あらすじ
東京の製菓メーカーで企画職として働いていた29歳の聡美が久しぶりに故郷に帰ってきた。
実家を出たことがなくずっと田舎暮らしの三つ下の妹・愛美は、この機会に姉の家で都会の暮らしを楽しんでみたいと思い立つ。
部屋を貸すことを嫌がる姉や困惑する婚約者を説き伏せて、愛美は東京に発つが、聡美の家で姉の恋人と遭遇。
プライドが高く向上心の強い姉の突然の帰省を訝しんでいた愛美は彼に探りをいれてみることに。
聡美が実家に帰ってきた本当の理由とは――?
正反対な姉妹が見つけた新たな自分とは?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
長女と二女姉妹でも性格は違うけれど、やはり血のつながった2人。お互いの生活を垣間見ることで、最後は分かりあえる。
2人とも幸せになれそうな結末でよかったです。
Posted by ブクログ
私は自分がお姉ちゃんだから、お姉ちゃんにどうしても感情移入して読んでしまった。
そう、お姉ちゃんは本心から田舎を馬鹿にしているわけではない。
ただ、田舎を捨てたフリをして精一杯強がっていないと、東京で暮らしていけないのだ。
Posted by ブクログ
姉妹の複雑な関係、姉側、妹側の微妙な心理がよく読めた。自分は姉妹の妹だからどうしても妹の心理に寄り添ってしまうけど聡子は自分の姉とは違うタイプだからまた思いは違う。でも自分は愛美に通じる所がある、と思った。自分たちがその年頃の時はこんな感じだったかーと思い出したりもした。それにしても血のつながりのある家族の物語は色々で興味深い。
Posted by ブクログ
東京で働くバリバリのキャリア志向の姉、聡美。
田舎から出たことのないおっとりした性格の妹、愛美。
仕事のトラブルが原因で長期休暇中の聡美と、寿退社をして結婚式までは羽を伸ばしてくらしたい愛美が生活を取り替えっこすることに。
お互いのカレシを巻き込みながらも、姉妹のこと、自分のことに向き合って成長していくふたりの話。
家族ってお互いのことをよく知ってるようだけど、本当に苦しんでることを案外理解してなかったりする。故に無神経な発言をして相手を苦しめたり…。でも結局許しあえてしまったりできるのが家族の素敵なところ。だよね。
ラストの宝石のエピソードが効いてる。