瀧羽麻子のレビュー一覧

  • うさぎパン

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    とあるブックホテルの366books…という企画で選書された本作。
    これが思いのほか良かった。
    表題作には癒されると同時に食欲も刺激された。
    ハード系パンの描写が本当に美味しそうで、食感や匂いまで伝わってくる気がする。
    同書収録の『はちみつ』も良くて…というか、むしろこっちの方が好きだ。
    「美味しいなあ」と思いながら食事することの大切さを思い出させてくれる。
    食べる幸せを噛み締めたくなった。

    人に選んでもらった本を読むのは楽しい。

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    2025年05月18日
  • 株式会社ネバーラ北関東支社

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    ネタバレ

    東京で戦場のような職場で働いていた弥生が、恋にも破れ、田舎にある会社に転職して生活を再スタートさせるストーリー。
    田舎の雰囲気にも会社の雰囲気にも慣れ、自分らしさを取り戻す場面はとても良かった。登場人物も温かく、納豆にスポットを当てる場面はすごくホッコリ。
    「はるのうららの」という短編にも、歌いながら納豆をかき混ぜる場面があって、同じ土地での物語なんだなーと少しリンクしている雰囲気も良かった。
    自分のペースで自分探ししようと思える内容で良かった!

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    2025年05月18日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    ネタバレ

    客の心の中に流れる音楽を聞き取れる不思議な力を持った店主がいるオルゴール店の、優しくて暖かい7編。

    それぞれの話のお客さん達がその後どうなるのが良いなのか、読者によって解釈が分かれそうな話もあるのですが(手術することの是非とか、バンドメンバーはこの先どうするのがみんな幸せなのか……とか)
    そこを敢えて描かないことで思い思いのハッピーエンドを想像できるようにしてるのが良いなぁと思いました

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    2025年05月11日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    これの1冊前の感想になんばの波屋書房のことを書きました。料理の専門書には手が出ないものの、食べ物について書かれた文庫本ばかりが並ぶ棚を眺めるのがとても楽しい。書店応援の思いも込めて、寄るたびに3冊ほど購入しています。てな程度じゃ書店救済にはならないでしょうけれど(泣)。これもそのうちの1冊です。

    家族経営のレストランの味に惚れ込んで料理人になることを決めた青年。彼の家族それぞれの目線で描かれる連作短編は、著者らしく優しく温かい。到底好きになれないと思っていた人物のことも好きになる。にしても、双方の母親がお互いの子どもに「あの手の女性は手強い」と言っているのには笑ってしまいます。

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    2025年05月07日
  • 乗りかかった船

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    北斗造船の人事異動を描いた7連作の短編集。
    不本意な人事異動にショックを受けて、「力不足と思われているのかな。本当は別の仕事を希望しているのに。」と思って落ち込んでいると、「不本意なのはわかっていたけれど、会社全体にとって大事な仕事のために、あなたの力が必要でお願いした」というくだりにハッとしました。
    全体を見ている人は意外と自分のことを見ていて、自分の力が発揮できると思って仕事を任せるものかもしれない。希望と違っても、与えられた仕事を精一杯こなしていくことで、一回り成長できると信じて、頑張りたいと思いました。

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    2025年05月03日
  • もどかしいほど静かなオルゴール店

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    前作からガラッと移転して南の地方の離島なんですね。のんびりした南国景色が浮かぶような描写。どの話も良かった。特に「ゆびきり」がかわいい。
    「みちづれ」は前作から続いてるお話。最初はわからなかったけど読んでるうちに思い出した。お母さんにとってはあのときのオルゴールがとても大事なものになってたんだね。

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    2025年04月30日
  • さよなら校長先生

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    亡くなった時になんて言われるかで、
    どう生きたかが明らかになるんだろうな。
    本人には知る由もないし、
    周りの人がなんて言うかも亡くなってみないと分からないかもしれないけど。

    高村正子先生。
    生前の行動を裏切らない偲ぶ会。
    こちらの背筋も伸びる思いです。

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    2025年04月30日
  • さよなら校長先生

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    当たり前だけど、どんな人でも、出会う立場、接する間柄によっていろいろは側面が見えて、感じ方や思い方が違うんだなと改めて思った。
    自分はキャリアがないからだめな人間だと嘆いていても、親としては?伴侶としては?友人としては?と考える、その人の側面はさまざまで、一概にいい人、悪い人、優秀な人と決める事できない。
    ある一点でだめな人間だと落ち込んで、全てがダメだと思ってしまう自分は少し前向きになれた本だった。
    作品自体はほのぼのしていて、読みやすかった。

