ただここから母親がレタス貰った後日談とか群馬の春夏秋冬を読んでみたかったのよ閉店ガラガラなのよ。オリーブも恋人の本当の別れとか知らされて、本部長もただの自慢話のおじさんではなくてとか あー全員良い人じゃんか これはもう瀧羽麻子さんの書き方なんだなぁって

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    2025年05月06日
  • 博士の長靴

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    大学で気象学の研究をする藤巻博士と彼をとりまく人たちを描いた連作短編。

    藤巻先生が彼の妻となるスミと出会った1958年から2022年までの藤巻家四世代の歩みを、6編に分けて時代を追いながら、とても静かに語られる物語たち。
    主人公である藤巻博士自身の多くは語られていないけれど、時おり先生の口にした言葉によって、その温かいお人柄がうかがえる。

    博士は少し変わった気質だけれど、その傍らでそれぞれ力強く生きる家族の姿がほほえましく、ままならないからこそ、なおいっそう家族が愛おしいと思える、何だか不思議な魅力をもった家族の物語だと思います。

    二十四節気に合わせて、藤巻家が行う行事に、とても心が和み

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    2025年04月27日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    どの話も完結して前を向いてとはならず、この先どうなるんだろうと不安や期待が募った
    オルゴールは私は身近にないけれど知っている
    それこそ、この本のようになんか観光地に多いよねというイメージしかなかったけれど、読み終わってから、思い出がとじ込もっていたり、聞くという行為を意識するイメージも加わった
    店主からオルゴールを受け取らない話もあるが、それがまたオルゴールという、身近にはないけれど、音も姿も思い出すことが出来る存在と同じなのかな?と思った
    そして表紙がケーキのようで可愛らしかった

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    2025年04月06日
  • あなたのご希望の条件は

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    頻繁に書評サイトをチェックして、気になった本をリストの下に加え上から順番に借りたりしているので、手元に本が巡って来た時にはその本の何処に興味を持ったのかなどということはすっかり忘れていることも多い。確認して見たらリストには入っていない。はて? あぁ、これは高校の同級生に紹介された本だった。なるほどこの本の何に興味を惹かれたのかわからない筈だ。

    「構成がうまい」と元同級生(同級生って、クラスメートという意味合いと、卒業後に、同じ年度に所属していた、という意味合いで使う二つの表現が混在すると常々もやもやしているのだけれど、「元」と付け加えると前者の意味にシュッと収縮するね)が言う通り、話は滑らか

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    2025年03月29日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    初読の作家さんです。
    「うちのレシピ」タイトルからしてうきうき
    しつつ読み始めました。
    ほっこりだけじゃなく、家族のあり方
    6章からなる、家族六人分の物語は
    どれも気をてらわず重すぎることも無く
    かと言ってドライすぎもせず
    調度良い塩梅で読み進められます

    1章毎の分量も調度良いので
    それこそご飯を作りながら1章ずつ読むのに
    最適です。兎に角お料理が美味しそうで
    お腹空きますー笑。

    2025.3.21冊目

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    2025年03月15日
  • 博士の長靴

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    2025/02/27
    天気にとても詳しい藤巻昭彦という大学教授の息子だったり、その家族だったり、親戚だったりといった人たちの半生がこの人を中心に、主人公が移り変わる短編となっている。
    物語の中心となる藤巻さんは最初に生い立ち等が語られているが、その後の話ではちょっとしか出てこない。けれども、藤巻家と関わりのある人たちが年月の経過とともに色々な人生を送っている様子が丁寧に描かれていて、時代の移り変わりと家族の関わりや関係性の変化の機微が読んでいて次の展開や中心人物に興味を惹かせるようになっていると思う。
    全体的にほんわかする小説だと思います。

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    2025年02月28日