瀧羽麻子のレビュー一覧
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東家は男ばかりの四兄弟。上から研究者の朔太郎、占い師の真次郎、会社員の優三郎、大学生の恭四郎と両親が、ほどよいバランスで暮らしている。ある日、優三郎が趣味のタロットでく最凶>のカードを引き当てた。直後、優三郎と幼馴染で彼女と思われてた瑠奈の秘密が真次郎によって恭四郎に明かされ、信頼関係に亀裂が入ってしまう。不運の連鎖は止まらない。朔太郎や両親にも波及し、隠れていたトラブルが表面化しはじめた。あげくの果てに家族関係を崩壊させそうな女性まで現れ・・・・・。噴出する秘密と本音に大わらわの東家に、平穏な日常は戻るのか!?
4人の兄弟の視点それぞれから描かれ、短く入れ替わるので読みやすい。4人出てくる -
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ネタバレ食べものをめぐるわたしたちの物語。
フランス家庭料理のレストラン・ファミーユで働く啓太と、看板娘の真衣。2人の家族の顔合わせの日、啓太の母・美奈子は現れなかった。バリバリと働く美奈子を父・雪生は庇う。真衣の父・正造は不機嫌を隠さないが母・芳江は穏やかだ。主人公と時間が代わりながら綴られる温かな連作。
自分の望む仕事を自分の望むようにできるのが一番だ。男だから女だからという価値観にも、会社員か自営業かというくくりにも縛られることなく。登場人物たちは順風満帆な働き方をしていた訳ではない。ぶつかりながら傷付きながら、自分の道を歩いている。それを助けているのは側にいる人である。自分の幸せを案じる人 -
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著者は、どんどん成長する感じ。
世界が広がっていくのを感じる。
初期の頃の京大もの?も青春賛歌のようで
良かったけれど・・・
今は、家族にシフトしたのかな。
こちらも年齢を重ねているので、読んでいて楽しい。
男四兄弟の話。
四姉妹は、「若草物語」を筆頭に「細雪」、
オマージュ作品だってある。
でも、男四人兄弟って、聞いたことがない。
私が知らないだけかもしれないが。
朔太郎、真次郎、優三郎、恭四郎の四兄弟と
幼なじみの瑠那。
「若草物語」でいうところの四姉妹プラス、お隣のローリーか。
四人の性格も似ている。メグと朔太郎は決定的に違うけれど。
それぞれの性格と日常が細やかに描かれ、
一気に