瀧羽麻子のレビュー一覧

  • はれのち、ブーケ

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    大学のゼミ仲間6人。
    その中の10年来の恋人ひと組が
    ようやく挙げた結婚式。

    でもお互いが渋々でもなくて
    結婚するならこの人しかいないと
    ずっと心に決めていて。

    それでも結婚に至るまでに
    10年の歳月が二人には必要不可欠で。

    この結婚式を挙げた新郎新婦と
    かつてのゼミ仲間の男女4人。
    その中の一人と結婚した女性がひとり。

    この結婚式を境に
    それぞれがそれぞれの視点で
    自分のこと パートナーのこと
    家族のこと 来し方行く末のことを
    じっくりと見据えてゆく。

    ある者は 前進を決断し
    ある者は 現在の自分を肯定し
    ある者は それでも動けずにいる。

    ひとりひとりの個性も話す言葉も
    すっきりと腑に落ちる。
    自分に当てはまることなど少ないけれど
    それでもこの人たちの悩みや考え方に
    ほんのりと共感できてしまう。

    そうして思った。

    人は自分がどんなやつかを分かった上で
    それを分かってくれる人のそばにいたいと願う。
    自分がどんなやつかを分かっているのに
    離れずに寄り添ってくれる人を
    生涯の友人として選び選ばれる。

    夫婦もそうなのだろう。

    この物語に集う男や女たちからは
    気取りも気負いも感じない。
    生きていれば無理もないと思える頑張りや
    自分ですら気づいていない素敵な優しさを
    みんなが内側に持っている。

    誰が読んだとしても きっと
    自分がたどってきた足取りを
    間違いなかったと信じさせてくれる物語。

    読後には 傍らにいる人に優しくなれそう。

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    2015年12月29日
  • 株式会社ネバーラ北関東支社

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    納豆への愛を感じる。仕事小説かと思いきや、そういう面もあるけれど、生き方みたいな話もあって、元気でるなぁ。これでいいよって言われているみたい。課長とか沢森くんとか、桃子さんのキャラも素敵。
    2015/9/21

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    2015年09月21日
  • 白雪堂化粧品マーケティング部峰村幸子の仕事と恋

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    新入社員あるあるもありつつのお仕事もの。
    みんないろんなモチベーションで働いてるんだよなーとか考えつつ、さわやかなストーリーで一気読みできた。
    おもしろかった。

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    2015年09月09日
  • 左京区恋月橋渡ル

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    この物語は、京都でなければ描けない。

    葵祭の斎王代に抱いた山根のはかなく切ない恋心も、歴史ある学生寮の取り壊し計画とその阻止のエピソードも、壮大な送り火も、賀茂川の花火も、この作品にはすべてがなくてはならないものになっている。

    積み重ねた歳月に磨かれることでしか生まれない光沢を纏う古都の美しさと気高さが、学問に埋もれる生き方を選ぶしかなく、そうすることでしか輝けない山根をやんわりと拒み、その背中を押す。

    このはんなり加減は、京都そのものだ。

    ラストシーンはこの切ない恋の終わりを飾るにふさわしく、山根にとっての何よりの救いだったと思う。

    古都の恋の終焉には、送り火がよく似合う。
    過ぎ去るものへの挽歌に、合掌。

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    2015年03月18日
  • うさぎパン

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    題名がカワイイので購入。

    パン好きの優子とパン屋の息子富田くんとの恋もカワイイ。私も学校の帰り道にパン屋めぐりしたいなぁ。

    家庭教師の美和ちゃんと亡くなった実母の聡子、思い出のうさぎ、聡子と実母のミドリさんの関係、ゆる〜い伏線に味があっていいね。

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    2025年04月25日
  • 左京区七夕通東入ル

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    花ちゃんとたっくんのおはなし。
    京都の大学生。

    気分だけ、
    大学時代に戻りたいな〜。
    と思って選んだ本。

    ヤマネくんとか周りの人に興味津津・・・
    たっくんのデレがやばい
    漫画っぽいな。

    花ちゃんずるい〜

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    2020年01月03日
  • はれのち、ブーケ

