瀧羽麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
妻が実家の手伝いに行ってからなかなか戻ってこない。この事がこんなにも大きな出来事と繋がっていくなんて思わなかった。作中の夫や義弟と同様、色々なことを妄想し、ひょっとしてミステリー?などと思いながらの読書。
読み進めながら、子どもを持ちたくない夫婦、それぞれの理由がこの小説で明らかになっていき、家族のあり方について想いを巡らせた。
言わなくてもわかってくれる人だと信用している気持ちと、申し訳ないと思う気持ちのたどり着いた先に安堵できた。
装画は赤くて食べ頃のりんご。そして『妻はりんごを食べない』というタイトル。その意味を知ったときは、いい意味でなんとも言えない気持ちになった。
勝手な思い込みのさらに上をいく感じの小説だった。家族や子を持つことについて考えてみたい人にもおすすめ。
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Posted by ブクログ
『たまねぎとはちみつ』〜千春・小5
『ひこぼしをみあげて』〜千春・中1
『かわせみのみちくさ』〜千春・高2
千春は、中学のときに一緒に天文部だった那彩とは高校が違い、部活動には入らず帰宅部だったが、塾にも行き、それなりにプールやカラオケ、ボーリングなどを楽しみ、那彩の家に泊まって星を眺めたりしながら夏休みも半分終わっていた。
来年は受験で高校最後の夏休みだが、お盆は父方の実家へと出かける。
離れに住んでいるおばあちゃんの様子が、どうもおかしいと伯父が言い出して、千春が一緒に過ごすことになった。
おばあちゃんに得意な洋裁を教えてもらったり、おかしいのでは…と言われていた理由がわかったり、(父子家庭のヒナタくんとの交流)、フランス語が喋れたり…と知らなかったことがわかる。
そんななか、友だちはみんな先のことを考えているのに、自分は好きなことやしたいことなどわからず、何も思いつかないことに不安で仕方ないことをおばあちゃんに話する。
おばあちゃんは、夢や目標があるのは、すばらしいことだけど、山の頂上をめがけて登っていくより、目の前の道をてくてく歩いてたら、いつのまにか高いところまで来てたってこともあると言う。
その方が楽しいし、道草したっていいじゃないかと。
「夢や目標があってもなくても、経験したことは自分の中に残るからね」
それが、いつかどこかで、思わぬかたちで役に立つこともあるだろう。
帰省先でのできごとは、千春の大切な夏となったようだ。
小5で出会いと別れを中1で恋と友情を高2で思い出深い夏を経験した千春。
小学生の頃から思うと随分と成長したなあと感じた。
親戚が集まるなかでは、大人の話には加われないけど小さな子どもでもない。
居場所がないなぁと感じる高2が、おばあちゃんと2人で過ごした夏は、忘れられない夏になっただろうと思う。
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Posted by ブクログ
夫はちょっとイライラするぐらい気遣いの人
言いたい事を言う前にあれこれ考えてしまう
過去には前妻との間で子供を持つことをめぐって挫けた経緯があり、新たに出会った妻との二人暮らしを望んでいる
妻はちょっと掴みどころが無く、何を考えているのか最後の方までわからないまま物語が進行し、これもちょっとイライラする
なんやねん、何してるねん、どないしたいねん、、、と
姉思いの義弟の奮闘もあり、終盤までハラハラしつつも、最後はホッと
こんな誠実に相手を思い遣る夫婦は、きっとこの先素敵な時間を過ごすことができるだろうけど、もうちょっと普段からちゃんと向き合って話し合った方がいいかも
それだけ丁寧に相手の気持ちを思いやってるということなのかもしれないけど、こんな二人に、もうハラハラは要らない -
Posted by ブクログ
すごく良かった。
七夕通りのような、ちゃんと結ばれるのか!?とハラハラする展開は少なめだが、終始穏やかに物語が進みつつ、ちゃんとキュンキュンする場面もあり、幸せな気持ちになった。
安藤くんと璃子の穏やかな性格のおかげで全体的に優しい物語になっているのかなと思っていたけれど、最終章で、安藤くんがこの物語を「きみ」に話しかけていたから、安心して読み進められたのだなあと気づいた。
これまでの左京区シリーズの答え合わせの場面も多くあり、花ちゃんと安藤くんが学祭終わりに衝突した背景には研究室でのこんな事情があったのかと分かり腑に落ちた。
個人的には、山根くんがちゃんと自分のやりたいことを突き詰めつつ、幸せを掴んでいて良かったと思った。