瀧羽麻子のレビュー一覧

  • ぱりぱり

    うさぎパンを先に読んでいて、この本気になるなぁと迷っていたら同じ作者さんで即お迎えしました。
    読んでいる途中は正直、うさぎパンの方が面白いなぁと思ってしまったのですが最後の章と解説でやられました。好きな本です。
    菫の感覚、0にしたくないなぁ。
    解説でやられるなんて…びっくりした。

  • 左京区七夕通東入ル
    かわいいお話だった。
    ふと落ちちゃう恋は本当にかわいい。
    中高生が読んだら京大目指したくなるかもしれない笑。
    万城目先生作品といい、今作といい京大出身作家さんの京都、というかほぼ京大?の描き方に愛を感じてしまう。知っている場所だから思い浮かべ易いというのも大きな要因だと思うけど、見える風景が楽しい。...続きを読む
  • 女神のサラダ
    農業に関わるお話なら、と読み始めたが、きちんと農業や酪農の現実を描いているだけではない、読み物としてもとても内容が濃かったです。
    瀧羽さんって、本当に物語がうまい!!と思います。
    カットバックをうまく使って、ミステリアスに仕上げたり、人のつながりを描いたり、さらに大人の恋の切なさを描いたり。一つ読み...続きを読む
  • 女神のサラダ
    内容も、読むタイミングもとてもよかった。
    農業を題材にしながら、私的には共感しづらい「新鮮な食材」ではなく、わかりみのある「自然の中で作業することで心が素直になる」的なことを扱っており、心の中でうなずきながら読むことができた。
    また、ちょうど仕事で農業関係とも縁ができたことから、それぞれの話・地域で...続きを読む
  • ぱりぱり
    17歳の若さで詩人としてデビューした「すみれ」関わった人たちの小さな幸せの物語
    ・姉の自由さに苛立ちながら憧れる妹
    ・伸び悩む新人に苦悩する編集者
    ・不思議な魅力の隣人にときめく大学生
    ・意外な形で同級生と再会する販売員
    ・幼い娘の成長に不安を覚える母親

    人とは違った感性や感覚を持つすみれは、幼少...続きを読む
  • 女神のサラダ
    農業は、人間にとって大切な「衣食住」に関わるすべての材料を生み出す。
    この本では、「食」に関わる農業と、女性の生き方が描かれる。
    農業というと、麦わら帽子をかぶった“カールおじさん”みたいなキャラを思い浮かべるが、最近ではイメージも変わってきたかもしれない。
    農業に、女性とくれば豊穣のイメージ。
    ...続きを読む
  • 黒い結婚 白い結婚
    最悪な結婚について書かれた短編が4つと、最高な結婚について書かれた短編3つ。
    黒い結婚の方は、「かっぱーん」と「愛の結晶」はイマイチ。あとは黒も白もとても良かった。黒い結婚の「水際の金魚」と「家猫」は、わかりやすく結婚に向かない人を描いている。自分が一番可愛い、みたいな。
    白い結婚の方は、「シューク...続きを読む
  • いろは匂へど
    はじめてのときは、好きになれなかったけど、
    今日は好きだ。
    私も染まってしまったのかも。
    藤代さんが好きだ。
    ブライアンにそばにいてほしい。
  • 黒い結婚 白い結婚

    楽しく読めました

    いろいろな 結婚、夫婦のストーリーが面白いです。
  • 虹にすわる
    虹にすわる
    素敵なタイトルの本

    椅子作りに向かう青年の物語
    相反する二人が、それぞれを補って
    椅子を作っていく

    自分で生き方を選択する
    素敵な終わり方
  • ぱりぱり
    初の瀧羽先生。
    いわゆる一般的な子供と全く違う菫。
    正直に本当に暖かな家族に恵まれている。
    だからそのまま大人になっていく。
    それでも、解説でもおっしゃっていたように、彼女も周りの人によって変化している。
    止まることはなく伸びやかに。
    菫本人の感情や思いは今作で書かれることはなかったが、それがまた、...続きを読む
  • 失恋天国
    失恋学校に入学した雛子の一年間。失恋から立ち直るための学校なんだけど、楽しそうな学校生活。恋愛云々より、楽しい学校生活を大人になってからもう一度経験!てイメージ。雛子の元彼信之、新しい交際相手田川のどちらも魅力的に感じなかったから、尚更貴和子とエミリと過ごす生活が楽しそうに感じた。新しい仕事と恋の相...続きを読む
  • 女神のサラダ
    書店で見かけて、カバーイラストに惹かれて購入。
    農業や畜産に携わる女性たちの物語。短編集。
    ひとくくりに、農業に携わる女性と言っても、女性たちの環境や悩みも様々だし、どの職業の女性たちとも悩みは変わらない。
    でも、自然を相手に仕事をしているからだろうか。
    優しくて強くて、悩みながらも前を向いている人...続きを読む
  • はれのち、ブーケ
    やっと結婚式をあげた理香子と裕人。
    仕事をバリバリこなす亮と鈴子。
    予期せぬタイミングで家庭を持った章太郎。

    理香子がプロポーズされる場面では、なぜかわからないけど涙がでた。
    なかなか、ちょうど良いタイミングっていうのは仕事も結婚も難しいんだろうなあ
  • 株式会社ネバーラ北関東支社
    2019/3/12

    好き!
    最近心が忙しくてなかなか本を読めなかったんだけど、瀧羽さんなら読めるかなって。いまにピッタリでした。
    心も体も疲れ果てて、北関東の田舎町へ転職した弥生。
    帰れる場所がないなら自分で作ったら良いんだ。

    マユミちゃんは本編と少しイメージが違ったかな。
  • 失恋天国

    面白かった~!

    失恋したら国が補助金を出してる失恋学園に入学して
    1年間授業を受けて、新しい恋ができる状態にするって。
    なんていい制度だ!笑

    雛子の彼氏の田川との別れのシーンが胸に来た~~!
    雛子のことが好きだから結婚したいではなく、ただ幸せな暮らしを切望しているから条件に合った人と結婚した...続きを読む
  • たまねぎとはちみつ
     子どものころに読んだ本が、大人になって読み返したときに、かつてとは異なるメッセージを届けてくれることがある。これはそんな本だ。

     会いたい誰かを思い浮かべて吹けば、その音が相手に届く笛、クルピ。鳴らせるのはたった1回。
     そうか、それはこんな風に届くってことなのかと、最終ページを読むと、本が丸ご...続きを読む
  • ぱりぱり
    また素敵な作家さんを見つけてしまった。こういう時の喜びは、何ものにも代えがたい。たくさんのエピソード。こういう時にどう考えているか、それを表現すること。小説といえばそうなのだが、こんなにも見事とは。
    薫の人生に関わることがなくても、どこかですれ違っている誰かが、たくさんいる。
  • 左京区七夕通東入ル
    滝羽さんの初めて読んだ本。
    京都を舞台にしたお話。一気に読めてしまう。
    はなちゃん、たっくん、山根くん、安藤くん。
    他の登場人物も、みんな温かく、面白い。
    京都に住んでみたくなります。
    あとの2シリーズもおすすめ。
  • 左京区七夕通東入ル
    京大が舞台というのはもはやジャンルとして、確立されてきているというか陳腐化されてきている面があると思うし、実際そんな期待せんと読んだ。
    ただ女の子が主人公っていう点で異色、だけど京大らしさ、京都らしさが散りばめられていて、目新しい気分で一気に読むことができた。