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    ネタバレ

    登場人物と同じような年齢なので共感できることが多かった。

    それぞれの道に進んでも、多くの時間を共有した仲間がいることは大切なことって実感した。

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    2014年01月18日
  • 白雪堂化粧品マーケティング部峰村幸子の仕事と恋

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    印象的だった言葉。
    …………………………
    ★かっこよく見えるのは、自分自身で選びとった道だから
    考えに考えた末にたどりついた結論だから
    形だけ真似しようとしたって意味がない

    ★不安定=基本的にはなんでも自由に好きなことができる

    ★仕事の中身としてなにをやるかはもちろん重要。
    でもそれ以上に、誰と組んでその仕事をやるかがとっても大切。

    ★日常的な仕事が新入社員の目でみると異世界アドベンチャー

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    2013年02月16日
  • はれのち、ブーケ

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    自分が読んだ瀧羽さん作品三作目。

    30歳となった大人6人は大学時代のゼミの同期。大学時代の話、卒業してからのそれぞれの生き方が絡み合って一つのお話ができているのが面白い。

    多く張られた伏線も上手いところで回収されていてどういうプロットを立てているのか気になるところ。

    語り部がどんどん変わるため一人称の書き方が曖昧で誰の感情かわからないところがあったのがちょっともったいない。

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    2013年01月06日
  • はれのち、ブーケ

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    ネタバレ

    決めてしまった後は信じるしかない。

    自分の芝生のあおさを
    うつくしさを、ひたむきに信じる。

    あの時もし雨が降らなかったら
    もし別の肥料を試していたら、と思い悩むことに
    意味なんてないんだから。

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    2012年12月09日
  • うさぎパン

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    購入動機はちょっぴり不純であった。
    一に、パン屋でアルバイトをしていた経験があった事。二に、数年振りに小説を読むという行為に些か不安があって短い本を探していた事。これらが相俟って、自然と手がこの本に伸びたのだ。
    結果として、大変読みやすくて助かった。少し不思議で心温まる、子供でも読みやすい作品だと思う。読書ビギナーにはありがたい。それこそパン屋巡りをしながら…おうちでパンを食べながら…幼いからこその初々しい恋を読んだ。
    意外だったのが、書き下ろし短編の『はちみつ』。本編の甘酸っぱさと打って変わって、寂しくて切なくて、それでも前を向きたい話だった。心の傷をゆっくりと癒していく、題名通りに綺麗な短編だった。

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    2026年10月04日
  • かわせみのみちくさ

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    中学受験の試験問題に使われていたので、読んでみた。
    色々な感情の移り変わりがあって、ほのぼのとしながらも、最後は考えさせられる形だった。

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    2026年09月07日
  • 妻はりんごを食べない

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    夫婦仲は良好だと思っていたのに、妻が実家に行ったきり戻ってこない。電話には出るけど、とにかく会えない。追う夫と逃げる妻。義弟と共に妻の秘密に迫る物語。
    妻が重大な事柄を夫に隠しているのが不誠実だなと思いました。過去を何でも話す必要はないけど、重要なことは伝えておくべき。今回のはそれに当たると思います。娘がいたら、結婚する際に伝えときなさいよ、と言いますよ私なら。娘いないけど(笑)。仮に息子の奥さんがこれを黙っていたら…かなり嫌ですね。
    夫婦共に言葉が足らなさすぎる。一応はハッピーエンドだけど、かなりイライラしました(^_^;)

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    2026年09月05日
  • ひこぼしをみあげて

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    中学生になった千春は、友人の那彩に誘われて天文部に入る。

    興味はあるが、知らないことが多くて先輩や那彩にはかなわない。

    だが、3年生の二階堂先輩は熱血であるが故なのか、いろいろ声をかけてくれたり、無口でミステリアスな片瀬先輩や話のわかる顧問の葉山先生と過ごしていくうちに居心地の悪さが、いつの間にか一緒に楽しめる仲間になっていく。