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    2025年04月30日
  • 女神のサラダ

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    いつも食べているひとつひとつの野菜は誰かの手によって育てられ収穫され私たちのもとへ届けられるけど、その誰かについて、普段はあまり意識していませんでした。
    そこに気づかせてくれる作品。
    章タイトルそれぞれに野菜の名前が入っていたりしてかわいいなと感じながら、農業に携わる・深く関わる女性たちの愛情や葛藤の果てに完結される野菜の物語はどれもハートフルでラブで、どれもほっこりするお話でした。

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    2025年04月12日
  • 左京区七夕通東入ル

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    久しぶりの恋愛小説。ピュアで一生懸命でとてもかわいいお話でした!みんなの悩んでいる気持ちや嬉しい気持ちが細やかに表現されていて、よく伝わってきました。また心癒されたい時に瀧羽さんの本を読もうと思います。

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    2025年04月11日
  • 博士の長靴

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    時代が変わっても代々続いていくしきたりみたいのっていいなー。やっぱり続けるって大事なんだな。繋がってるというか。

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    2025年03月28日
  • 虹にすわる

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    大学時代の友人である徳井と魚住。故郷で修理屋さんをしている徳井の元に魚住が押しかけてきて椅子工房を始める。劇的なことが起こるわけでも大成功するわけでも大恋愛ストーリーがあるわけでもなく。何人か間に挟んだら見つかりそうな普通の人々。でも応援したくなる二人、こんなに好きなものを仕事にできるのは羨ましいな。

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    2025年03月23日
  • 博士の長靴

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    きれいな表紙に惹かれて読んでみた。「往々にして」「矜持」等いろんな言葉がつかわれていて、知的な本‥と思った。およそ80年前の時代から物語が始まるので、聞きなれない言葉や文化がいろいろ出てくる。章によって話し手と時代設定が変わるのはおもしろかった!この2人こうなったんだーとか、読み取りながら相関図を思い描く。

    藤巻さんみたいに、気象学を学んで自分でこのあとの天気を予想できたらすてきだな〜。どうして虹はかかるのか?なんで白い雲と黒い雲があるのか?そういうこともちゃんとしれたら、空を見るのももっともっと楽しそうだな。

    私も藤巻さん同様散歩は好きだけど、晴れた日にイヤホンをさすことが多い。雨は寒い

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    2025年03月21日
  • さよなら校長先生

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    高村先生いいなあ! テレビで見るような行動力あふれる熱血先生って感じの先生じゃないところが良かった 今春から小学校教師3年目の娘にも勧めたい一冊

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    2025年03月15日
  • 博士の長靴

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    天気の研究に生涯をささげた藤巻博士の一家・四世代を中心に、彼らとの出会いで変化していく人々の生きざまや家族の在り方を描いていて良かった。それぞれのお話で語り手が変わるので、次は誰の視点だろうと楽しんで読める。
    天気を変えられないように、人間もあるがままを受け入れるしかないと思えるようになり、少しスッキリ。読み終えた後は天気や四季の変化を感じるのが楽しくなるはず。


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    2025年03月11日
  • もどかしいほど静かなオルゴール店

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    素敵な話がいっぱいで心が温かくなった。
    前作の『ありえないほどうるさいオルゴール店』を読んでから読んだ方がより楽しめると思う!

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    2025年03月09日
  • 左京区桃栗坂上ル

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    シリーズものと知らずにこの本から読んでしまったのだが、問題なくキュンキュンしながら読んだ。京都の街中や大学生の生活は懐かしいなぁと思い、京大や理系学部の雰囲気は想像できて面白かった。

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    2025年03月08日
  • 博士の長靴

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    瀧羽麻子氏は初めての作家さんでした
    優しい表現が多く読後は自分も少し優しくなれたのではないかと思うほど。
    ほとんど台詞もなく空気もあまり読めない、それでいて物語の真ん中に構える藤巻氏とひ孫の玲くんのシーンが読後の心地よさを引き立てている

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    2025年03月08日
  • さよなら校長先生

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    今でこそ女性管理職が少し増えてきた印象だけど、
    圧倒的に男性社会の学校において、
    最後は校長を勤め上げた女性の生き様。

    誰から見ても誠実な人物像。
    私には到底なれないなあ。

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    2025年03月03日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    オムニバス形式。一つ一つは短編だが、すべてがつながっている。時系列もマチマチ。
    一人娘のいる洋食屋と、その洋食屋で働く息子とその両親、それぞれの一人称による物語。息子の母親はバリキャリで、息子の約束も仕事ですっぽかすほど仕事にのめり込んでいる。この美奈子さんは嫌いだが、他の登場人物はみな優しい。美奈子さんの一人称で彼女の葛藤にも触れるが、それでも許せない。

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    2025年02月16日