実家で昔読んだことがあり、最近たまたま古本屋で見つけたので再読してみた。
が、内容を一切覚えておらず、ほぼ初見だった。
最近ふわふわした恋愛を身近に感じられていなかったので、高校生のかわいい、ほっこりする恋愛を読ませていただき温かい気持ちになった。温かい気持ちになると同時に、少しファンタジーが入
...続きを読むり混じるところが最高に良かった。ふわふわした話ではあるんだけど、それめちゃくちゃ分かる、リアル、とも思える話。
特に好きだったのは、この文章。
「またいつでも買いに来よう」
買いに来て、ではなく、買いに来よう、と富田くんは言った。
むちゃくちゃ、もうむちゃくちゃわかる。たったの一言なんだけど、「買いに来て」でもまあいいんだよ、だって父親の店だから。でも、これからも2人で一緒にパンを食べたい、という富田くんの意志が「買いに来よう」っていう言葉からしっかり伝わってくる。これって多分英語にしたらわかりやすい。英語の正しさは知らん。
"Come to my bakery to buy breads!"
"Let's go to my bakery together!"
今書いてて思ったんだけど、「買いに来よう」は(一緒に)が含まれてるわけ!!あと、単に「パンを買うこと」だけが目的じゃないんだなって気づいた。それが!!うれしい!!とは言いつつ妄想膨らみすぎかも。
しかも、「いつでも」って言ってくれるところがね。また良いんだよね。
書き下ろしの「はちみつ」もめちゃくちゃよかった。やっぱり、一緒にご飯を食べられる人って大切な人だと思う。食の好み然り、食べ方とか、ここって大事な部分だなって思った。
は〜こんな恋愛したいな〜。