瀧羽麻子のレビュー一覧
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17歳の若さで詩人としてデビューした「すみれ」関わった人たちの小さな幸せの物語
・姉の自由さに苛立ちながら憧れる妹
・伸び悩む新人に苦悩する編集者
・不思議な魅力の隣人にときめく大学生
・意外な形で同級生と再会する販売員
・幼い娘の成長に不安を覚える母親
人とは違った感性や感覚を持つすみれは、幼少から周りと同じように行動することが苦手。興味があるものに対しては並外れた集中力を発揮する。
すみれの不器用だけど素直で真っ直ぐなところ。自由でマイペースなところ。野良猫を追いかけて泥んこになったり、降る雨に見とれたり…
しょっちゅう人を困らせたりするけど、いつも自然体で何だかホッとします。
そして愛 -
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ネタバレ最悪な結婚について書かれた短編が4つと、最高な結婚について書かれた短編3つ。
黒い結婚の方は、「かっぱーん」と「愛の結晶」はイマイチ。あとは黒も白もとても良かった。黒い結婚の「水際の金魚」と「家猫」は、わかりやすく結婚に向かない人を描いている。自分が一番可愛い、みたいな。
白い結婚の方は、「シュークリーム」は婚約者の彼に不信感を抱き始めるけど、大どんでん返しで安心する素敵な話。こういう人いるよね、と思った。周りからは「要領のいい奴」とちょと誤解されるんだけど、実は見えないところでけっこう努力している。けな気というか。「あいつは要領がいい、ずるい」などと妬む人は、そういうことに想像が及ばず、自分 -
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ネタバレ②
面白かった~!
失恋したら国が補助金を出してる失恋学園に入学して
1年間授業を受けて、新しい恋ができる状態にするって。
なんていい制度だ!笑
雛子の彼氏の田川との別れのシーンが胸に来た~~!
雛子のことが好きだから結婚したいではなく、ただ幸せな暮らしを切望しているから条件に合った人と結婚したい。
雛子は幸せを邪魔しないけど、その幸せや平穏は田川一人のものだから雛子と共有した二人のものではない。
あと貴和子さん!
サバサバしてるのに彼の前だと頭が真っ白になっちゃうって言ってたところが一番女の子で可愛かった。
いい恋愛っていうのは、彼がいないとダメって言うものではなく、彼がいても自由に -
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子どものころに読んだ本が、大人になって読み返したときに、かつてとは異なるメッセージを届けてくれることがある。これはそんな本だ。
会いたい誰かを思い浮かべて吹けば、その音が相手に届く笛、クルピ。鳴らせるのはたった1回。
そうか、それはこんな風に届くってことなのかと、最終ページを読むと、本が丸ごと一冊分、ゆるりと螺旋を描いて次に繋がっていくような気持ちになる。それはひょっとしたら対象年齢とされている小学校5年生にはまだ伝わらないメッセージなのかもしれない。届かない苦しさを抱えた分、この本からメッセージが届く。
小学校5年生のころには思いもつかなかったような届かなさを今、抱えていて、それな -
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面白かった。初めて「うさぎパン」を読んだときから、もう10年以上、瀧羽さんの作品はずっと好きだ。良い意味で淡々と、さらさらと書かれているのに、毎回物語の背景の設定がしっかりあって、それぞれのキャラクターが小説全体の中にすごく自然に溶け込み、読みやすい。
今回の小説は、連作短編集。「藤巻家」という1つの家族をテーマに、主人公が、世代ごとに受け渡されていく。1章で主人公だった二人が、最終章ではひ孫を眺める立場に。物語がゆっくり時間をかけて進む中、その時々の空や雲の色。どしゃぶりに降りだす雨の匂いまで、自然と連想できる世界観があった。
どの時代も、上を見上げれば空があり、天気に左右されることに変わり -
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なんか、昔は、もっと可愛い恋の話が、多かったのに、最近は、家族の話にシフトしたんですね。毎回、この作家さんの作品を見かけるたびに、可愛い恋の話を期待するんだけど、裏切られる。
いいんだけど。好きだから。
思いやっているはずが、思い込みなだけ。途中から、その辺は、透けて見えてくるんだけど、なかなか、真相は見えてこなくて、最後に、もう一個、思い込み。
一応、ハッピーエンドだけど、この2人の先の話があったら、また、思いやりのつもりの思い込みが、あったりしてね〜、なんて、ちょっと、意地悪く思ってしまいました。
この人の話には、基本、性根の悪い人が出てこないので、安心です!