    部活動の楽しさを知り、片瀬先輩の片想いと失恋を知り、千春自身の片想いと失恋も誰も知らない秘密のまま、先輩は卒業する。

    新たな出会いがあり、部活動を楽しみ、失恋を経験した千春の成長を見れた。

    小5の頃に一緒にいた俊太のことには、全く触れなかったけれど、彼はどう成長したのだろうか。



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    2026年08月26日
  • たまねぎとはちみつ

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    小5の千春は、学校帰りに修理屋のおじさんと知り合い、スカートの染み抜きをしてくれたことで、通うようになる。

    何気ない会話から災難だったことでも、「今日はたまねぎ、明日ははちみつ」とアラビア語のことわざで励ましてくれる。
    ピリピリとした生たまねぎの刺激があることと、はちみつのとろけるような甘さのことで、悪い日もあればいい日もある、という意味らしい。

    同じクラスの俊太も自転車を修理してくれたことで、おじさんと親しくなっていた。


    先生でも親でもない大人と接することで変わっていくことは、成長する上でも大事なことだろうと感じた。
    ただ親にはきちんと話をして会ってもらったことは、正しいことで良かったなと。


    最後の突然の別れは、クルピの音だけが聞こえて余計に寂しさを増幅させた。





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    2026年08月26日
  • 株式会社ネバーラ北関東支社

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    北関東ににある会社ネバーラ。ちょっとゆるい感じでほっこり、のんびり、ねばねばーって感じ。巻末の「はるのうららの」もやさしい感じ。納豆食べたくなる。

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    2026年08月25日
  • 我らが音楽に祝福あれ

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    P80
    思わぬ来客がひょっこり訪ねてきた。


    という表現に違和感を持ちました
    「来客」と「訪ねてきた」 で意味が重複すると思いました

    来客があった
    もしくは
    思わぬ客がにした方が・・

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    2026年08月19日
  • 我らが音楽に祝福あれ

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    藝術の世界の厳しさ、関係性の大切さを感じました。才能だけではどうにもならない歯がゆい思いや、差別など厳しい中で力を発揮できる人はすごいですね!
    聞く側の我々も指揮者の伝えたいことが感じ取れるような聴衆になりたいと思いました。

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    2026年08月18日
  • 我らが音楽に祝福あれ

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    ⭐︎3.8
    世界で活躍する指揮者になるというのは、特殊で劇的な人生? いいえ、主人公の佳和は流れに身を任せるような意思決定が多く、性格は穏やか。
    そして華美な描き方はひとつもない。
    ドロドロやヒリヒリとは無縁の順調に見える人生は、ある意味リアリティがあるのでは。
    語り口も常に俯瞰しているような冷静さがあって、この一冊をかけて長い人生を描くことに成功していて感嘆しました。
    終わりが近づくと、壮大な人生を見せてもらったことに感動が押し寄せ、胸が熱くなりました。
    今すぐにクラシックが聴きたくなります!

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    2026年08月08日
  • さよなら校長先生

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    それぞれから見た校長先生のお話だと思うけどスーツがいちばん好きだった。

    ・母がいる。息を詰め、鏡の中の自分と見つめあう。またしても、眉間に深くしわが寄っている。難しい顔、と店で夫に言われたのもこれだろう。ただ考えこんでいただけなのに、気を悪くしたのかと心配されてしまった。母もだろうか。思ってもみなかった可能性が、脳裏にふとひらめいた。母も、考えていただけだったのだろうか。ひそめた眉は、不満の表れでもいらだちのせいでもなくて、真剣に頭を働かせているしるしだったのか。昔のようにはたやすく理解できなくなってしまった娘を、それでも理解しようとして。「シャワー、空いたよ」  声をかけられて、沙智は肩越しに振り返った。寝室の戸口から、ほんのりと上気した夫の顔がのぞいていた。「どうしたの、それ?」  沙智の全身に目を走らせて、夫は感心したように言った。「似合うね」  沙智は鏡に向き直った。眉間のしわは消えていた。

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    2026年08月02日