瀧羽麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレよく実家に顔を出す妻が、法事以来1ヶ月以上なんやかんやと帰らなくなってしまった人の話。
妻が20代の男性と一緒にいたというあたりから、ある程度展開は読めていたけど面白くて夜更かしして読んでしまった。
ただラストの長崎のシーンからは尻すぼみというか唐突に終わった印象。
自身は配偶者のことが好きで知りたいタイプなので、学生時代の部活のことも知ってる。それに子供を作る気がないと知っていても今回2人が秘密にしていたようなことは話すべきだと思っているので、なんだか腑に落ちないというか、結婚前に話しておくことを話していなかっただけでは…?と不完全燃焼。この2人、これからもこんなすれ違いをしそう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレちょっと長かった〜
夫がなにか隠してる風だったのが最後にかけてわかって、そりゃ自分の家族とも疎遠になるわな、と。苦しい思いをしたんだね。前時代的な嫌な家族。
死ぬまで隠したり話さないでいることは可能かもしれないけど、自己の根幹にかかわることだったら、吐き出せる場があるなら出して、抱える荷物を少しでも減らして生きられたらいいのにな。
あと、一か月帰らないって、連絡は取れるんだし、仕事もしてるようだし、失踪したというわけではないようだし、そんな追いかけて行くほど?
心配だ、帰ってきてと思う割には理由を聞かない、そのウダウダした感じが長かった…
くどくどと夫の心情が書かれていて、「追いかけてる」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ重い。重かった……。唸るくらいに。
『女神のサラダ』のイメージが強かっただけに、作品のギャップにやられた。
ラストは和解して、良かった、けれど、もう一声欲しかった。物足りない感じがする。
斗真くんと、暁生の関係性が、徐々間に変化して深まっていったのは良かった。
あと、帯の『不安は、不信になり、不穏へ。』のコピーが最高。
P202-203
玖美がりんごを食べないなんて、知らなかった。
もともと苦手なのか、斗真の言うように食べ飽きたのか。それとも、青森の記憶が、よみがえってしまいそうで、敬遠しているのだろうか。理由はなんであれ、妻がりんごを食べないことに、僕はまったく気づいていなかった。
僕は