瀧羽麻子のレビュー一覧
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この物語は、京都でなければ描けない。
葵祭の斎王代に抱いた山根のはかなく切ない恋心も、歴史ある学生寮の取り壊し計画とその阻止のエピソードも、壮大な送り火も、賀茂川の花火も、この作品にはすべてがなくてはならないものになっている。
積み重ねた歳月に磨かれることでしか生まれない光沢を纏う古都の美しさと気高さが、学問に埋もれる生き方を選ぶしかなく、そうすることでしか輝けない山根をやんわりと拒み、その背中を押す。
このはんなり加減は、京都そのものだ。
ラストシーンはこの切ない恋の終わりを飾るにふさわしく、山根にとっての何よりの救いだったと思う。
古都の恋の終焉には、送り火がよく似合う。
過ぎ去 -
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中学生になった千春は、友人の那彩に誘われて天文部に入る。
興味はあるが、知らないことが多くて先輩や那彩にはかなわない。
だが、3年生の二階堂先輩は熱血であるが故なのか、いろいろ声をかけてくれたり、無口でミステリアスな片瀬先輩や話のわかる顧問の葉山先生と過ごしていくうちに居心地の悪さが、いつの間にか一緒に楽しめる仲間になっていく。
部活動の楽しさを知り、片瀬先輩の片想いと失恋を知り、千春自身の片想いと失恋も誰も知らない秘密のまま、先輩は卒業する。
新たな出会いがあり、部活動を楽しみ、失恋を経験した千春の成長を見れた。
小5の頃に一緒にいた俊太のことには、全く触れなかったけれど、彼はどう -
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小5の千春は、学校帰りに修理屋のおじさんと知り合い、スカートの染み抜きをしてくれたことで、通うようになる。
何気ない会話から災難だったことでも、「今日はたまねぎ、明日ははちみつ」とアラビア語のことわざで励ましてくれる。
ピリピリとした生たまねぎの刺激があることと、はちみつのとろけるような甘さのことで、悪い日もあればいい日もある、という意味らしい。
同じクラスの俊太も自転車を修理してくれたことで、おじさんと親しくなっていた。
先生でも親でもない大人と接することで変わっていくことは、成長する上でも大事なことだろうと感じた。
ただ親にはきちんと話をして会ってもらったことは、正しいことで良かっ -
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それぞれから見た校長先生のお話だと思うけどスーツがいちばん好きだった。
・母がいる。息を詰め、鏡の中の自分と見つめあう。またしても、眉間に深くしわが寄っている。難しい顔、と店で夫に言われたのもこれだろう。ただ考えこんでいただけなのに、気を悪くしたのかと心配されてしまった。母もだろうか。思ってもみなかった可能性が、脳裏にふとひらめいた。母も、考えていただけだったのだろうか。ひそめた眉は、不満の表れでもいらだちのせいでもなくて、真剣に頭を働かせているしるしだったのか。昔のようにはたやすく理解できなくなってしまった娘を、それでも理解しようとして。「シャワー、空いたよ」 声をかけられて、沙智は肩越 -
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ネタバレ終始 なんやねん
だらけ。
表紙のインパクトに楽しみで期待大!
妻がりんごを食べない理由は、なんとなく思ってたのと違っていたが、まぁ後半分かった。
わたし的に妊娠して、味覚が変わって食べれるようになったのか、、と、まぁ、妊娠は当たってたが。
でも、逃げ惑う妻に対して、いい加減にして!とイライラしてしまった。
本当の事を話すのが怖いから逃げているんだろうなとは思う。でも、周りに迷惑かけすぎてないか?と思う。
途中までは、娘のために何かしてやりたいが大きいかったのだろう。でも、結局、言う日が来るなら、言うしかないじゃん。
色んな人巻き込んで、なんやねん。まもるのご実家に滞在しすぎだろ!夫婦のこと -
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児童書
高校2年生の千春は、夏休み、父方の祖母の家に家族で帰省する
祖母が認知症ではないか?という親戚たちの話の流れで、夏休みの数日、千春は祖母と過ごすことになる
田舎で祖母と過ごす2週間足らずの間、洋裁を教えてもらうことになり、距離が縮まっていく
そして訪ねてくる、近所の8歳の子どもヒナタ
彼もまたワケありで……
やりたい事や進路が決まらない千春
祖母の、「夢や目標はないならないで、無理やり考えなくたっていいんじゃない?」の言葉に救われる
とってもゆったりとした田舎での夏休み
ごく普通の女子高生の、何気ない心の葛藤が自然に描かれている
時折ジェンダー問題も会話の中に出てきて、親世代では